The Last of Us 〜 plus One   作:wakaba1890

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外の世界。

 

「ーー・・ハイウェイは封鎖されてるな、一般道から行くか。」

 

ボストンから1000kmほど行ったところ、ペンシルベニア州 ピッツバーグに到着したが、高速道路は大量の車と戦車で通行止めになっていた。

 

「た、助けてくれ...」

 

そうして、ピッツバーグの街に差し掛かったところ、道路の真ん中で明らかにハンターの身なりの男が助けを求めていた。

 

「挟まれたか。」

 

「そうみたいね。」

 

「え、いや助けないの?」

 

「あいつはピンピンしてるよ。捕まってろ」

 

前にも同じ手口を見たことがあるテスとジョエルは、示し合わせたかのようにアクセルをベタ踏みした。

 

「は、くそっ!」

 

車が急発進すると、作戦失敗したハンターは懐に隠した銃で発砲してきた。

 

ドゴンッ!!

 

「うわっ?!」

 

そして、行先々には廃バスで行手が阻まれており、落下物なども相まって店の中へと車を発進させた。

 

「....大丈夫か?降りるぞ」

 

「えぇ、エリー。行くわよ」

 

「う、うん..」

 

ジョエルは短くそう言って、車を放棄することにした。

 

パンっ!

 

「くそっ!身ぐるみ全部はがしてやっ..っ...」

 

仕留め損ねたハンターら数名が、店先で愚痴をこぼしながら銃を発砲していたが、見据えていたアラタに脳天を撃ち抜かれた。

 

「おい、嘘だろ...っ....」

 

いきなり隣の男が一発で撃ち抜かれた隙に、ジョエルに胴体を撃ち抜かれ一応の敵は殲滅した。

 

「...すっご、一瞬で」

 

「増援が来るわ、行きましょ!」

 

テスは一瞬で敵が殲滅して、感心していたエリーを連れて路地裏へと向かった。

 

「「あぁ。」」

 

最低限の物資を積んでおいたカバンを取り終えた、ジョエルらはテスのあとを追った。

 

そうして、足早に橋の近くのビルに到着した彼らは、上がれるとこまで階段を上がった。

 

「ーー・・ふぅ、流石に33階までは追ってこないでしょう。」

 

「はぁ...はぁ....ここまで登る必要あったか?...はぁ」

 

「はは、確かにな。」

 

ジョエルの最もな意見に同調すると、まだまだ元気なエリーはジョエルに発破をかけていた。

 

「もう、しっかりしてよ。」

 

「おい、こっちは56だぞ。クソガキが....はぁ...はぁ...」

 

言い返す気力はありそうであったが、しばらく動けそうに無かった。

 

「ふふっ...今日はここで泊まりましょう。」

 

「そうだな。」

 

「賛成!」

 

そうして、早々に夕食を食べ終えた彼らは、明かりを消して寝床についていたが、エリーが徐に話し始めた。

 

「・・ねぇ、なんでさっきのハンターの演技がわかったの?」

 

「....俺も同じことをやってたからな。」

 

「..アラタも?」

 

ジョエルだけでなく同じく見張りについていたアラタにも、質問が投げかけられた。

「...そういえば略奪はないな。鹿とか食って食い繋いでたし。」

 

菌類の研究をしていたわけではないが、業界的にパンデミックの予兆をいち早く察知できていたため、財産を売っぱらって、しばらくは北の方にある別荘で自給自足体制を確立していた。

 

「うえっ?!すっごい!」

 

「お前、そうなのか?」

 

目が覚めるような新情報にエリーは体を起こしており、ジョエルは未だ知らない彼の素性に少しビルを重ねていた。

 

「運がいいのか、悪いのか、ジャカルタで新種の菌が見つかった時点で、ある研究者の事を想起してね...」

 

「...ある研究者?」

 

今までに冬虫夏草など諸説あるような起源説が唱えられていたが、アラタのそれは少し異なっていた。

 

「あぁ、少し前のテレビなんだが、世界を滅亡へ追い込むのは何かって内容でね。」

 

「うわー、すごいこと考えるね。」

 

実際に、滅亡寸前までに追い詰められている今を鑑みて、エリーは皮肉的な現実と照らし合わせていた。

 

「はは、それだけ平和だったからな。それで、その研究者が言うには菌類ってのは摂氏34°C以下でしか生存できないけど、地球温暖化で菌類がそれに適応進化したら、人間にも感染するって話さ。」

 

「....ふぅ、まじか。」

 

最も真実に近い彼からの情報は、ジョエルの中で妙に納得できていた。

 

「つまり、生物兵器でも化学兵器でもなく、ただの自然現象ってことね。」

 

テスまで起きてしまい、彼の話に聞き入っていた。

 

「そうなるな。」

 

そもそも、人間自体絶妙なバランスで成り立っている地球のプレートの上で間借りしてるだけだしな、まさに日本とかいつ噴火するか、地震が来るかわからないところだったしな。

 

「しかし、だったらなんでこいつは...」

 

先の説を踏襲すると、体温を上昇させるように進化しなければ菌類の感染に対抗できないが、平熱で36.3°Cのエリーはそれに当てはまっていなかった。

 

「...考えられる一つとしては、別の対抗する菌に運よく感染したか。もう一つは、パンデミック後に生まれた事で遺伝子が今の世界に対応したか。くらいだな。」

 

「....うーん。」

 

「.....。」

 

彼の考察を聞いたジョエルとエリーは難しい顔をして、考え込んでいた。

 

「ほら、取り敢えずは寝ましょ。」

 

「....はーい。」

 

今考えても仮説の域を出ないため、テスが話を切り上げてくれた。

 

 

 

 

ジョエルが寝床につき、見張りがアラタだけになったところで、彼は胡座をかいて日本刀を肩に腰掛け小休止していた。

 

「...っ...」

 

すると、朝5時を回ったところ廊下の方から足音が聞こえ、静かにドアの方で壁待ちした。

 

「...サム。誰かいるかもしれない、後ろにいろ。」

 

「わ、わかった。」

 

かなり小声で囁いているものの、アラタにははっきりと聞こえていた。

 

ギィ

 

「....誰か..」

 

足音はドアの前で止まり、ドアがゆっくりと開いた。

 

「動くな。動けば首を刎ねる。」

 

待ち構えていたアラタは黒人の男の首寸前に刀を添え、右手の拳銃を壁越しにいるもう一人の連れに向けた。

 

「わ、わかった....サム、銃を捨てるんだ。」

 

「で、でも...」

 

壁越しとはいえ、彼は大事をとって武装解除した。

 

「..起きろ、ジョエル。子連れのやつが来た。」

 

「..ん?あぁ?」

 

それを確認したアラタは、視線は動かさず寝ているジョエルに声をかけた。

「....誰だ。お前ら」

「あー、俺らは・・ーー」

 

黒人の男ことヘンリーは、この街を支配している民兵組織から追われているらしく、俺らと同じようにこの街から出たいようだった。

 

そして、橋はハンターたちに封じられているため、地下通路から行こうと提案され、進むしかないと承諾して、ちょうど朝方だったため早速出発した。

 

地下通路には感染者の一人もおらず、彼が言うには数年前に殲滅したらしかった。

 

正直、他にも要因がありそうであったが、取り敢えずは橋の向こうの小さな町に到着した。

 

「ーー・・ふぅ、ここまで来れば大丈夫か。」

 

人気も感染者の気配もなく、ただのゴーストタウンだと思い少し気が抜けていたヘンリーは、道の真ん中を闊歩していた。

 

「そうだ.....伏せろっ!!」

 

「うわっ」

 

「えっ?!」

 

流石にここまでやばいハンターたちが追ってくることはないため、少しひと段落していたが、狙撃のフラッシュを目の端に捉えたアラタは、エリーとサムを体を掴み地面に伏せさせた。

 

「...狙撃手か?」

 

「あぁ、ハンターたちの見張り役だろ。」

 

「まずいわね、多分日が暮れるまで見張ってるわよ。」

 

狙撃手というのは、来るかわからない敵か感染者を忍耐強く待ち続けられる奴にしかできないため、テスが言ったことは決して比喩ではなかった。

 

「...中央の建物か。っと..」

 

パリンッ!

 

遮蔽物にしている車のミラーを取って、スナイパーの銃口が少し見える建物を発見したが、程なくして撃たれた。

 

「...ジョエルと俺が二手に分かれて、煙幕を張る。そして、スナイパーのところまで距離を詰める。テスたちはここで身を隠してろ。」

 

「わかったわ。」

 

スナイパーにガン待ちされている状況は、流石に分が悪いので短く指示を出して早速煙幕を張った。

 

パンっ!!

 

煙幕を張られてスナイパーの利点が使い物にならなくなった鬱憤を、晴らすかのように適当に撃っていた。

 

そうして、易々とスナイパーの建物に侵入できたアラタは、気配筒抜けのスナイパーの首を刎ねて、ヘンリーの仲間が待つ通信塔へと向かった。

 

 

 

「ーー・・嘘だろ、GTR乗った事あんのかよ?」

 

「まぁ、好みじゃなかったがな。」

 

「おいおい...マジかよ。そりゃないぜ...」

 

通信塔についた彼らは、夕食をとりながら談笑に浸っていた。

 

「.....はぁ、仲間は来ないみたいだな。」

 

そして、思い出したかのように、ヘンリーはここで落ち合うと約束した仲間がいないことを吐露した。

 

「あ....」

 

なんと言ったらいいのかわからないジョエルは、言葉を詰まらせていた。

 

「...なんて、サムに伝えたらいいか...」

 

「まぁ、子供は妙に察しがいいからな。わざわざ伝えなくてもいいんじゃないか?」

 

「うーん、そういうものか?」

 

ヘンリー怪訝そうにしながらも、一旦は飲み込んでいた。

 

「なぁ、ジョエル。」

 

「あ....まぁ、そうだな。」

 

急に話を振られたジョエルは、どこか懐かしむかのように右手の止まってしまった時計をさすっていた。

 

「...ジョエル。」

 

見かねたテスは慈しむようにジョエルの肩をさすっていた。

 

 

 

そうして、結果、ヘンリーとサム一緒についてくる事になり、その後ただひたすらに西を進む中、時折少数の略奪者や感染者などはいたが、途中、車が手に入ったお陰で不気味な程順調に先を進むことができた。

 

そのはずだったのだが、ワイオミング州を入ったところで車が故障してしまい、アラタが修理にあたったが、部品不足でやむなく徒歩へと切り替えざるえなかった。

 

そして、悪いことというのはまとめてくるようで、今、カウボーイ風の馬に乗った集団に銃を突きつけられながら囲われていた。

 

「ーー・・お前ら、旅人か?」

 

「...あぁ、西へ向かってる。」

 

少しいつもより様子が変なジョエルは、どこか怯えた様子で答えた。

 

「なんのために?」

 

「...弟を探すために」

 

「.....弟の名は?」

 

弟という言葉に引っかかったのか、リーダーらしき女は少しためを作ってその名を問うた。

 

 

 

そうして、カウボーイたちの住む町に連れてかれると、中はダムの水力発電のおかげで電気も通っており老人も子供も住む、パンデミック前の平和な街並みが広がっており、秩序と安全が保障されていた。

 

「ーー・・は...トミーっ!!」

 

ジョエルは周囲をキョロキョロしていると、家を建てているある男に目が留まりその名をよんだ。

 

「っ!...うっそだろ...マジかよ..」

 

呼ばれたその男はジョエルの元へ真っ先に向かい、信じられないといった中でも、生死すら不明だった兄弟との再会を果たした。

 

その後、ジョエルの弟であるトミーの奥さんこと、マリアはこの街のリーダーらしく、ジョエルの連れということでこの街に快く歓迎された。

 

そして、エリーとサラ、ヘンリー、サムはマリアの家に行き、ジョエルはトミーと積もる話をしていた中、アラタはこの街の医院に招かれていた。

 

「ーー・・医者なのかい?!助かるよぉ...僕は内科医だから外科は苦手なんだ...」

 

「あ、あぁ。一応、薬学、循環器系や皮膚科、眼科、耳鼻科、小児科、産婦人科、整形外科も広く浅くだが、精通してる。」

 

「.....君、アラタ シドウさんかい?」

数年たらずで医学博士をとり、論文も多く出していた彼の名はアメリカ医学会で知らない人はいなかった。

 

「そうだ。」

 

「まさか生き残ってたとは...」

 

彼は信じられないと言った様子だった。

 

「あー...まぁ空爆された研究所にいたからな。」

 

早めに退所したおかげで、封じ込めの空爆に合わずに済んでいた。

 

その後も、色々と質問攻めにされ医療行為以外にも、薬剤精製、良質な酒の醸造や銃の改造、機械系にも強いことをポロッと話してしまい、すぐさまこの街の長であるマリアのところへと連れてかれた。

 

 

「ーー・・マリアさん!!救世主です!」

 

「ん?アラタ、どうしたの?」

 

マリアの家に着くと、髪を切り、風呂に入って清潔な服を着たエリーが出迎えてくれた。

「あー、マリアさんに会わないとらしくてな。」

 

「あら、どうしたの。ユージン?彼はジョエルの..」

 

温かいお茶を飲みながら、マリアは騒がしい玄関先へと赴いていた。

 

「彼は!!・・ーーー」

 

彼のスキルを伝えられたマリアは、外堀を埋めるように彼にハグをして改めてジャクソンの一員として歓迎された。

 

「ーー・・ようこそ、ジャクソンへ。もう私たちは家族よ。」

 

「...あ、あぁ。」

 

「あっ!ちょ、アラタはダメだよっ!」

 

「ふふっ、先約がいたのね。」

 

一応、人妻ってのをわかってはいるが、エリーはそれでもアラタを自分の方に無理くり引き寄せていた。

 

 

 

 

なんとかエリーに離してもらい、ジョエルたちがいるらしい酒場へと向かい、扉を開けようとしたが込み入った話をしているようだった。

 

「....子供か。まぁ、お前も時期にわかる。」

 

「なっ....そういう言い方は...」

 

「悪い...」

 

マリアのお腹には赤ちゃんがいるらしく、トミーはもう時期お父さんになるようで、それを聞いたジョエルは色々と思い出してしまい、そう言って酒場を後にした。

 

「.....。」

 

ドアの裏で隠れていたアラタは、盗み聞きしていたのがバレずに済み、寂しそうなジョエルの背中を見送った。

 

「あんたは、確か...」

 

「...あー、ジョエルの弟だよな?」

 

少し経ってから、この場を後にしようと思ったが、トミーと目が合ってしまいフォローする事にし、酒場の中へと入った。

 

「...あぁ。覚えてないか?ファイアフライの集会で..」

 

「覚えてたのか」

 

10年前くらいにたった一回あっただけだったのだが、トミーはアラタのことを覚えているようだった。

 

「そりゃ、あの集会に東洋人はあんただけだったからな。それに、ファイアフライの幹部を言い負かしてたしな。」

 

「あー....それは覚えてほしくなかったな。」

 

あの時は丁度、25歳なりたてくらいで色々と尖っていた面もあり、やりすぎていたところも多々あった。

 

「はははっ、兄貴があんたには助けられたってさ。」

 

「らしくないな。」

 

そうやって人のことを素直に褒められないジョエルが、そういうというのはやはりらしくなかった。

 

「ははっ、確かに。」

 

トミーも同じことを思っていたようだった。

 

「...あー、さっきのなんだが..」

 

「あぁ、わかってる。」

 

イラク戦争の最前線を体験したトミーは、ジョエルがあの事で重いPTSDを患っているのは知っていた。

 

「これは、ここだけの話なんだが....」

 

そして、そろそろ限界を迎えつつある彼を思い、トミーにこの先を相談する事にした。

 

 

 

「ーー・・いけー!悟空!!」

 

「頑張れー!!」

 

「「「うぉぉぉっ!!」」」

夜も更けてきたところ、簡易的な映画館で日本の世界的なアニメが上映されていた。

 

「...思ったより、大好評だな。」

 

一応持参していた、パンデミックが起きる2013年までのアニメと著名な映画、ドラマを保存したメモリを持っていたため、丁度今夜開かれていた映画鑑賞会で放映する事になった。

 

「ほんと、何から何まで感謝しかないわ。」

 

このほかにも、アラタは工具の修理や電気工事、妊婦の健診、農場の治水管理など午後を丸々使って、ジャクソンのインフラや人々の生活に多大な影響を与えていた。

 

「そうか。」

 

「本当に....ファイアフライの研究所に行くの?」

 

正直、万が一でも彼が死んでしまうのは、これからのジャクソンの未来に関わる事であったため、せめて彼だけは行ってほしくはなかった。

 

「どんな結末を迎えようとも、エリーを一人にさせないと約束したからな。」

 

彼の意思はエリーと親しくなってしまってから、一貫してブレなかった。

 

「本当に、サムライみたいね。」

 

ただ自らが正しいと思った義を果たすという、日本人的な精神性はやはりこの街のこれからに必要だった。

 

「...アラタ。話がある。」

 

「あぁ。」

 

そして、マリアに割って入るように、ジョエルとトミーとで話をする事になった。

 

 

 

 

作業場のような場所に連れてかれ、椅子に座ったジョエルは重い口を開いた。

「ーー・・この先の旅に、俺は行けない。」

 

「....。」

 

それに至った経緯をすでに聞いていたであろう、トミーはただじっと黙っていた。

 

「....あぁ、そうした方が良い。」

 

ジョエルがエリーをかつての娘と重ね始めてから、アラタは彼がこの旅に付いていけない精神状態になるのはわかっていた。

 

「っ....」

 

自分で言ったものの、やはりジョエルの中ではまだ葛藤が深いようだった。

 

「っていうのは、医師としての意見。」

 

「は...」

 

「古い友人からすれば、ジョエル。どんな結果になろうと、君はエリーを最後まで見届けるべきだ。」

 

一度受け入れられた決断ではあったが、別の立場としてのアラタはジョエルの決断とは異なっていた。

 

「...しかし...」

 

「エリーは君の娘じゃない。けど、大事なんだろ?」

 

「そっ...それは...」

 

後ろの扉の向こうから、エリーの気配を感じ少し声を張って言った。

 

「無理強いはしない。最悪、俺一人でエリーを届ける。」

 

それは何も無理な話ではなく、むしろ身軽に動けることでジャクソンが開拓したルートを行けば、より早くファイアフライに届けられる。

 

「...いえ、私も行くわ。」

 

エリーと一緒に盗み聞きしていたテスは扉を開けて、そう言い切った。

 

「...ジョエルはさ、アラタみたいに気さくに接してくれてたわけじゃないけど、私が安心して寝れるように夜見張ってくれてたり、ここまで命懸けで助けてくれた。それにジョークも笑ってくれたし...」

 

「.....。」

 

エリーの嘘偽りない言葉にジョエルの心は、少しずつ解けていっていた。

 

「...だから、最後までジョエルとテスとアラタで旅を終えたい。」

 

アラタの危機察知能力が異常なせいでもあるが、それでも誰一人欠ける事なくここまで来れたのは、このメンバーだったからというのが大きく、最後に別れる事になっても、このメンバーで旅を終わらせたかった。

 

「....わかった。」

 

どこかつきものとれたジョエルは、今までで一番素直にそう言い切った。

 

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