僕が旅に出る話 作:タイトル変えるし頻度は遅いし余裕でエタる
ナナカマド博士への挨拶を終えたので帰宅中です。
いやぁ、可愛かったなぁ。あっ、研究所に来ていた女の子のことだけじゃないよ?
最初に貰う三匹の話し。僕にはアチャモがいるので貰う予定もないのだけれど。
どのタイプの子も小さくて可愛かった。子亀に子猿、子ペンギン。
どの地方も可愛い子が多い。えっ?立つなニャビー?ニャビーってなに?立つなってことは、多分ポケモンでしょ。……ん?何だったんだ今の。変な電波でも受信したかな?
と、天才的な僕が先程の事を思い出してホクホクしているうちに家に着いてしまった。
さて、時間はまだ午前中。さらに昼前と来た。時間が余ってる。
シンオウ地方のタウンマップで見た感じ、というか見なくても判るのだけれど、
マサゴタウンの町中から少し離れると海があるので、つり竿でも持って行ってみようか。
思い立ったが吉日。僕は部屋に戻り、荷物を片付けた時にクローゼットの奥に仕舞ったつり竿を取り出した。
勿論家の鍵はしっかり閉めて行くさ。両親は共働きで僕は留守番。当たり前じゃないか。さて、海までの道すがら僕が持つこのつり竿についての話でも聞いてよ。
自慢じゃないけど、なんと僕のつり竿はヴィンテージ物なんだ。これは、僕のお父さんのお父さん。僕のおじいちゃんからお父さん。お父さんから僕に。親子三代に渡って……えっ?なに?ん?ボロのつり竿?
なんだァ?てめェ……。
聞かなかったことにしてやる。命拾いしたな。ベイビー。
さて、話を戻すけれど、要はつり竿を持って海に行こうって話。
その竿で何が釣れるのかって?分かりきったこと聞かないでよ。えっ、そんなに僕の口から聞きたいの?
……しょうがないなぁ。他の子にそんなことを聞いちゃダメなんだからね?もう、今回だけだからね?
……鯉だよ。
なんだよ!わかってたでしょ?!ソレしか釣れないのはさぁ!!
いや、まぁ。別にコイキングに悪いところは何もないのだけれど。でもね?コイキングしか釣れないのは流石の僕も飽きたというかなんというか。
そんな愚痴を溢していると潮の香りがしてきた。磯臭い。透明度の高い海に太陽の光が反射して輝いている。綺麗だ。でも、磯臭い。この綺麗な景色を一人占めするのは勿体ない。優しい僕はモンスターボールからアチャモを出してやる。僕たちは一蓮托生だよアチャモ。
……こいつさては、浜の広さに意識向いて匂いのこと別に気にしてねぇな?
そういえばこいつ、何か知らないけど足が早いのよね。こいつがオダマキ博士の研究所にいた頃にお前、もしかしてドードーにでも進化するのか?なんて、ふざけてアチャモに言ったりもした。その時はドードーが何かイマイチわかっていない反応をされたが、数日前にドードーが映っているテレビを見せてやると、僕の顔と画面を交互に見て、えっ!?頭増えるのっ?!って反応をしていた。ウケる。
とまぁ、足の早いこいつには家の中じゃ少し狭いからと、自由に走らせてやれないので町の近くに浜辺があってよかった。
好きに足跡着けてこい。ここの砂浜全部お前の足跡で埋め尽くしてやれ。
危なくないのかって?どうせ、バトルなんてしないしね。したとしても相手はコイキング。跳ねてるだけ。ヨシッ!問題ないな!
いやぁ、大漁!入れ食いだったね。……コイキングが。何回か同じヤツ釣ったもんね。アホなのかな?思わず、お前また釣られてんじゃんって、コイキング相手に言っちゃったもん。そしたら、コイキングの方もまた釣られちまいやした。みたいな顔してんの。ははっ、ウケる。……どうした?笑えよ。笑うとこだぞ。
そして、つりを始める前の僕に言ってやりたい。ヨシッ!じゃねぇぞ、と。つまり、問題ない訳なかったのだ。いや、危険が危ないとかそういうアチャモの命に関わるものはなかったんだ。そう、アチャモの命にはね。
何で追い付けねぇんだ!!帰るって言ってんだろ!!
明日は筋肉痛です。いや、でした。逃れられぬカルマ。そうなる運命だったのさ。僕はアチャモの足跡で彩られた砂浜に膝から崩れ落ちた。
掛かったなアホめ!!
倒れた僕を心配したのかアチャモが戻ってきたその瞬間、モンスターボールのリターンレーザーを当ててやった。しばらく外には出さねぇ。絶対に、絶対にだ。
いやぁ、筋肉痛は強敵でしたね。二日も足がプルプルしてた。父さんと母さんはそんな僕の様子を面白がっていたけれど。アチャモの散歩に行かせてあげると僕が言ってあげると、二人は微笑みを返してくれた。そんな二人に僕は満面の笑みを返してあげた。そして、それは先週の話。
今、家に居る父さんは身体中に湿布を貼ってベッドの番人をしている。
それで今日、ナナカマド博士に旅に出る報告をしに来たって理由。
「……えっと、よろしくお願いします?」
返事、あれであってたかな?
あっ、あとあの女の子に頑張ってねって言われた。名前はヒカリさん。ナナカマド博士の助手をしてるんだってさ。
……話しかけられた時、顔赤くなってなかったかな。