すみません、来月の頭まで少し忙しくなるのでそれまでの投稿が遅れるかもしれません。
出来そうなら今の頻度で投稿します。
「...あれ、ここは....?」
どこか埃臭い匂いにつられて目を覚ましたモモイは、身体を起こすとぼんやりとする視界のまま辺りを見渡した。
周囲は妙に薄暗く無機質な壁の通路が奥の方へ続いているのがわかる。
「えっと、確か私達廃墟に来て...」
頭上を見上げてみると少し遠くの方に四角い穴が開いており、そこから薄らと光が見えている。
「そうだ、よくわからない声から許可を貰ったと思ったら床がいきなり開いてあの穴から落ちて.....あれ、そういえば他の皆は...って先生!?」
先程まで居た筈の3人の姿が見当たらずキョロキョロと探すモモイ。
その時ふと地面の感触に違和感を覚え視線を下げると、そこには落ちた衝撃から私達を庇う為に下になったであろう先生の姿があった。
よく見ればミドリとユズもそれぞれ先生の腕に抱き寄せられている、先程までは自分もその1人だったのだろう。
それはつまり自分達が今この瞬間まで先生を押し潰してしまっていたという事であり、それに気づいた彼女は慌てて立ち上がる。
「み、ミドリ!ユズ!起きて!先生潰れちゃうから!」
「う、う〜ん....どうしたのお姉ちゃん....え、先生!?」
モモイの声に目を覚ましたミドリは少し寝ぼけた様子だったが、彼女は突然自身の視界に入り込んだ先生に驚きの声を上げる。
「ほら、あの時落ちる瞬間先生に引っ張られたでしょ?」
「...そっか、それで私達のクッションに...ってそれって大丈夫なの!?せ、先生!先生!」
「....うっ...ああ、2人とも無事だね」
2人に身体を揺らされた事でようやく目を覚ました先生は、少しぼんやりとした意識のまま彼女達の姿を見ると安堵の笑顔を浮かべた。
「よ、良かった...先生、ごめんなさい」
「気にしないで、それよりユズは...大丈夫みたいだ、とりあえず皆が無事で良かったよ」
それから少し経つとユズも目を覚ましようやく全員の意識がはっきりしてきた頃、4人は再び奥に繋がる通路へと足を進めていた。
「....お姉ちゃん、何もわからないまま進んでるけど本当に大丈夫?」
「だ、大丈夫だって!それにここまで来たんだから今更引き返すなんてできないでしょ?」
「G.Bible、本当にあるのかな....?」
モモイを先頭にどんどん奥へと歩いていく彼女達。
同じ様な通路、同じ様な景色が続いている為迷ったのではという不安が徐々に押し寄せてくる。
「あ、ほら!見てあそこ!」
たがその不安も少し先の通路の曲がり角から光が漏れているのがわかると一気に霧散した。
もしかするとこの施設のゴールかもしれない、そう思い彼女達は足早に光の元へ向かおうと曲がり角を越えた瞬間、その場に足を止めた。
視界の先に広がっていたのは、先程までの狭い通路からは考えられない程広々とした空間だった。
中央にある小さな台の表面には、空間の上部からまるでスポットライトの様に光が照らされている。
「ねぇ、あれ....」
その台の中心に設置されている椅子の様なもの。
「....女の子?」
そこに寝かされていたのは、まるで人形の様に綺麗な白い肌を持った少女だった。
「アリス...」
驚いて声も出せずにいた彼女達。
その3人の後ろに立っていた1人の大人の口から、そんな言葉がポツリと溢れた。