星は驚きを隠せなかった、かつて星穹列車で共に開拓の旅をしていた三月なのかが目の前にいるのだから
「なの...なのだよね?」
「なの、誰それ」
「...覚えてないの?私、星だよ?」
ゆっくりと近づいて行くと放たれていた弓に気づかず当たる直前、ヘルタに押し倒される
「あなた!死にたいの!」
「...だって!あれはなのだよ?ヘルタも知ってるでしょ!」
「けどあれは三月なのかであって三月なのかじゃないわ、私たちに攻撃してきたのがその証拠でしょ!覚悟を決めなさい星、アイツを倒さなきゃ、みんなを救えない、そうでしょ?」
星はしばらく考えた後覚悟を決めバットを力強く握る
「あれとは私だけで戦うから、手を出さないでほしい」
「何言ってんだ!?1人じゃ殺されちまうぞ!」
「そうだよ、さっきの毒ガス使いとはわけが違うんだよ!?」
「ごめん...でもこればっかりは譲れない」
1人で向かおうとしていると後ろから殺せんせーが声をかける
「神穹さん、あなたが危険だと思ったらこちらの判断で助けに入ります、いいですね?」
「うん、わかったよ...この帽子を預かっててほしい」
星は腰に下げていた帽子をヘルタに被せると戦場に足を踏み入れる
「お別れはすんだ?」
「負けるつもりないよ」
少女が矢を放つと星はバットで弾き前進し距離を詰めると少女もまた距離を取る
「アタシのとっておきをくらいなさい」
上に放たれた矢が雨のように降り注ぎ、近くにあったテーブルを壁がわりにして回避していると死角からきていた弓が左肩に刺さると勢いよく後ろに吹き飛ばされる
「星!」
「だい...じょうぶ」
「惜しかったなぁ、後もう少しで殺せたのに」
バットを杖代わりにして肩に刺さった弓を引っこ抜くと再び倒しにかかる
「君じゃアタシに勝てないよ」
次々放たれる矢をなんとか弾くが腕や足に掠り傷が出来るがなんとか間合いに入り、弓矢をバットで吹き飛ばし、バットを突きつける
「...私の勝ちだね」
「...本物の殺し屋相手にその甘さは命取りよ?」
懐からナイフを振られ思わず後ろに下がるとナイフを顔付近に刺されそうになりかろうじて左手を動かして左の腕でガードしそのまま腕にナイフが刺さると矢が飛んでくる、なんとか体を回転させて避けると避けた先に回り込まれ蹴飛ばされテーブルを巻き込んで倒れるとみんなが心配して寄ってくる
「星ちゃん!大丈夫!?腕が!」
「もう俺たち助けに入るぞ!こんだけボコボコにされてるのに、ほっとくわけにはいかねぇからな」
「...なのってこんなに強かったんだ」
「言ってる場合?あなた今死にかけよ!」
「みんな、今から夢見たいな事が起きるかもしれない...けどその事についてはこの一件が終わったら、必ず話すよ...」
「神穹さん一体何を...」
星はバットを放り投げ一呼吸おくと右手に炎を纏った槍が現れ掴む
「さぁ、第二ラウンドだよ」