どちらかというと前話のsideです。
後関係ないですが最近書ける時間が減って来たので、更新遅いのは申し訳ありません。
そいつはある日突然、私達の学校へやって来た。
シロコ先輩に担がれている姿を見て最初は怪しい大人だと決めつけていたから、そいつがシャーレの先生だってわかった時は本当にビックリした。
まあその後砂の除去作業をふらつきながらやってる姿を見て、噂で聞くより頼りないなと内心思ってたけど。
本当にこんな人に頼って大丈夫なの?
私の頭にはそんな考えばかり浮かぶ。
けどそれから少しして、学校に大量の物資が届けられたとシロコ先輩から連絡が届いて驚いた。
今まででは考えられない程の補給品の数々、そこから更に頭を悩ませていたヘルメット団への奇襲も難なく終わらせてしまい、学校が抱えていた問題の一部がすんなりと解決してしまった。
みんなで苦労して精一杯守ってきたこの学校に、たまたまやってきただけの大人がこれまでの苦労を塗り替えるほどの結果を出した。
私は.....それがどうにも悔しかった。
他のみんなはすっかりあの大人を信頼しているようだったけど、私は意地を張り続けまだ素直になれずにいた。
その後私が口走った事が原因とは言え、私達が抱えている借金問題について知った後も協力させて欲しいと何の迷いもなく言い放ったアイツ。
何でそんな力を貸してくれるの?
何でそれが当たり前みたいな態度ができるの?
何で...全てを信頼仕切った様な目で私を見るの?
自分でも理不尽だとはわかってる。
今まで関わって来た大人や、助けてくれなかった連邦生徒会と比べればまさに助け舟とも言えるだろう。
それでも素直になれなかった私は吐き捨てるように先生に言葉を発し部屋を飛び出した。
「はぁ......」
それから自室に戻った私は深い溜息を吐きながら枕に顔をうずめる。
「....何やってるんだろ、私」
感謝するどころか先生を否定する様な発言をして別れてしまった。
でもいきなりみんなと同じように接するのは無理だ.....何よりそんな事をするのは恥ずかしい。
顔をうずめたままうーっと呻いていると枕元から通知音が鳴った。
「アヤネちゃんか....」
そこに映っていたのは私を心配するアヤネちゃんからのモモトーク。
『セリカちゃん、大丈夫?』
『うん、今部屋のベッドの上』
『良かった、あの後凄く心配だったから』
『ごめんね、急に出てっちゃって』
その後もいくつかアヤネちゃんとやり取りをしていき、沈んだ心も落ち着いてくる。
『ねぇセリカちゃん、きっと大丈夫だと思う。先生は、今まで見てきた大人とは違う気がするから』
ふと目に飛び込んできたアヤネちゃんの文面に動かしていた指が止まる。
それと同時に、あの時部屋を出た後にこっそりと盗み聞きをした先生の言葉が頭をよぎった。
『私は”先生”だから、生徒が困っているならどんな事でも、どんな時だろうと力になりたいんだ』
「.........」
私はもう一度溜息をつき、アヤネちゃんに返信をしないままスマホをベッドに放って目を閉じた。