今更ですが、sideの話は基本的にメインの違う視点での話なので
短めにしていこうと思ってます。
(メインもそこまで長くありませんが)
「おはよーアヤネちゃん、ノノミ先輩。ふわぁ…」
「おはようございますセリカちゃん♪随分とお疲れみたいですね」
「セリカちゃん、夜ふかしでもしたの?」
その日、アビドス対策委員会の部室にはいつも通りのメンバーが集まっていた。
「うん、昨日はちょっとバイt...じゃなくて!そ、そう!夜ふかししすぎちゃって、あ、あはは.....!」
「ちゃんと休まないとダメですよ〜?睡眠不足はお肌の天敵ですから....そういえば、この前アヤネちゃんが話していたシャーレへの援助要請の件はどうなったんですか?」
「はい、それに関しては一応文面はできたので近いうちに送ろうかと」
「シャーレの先生ね......本当にそんな奴信用できるの?」
連邦生徒会長の失踪という重大な事件後すぐに設立された、連邦捜査部S.C.H.A.L.E。
通常の組織とは違い学区に関係なく介入し様々な問題を解決する事が可能である超法規的機関である。
彼女達は、自らが所属するアビドス高等学校内にある物資の残りが非常に厳しくなってきた事から件のシャーレへと救援を送ろうと考えていた。
「あ、シロコ先輩からですね.....シロコ先輩どうかされましたか?」
3人が話しているとアヤネの携帯に着信が入る。
彼女が画面を覗き込むと、その相手は自身の先輩であるシロコだった。
何かがあったのだろうかと出てみると、向こう側から少し慌てた様子のシロコの声が返ってくる。
『アヤネ...ちょっと困った事になった』
「困った事ですか?それはどういう......」
『実は...倒れてた人がいたから助けようと思ったんだけど、間違って気絶させちゃった』
「え!?ど、どういう事ですか!?」
「どうしたの?」
「えっと...シロコ先輩が道に倒れてた方を誤って気絶させてしまったようで……」
「どういう状況なのよ!」
どうにもおかしな状況に思わずセリカからツッコミが入る。
『あと.....その人、シロコって私の名前を呼んできた』
「え、もしかして先輩のお知り合いの方なんですか?」
『ううん、知らない大人』
「わ、わかりました。そのまま放置しても問題になりそうなのでひとまずうちで休ませましょう。シロコ先輩、お願いできますか?」
『ん、わかった』
そうして電話が切れた後、アヤネはため息をつきながら先程シロコが話していた内容を改めて2人にも伝える。
「知らない奴がシロコ先輩の事を知ってたって.....それもわざわざアビドスに居たなんてどう考えても怪しいでしょ!」
「シロコちゃんを知ってる大人、ですか......」
「ひとまずシロコ先輩にその人を連れてきてもらうようお願いしました。どういう方かはわかりませんが、後はシロコ先輩が帰ってきてから考えましょう」
そうして待つ事数十分。
「おはよう、3人とも.....ホシノ先輩は?」
「おはようございますシロコちゃん♪ホシノ先輩なら屋上でお昼寝中だと思いますよ」
「ん、そっか」
「....それで、そいつがさっき言ってた怪しい奴?」
セリカはシロコの背中に担がれている件の人物を怪訝そうに見つめている。
「シロコ先輩、電話ではお聞きしましたが本当にお知り合いとかではないんですか?」
「うん、全然知らない。倒れてるの見つけて声をかけたら....急に近づいてきたからつい蹴っちゃった」
「それだけで手を出しちゃったの!?」
「ん、正確には違う....けど、その...」
どうにも言いづらそうな雰囲気のシロコに疑問を覚えながらも、彼女に背負われている大人をどうしようかと考える3人。
「ひとまずソファに寝かせておきましょうか」
「起きたら問い詰めてやるんだから!」
「そうですね、この方が悪い人の可能性もありますし....もしかしたら他の仲間がいるかもしれません」
「ん、じゃあ私は見回りに行ってくる」
そう言って部屋を出ていくシロコを見送り残った3人は、突然現れた謎の人物を警戒しつつも雑談をし始める。
その後目を覚ました”先生”と彼女達が邂逅したのはそれから1時間程経った頃だった。