ミレニアムの敷地を案内する、そう決めた私達はアリスを連れて早速外へとやって来た。
「まずはさっきまで私達も居た場所、ミレニアムタワー!この中には私達以外にも色んな部活や委員会...後セミナーの人達もこの建物に居るんだよ」
「セミナー?」
「ミレニアムの生徒会、簡単に言えばこの学園を運営してる人達って感じかな」
「学園を運営...この場所のトップという事は王様です、つまりここは王城という事ですね!」
「ユウカは私達からすれば魔王側かもしれないけどね....」
「魔王...王城ではなく魔王城だったんですか?」
「お姉ちゃん、それユウカに聞かれたらまたお説教されるよ...」
「ここはモノレールステーション!このモノレールを使えば敷地内の色んな場所に移動できるんだよ」
「成る程、マップ同士を移動する馬車や移動可能モンスターですね!」
「うーん、ちょっと違うような...いやそれで良いのかも」
「ここは図書館だね、皆研究とかの調べ物をする時に皆使ってる場所だよ」
「アリス知ってます!こういう場所には隠し通路があって、そこに秘密の魔導書が眠ってるんです!」
「さ、流石にここには無いんじゃないかな...」
「こ、ここは皆が飲み物とか、パンとかを買いに来る売店....」
「皆研究熱心だから、殆ど徹夜する為のエナジードリンクばかり売れてるらしいけど」
「睡眠攻撃を解除するアイテムの用意は基本です!アリスも欲しいです!」
「ああ!ま、待ってアリス!今はそんなにお金持ってきてないから!」
「ここは実習センター、3Dプリンターとかで色んな工学的な実験が出来る施設だよ」
「成る程、武器や装備を作ってくれる鍛冶屋ですね」
「そ、そういうのを作るのは無理かも...」
「データセンターだね、ここに今までやってきた研究とかの色んな情報とかデータが保管されてるの」
「つまり中に居る情報屋と取引をできる場所ですね!」
「うーん機械で保存してるから人は居ないかな...」
「この発電所はミレニアムで使われる電気を作ってるんだよ!」
「電気を生み出す...雷属性の魔法を使える人がいるんですか?アリス、会ってみたいです!」
「あ、駄目駄目!勝手に入ろうとしちゃ駄目だよアリス!?」
「このフィットネスセンターには最新のフィットネス用設備が揃ってて、いつでも運動不足を解消できるんだよ!」
「ステータスアップの特訓施設なんですね!」
「まあうちの生徒は皆部屋に閉じ篭りがちだからあんまり使われて無いけどね」
「ふぅ、とりあえずこんな感じかな。アリス、どうだった?」
ミレニアムの探検を始めてしばらく経ち、一通り紹介し終えたモモイ達はアリスに感想を尋ねていた。
「はい、とても楽しかったです!本当にRPGの冒険をしてるみたいでした!」
彼女達の質問に満面の笑みで答えるアリス。
「....ねぇお姉ちゃん、さっきから思ってたんだけどアリスちゃんの感性がだいぶゲームに引っ張られてない?」
「ま、まあゲームでしか学ばせて無かったからしょうがないのかも...」
「こ、今度審査を受けるんだよね?...大丈夫かな....」
「だ、大丈夫だって!...えっと、これで案内も出来たし、学生証も揃ったから後はアリス用の武器を見繕わないと」
「武器?」
アリスはモモイのその言葉を聞き返す。
「うん、私達...キヴォトスの生徒はみんなそれぞれ自分の武器を持ってるの。だからアリスが使える武器も揃える必要があるんだよ」
「武器...確かに今アリスの武器スロットは空欄になってます。これではモンスターと戦えません」
「そうでしょ?だからユウカの審査が始まる前に用意しておかないといけないんだけど...実はもう当てはあるんだよね」
「そうなのお姉ちゃん?」
「うん、このミレニアムで一番手っ取り早く、かつちゃんとした武器が手に入る場所は一つしかないよ」
「...あ、もしかしてあそこの事...?」
「?」
ミドリとユズはモモイの言う”当て”に心当たりがあるのかうんうんと頷いている。
「じゃあアリス行こっか....エンジニア部の作業室に」