透き通る世界で私は今日も刀を振るう   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。よく考えたら関西弁キャラってブルアカにいないからワレワレヘルメット団かなり画期的だと今更気づいた。

今回は風紀委員会との戦争。楽しんでいただけたら幸いです。


行くぞ風紀委員会!手品の貯蔵は十分か!

 到着したワレワレヘルメット団と私という未知の相手を前にして、風紀委員会…その司令塔であり映像の向こう側にいる天雨アコがとった命令は「殲滅」。ああ正しいだろう。だが、ワレワレヘルメット団は風紀委員会の様な規律を重視している奴らとは相性は最悪だ。弾丸を斬り弾きながら、前提条件を伝える。

 

 

「少数の方、アビドス廃校対策委員会と便利屋68(シックスティーエイト)は味方だ!ゲヘナの風紀委員会は敵だから容赦しなくていいぞ!」

 

「了解やセツナさん!風紀委員会……ノゾムやないけど、一度戦ってみたかったんや!ゑみさん!ペペ!サポート任せた!」

 

「私は戦争屋ではないですが、一流の仕事はしてみせましょう」

 

「ゑみさんのは三流やろ、一流はナイさんや。合わせて四流や。なめんなよ~?」

 

「ペペさん、あとでお話や」

 

 

 バトルライフルを担いでマフラーを靡かせながら飛び出す椎名ナイ。立ちながらヘルメットをずらして紅茶を嗜み余裕を見せつつ、背負っていたボルトアクションライフルを構える春無ゑみ。それを煽りながらバズーカを手に乱射する千野ペペ。

 

 

「ん。面白い人たち」

 

「同感だ。行くぞシロコ」

 

 

 傍で一部始終を眺めていたシロコと共に、私も飛び出す。風紀委員会は何しに来たのか数こそ100を超えていて完全に勝っているが、対策委員会と便利屋、私たちに挟まれる形となった。さらに言えば頂点に立つ魔王とも称される空崎ヒナは不在で、実質的なナンバー2であるアコも通信の向こう側で、主要メンバーは銀鏡イオリと火宮チナツ、そして威刀居アイナだけ、全然いける。立ちふさがろうとする風紀委員会に、シロコと別れて次々と首を狙って薙ぎ払っていく中で、その中を駆け抜けてきて私に斬りかかる電光があった。

 

 

「懲りないな、お前も!居刀威アイナ!」

 

「懲りる訳ないじゃない……!奥の手を使ってでも、貴女に勝つわ!」

 

 

 瞬間、威刀居アイナの握った刀の刃が瞬き、衝撃が刃を伝って私に襲いかかってきた。一瞬意識が飛んで、吹き飛ばされる。今のは……電気か?

 

 

「帯電する刃……お気に召したかしら?」

 

「こんな手品、通じるか!」

 

「やせ我慢なんて、良い度胸してるじゃない……!」

 

 

 再び納刀、レバーを入れてトリガーを引いて刀を射出、帯電する刃を叩きつけてくるアイナの斬撃を、宙返りで回避。すれ違いざまに斬撃を叩き込み、着地。グロックが乱射されるのを斬り飛ばす。すると横に構えて射出した勢いのまま回転しながら跳躍するアイナのアクロバティックな回転斬りを下段に構えた刀を振り上げて斬り弾くも、帯電した電気が流れてきて動きが止まったところにグロックの弾丸が腹部に叩き込まれて、えづく。くそっ、一瞬でも触れれば強制的に隙を作らされるのは厄介だな…!

 

 

「うわーん!?追われてるぞ!…私が!誰かあ~!助けて~!」

 

 

 一旦距離を取って睨み合う私たちの間を、風紀委員会を引き連れてペペが走っていった。思わず、何とも言えない空気が流れる。

 

 

「あれ、貴方の仲間なの?」

 

「残念なことにな?」

 

 

 得物がバズーカだから近づかれたらどうしようもないらしく、泣きながら逃げるペペの先には、ビルの二階の窓から顔を出してボルトアクションライフルで前線のナイや他のワレワレヘルメット団を援護射撃していたゑみがいた。

 

 

「助けてゑみさーん!?」

 

「おや。仕方ない……君たち。近づいたら火傷しますよ」

 

「誰が…!」

 

 

 手にしたショットガンを叩き込むため、ペペが逃げ込んだゑみさんの陣取るビル内に入っていく風紀委員会の足元でカチッという音が。同時に、大爆発。ペペに抱えられ崩れるビルから離脱したゑみがそれはたいそうご機嫌な笑顔を浮かべていた。

 

 

「残念でしたぁ!!地雷ですぅ!あっはっはっはっはっは!!」

 

「実力低い奴はなぁ、こうやって醜く汚く卑怯な手を使うんだよ!…あっ」

 

「どうしたんですペペさん。…あっ」

 

 

 しかし調子に乗ってたせいで風紀委員会に囲まれてしまうペペとゑみ。しょうがないから助けに入ろうとしたが、その前に赤いマフラーを靡かせた血染めの赤のヘルメットが乱入。手にしたバトルライフルを振り回し、的確に頭部に当てて沈めて、ヘルメットのカバーを親指で上げたナイは冷めた視線で見降ろした。

 

 

「はい、雑魚乙。椎名ナイは負けないよ?」

 

「な、ナイさん~!」

 

「怖かったよー!」

 

「お前ら働け。ノゾムがいないから、わいが一人で前線引き受けてるんやからな!?」

 

「……心配なさそうだな」

 

 

 振り返る。シロコがアルと背中合わせで取り囲む風紀員会を薙ぎ倒すなど、対策委員会と便利屋が組んで戦っている。先生の指示が的確だな。初見のワレワレヘルメット団に生半可な指示をしない辺りさすがだ。

 

 

「よそ見をするなんて、余裕ね……!」

 

「避けるだけなら簡単だぞ」

 

 

 電撃纏った刃を、納刀した状態で身体を逸らして紙一重で回避していく。いつもどこから飛んでくるかわからない弾丸に気を配っているんだ。軌道が見え見えの斬撃なんておそるるに足らず。それよりも……。

 

 

「いいのか?私に近づいて。流れ弾を喰らうぞ、文字通りな」

 

「え?きゃっ…!?」

 

 

 誰が撃ったのか知らないが、跳弾してきた弾丸が私の側頭部に飛んできて、それを避けた先のアイナに炸裂する。こんな銃撃戦の中で私と戦うとはそう言うことだ。私は銃に嫌われている。怯んでいるアイナに抜刀した刃を肩に叩き込む。同時に背後から飛んできた弾丸を、振り返りざまに斬り飛ばし、壁に跳弾させて近くの風紀委員会に叩き込んだ。

 

 

「ぎゃあ!?」

 

「そして私は自分に飛んでくる弾丸には慣れている。これは私にとって、武器の一つだ。使えるものは何でも使うぞ、強くなるために!」

 

 

 対策委員会と便利屋、ワレワレヘルメット団を狙った流れ弾が、次々と飛んでくる。中にはアルの特殊弾やシロコのミサイル、イオリの強力な弾丸。その全てを薙ぎ、払い、避け、弾き、周りの奴らに当てていく。周りが熾烈になればなるほど、私に飛んでくる脅威は増え、それに比例して飛び道具が増える。アルの特殊弾を受けたアイナは吹き飛ばされながらも、距離を取ってズザザー!とアスファルトを擦りながら停止。再び納刀して構える。

 

 

「くっ……だったら……!」

 

 

 カチリ、と音が鳴った。また手品か。なにが来る?トリガーが引かれ、射出される刀に引っ張られるようにして加速するアイナ。その刃が、光ってない。そう瞬時に判断して、受ける構えを取る。しかしそれは間違いだった。

 

 

「貰ったわ……!」

 

「なっ…!?」

 

 

 甲高い音が響き渡って、宙を舞った刃がアスファルトに突き刺さる。それは、叩き斬られた私の刀の先端だった。見れば、アイナの手に握られた刃は小刻みに振動している。

 

 

「奥の手その二、高周波ブレード…!」

 

「受けたらダメな奴だったか……だが、それがどうした?」

 

 

 ノータイムで手に取った鞘をぶん投げる。クルクル回転した鞘はアイナの額に当たって弾かれ、私はそれを跳躍して左手でキャッチ、右手で握った刀を振り下ろしてアイナを弾き飛ばす。先端が折られようと、刀は刀だ。人に言わせれば、鉄の棒だ。

 

 

「なっ……受けたらタダじゃ済まないわよ!?」

 

「受けなければいいだろ。それともなんだ?私に怪我を負わせる覚悟もなくここに来たのか?」

 

 

 そう言って振り上げた刃を振り下ろすと、受けようと横に構えるアイナの眼前で寸止め。手に取った鞘で腹部を小突き、今度こそ刃を手の甲にぶつけてその手から荷電粒子ソードを弾き飛ばしてアスファルトに転がし、刃を突きつける。見れば、折れたはずの先端が修復されていた。……まあ、キヴォトスだしそんなこともあるわな。

 

 

「ぐっ……そんな、これでも勝てない、なんて……!」

 

「刀を持ったなら斬る覚悟で来いよ。それは、人を斬るための武器だ」

 

 

 そう言い放って、両手に握った刀を振り下ろそうとして、銃口を後頭部に突きつけられて、アイナの眼前で寸止めする。……このタイミングで来るか。

 

 

「そこまでにしておきなさい。御剣セツナ」

 

「重役出勤か?空崎ヒナ」

 

 

 身の丈に合わない機関銃、小柄な体躯に見合わないプレッシャー。間違いない。風紀委員会の魔王、空崎ヒナだ。




折れても直ぐ修復されるセツナの刀。電撃纏ったり高周波ブレードになったりするアイナの刀。そしてセツナの真骨頂は銃撃戦における被弾率。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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