「皆さんに重大な発表があります」
「どうしたんですかテラ先輩、そんなに改まって。それより反省文は書き終わったんですか」
ブラックマーケットの一件から数日後、生徒会長であるテラの召集によりアルハを除く生徒会全員が生徒会室に集められていた。...全員と言ってもテラ、シオン、そしてリオンの3人なのだが。
「反省文どころじゃないの!昨日対策委員会から連絡が来て、『滞在契約の件、一度
「お、ウチらアビドス入って良い感じ!?許可降りたんだ、やったー!」
「まだ自治区に入って良いってだけだけどね。なのでくれぐれも、失礼の無いように」
「それテラ先輩が言います?先輩が一番不安ですよ」
シオンにボロクソ言われているが、普段の言動を考えたら妥当である。いつも突拍子もなく動いて、問題を抱えて来るのだ。彼女の舵取りが出来るのはそれこそアルハくらいしかいないだろう。
「そういえば、アルハ先輩はどちらへ?」
「パイセンは
「キキキッ、これにて契約満了か」
「改めて、2ヶ月の間お世話になりました」
アルハ達が万魔殿に呼ばれたのは、曰く「お見送り会」をするためだそうだ。ポラリスがゲヘナに滞在できる期限があと数日しかないため、「最後にパーティーをしたい」という提案があったらしい。
「なに、礼を言うのはこちらの方だ。あの時イブキを助けてくれただけでなく、こうして楽しませてもらっているのだからな」
視線の先、ステージの上では我が校トップクラスの技術者集団[
「今日は風紀委員は出払ってるから問題ない、それにもし後から何か言われてもそれは風紀委員長、空崎ヒナの監督不届とすれば良い!」
と返された。風紀委員長さん、苦労してるなぁ。
「わぁ...魔法使いのおねぇちゃんたち、すごくかっこよかった!」
「ありがと、イブキちゃん!ほらヒコも!」
「わかったよヒメ。ありがとうイブキちゃん、次来る時はもっとすごいショーを見せてあげるね」
学会の生徒たちによるショーが終わり、宴もたけなわという頃。
「如何かな、我等の[魔法]は」
そう言って近づいてきたのは魔法学会の部長、
「最高でしたよシロちゃん。...出費にさえ目をつむれば」
「
「はぁ...資財チームが聞いたら、予算没収されますよ?」
「
「で、いつアビドスに向かうんですか?テラ先輩」
テラはふむ、と考えてペンを鼻の頭に乗せる。バランスよく置かれたペンは少しゆらゆらと揺れ、緩やかにその動きを止めていった。
「そうねぇ...アルハたちが帰ったらすぐ出発かな。そうすれば丁度明日の朝に到着するからさ」
「了解です。ではプラニスフィアに
そう言い生徒会室から出るシオンに「お願いね〜」と声をかけた後、カバンから何枚かの紙を取り出す。
「あ、それ反省文っすか?見して下さいよ」
「いいよ〜、はいコレ」
「いや全部渡さないで続き書いて下さい...って、終わってるじゃないっすか」
原稿用紙3枚分、しっかり埋まっているし内容もまとも。筆跡も間違いなくテラの字で、ズルはしていないようだ。
「文章は書き慣れてるからね〜」
「じゃあ反省文なんかよりもっとマシなの書いて下さいよ。パイセンの字、キレーなんすから」
「? そう?」
「そっすよ。何つーか...ゴシック体?みたいな。上手いってより見やすいっす」
そんなこんな雑談をしている内にシオンやアルハも戻って来て、出航の準備が整っていく。そして...
『えー、全校生徒に連絡です。これよりポラリス天文学院は、次の滞在区域「アビドス自治区」へ向けて出航します。揺れや傾きにご注意下さい。繰り返し連絡します...』
そしてポラリスは、アビドスへと出航した。
こんにちは、misoranです。夏ももうそろそろ終わりですね。私はこの時期になると毎年「今年も何もできなかった...」と項垂れております。行動しない自分のせいなのにね。
さて、今回やっとチラ見せ出来た魔法学会について一つ補足を。彼女らはミレニアムで言うエンジニア部のような存在として登場しており、「誰もが使える魔法を作る」という目的を掲げて活動しています。もちろん魔法なんて非科学的なものあるわけない(と言われている)為、彼女らは科学や神秘の応用で
それではお読みいただきありがとうございました、横乳より感謝を込めて。