呪いは廻り、神秘は透き通る   作:ソックス

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なんて事はない日常回です
話の流れは凄くおかしいけど……

ゴズにゃんのチケット合計6枚使い忘れた……
うわーん!なんとかゴルトロですぅ……


19 力仕事と天童アリス

 とあるモモトークの通知から始まる。火宮さんか黒服だろうかとスマホを開いたら登録した覚えのない人からの通知。最初は詐欺の類か何かだろうかと思ったが、文章を見てそのどちらでもないと確信する。

 

『元気にしてたかな?』

 

『実は重い物を運ぶ仕事が出来て男手が欲しいの』

 

『他にもお手伝いは呼んでいるから⚪︎日に当番をして欲しいんだ』

 

『先生より』

 

 何故俺のモモトークをシャーレの先生が知っているのだろうか。誰かが教えたが有力なところだが、筆頭は火宮さんかな。

 

 出来れば先生との接触はゲマトリアの情報を集めてからにしたいが、こういう突発的なのが来ると悩ましい。かといって断るのも気が引ける。その日は暇なのだ。

 少し考えた後、了解しましたとだけ返事をする。そしたらすぐに返事が来て朝の10時にシャーレに集合と伝えられた。

 

 先生も普通の女性だし、重い物を1人で運ぶのは億劫だし非効率だ。生徒達の方が素の力は強そうだがそれでも男手を選ぶのはイメージだろうか。男手というよりも人数合わせかもしれない。

 

「ま、丁度いいから空き時間が出来たら勉強でも見てもらおうか……」

 

 などと学生らしく教師に勉強を見てもらおうと思っていた……のだが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

────当日、シャーレにて

 

「なんじゃあこりゃあ!?」

「うわぁ〜モモイ達の部屋よりも酷いです!」

 

 先生に案内されて倉庫へと向かう。どうも大半の物が廃棄になる予定で業者が来るまでの間に4階からロビーへと降ろして欲しいとのこと。殺す気か?幸いにもエレベーターが大きく、大型の荷物も載せられそうではある。

 そして、今俺の隣にいるのは先生が言っていたお手伝いの子らしい。物凄い黒髪ロングで、ミレニアムの制服を着た少女が来たのだ。もっとゴツい子が来ると思ったが流石に華奢過ぎる。お名前は天童アリスというらしい。

 

 あれ?お手伝いがこの子1人だけ?

 

「あはは……、じゃあ浩介は私と一緒にやろうか。アリスはあれ持って行って」

「はい!アリスにお任せください!」

 

 そこに先生が来て指示を出す。まずはお手伝いの生徒、天童さんに持っていくものを指定する。指定したものは明らかに1人では持てないような棚だ。

 

「え?あれを1人で?」

 

 あまりの大きさに俺は驚いてしまう。あの大きさを持とうとしたら確実に呪力を使わないと無理だ。素の力で持てるとしたら虎杖くんぐらいだ。

 

 ズッ……!

 

「パンパカパーン!古びた棚をゲットしました!」

 

 不安に思う俺をよそに天童さんは危なげなく持ち上げる。なんならゲームのSEとメッセージの真似をする余裕すらある。いくらなんでも規格外な気がする。

 惚けてる俺に気づいたのか先生が微笑んでこちらを見ていた。驚くであろうことは予想がついてたらしい。

 

「いや〜アリスはねえ。すっごく力持ちだよ。多分生徒の中でもトップクラスだね」

「……でしょうね。ゲヘナであれが出来そうなの空崎委員長ぐらいじゃないか?」

 

 先生と2人で感心しているが、1番驚くべきは棚が傾きすらしていない事だ。普通縦や横に長い上に重いものは仮に持てるものだとして、真ん中を持てるわけがないので、先の方に重心が傾き倒れてしまう。そうなれば物は倒すわ怪我するわで大変だ。勿論、先だけでも持てればの話だが。

 だが、天童さんはどうだろうか。棚の下側を持って棚が傾く事なく安定している。いくらなんでも可笑しい。パ、パワーが違いすぎる!

 

「はい!エレベーターの前まで運びました!次はどれにしましょう?」

 

 そしていつの間にかエレベーターの前に難なく運び終えていた。うんしょとか、よいしょとかそういう力んだ際に出るやつも一切なしにだ。

 このままだと天童さんだけに全部運ばせてしまう。それだけは申し訳ない。俺と先生も頑張らなければ。

 

「よし!アリスはそこのソファを!浩介は私と一緒に会議用の机を運んで!」

「了解しました!」

「了解」

 

 先生は指示を飛ばし、それに俺と天童さんはそれに従って行動していく。黙々と3人でそれぞれの荷物をエレベーター前に寄せていく。天童さんは大物を、俺と先生は中型や小物をせっせと運んでいくように分担され着々と進んでいた。

 気づけばエレベーター前も物が溜まって来たので、そろそろ降ろしていかないといけなくなった。

 

「うんしょっ!」

 

 そんな状況で危険な作業をしているのが一名。俺よりも高いタッパの先生がよりにもよって低いところにある荷物を足を伸ばしたまま持ち上げようとしていた。

 

「先生、その姿勢は危ないって。ぎっくり腰になる」

「なにおう!私はまだ三十路にも行ってないよ!余計なお世wi-fi!」

「……アリス知ってます!これスベってます!」

「言わないであげて……」

 

 3人でわちゃわちゃしていながらも作業は続く。先生は結局指摘したところを直さず、足を伸ばしたまま荷物を取っている。あのやり方だと腰に負担がかかりやすい。身長が高いので余計に負担も大きそうだ。正しいのは脚を曲げて、ゆっくりと立ち上がるように持ち上げる方法だ。

 因みにギックリ腰は若い人だろうとなる可能性はある。20歳以下だってなるし、三十路過ぎは凄く危険だ。よく夜蛾校長がなってた。五条先生が馬鹿みたいに笑ってたのが記憶に新しい。

 

「ふんっ!!……あっ」

 

 そして案の定と言うべきか勢いよく持ち上げた先生は意味深な反応をする。まるでこの世の終わりを悟ったかのように。きっと先生の背中ではポキリといい音がなったのだろう。宛ら楽器のように。

 

「んぐぐぐぐっ!!!トリニティでの大仕事前に……爆弾がっ!!」

「持ち込んだ上に爆発させといて何言ってるんですか」

「うわーん!先生がぎっくり腰になりました!!!」

 

 先生は完全にやられてしまい、場は騒然とする。天童さんはわかりやすく心配している。優しい子だなあ、俺は呆れ返っているというのに。

 こうなれば致し方無し。残りは俺と天童さんで片付けるコースに自動移行だ。

 

「お、重いの持ち上げ、いっとうしょ〜」

「酔っ払いの戯言でも聞いてるのか?俺は?」

 

 結局全部俺と天童さんで片付け切りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数時間後──、

 

「お医者さん呆れてました!」

「なんなら怒られてたな」

 

 挙げ句の果てに一等賞を出してしまった先生を2人で病院に連れて行くことになりました。連れて行き方は天童さんが文字通り持ち上げてD.U.市内を爆走となった。周りの目線が凄く痛かったが面白かったのでヨシ!

 

「浩介!折角ですのでゲーム開発部が作ったゲームを遊んでくれませんか!?」

「おっ!いいねぇ!何本あるの?」

「2本です!TSCの無印と2です!」

「へへ、ゲームなんて久々だな」

 

 先生の事は放っておいてゲームの事で頭いっぱいになるのだった──。





GAME OVER

浩介「これバグ?」
アリス「仕様です!」

2は楽しめました by浩介

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