私はごく一般の家庭生まれ、物心着いた時には両親から殴る蹴るの暴行を受けていた、ベランダに追い出されるのは当たり前だったしご飯だってろくに食べたさせてすらくれない、なにより名前すらなかった
こんな地獄のような日が続いていったある日私は目が覚めると森の中にいた
「こ...ここ...は?...ゲホッ」
「このガキ煮るなり焼くなり好きにしていいから早く約束のモンくれよ」
「そうよ!ここに連れて来るまでどれだけ大変だったと思ってるの?」
「まあまあ落ち着きなさいな...うんうんこの子だよ!この子!」
なんの話をしているのか当時の私はわからなかった、ただ売られるって事だけは幼いながらも理解した
「おい、いつまでモタモタやってんだ!早くしろよ!」
「そうよ!いつまで待たせるの!」
「うるさいなぁ...」
女は懐から銃を取り出すも2人を撃ち殺した、返り血が私の顔にべっとりとついた
「うん!これで静かになったね...それじゃあ行こっか!」
私は恐怖に怯えてなんの抵抗も出来ずに女にとある場所に連れて行かれた、連れて来られた場所は実験場のような所だった
そこからの生活は前の生活がマシと思うぐらい地獄だった
「じゃあ早速コレを入れさせて貰うねー」
心臓の所に押し込まれた瞬間、私はひどい激痛や目眩や吐き気が出始めた
今思うと押し込まれたアレは多分星核だったんだと思う、今のこの力も星核の影響かな
症状が治るとそこから死んだ方がマシと思うぐらいの実験が始まった
「んー!んー!」
「じゃあコレからいこっか♪」
腕や足をナイフで切られたり、刺されたり...酷かったのは爪を全部剥がされ歯も全部抜かれた時かな、部屋に戻す時なんかゴミを捨てるかのような扱いだったし、でもそんだけの怪我をしてても数日後には嘘のように怪我が治ってたから...しかも私だけだったらともかく私以外にも同年代の子達が沢山いた、その子達は私からとった血液を注射で入れられて悲鳴を上げて消えていった、私はそれを目の前で見させられ、ごめんなさいごめんなさいと泣きながら謝るしか出来なかった...だってその子達を殺したのは私だから...そんな私にも数少ない友達がいた
「ねえ、あなたのなまえおしえて?」
「...ない...いっつもおいとかおまえとかよばれてた」
「うーん...じゃあきょうからあなたのなまえは、ほしね」
「ほし?ほしか...わたしはきょうからほし...そういえばあなたのなまえは?」
「わたしは...さみゅえる、よろしくね...ほし」
私とサミュエルは仲良くなるのにそう時間はかからなかった、数少ない楽しい時間ができた、でもそんな楽しい時間はすぐ終わりを告げた
「おっはよ〜、さぁ♪今日もおとなしくしててねぇ〜、もうあなた1人しか残ってないからさ」
「...え?さ、さみゅは?」
「サミュ?ああ、あなたたち名前付け合ってたんだっけ、その子はね...死んじゃったよ?」
私は何かが壊れた音がした...そこから私は生きる気力を失った、そんな中私を外に連れ出してくれた人がいた
「君はまだ子供、こんなとこで死ぬべきではない...コレを持って早くここから逃げるんだ、いいかい?」
私はボロボロになりながらも男性からもらったメモとお金を握りしめて研究所から必死に逃げだした、逃げた後から気づいたんだけど連れてこられた場所は海外だったんだよね、でもそのおかげで助かった所もあるんだけど
数日後、何か食べるものはないかゴミ箱を漁っていると1人の女性に声をかけられたんだ、お金は寝てる間に泥棒にあったからすぐ無くなっちゃって
「ハ〜イ、こんな所で会えるなんて嬉しいわ」
「だれ?」
「私の事覚えてないの?」
「しらない...ごみばこあさるのでいそがしーからあっちいって」
「...なんでこんなとこにいるのか聞いていいかしら?」
「すてられた...たくさんちがでてなおって...またちがでて...しにたくなくて...にげてきた...あっこれたべれそう」
私はゴミ箱にあった残飯を食べる、当時の私は味なんかよりお腹を満たすためになんでも口に入れたよ、虫だったりネズミだったり
「...ねぇ、ウチの子にならない?」
「...なぐったりするの?」
「そんな事はしないわ」
「...いいの?」
「ええ、さぁ行きましょう」
私はその女性の手をとった、最初は取る気なんかなかったけど、なぜか取らなければいけないと思ったから
「そういえばまだ自己紹介してなかったわね、私はカフカこれからよろしくね?」
「わたしは...ほし」
「じゃあ星、まずはお風呂に入りましょう?」
カフカと一緒に過ごす生活は心地がよかった、初めてお風呂に入った時はあまりの気持ちよさに寝ちゃいそうになったよ
「おふろはじめてはいった...きもちいいね」
「ふふっ、これから一緒に入りましょう?」
「うん!」
初めてまともなご飯を食べた時は美味しすぎて泣いたっけ
「かふかまたとまとのこしてるじゃん」
「これは星に取っておいたのよ...はい、あーん」
「あーん...こんかいだけだよ」
カフカの知り合いを紹介された
「星、この子は銀狼仲良くしてあげてね」
「あのさあ、毎回どうやって私のいる場所見つけてるの」
「なんでもいいじゃない、私今から演奏会なのよ、しばらく預かっててくれる?」
「私お守りするほど暇じゃないんだけど」
「じゃあ、星いい子にしててね」
「あっ!ちょっと!はぁ〜」
「...それなに?」
「...ゲームだけど...やる?教えるよ」
「いいの!?」
「足引っ張らないでよ?」
私と銀狼はすぐ仲良くなって今でもゲームする仲だよ...ヘルタ舌打ちしないでよ
そこから数年後私は久々に日本に帰ってきた、辛い思い出しかなかったけどカフカが一緒だったから怖くはなかった
ヘルタとの出会いもこの時だったよね
「こっちでは初めましてよね、ミス・ヘルタ」
「...星核ハンターさんがなんの用?」
「こっちの世界では星核ハンターなんてやってないわよ、それに言わなくてもわかるでしょ」
「...はいはい、わかったわよ」
「星、今からこの人の言うことを聞くのよ」
「う、うん、えっとヘルタおねえちゃん?」
「...悪くないわね、けどヘルタでいいわよ」
検査が終わるとカフカとヘルタが話してたけど、その内容は当時の私には何も聞かされなかった
そこからカフカの仕事に着いて行って、色んな所を回っていると12歳の誕生日に迎えるとカフカに学校に行かないかと聞かれた
「椚ヶ丘中学校?」
「受けてみない?」
「まあ、別にいいけど」
「じゃあ今からお勉強よ」
「げっ、やっぱ辞めようかな...」
そこで受かって、入学2週間前に高熱を出した時に思い出したんだ、前の世界の出来事を、開拓者として旅をしていた事を私は宇宙ステーションヘルタ、ヤリーロVIや羅浮、ピノコニーでの出来事を話した
それを思い出した瞬間学校なんか行ってる場合じゃなくて、カフカにお願いして星穹列車のみんなを探す事にしたんだけど、でもそんな簡単に見つからなかった、他の知り合いや友達は見つかったんだけど、星穹列車のみんなだけは見つける事は出来ないまま2年が経った
「1年だけでも登校して卒業だけはしてきなさい」
なんて言われたから日本に帰ってきて今に至るって感じかな
「でも、なのだけでも見つかったのはよかったかな...それに星穹列車のみんなとも一目だけでも見れたのは嬉しかったよ...あんな形で再会するとは思ってなかったけどね」
こんなもんかなと言い周りを見ると何か言いたいけど、言えないそんな雰囲気が漂っている中、殺せんせーが触手で撫でて抱きしめてきた
「なんで泣いてるの殺せんせー」
「...よかった...本当に君が無事でよかった...優しい人に助けられたんですね...」
「...なんかヌルヌルするんだけど」
「にゅや!?今言いますか!?」
こういう湿っぽい感じは得意じゃないんだけどな
「うぅ〜星ちゃーん!」
「うえっ!」
カエデに飛びつく勢いで抱きしめられる
「なんつーか、話が飛躍しすぎてまだ理解できてねーけどよ...すごい人生歩んできたんだな」
「ま...まぁね...く...苦しい...カエデ...離れて」
「ご、ごめんね」
「ても、空飛ぶ列車か〜、乗ってみたかったなー」
「そう!その星穹列車だっけ?漫画とかアニメの世界だけだと思ってた!」
やっぱ列車の話とかになるよね、前の世界だったらいつでも乗せられたんだけどな
「ねえねえ、星ちゃん...あの槍をもう一度見せて下さい!」
「...え、どうしたの急に」
「せ、先生も見たいです!あの時はちょっとしか見れなかったのでもう一度、なにとぞ!」
すごい勢いだ、そんな簡単に見せるものじゃないんだけどな...でもまあ、そんなに言うなら見せてあげない事もないかな?
「存護の意志よ!」
私は右手に建創者の槍を出す
「はい、出したよ」
「「「「「「か、カッケー!」」」」」」
「あんまり見せびらかさないの早くしまいなさい」
ヘルタに怒られたので大人しく槍をしまう
「では、みなさん気を取り直して旅行の続きを楽しみましょう」
「旅行の続きってもう夜になるぜ、明日は帰るだけだし」
「1日損した気分だよね」
「ヌルフフフ、夜だからいいんですよ」
ころせんせーはマッハで着替えると「ヌルヌル暗殺肝試し」と書かれたプラカードを出してきた、まさか肝試しでもやるの?