僕が旅に出る話 作:タイトル変えるし頻度は遅いし余裕でエタる
僕はミシロタウンの比較的裕福な家庭に生まれたんだ。
オダマキ博士の研究所が近所に在ったこともあって、頻繁に研究所へと遊びに行っていた僕は、物心がつく頃にはポケモンとふれ合うようになっていた。
博士の研究所によく顔を出していたオダマキ博士の娘さんのハルカお姉ちゃんに遊んでもらうことも多くあった。
それからしばらくしてユウキ君が引っ越してきた。
しばらくって言っても年単位だけど。
あと、お父さんがジムリーダーなんだってさ。トウカシティの新しいジムリーダーなんだって。
仲良くなる過程でコンテストとバトルどっちが好きか、なんて話しもした。
ユウキ君はコンテストもいいけど、バトルの方が好きだし楽しいって言ってた。あと、お父さんより強くなるとかなんとか。他にも何か小難しいこと言ってた気がするけど、話をまとめると大体そんな感じ。
この頃になるとハルカお姉ちゃんなんて呼ぶことも少なくなって、ハルカちゃんって呼ぶようになってた。少し恥ずかしいのもあったから。
ハルカちゃんがオダマキ博士のフィールドワークを手伝う様になっていた事もあり、遊ぶ頻度も減っていき、たまに会うと前みたいにお姉ちゃんって呼んでくれないの?なんて揶揄われる事もあった。気恥ずかしいんです。わかって。
そんな訳でユウキ君が引っ越して来てからは一緒の事が増えた。
ユウキ君が引っ越して来てから数ヶ月してユウキ君は旅に出ていった。
はやくない?そんなものなのかな?僕が一人ぼっちですよ?でも大丈夫。まだ僕にはハルカお姉ちゃんがいます。
それに続く様にハルカちゃんも旅に出た。
フィールドワークのついでに旅なのか、旅のついでにフィールドワークなのかは判らなかったけれど、楽しそうに出発していった。
……あっれれぇ?おっかしいぞぉ?
僕の天才的で完璧な頭脳が導きだした究極の計画では、
ハルカちゃんが一緒に居ることにより、ひとりぼっちは回避出来ていたはず。
……まぁ、こんなアホな茶番は忘れてもらって元の話しに戻そうと思う。実際には、アチャモがいるので僕はぼっちではない。ないったらない。
それで、旅に出たハルカちゃんの方は時折家に帰って来ていたけれど、ユウキ君の方はさっぱりだった。
何処に何があったとか何がスゴかったとか、何処の当たりには何が群れで生活していたとか、旅先で見たポケモンの事や街、景色の事を戻ってきた時にハルカちゃんはよく話してくれた。
ある日、フラッとユウキ君が帰って来た。新チャンピオンだって。ふぁー。
博士やハルカちゃんは知ってたって。チャンピオンに勝った瞬間は見られなかったけど殿堂入りの登録は見届けたられたって。
あと、ユウキ君が旅のお土産と言って中に模様が入った綺麗な石をくれた。
その後にもう片方は自分で見つけてって言われた。
えっ?2つセットなの?ねぇ?聞いてる?ユウキ君?
わざわざお土産ありがとね。でも、話し聞いて欲しいな?
その日受けた衝撃は、ユウキ君が新チャンピオンになったことよりも、恐ろしい程のマイペースだったことの方が大きかった。
もしかしたら、この位マイペースじゃないとチャンピオンになんてなれないのかもしれない。
ユウキ君の殿堂入りから数ヶ月経ち、
僕が10才の誕生日を迎える少し前、父さんの転勤に家族で着いていくことになりシンオウ地方に引っ越すことになった。
出発当日、10才の誕生日と引っ越しの選別にとハルカちゃんからは、ユウキ君からお土産に貰った石と同じ模様が入った石が使われたネックレスを、ユウキ君からはまた綺麗な石を貰い、オダマキ博士からアチャモを譲り受け、シンオウ地方に向かうことになった。
このアチャモは、二人が選んだ二匹と良く一緒になって遊んでいた子だ。その子達とは僕やハルカちゃん、ユウキ君も一緒になって遊んだ。それで二人と気の合う子達が二人に貰われていき、僕のところにアチャモが来たって理由。
今では立派なラグラージとジュカインです。大きいね。
アチャモ、僕と一緒でお前は小さいね。
まぁ、あの中だとお互い末っ子だったから。仕方ないね。
そして、引っ越し先はシンオウ地方のマサゴタウンだ。
オダマキ博士曰く、ナナカマド博士っていうポケモンの進化に関係する研究をしてる凄い博士のポケモン研究所がある町らしい。
飛行機に乗り、いざシンオウ地方。
とか言って、シンオウの地に降り立った訳だけれど
……………………いや、寒いって。
比較対象がホウエン地方だっていうのもあるけれど。
いや、舐めてたよね。シンオウ地方。
まぁ、秋入りたてだし?多少薄着でも大丈夫でしょ?と高を括っていた結果がこれだった。
見事にやられたよね。
部屋の家具の配置も終わり、数日掛けた荷物の片付けも一段落した頃。
ヤツが僕を襲った。
……完全に風邪です。いけると思ったんだけどな。
引っ越してきたばかりの新しい環境で完治に思ったよりも時間がかかってしまった。
いつ旅に出るかもそもそも旅に出るのかも分からないけれど、引っ越してきてから少し日は空いてしまったがお世話になる事もあるだろうからとナナカマド博士の所へ挨拶に行ったんだ。一人で。
そこで出会ったってわけ。
いやぁ、きっとあれが初恋で一目惚れだったよね。
綺麗な黒髪。透き通るような白い肌。鈴を転がすような声。多分だけど歳は近いんじゃないかな。年下ではないだろうし、同い年か離れても2歳いかない位かな。
名前、聞けば良かった。
とまぁ、ここまでが今ナナカマド博士の目の前にいる僕の回想なんだけれど。
えっ?なに?口調が安定してない?みんな、頭の中じゃこんなもんでしょ。
「僕の名前はエイって言います」