反面、更新が遅く最近は自分の文章にいまいちキレを感じない……
でもお気に入り数がようやく1000を超えたりと良いこともあります
後は自分がどれだけ頑張れるかどうかです……
「え……?」
空崎ヒナは自分に来るであろう痛みがないことに気づく。そしてヒナの服に自分のものではない血が一雫ほど付いてしまう。
この血は誰のものか言うまでもない。
「せ、んせ……い……?」
ヒナが見たのは重症の自分の盾になるように銃弾を受ける先生の姿だった。ヒナにとっては最悪の光景である。自分が守ると正義実現委員会に任され、何がなんでもやり切ると息巻いていたのにだ。
「順序が逆になったが……次で終わりだな」
サオリは先生を狙ったつもりはなかった。先生を今倒してもヒナはまだ暴れられる可能性はある。銃など最悪自分達から奪えばいいのだ。故にそれをケアするためにヒナを狙ったのだが、先生が庇ってしまった。
「……ヒ……ナ……。慌てないで……。まだ終わりじゃ……な……」
「先生っ!!!!!!!!」
先生は不敵な笑みを浮かべながら、ヒナに囁く。自分が撃たれたというのに、余裕さえ感じさせられる。それでもヒナは絶望し、叫ぶ。
ヒナの悲痛な叫びはアリウスの面々に勝利を確信させるには充分だった。
『み、皆さん!そこからは……な…………うわっ!?うぅ……ツラいです……』
自分達のチームのスナイパー、槌永ヒヨリの通信が入るまでは。
「……?」
「なに……?」
他のメンバーも嫌な予感を感じながら辺りを見渡す。何か不審なところはないかを見逃さないために。
カランカラン……。
「せ……!?」
異変はすぐに起こる。何かが転がるような音だ。戦場で聞くのは不吉な前兆。ヒナはその音を聞いて絶叫が収まる。
プシュー……。
辺り一面に煙が撒かれる。物の正体はスモーク。それも一個や二個どころではない。かなりの量が撒かれていた。
「ゲホっ!ゲホッ!何……!?」
「ミサキ!大丈夫か!?……シャーレの先生と空崎ヒナは!?どこだ!?」
『は、走ってますぅ!煙に紛れて先生抱えて逃げられ……うぅ……こっちこないで……』
「ハァ……ハァ……今度こそ!」
各々が煙幕に対して反応を示す。アリウスはヒナを見逃し困惑、ヒナは最後のチャンスを逃すまいと先生を抱えて全力疾走。確かに先生の言う通りまだ終わりじゃない。
ダダダダダダッ!!
「ちぃっ!?今度はなんだ!?」
「ケホッ……風紀委員会の掃射?いやでも主力はまだ会場に……」
(スースー)
「ああ……なるほど……風紀委員会じゃなくて……」
今度は大量の銃弾がアリウスを襲う。突然の攻撃にサオリは苛立ち、ミサキは疑問を呈していた。一体誰がやったというのか。
その中でもアツコは敵の正体にいち早く気づき、手話で伝達を試みる。ミサキはそれを見て合点がいき、面倒そうな顔をする。
「……ゲヘナの救急医学部か」
「なんだろうと邪魔するなら変わらん。殲滅する」
アリウスは破壊された建物の廃材などを遮蔽にし、気を窺う。敵の正体を見抜き、冷静になったようである。大方、空崎ヒナが先生を連れる前に用意しておいた先生回収部隊の側面が強いとあたりをつけていた。
その認識は正しく、先生に万が一があってはゲヘナ・トリニティ両校にとってもまずいので医療部隊に投げるのは正しい。ましてや今みたいに撃たれたなら尚更だ。
しかし、今相手してるのはゲヘナの治安維持部隊たる風紀委員ですらない。ハッキリ言ってサオリ達からすれば雑魚同然である。
「弾が止んだ……」
「行くぞ!!」
故に速攻で決めて先生達の追跡を再開するのみ。掃射が止んだのを確認したらすぐさま遮蔽から身を出して突撃する。
ヒヨリが敵襲されている以上支援射撃に期待はできない。それでも勝てる自信はあった。
「今度は私の番……!」
空崎ヒナが自慢の愛銃『終幕:デストロイヤー』を構えているのを見つけるまでは。
「は?」
何故ここにあるのか。先程闘争のために捨てたはずの愛銃。元の銃から大分改造されたアレがそう何点もあるとは思えない。
「委員長!弾は込めてあります!」
答えは単に回収されていたから。チナツがたまたま拾ってくれたという偶然の産物であるがアリウスがそれを今後も知ることはない。
ただ、わかるのは……。
「ああああああっ!!!」
圧倒的な暴力を自分達が襲うことだけだ──。
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「ここは……?」
俺はどのくらい意識を失っていたのだろうか。というかそもそもなんで普通に生きているのだろうか。
周りを見渡せばティーパーティーでも開そうな綺麗な机と紅茶の数々。トリニティだろうか。一体何故。
「君がここに来るのか……。それも先生と一緒に」
不意に初めて聞く女の子の声がした。その声の方向を振り向けば低身長のキツネ耳のような生徒がこちらを見ていた。雰囲気からしてトリニティの生徒であることは間違いない。
「君は……?いや、先に俺から名乗ろうか。俺は──」
「ゲヘナの1年生、火野浩介。またの名を"ホムラ"というのだったね」
「──名は?」
「おっと、すまない。警戒させてしまったようだ。私は百合園セイア。ティーパーティーのトップの1人だ」
まずは名乗りからいこうとしたところで彼女、百合園セイアの口からホムラの名前が出てくる。最近はめっきり使用してないから知ってるものがそもそも少ないと踏んでいたがまさかのところから出てきた。
「しかし、死の淵にたったものがここに来るとはね。それも2人……」
「2人……?一体……。あ……。えっ……!?」
何やら困惑しているようでとある方向を向きながら喋っていた。内容は死の淵にたったものがここに来たというもの。それも2人だと。
その内容は特段驚くどころか合点がいったので俺も百合園さんが向いた方向に目を向ける。そこにいるのが2人目なのだろうと思って見てみれば驚く人物が立っていた。
「あはは……。やっぱり君がホムラなんだね?」
「先生……。空崎委員長が守ってたはずなのにやられたのか?」
死の淵に立っているのはシャーレの先生だった。サラリと俺がホムラであることを知っていたかのような事を口にしているが今はそんなことどうでも良い。ここにいるということは先生も危ない状態だということ。
「本当は前に言っていた"やらなきゃいけないこと"を聞きたいけど……今はそれどころじゃなさそうだね」
「今はどうでもいいことでしょ。それに大体察しがつくのでは?」
「なるほど……君が呪霊と呼ぶ存在だね?」
「百合園さんの情報網は一体どうなってんの……?」
気づけば俺の情報が2人に丸裸にされるばかりだ。俺も意味深な言い方をしてしまったのはわるいがスイスイ答えに辿り着かれては叶わない。不自然なほど彼女は知りすぎている。
「どうもゲマトリアは弱めの呪霊を操ることはできなくても封じていつでも出せるようにできるらしい。敵に対して襲わせるように放って自分達は隠れないといけないようだが……君は何か知らないかい?」
「わからん。あんなふざけた研究をしてるような痕跡は見当たらなかったよ。幸い3級、高くても2級だから対処は簡単だけどさ……それよりも無限の兵力がキッツい」
「うーん……私からすれば何が何やら」
三者三様誰も状況を理解できてなどいない。1番全容に近いのは百合園さんのようだが、近いだけで全てではない。先生はとにかく情報が欲しいと言ったところか。
「無限兵力とかあれほどの事が出来るなんて何かしらのキツめな縛り、契約か条件がないと無理だろ。特級案件じゃねえか」
「そこに関しては概ねその通りだよ。今の状況は第一回公会議に近い。過去に権限を持っていたアリウスがエデン条約という場で契約を曲解し出来たもののようだ」
「過去にあった権限を元に契約への介入か……なくはなさそうだけどそれだけでは弱いな。権限を行使する人が重要なのか……?だとしたら……血筋?特定の血統や立場に限るとかか?アリウスにいる高貴な一族とかいるのかね」
「2人が急に難しい話を始めちゃった……」
気づけばあのハイレグ集団がどう生まれたのかを話し込んでしまっている。多分今やるべきはそれじゃないんだろうけど。
「しっかしこんな生得領域みたいな場所で喋ってる時間も惜しいな。早く復活して……お?」
今本当に重要なのは死の淵から脱し、このピンチを乗り切ることだ。しかし自力でそれはできない……のだがそうとも限らないらしい。
俺の身体は透け始めたのだ。わかりやすくこの場から脱出するらしい。これが死後の世界に向かうのか現実なのかはわからないが。後者であることを願うのみだ。
「浩介……!?」
「君のその姿は……ここから出られるようだね。かなり短くてまともに話せなかったな。それに……なんだか君から変な力を感じる」
先生と百合園さんは俺の変化に驚いていた。先生は心配したような表情で。百合園さんは俺に起こっている変化に気付いたようだ。
「先生、先に行ってくるわ。この件が終わったらアビドスの人と話がしたい。だから……先生はその場に立ち会ってくれないか?言ったよね?自分に相談してね、ってさ」
「うん。言ったね。可能な限り協力させてもらうよ。……彼女達を認めさせるのは君自身がやることだけどね」
先生は俺が生きていることを信じているらしい。俺もこれで死ぬつもりなんてない。俺はこれでも生き汚いつもりだ。
「じゃあ、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
先生達に手を振りながら俺はこの場から消えていく。目覚める場所が現実であることを疑うこともなく。
ヒナはイシュ・ボシェテぶっぱ後に離脱してます
その後は原作通りアズサと戦います
更新時間はいつが良いでしょうか?
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22時〜0時ごろ
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7時ごろ
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19時ごろ