オリジナルヘルメット団との対決。楽しんでいただけたら幸いです。
ワカモを撃退して気絶から目が覚めたらなんかシャーレの先生に気にかけられていて、シャーレに所属しないか何度も提案してくる件について。
「先生もしつこいな」
どうやらハスミから私の境遇について聞いたらしいが、構わないでほしい。むしろ銃も使えないくせにシャーレの先生に気に入られているとか難癖付けて虐めてくる理由になるんだから。
―――――「“セツナ、君も大事な生徒なんだから。傷ついてほしくも、傷つけてほしくもない”」
ああ、ご立派な言葉だと思う。本当に私の事を案じているのだろう。だけどトリニティにはあの人がいるから、私がトリニティをやめたら悲しむと思うから、トリニティ所属をやめる気はない。頼まれたら協力ぐらいはするが、先生直属になる気はさらさらないな。
「……馬鹿正直にハスミについていくのも嫌だったから抜け出したわけだが」
また、アビドスに来てしまった。ほとんど廃墟で、人が少なく静かなところだから鍛錬に最適ではあり、ミレニアム学区の廃墟ともどもホームにしている場所ではあるが。先生の事を忘れて剣を振っていたいだけだったんだが。
「……はあ。私、お前たちに喧嘩売られた覚えはあるが喧嘩を売った覚えはないんだけどな?」
「我々は、ヘルメット団の派閥の一つ、ワレワレヘルメット団だ!大人しく捕まって我々の資金源となれ!」
いつもの砂に埋もれたビルに向かっている途中、めんどくさいのに絡まれてしまった。銃を持ってないせいか高確率でなめられてしまう。フェイクでもいいから持っておきたいが、私の場合持ってるだけで暴発して被害が私に来るから、持つとしてもモデルガンがせいぜいだ。……それ、ありだな。一考しよう。
「今の私は機嫌が悪い。見逃してやるから、さっさと
「あいよー……って誰が去るかあ!」
「こっちも資金難やねん。大人しく捕まってえな」
「トリニティの制服を着てこんなところに来ている方が悪いんとちゃうか?なあ?」
「先輩方。やるならさっさとはじめましょ」
リーダー格と思われる珍しい灰色のスーツに黒いコートを肩掛けにした上から黒いヘルメットを被ったやつを筆頭に、青いスーツ姿にヘルメットの上から眼鏡をかけたやつ、黒いヘルメットの上から緑のパーカーを羽織ったやつ、紫色のヘルメットの上からゴーグルをかけた個性的な奴らを筆頭に、ゾロゾロと頭数が揃う。約20名、中心の四人以外は全員黒いヘルメットと黒スーツで固めていて、一見、山海経高級中学校の玄龍門を彷彿とさせる。ヘルメット団はいろんな学校の逸れらしいから、山海経の離反者か?どうでもいいか。
「丸腰みたいだが痛い目に遭いたくなければ、投降をお勧めするぞ?」
「生憎と、武器は持ってる。お前たちからしたらガラクタだろうがな」
「え、その刀まじやったん?嫌やわあ、弱いもんいじめみたいで」
「ええやんええやん!楽しめそうやわ!」
「めんどくさいの嫌なんですけど……」
コートのやつはグレネードランチャーを、メガネのやつはハンドガンを、パーカーのやつはショットガンを、ゴーグルのやつはサブマシンガンを、雑魚はアサルトライフルをそれぞれ構える。役割がはっきりしているタイプか。C&Cが記憶に新しいが、そういう連中は厄介だと相場が決まっている。
「では始めようじゃないか!戦争を!」
言うなり、グレネードランチャーを容赦なく発射してくるコートのやつの攻撃を、左手で鞘を握った刀に右手を添えながら跳躍して爆発を回避、壁を蹴って踏み込み、すれ違いざまに雑魚連中を斬りつけていく。寸分違わず首に次々と叩き込んで無力化し、両手でハンドガンを握って的確に狙ってくる眼鏡のやつ目掛けて踏み込もうとする。
「速すぎんやろ…!?」
「私に任せろ!」
「っ!?」
しかし意気揚々と間に飛び込んできたフードのやつがショットガンをぶちかまし、避けきれずに被弾して撃ち落とされる。……普通間に飛び込むか?このフード、狂人の類か。
「ふふーん!その程度かぁ!?」
「こういうのはどうだ!」
ゴーグルのやつが撃ってきたサブマシンガンを回避しながら、突撃してくるフードのやつ目掛けて鞘を投擲。フードのやつはショットガンをバットの様に構えて鞘を弾き飛ばすと、その間に突撃していた私の刺突が腹部に炸裂。フードのやつはえづいて蹲る。
「あぐっ!?」
「うちのタンクがやられた!」
「先輩!」
そのまま首に振り下ろそうとするが、メガネのやつとゴーグルのやつが乱射してきて、鞘を回収して納刀しながら宙返りで回避。したところに、爆撃に吹き飛ばされる。コートのやつのグレネードランチャーだ。見たところ、あのメガネのやつがヒーラーか。次はあいつだな。
「ははは!こんな当たらない奴は初めてや!ちょーたのしい!」
そんなことを考えながら近づいてきた雑魚を薙ぎ払っていたら、ゴーグルのやつがサブマシンガンを二丁構えて乱射してきた。精度こそ低いが、近づけない。しかも、弾倉を交換する際はコートのやつの爆撃が的確にカバーしてると来た。隙が無いが、逆に言えばコートのやつから仕留めればいい。
「刀はこういう事もできるぞ!」
鞘を右手に、刀を左手に、それぞれ逆手に持って、前方で構え、風車のようにくるくると次々と持ち替えて廻旋させ、つむじ風を引き起こして砂塵を広げて煙幕を張る。そのままいつもの前傾姿勢に移行し、左手に持った鞘に納刀し、突撃する。
「気を付けろ!ショウコ!なにをしてくるかわからんぞ!」
「そう言われてもフユさん!何も見えないんやけど!?」
「ノゾムは回復させたで!」
「礼を言うでレイラ!」
もうフードのやつが回復したらしく元気な声を上げているが、関係ない。砂塵の中から飛び出し、抜刀。一仕事終えて気を抜いていたメガネの首に強烈なのを叩き込んでまた砂塵に飛び込む。
「んなぁああああ!?」
「この悲鳴はレイラか!やられたんか!?」
「何も見えへん!どこですか、先輩!」
「声を上げるな!奴に居場所がばれる!」
「それは正解だが、お前が一番声がでかいぞ扇動者」
高台で構えていたコートのやつに唐竹割を叩き込み、ヘルメットを叩き割ると、そのままバックステップで空中に宙返り。高所を取ったことで残り二人の位置を確認し、空から強襲する。
「あぶなっ!?」
しかし、ゴーグルの奴を狙った急降下突きは回避され、地面に刃が突き刺さったところに、サブマシンガン二丁から弾丸がばら撒かれる。私は咄嗟に鞘で刺突を繰り出して鳩尾を穿ち、えづいたところに地面を鞘代わりに滑らして引き抜いた刀で一閃。斬り飛ばす。
「あと一人…!」
「ふふーん!ショウコの声が聞こえた!おまえの死は無駄にしない!」
「勝手に殺すなやぁ……」
すると散弾が叩き込まれ、咄嗟に斬り弾くと、砂塵を突き抜けてフードの奴が突撃してきて。ヘルメット、刀で叩き割れるし特に意味がないと思っていたがアビドスでは砂塵から目を守る意味合いもあるのか。いいな、それ!
「おらぁ!」
「がはっ!?」
するとフードのやつはショットガンが効かないと見るや、そのまま突貫してヘルメットで頭突きを叩き込んできた。途轍もない衝撃が頭に走る。そう言う使い方もあるのか……だが!
「もらったあ!」
「こっちがな」
ショットガンを突きつけてきたところに、刀を振り上げて銃口をあらぬ方向に向かせて回避。呆気に取られたノゾムと呼ばれていたフードのやつの首に、返しの刃を叩き込んで気絶させる。
「フユさんたちがやられたぞ!」
「うち最強のノゾムさんまで!?」
「さて………まだやるか?」
そう言いながら鯉口を上げてみせると、戦意喪失したワレワレヘルメット団の残りの有象無象がアサルトライフルを取りこぼして両手を上げていく。……今まで戦ったヘルメット団で一番強かったな。
その後、強い奴に従う方針らしいワレワレヘルメット団は私に従うようになった。いらないと思ったが、いつも鍛錬しているビルを警護してくれるらしいので、まあいいか。
某戦争屋参考にしたけどほとんどオリキャラです。
フユ:リーダー格。コートのやつ。グレネードランチャーで仲間の隙をカバーするスタイル。戦争大好きで煽動が得意。ポジは後衛。
レイラ:ヒーラー。メガネのやつ。ハンドガンで援護射撃しつつ回復するタイプ。
ノゾム:タンク。フードのやつ。ショットガンを手に縦横無尽に駆け巡りヘイトを稼ぎまくる戦闘狂。
ショウコ:後輩アタッカー。ゴーグルのやつ。サブマシンガン二丁を撃ちまくるトリガーハッピー。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。