透き通る世界で私は今日も刀を振るう   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。連載することにしました。レベル46でエデン条約編の鬼門を突破できたので更新します。

VS狐面の生徒。楽しんでいただけたら幸いです。


七囚人?災厄の狐?斬れば同じですね

「…わたくし、あなた様の話は聞いていました。トリニティの狂剣……御剣セツナですね?」

 

「だったら、どうした!」

 

 

 私の刀と狐面の生徒の銃剣の刃が何度も何度もぶつかり合い、火花を散らす。このキヴォトスで剣戟が行えるなんて、思わなかった!

 

 

「いえ、興味深いと思いまして。七囚人に最も近い生徒…!」

 

「知ったこっちゃないな!」

 

 

 くるりと回された銃剣から弾丸が放たれ、咄嗟に身を引いて刃で弾丸を弾く。次々と放たれる狙撃を、見た傍から叩き斬っていく。

 

 

「あはははははははっ!なんですか、それは!見てから斬るだなんてめちゃくちゃな!」

 

「できるんだから、仕方ないだろ!」

 

 

 銃撃しながら銃剣を振りまわし、遠近距離問わずに絶え間ない攻撃を仕掛ける狐面の生徒。めちゃくちゃだ、キヴォトストップ勢ほどとは言わないが、匹敵する戦闘能力だ。周囲のスケバン共が近づけてない。そう来なくちゃ、面白くない!

 

 

「隙あり!」

 

「くっ…!」

 

 

 弾丸を撃ちながら銃剣を突き出してきたところを右横に回避しながら、左足で蹴り上げる。得物を手放してしまい、仮面の上からでもわかるぐらい動揺しているところに、刀を叩き込む。しかしそれは、素手の指先で刃先を受け止められてしまい、失敗に終わった。

 

 

「ふぅ、危ないところでした」

 

「何が危ないところだよ。余裕かましやがって」

 

「うっふふ。本当に危ないところでしたよ?」

 

「っ!?」

 

 

 言いながら、鋭く重たい蹴りが私の腹部に突き刺さり、私は刀を手放して蹴り飛ばされ、アスファルトを転がり戦車の残骸に叩きつけられる。さらに、落ちてきた銃剣の拾床を握り、遠心力を乗せて銃剣の刃先を振り下ろしてくる狐面の生徒。私は咄嗟に鞘を腰から引き抜いて、刃の横からぶつけることで弾き飛ばすことに成功。しかし狐面の生徒はその場で一回転。両手で構えなおした銃剣の銃口を突きつけ、速射してきた。

 

 

「そこでお亡くなりになりなさい!」

 

「くっ…!?」

 

 

 咄嗟に脚をめいっぱい開いて屈んで回避。鞘の先端を地面に押し付け、それを軸に回転。足払いで狐面の生徒を転倒させ、逆手に持ち直した鞘を振り抜いて側頭部を殴りつける。体勢が崩れてそれをまともに受けて怯んだ狐面の生徒から距離を取り、刀を拾い上げて、納めた鞘を左手で握り右手で柄を握って宙を舞う。

 

 

「抜刀!」

 

「隙あり、です」

 

 

 そのまま抜刀した斬撃を首に叩き込もうとしたがしかし、その一瞬の間で体勢を立て直した狐面の生徒は屈んだまま銃口を上空に向け、銃撃。衝撃が制服を撃ち抜き、撃墜される。

 

 

「ふふふ、困ってしまいますね。楽しくなってきました」

 

「ああ、私もだ…!」

 

 

 立ち上がり、刀を引き抜いて抜刀した勢いで投擲。面食らった狐面の生徒の仮面に柄をぶつけ、くるくると宙を舞った刀を手に取り袈裟斬り。しかし銃剣を振り抜かれて、刃がぶつかり弾き飛ばされると、そのまま狐面の生徒は狙撃してきた。

 

 

「くっ…!」

 

「うふふふ……!」

 

 

 咄嗟に抜刀して弾丸を弾く私に対し、笑いながらバックステップで後退し、距離を取りながら銃撃を繰り返す狐面の生徒。このまま距離を取られると一方的に撃たれるだけだ。距離を、詰める!

 

 

「……用意は良いか?」

 

「私の方は、準備できておりますよ?【深紅の花占い】…!」

 

 

 言いながらすさまじい速さで連続で狙撃してくる狐面の生徒に対し、納刀した私は限りなく頭を地面スレスレまで近づけて前傾姿勢となり、腰を上げた体勢で居合の体勢を取る。距離を詰める方法を私はこれしか知らない。

 

 

「はぁああああっ!」

 

「ああ!今までにない敵!ドキドキしてしまいますわ!」

 

 

 ズザザザッ!とその場で何度も滑って脚を動かし、踏み抜いて加速。忙しなく脚を動かしながら、飛んでくる弾丸を、当たるものだけ見極めて、抜刀と納刀を繰り返して叩き斬りながら突き進む。

 

 

「弾幕は恐ろしいが、銃は共通した弱点がある!装弾数に限りがあるってことだ!」

 

「あら?ふふ、うふふふふふ……逃がしませんわ!」

 

 

 弾幕が切れた隙を突き、壁を蹴ってビルの壁面を走って追撃の弾丸を避けながら駆けあがっていく。そのままビルの横を宙返りしながら斬り裂いて納刀。瞬間、斬り裂かれた瓦礫が狐面の生徒に降り注ぎ、銃撃を中断させ回避させることに成功する。

 

 

「くっ……目くらまし、とは…!むっ、どこに……?」

 

 

 瓦礫から顔を庇って視線を切り、煙幕が充満する中でもう一度見上げたそこに私はいない。落下した瓦礫に掴まり、身を隠しながら私は彼女の背後を取っていた。この一撃で、決める…!

 

 

「せいやぁああああっ!」

 

「くっ……!あぁっ!?」

 

 

 ギリギリ気付いて振り返った彼女の狐面を、斬り飛ばす。渾身の一撃を持っても斬れなかった仮面は宙を舞い、粉塵で隠れた顔を覆った生徒は、よろよろと後退する。

 

 

「これは……困りましたね……まさか、ここまでとは」

 

「楽しかったが、悪いな。今の私はシャーレの先生に協力しないといけない身だ。拘束させてもらうぞ」

 

「“セツナ!”」

 

 

 刀を突きつけていると、ちょうどいいタイミングで羽川ハスミたちを引き連れた先生がやってきていた。戦えないみたいだが指揮能力は高いらしいな。

 

 

「あれは……!ふふふ……」

 

「っ!?」

 

 

 すると、跳躍し仮面をキャッチしながら高台に飛び乗る狐面の生徒。追いかけようとすると銃撃され、寄せ付けない。ここから跳ぼうにも、撃ち落とされて終わりか。……逃げ慣れているな。

 

 

「―――わたくしは、狐坂ワカモ。七囚人の災厄の狐、とも呼ばれております。いつかまた会える日を楽しみにしていますわ」

 

 

 そう言って狐面の生徒、ワカモは去っていった。……ここまで派手に動いて何する気だったんだろうか。まあいい……とりあえず、疲れた。その場にへたり込む。……C&Cに続いて七囚人とやらの相手はさすがに、疲労がすごい。先生がこちらに駆け寄ってくるのを視界の端に見ながら、私は意識を手放した。




ワカモはこれぐらいできるイメージ。銃剣使いなだけあって、初めてセツナがガチンコできた相手かもしれない。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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