中盤に差し掛かってきましたね
夏休みが終わり9月に入る、2学期の始業式が始まり、夏休みから切り替えなきゃいけない
「久しぶりだなE組ども、ま...お前らは2学期も大変だと思うがよ」
「めげずにやってくれ、ギシシシシ」
「私達に負けた敗残兵どもじゃん、敗残兵が感染る近寄らないで...みんな無視無視」
「調子に乗ってられるのも今のうちだからな!」
「誰か塩でもまいて、塩」
「相変わらず怖いもの知らずだ...」
私があんな奴らにビビるわけないじゃん、始業式が始まり色んな部活の大会結果報告が終わり終盤になる
「...さて、式の終わりに皆さんにお知らせがあります、今日からA組にひとり仲間が加わります、昨日まで彼はE組にいました、しかし、たゆまぬ努力の末に好成績を取り本校舎に戻る事を許可されました、では彼に喜びの言葉を聞いてみましょう!竹林孝太郎君です!!」
竹林E組抜けるの?
「僕は、4ヶ月余りをE組で過ごしました、その環境を一言でいうなら地獄でした、やる気のないクラスメイト達、先生方にもサジを投げられ、怠けた自分の代償を知りました、もう一度本校舎に戻りたい、その一心で死ぬ気で勉強してました、生活態度も改めました、こうして戻って来られた事を心底嬉しく思うとともに、二度とE組に堕ちる事のないよう頑張ります...以上です」
竹林の演説が終わると浅野がおかえりと拍手をすると拍手喝采に包まれた、私達は何も言わずに出て行った竹林に言いたい事はもちろんあるため放課後全員で会いに行った
「おい竹林、どういう事か教えてもらおうか」
何か事情でもあるんだろうか、何がそんなに気に食わなかったの
「賞金百億、殺りようによっちゃもっと上乗せされるらしいよ、分け前いらないんだ竹林、無欲だね」
「...せいぜい十億、僕単独で百億ゲットは絶対無理だ、上手い事集団で殺す事ができたとしても僕の力で担える役割じゃ...分け前は十億がいいところだね」
そこから竹林は家の事情を話してくれた、竹林の家は代々病院を経営してるらしくそこで出来ない自分は家族として認められない、父親に本校舎に戻る事を報告すると「頑張ったな」その一言を貰うためにどれだけ自分が頑張ってきたか、百億よりも家族に認められるが竹林にとっては大事らしい、暗殺が上手くいく事を願ってると言い残し去っていった
「とりあえず一回殴っていい?」
「星ちゃん落ち着いて!?」
「綺麗なゴミ箱があってももう見せてやんないから!」
「...そんなもんみせんなよ」
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次の日になると殺せんせーが真っ黒になって入ってきた
「なんでいきなり黒いの?タコの丸焼きにでもされた?」
「違いますよ!これは日焼けです!」
なんでも目立たないように黒くなったらしいけど、いや目立つよ
殺せんせーは自分の意志で出て行った竹林を引き止めることは出来ないから竹林が新しい環境に馴染めているかしばし見守るために目立たないよう日焼けしたっぽい...いややっぱ目立つよ
みんながまた様子を見に行くらしい、なんだかんだみんなも心配なんだろう、しょうがない私も見に行ってあげるか
放課後本校舎の人達にバレないよう烏間から教わったカモフラージュ技術で紛れ込む、私?頭や体に草木をつけるなんてそんな事はしない、目立たないようにゴミ箱の中に入り自然体となる
「おい!邪魔だゴミ箱!見えねえよ!てかなんでゴミ箱!?」
あ、浅野に連れてかれて理事長室に行っちゃった、カーテンで見えないよ
「よし、ここは私が理事長に飛び込んでくるよ!」
「落ち着け馬鹿!様子見るだけって言ったろ!」
「停学じゃすまねえぞ!」
「てかなんでゴミ箱に入ってんの!?」
絶対何か理事長に言われてるじゃん
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次の全校集会となった今日また竹林がスピーチのため出てきた
「僕のやりたい事を聞いてください」
「ねえなんかバンドの前の口上みたいだね」
「黙って聞けや」
「僕のいたE組は、弱い人達の集まりです、学力という強さが無かったため本校舎のみなさんから差別待遇を受けています、でも僕はそんなE組がメイド喫茶の次くらいに心地がいいです...僕は嘘をついていました、強くなりたくて、認められたくて...でもE組の中でも役立たずの上に裏切った僕を級友達は何度も様子を見に来てくれた、先生は僕のような要領の悪い生徒でもわかるよう手を替え品を替え工夫して教えてくれた、家族や皆さんが認めなかった僕の事をE組の皆は同じ目線で接してくれた、世間が認める明確な強者を目指す皆さんを、正しいと思うし尊敬します、でももうしばらく僕は弱者でいい、弱い事に耐え弱い事を楽しみながら、強い者の首を狙う生活に戻ります」
竹林は手元からガラス製の盾をだした
「理事長室からくすねてきました、私立学校のベスト経営者を表彰する盾見たいです...理事長は本当に強い人です、全ての行動が合理的だ」
ナイフを取り出しそれをおもいっきり壊した
「浅野君のいうには過去これと同じ事をした生徒がいたとか、前例から合理的に考えればE組行きですね僕も」
みんなが静まり返る中竹林は裏にはけていった
いつも通りの日常に戻った最初の体育の授業
「二学期からは新しい要素を暗殺に組み込む、そのひとつが火薬だ」
「火薬!?」
「空気では出せないパワーは暗殺の上で大きな魅力だが危険な仕様は絶対厳禁だ、そのためには火薬の安全な取扱いを一名に完璧に覚えてもらう、俺の許可とその一名の監督が火薬を扱う時の条件だ、さぁ誰か憶えてくれる者は?」
めちゃくちゃ分厚いんだけど、あれ国家資格でしょ
「勉強の役に立たない知識ですがまぁこれもどこかで役に立つかもね」
「暗記できるか?竹林君」
「ええ、アニメのOPの替え歌にすればすぐですよ」
竹林はどこか肩の荷が降りたかのような表情で言った
教えて!ヘルタ先生!
「こんにちはこんにちはごきげんよう、私はヘルタ、今はこのE組で教師をしているわ、聞きたい事があるなら1日1回特別に教えてあげる」
「はいはーい、じゃあヘルタ先生に質問!普段職員室で何をしてるんですか?」
「普段?そうね...最近は職員室に飾った自分の肖像画を眺めてるわ、殺せんせーが対抗して隣に自分の肖像画を飾ってるけど、私の肖像画の方が注目を集めるに決まってるじゃない、だって私はヘルタなんだから」
「あ、ありがとうございました」
「それじゃあまた明日」