すごく先が気になる終わりになりやがって!!!!
後、シロクロの弾力装甲だけinsane出来ないんだが!!!!
『見つかりませんねえ……』
「だよなあ……。そろそろお前の調査結果を疑うしかないか」
『返す言葉がございません』
ブラックマーケットでアビドスとお別れした後、ゲヘナで呪霊調査をしていたがまるで見つからない。黒服の話通りなら初等部付近で見つかるはずなのだ。
──結果として5日間見つかっていない。
正直舐めてた。すぐに見つかるものだと思っていた。高専の整いぶりがここになって恋しくなってくる。補助監督の存在や任務の割り振りなどされてから望める仕組み自体は悪くないものだと実感せざるを得ない。
黒服の調査結果を疑うのもあるが、そもそも急造のものだろう。精度自体に難があるように感じる。こればかりは仕方がないだろう。
「学校に通って勉強して夜に呪霊捜索……、いい加減キツイな」
『アビドスでやることを考えれば今日が最終日です。申し訳ないですが、見つからなければ今日で引き上げてください』
「だな。凄く嫌だけど。じゃあ、切るね」
『よい知らせをお待ちしております……』
結局退却するハメになる。まだそうなったわけではないが、ここまで
残穢を追えないのであれば留まる意味はない。益々高専が恋しい。
粗方話し終えて通話を切るが、黒服は期待してないのかハキハキとした感じがしなかった。無理もない。
「浩介君?」
通話を切った後に入れ替わるようなタイミングで声がかけられた。よく覚えている声だ。最近は美食研究会の大暴れの時に少し話したぐらいの人だ。
「火宮さんじゃないか。珍しいね。初等部の付近にいるなんて」
「ええまあ……、ここでパトロールするよう指令が出てますので」
火宮チナツ、学年は同じ1年で級友だ。どこか疲れた表情をしていた。まるで連日遅くまで勤務していたかのようだ。
「遅くまでご苦労さん。最近は残業が多いんじゃないか?」
「ええ……、大規模な戦闘に敗れもしましたし、その処理をしてればこのパトロールです。正直言って……厳しいです」
「それは……御愁傷様です……。俺からは頑張れとしか言えなくてすまない」
火宮さんはゲッソリした表情で説明してくれた。半分は彼女なりに愚痴を吐いた結果だろう。
大規模な戦闘は詳細こそ言わなかったが、俺は知っている。アビドスで便利屋を捕まえる作戦の際のものだと黒服から聞いている。実際は天雨先輩がシャーレの先生を確保という名の軟禁が目当てらしい。黒服は出来るわけないでしょ、って鼻で笑ってた。あわれ。
「あっ!風紀委員のお姉さんだ!こんばんわ!」
突如として幼な気な声が聞こえてきた。
──学校の敷地の方から。
「こら!夜の学校に入らないでください!」
「む〜、いいじゃん。お姉さんはそこのお兄ちゃんとデートしてなよ」
「デっ!?……と、とにかくそこで待ってなさい!!」
「や〜っ!!」
完全に小学生に遊ばれる火宮さんがそこにはいた。この様子だと指令というのも夜に初等部の子が学校で遊んでいるのをやめさせるためだろう。風紀委員がやることなのかはわからないが、実際にやっているのでそういうことなのだろう。
それにしても中々のマセガキだ。校内の柵越しに火宮さんを手玉にとっている。火宮さんは真面目に正門から入ろうと回り込んでおり、初等部の子はそれを見てケタケタ笑いながら逃げる準備をしていた。あれでは逃げられるだろう。柵の飛び越えなんて余裕だろうに。
「はい、そこまで〜。あんまりお姉さんを困らせちゃダメだぞ」
ちょっと火宮さんが気の毒に感じたので柵を飛び越えてマセガキを確保する。確保といっても後ろに回り込んで頭をツンツンしてるだけだが。
「えっ!?お兄ちゃんいつの間に……」
「さ、お姉ちゃんと一緒に帰ろうか。……ね、火宮さん」
「ありがとうございます。浩介くん。そこの貴女ももうこんなことはメッ!ですよ」
気付けば高校生2人に難なく捕まっている小学生の図の出来上がりだ。遅れてきた火宮さんは初等部の子に目線を合わせながら注意していた。メッ!、なんて注意は初等部にもするものなのかな。
初等部の子はむ〜と不貞腐れた顔をしながら尻尾をぶんぶん振っている。反応がちょっと猫に似てる。なんだか可愛らしいなあ──
「折角友達と肝試ししてたのに〜」
──なんて思いはこの言葉で底に沈み込む。
肝試し、夜の学校といえば確かに鉄板だがこの状況では話が変わってくる。
情報を得るべきだ。それも少しでも多く、だ。俺の思っていることが勘違いであることの証拠を。あるいはそうであるという証拠を。
「肝試し?何か出たりしたの?」
「浩介くん!そんなことしてないで今は──」
「おっきいカマキリさんみたいなのがいるんだって!夜にしか見ないからきっとカマキリのお化けさんだって言うから皆んなで探しに……」
まずい。事態は刻一刻を争うものかもしれない。
「そんなのいるわけが……って、浩介くん!?」
「火宮さんはその子を確実にお家に返してあげて!俺は他の子を連れてくる!!」
さっきの子は皆んなで、と言っていた。あの子は偶々別行動しているだけだろう。例の大きなカマキリを手分けして探しているとしたら散り散りになっているだろう。
「きゃあああああっ!!!」
ゾワッ
探していると突如として響く悲鳴、そして同時に背筋にひやりとするものを感じた。紛れもなく呪力そのものだ。アビドスにいたものとは比べ物にならない。3級は軽く超えている。
「くそっ!!!」
俺は呪力を全開にして走り出す。1秒でも早く呪力を感じた地点に走る為に。いくらキヴォトスの子達が頑丈でも等級の高い呪霊に本気で襲われればひとたまりもない。ましてや今回はまだ中学生にもなってない子だ。
声が聞こえてきたのは体育館の方だ。ただし、声は籠もらず聞こえてきたことから外で襲われているものと思われる。
「いたっ!!!」
そして漸く見つけられた。外見は正しく大きなカマキリ。涎を垂らし、品定めをするように2人の生徒を見下ろしていた。今にもその鎌を振り下ろさんと言わんばかりだ。
「ケケケッー!!!」
そして、その凶刃は容赦なく振り下ろされる。
(術式を今使うとピンポイントであいつを倒しても奴の身体が倒れ込んであの子達まで燃やしかねん……!ならば!!)
脚の裏に呪力を集中させる。やるのはジェット噴射だ。
あまり褒められたことではないがそれでやることは一つだ。
ザシュ!
「え……?」
「……ぁ」
この身で呪霊の攻撃を受け止めて、この子達に攻撃を届かせないことだ。
「ぐっ、うっ……」
移動の為に術式を使用したからか防御用の呪力が足らず思ったよりもダメージを受ける。今頃背中には綺麗な一文字が出来ていることだろう。
「グギッ!オレノショクジノジャマヲスルナ!!!」
呪霊はカマキリ特有の両手を上げて先端を折っての威嚇ポーズをしながら、怒っていた。食事、つまりはこの子達を食べるから邪魔をするなと抗議してきたのだ。
そう言ってるカマキリ呪霊を見ると犬と思われる骨が周りに転がっていた。大きさから見て大人、恐らくはブラックマーケットで得たものだ。
「遺言はそれだけか?なら──
──これよりお前を火葬する」
「オマエモエサニ──」
「拡張術式『焔』……こいつでもくらってろ」
愛用のハンドガンを取り出し素早く発砲する。予め呪力を込めた弾丸を打ち出し、その弾丸は放たれて少しして急加速する。
俺の術式は自身の呪力を炎に変換してそれを操作する術式。
焔は弾丸に予め込めた呪力を発砲後術式で発火、それをある程度弾丸の後方に集中させてジェット噴射の推進力をもって威力を増大させる。
言わば呪力を纏った超小型のミサイル(爆発はしないけど)。小鳥遊ホシノに撃った際は少し後ろに後退させただけだが、直撃した目の前の呪霊は──
──頭が吹き飛ぶ。
「もう出てくんじゃねえぞ」
そしてすかさず炎を放ち念入りに全身を燃やしていく。宣言通りに火葬を実行する形となる。呪霊に火葬なんて言葉が適切かは疑問が残るが。
「ガッ……ァ……」
呪霊は後ろに倒れそのままパチパチと音を立てながら燃えていた。その様子はさながら火葬現場のようだ。
「なんだ……後ろに倒れたか……。──思ったより深く切られたな……。くそっ……」
俺の方は前の方に倒れそうになる。決着は一瞬だったが傷が思ったより深いせいか血が多く流れている。ふらりとして倒れそうになるところでガシッと誰かが受け止めて支えてくれた。
「──深くは聞きません。今は治療をさせてください」
支えてくれたのは火宮さんだった。その表情は真剣そのものでとても強かった。医療に携わるものとして俺の深手を見ても大きく慌ててはいなかった。
そして、朦朧とする意識の中俺はその場で火宮さんの治療を受け続けることとなった──。
浩介くんは一応1級の推薦を受けてます
今回は間に合わせることばかり考えてて防御が疎かです
更新時間はいつが良いでしょうか?
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22時〜0時ごろ
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7時ごろ
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19時ごろ