仕事とか総力戦やら大決戦やらで遅れました
来週のクロカゲはLunaticに挑戦してみようと思います
それはそれとして何がとは言いませんが買おうと思います
「講義は結局やらずに終わったな……。資料を用意する時間は何だったんだ……」
「あー、あるよね。徹夜で用意した資料がものの数分でごみ箱行きになるやつ。でも、今回の資料は今後も使えそうだからまだ大丈夫!うん……大丈夫……」
「先生、なんか泣いてません?」
「ソンナコトナイヨー」
呪霊は倒せた。呪術師としてはそれでいいのだが、目的を考えるとモヤっとした気分になる。今回の資料を用意するのにそこそこ時間を使ったのだ。
呪霊、術式、等級、神秘の有効性など今あるありったけを詰めたのだ。黒服から言ってもいい情報を確認して纏めるの大変だったのに。
先生は俺を励ますつもりで言葉をかけてくれたのだが自分の言葉で何かを思い出したのか涙が流れていた。御愁傷様です。
「じゃあ、私はシャーレに戻るから。ミレニアムの人達に失礼のないようにね」
「はい。お疲れ様でした」
今日は先生の付き添いもここまで。ちょっとの間ミレニアムにお世話になるので、言われた通りミレニアムの人達に迷惑をかけてはいけない。ゲヘナ側の人材派遣とも言えるので、丁寧に扱われるだろうが俺の方もそれに応えないといけない。
開始早々のトラブル?知らんな。
「さて、観光でもするか?」
とはいえ呪霊が絡まなければやる事なんて勉強と観光ぐらいである。折角の科学都市ミレニアムに来たのであれば観光一択でいきたいものだ。
先生もいないしフリータイム。1人は寂しいが逆に好き放題出来る。男子高校生が解き放たれればやる事なんて遊び呆けるだけだ。
〜♪〜♪*1
「……はぁ。あいつかよ……」
そんなウキウキタイムはスマホから鳴らされる着信の音で終了する。先生がいなくなってすぐな辺り見計らって連絡してきたのだろう。奴なら監視しててもおかしくない。
「おかけになった電話番号は現在、遊びに行くため出られません。黒板鳴らす音が嫌ならしばらくしてからご連絡ください」
『キキィっ!!』
「うっ……黒服……お、お前……マジふざけんな」
『あなたが言いますか、それを。そろそろ先生に相談した方がいいでしょうか?』
ダメ元でふざけて黒板の音ネタで逃げようとするが、逆にやり返されてしまう。俺がふざけるのを分かっていたかのようにすぐさまにやってきている。
「おふざけはここまでにして……何があったの?」
『ミレニアムに来ているので丁度頼みたいことがあるのです』
「ミレニアムに来てるから?……お前がミレニアムに興味を持つとは思わなかったな」
これ以上はキリがないのでさっさと用件を聞いて早めに片付ける方を選ぶ。黒服からの返答はミレニアムに来ているので、という辺り他の学園では無いものを狙ったことはわかる。
『ミレニアムは私の研究にはあまり関係ありません。とある生徒にアンテナを張ってはいるのですが、直接の確認が出来そうな機会があるので是非やっていただきたいのです』
「え?俺にストーカーになれって事?」
『いえいえ、そこまでは必要ありませんよ。ただ交流して貰い、そこ感じたあなたの所感を聞きたいのです』
「はぁ……わかったよ。で、その子の名前は?」
黒服にしては珍しい生産性の低いお願いだ。小鳥遊さんだけでなく他の子にまで目をつけてるとか先生が聞いたら黙っちゃいないだろうな。
取り敢えず名前を聞いてから判断するとしよう。今日会えた人はミレニアムでもお偉いさんや有力者ばかりだ。黒服が目をつけるとなればその中の誰かだろう。
ただ、黒服は意外な名を告げる。
『ゲーム開発部の天童アリスです』
よりにもよって純心無垢な少女に見える子だったのだ。
**************
「浩介!ようこそ!ゲーム開発部へ!!」
「悪いな。我儘言ってさ」
黒服の要望もあってすぐにゲーム開発部の部室へと向かえば、お目当ての人物に出会えた。俺から見ても空崎さんに匹敵するであろう神秘を持っているのはわかる。正体を考えれば不思議ではないが、ハズレであってほしいものだ。
「あ、あわわ……」
「お姉ちゃんどうしたの?お客さんだよ?」
迎えてくれたのは金髪の2人。あまりにもそっくりなので双子だと思われる。お姉ちゃんと呼ばれた方は俺を見て何やら慌てている。
「遊びに来てくれたんですか?」
「おう、顔見知りには会わないとなって思ってさ」
天童さんは嬉しそうに出迎えてくれる。この子が黒服のいうアレだとはとても信じられない。本当であれば天童さんは呪術師でいう、特級に分類されるものだ。それも乙骨先輩や虎杖君のように秘匿死刑を言い渡すほどのレベルになる。
「……」
感じている神秘は4つ。天童さんと双子を合わせても足りないのでどこにいるのかと探すが見当たらない。強いて言えばロッカーの中が怪しい。隠れられる場所はそこぐらいしかないという理由で当たりをつけているだけであるが。
ジッ、と見ていれば少しだけガタッと音がしたのでどうやら当たりらしい。こっちを見ているようだ。
「……よし!初めまして!私はモモイ!ゲーム開発部のシナリオ担当だよ!」
「私はミドリ。見たらわかるかもしれないけど私達は双子なの。ゲーム開発部のイラストを担当しているよ」
意を決したのかお姉ちゃんと呼ばれた方、もといモモイさんから自己紹介してくれた。やはり双子だったらしく、妹の方はミドリというらしい。神秘の双子はどうなのだろうか。呪術師みたいな悲劇がなければいいな。
「ゲーム開発部って言うんだから作る側なんだろ?もう既にTSCの1と2もやっててな。1はまあ……うん……大変だったが、2も含めて楽しめたよ」
幸いにも俺はここが作ったゲームを2作やっている。天童さんが横にいて解説をもらいながらではあるがクリアもしている。1はお世辞にもいいとは言えないが2はかなりの改善が見られて素直に感心したものだ。成長しているのだから悪いチームではないはずだ。
ガタッ。
「あ、ユズ!」
「ふふっ、そうだよね。私も多分ユズちゃんと同じ気持ちかな」
ゲームの所感を言い終えたらロッカーの中から赤い髪の女の子が恐る恐る出てきた。ユズと呼ばれた女の子は恐る恐る近づいてきてくれた。隠れていたのは怖かったから、なのだろうが今になって出てきた理由は何となく察しがつく。
「は、初めましてっ!ゲーム開発部部長の花岡ユズです……っ!あの、その……あ、ありがとう」
「どういたしまして。俺はゲヘナ学園の火野浩介。よろしく、花岡さん、モモイさん、ミドリさん」
自己紹介は緊張しているのが伝わるが、同時に自分のゲームの素直な批評に感謝していた。そんな反応をされるとこっちも何だか嬉しくなる。
「よし!!折角ここに来たんだからやることは一つでしょ!」
いい感じに自己紹介を終えたところでモモイさんがゲームのコントローラー片手にニコニコしていた。ミドリさんも天童さんも同じ気持ちなのかいつの間にかコントローラーを持っていた。花岡さんはそれを見て微笑んだ後にコントローラーを取りに行く。
「「「「一緒にゲームしよっ!」」」」
そう言ってゲームパーティーに誘われたとあれば断る理由もない。天童さんを知るためにも一番効率もいいのだから仕方ない。決して忘れたわけではないのだ。黒服にはそう言おう。
そして、ゲーム開発部が選んだタイトルを見せてもらうと"ポポポのエアライダー"と言うらしい。おっとぉ?
*************
「ひゃーはっはっはっ!!さいっこうだぜ!最高!バトチャリ鬼強え!このまま逆らう奴ら皆んな倒そうぜ!!」
「うわーっ!!!私のマシンが!!!」
「モモイはこれで全員に破壊されましたね!」
「お姉ちゃん、これは……ご愁傷様」
もう俺の頭の中に黒服の頼みなど欠片も残っていない。今はただこの子達に感謝を。
因みに俺が攻撃寄りにマシンを育成した結果、殺意の高いマシンが出来上がっている。タイトルを見た時はどうなるかと思ったが何とかなるもんだな!
「ふふっ、仇は取るよ」
「一番最初に私を倒したのユズじゃん!」
「お姉ちゃん毎回建て直していくからある意味ユズより凄いけどね。破壊されなかったらダントツでしょ」
「毎回破壊されてるから意味ないじゃん!」
なお、今一番リードしてるのは恐らく花岡さんである。仇を取るなんて言ってるが一番殺意の高いプレイをしているのは間違いなく彼女だ。次点で俺だ。
「じゃあ、浩介君から狙うね」
「おう!かかってこ……???????」
友達とのゲーム上での激しいじゃれ合いは苛烈さを増していく。俺を狙うと予告してきた花岡さんを迎え撃つつもりでいたが、ゲーム画面の下画面にテロップが表示されたのを見て勢いは削がれていく。
"UZQueenがハイ◯ラを完成させました!"
「ねえ、これって……」
「はい!ユズの独壇場です!……うわーん!!」
それからは多くを語るまでもない。俺のマシンは時間ギリギリになって破壊されるのであった。
「お、俺のマシンがぜんめつ……めつ……」
黒服
「天童アリスはどうでした?」
浩介
「今のところはただのゲーム好きな女の子かな」
黒服
「でしょうね。随分と楽しんだご様子ですしね」
浩介
「キッショ、何でわかんだよ」
更新時間はいつが良いでしょうか?
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