星ちゃんの暗殺教室   作:赤坂六梃

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カンパニーの時間

 

「なの、魚の骨で作った金閣寺あげる、食べていいよ」

「何一つ理解できないんだけど!?」

 

イトナがE組に加入してから数日たったある日、今日は私となのとヘルタはこのあとアスターと待ち合わせしてスターピースカンパニーが主催するパーティーに出席するため、予定の時間まで暇を潰していた

 

「星ちゃんとなのかちゃんも暗殺バトミントンやろう?」

「...私は遠慮しとこうかな」

「やるやる、この後のためにお腹空かせないといけないし!」

 

なのは陽菜乃や莉桜達と一緒に暗殺バトミントンに行ってしまった、私はどうしようかな...ヘルタと話してこようかな、その時後ろから何かモーター音がして何かが倒れる音がした

 

「ラジコン?」

 

私はラジコンを拾い上げまじまじと見る...なんだろう何か視線を感じる

 

「あ、し、神穹悪いそれ返してくんね?」

「コレ木村の?よく出来てるね」

 

木村に返すとサンキューと言って足早に去って行った

なんであんな焦ってたんだろう...まだ時間あるし着いてってみよ

教室の方へ行くと男子達の話し声が聞こえる

 

「渚、何してるの男子全員集合して」

「あーえっとね...」

 

なんかやけに言いづらそう、集まってる集団に聞きに行こうとすると渚に止められ詳細を聞いた、何それ面白そうじゃん

 

「私もそのゲスい話に入れてもらおうか」

「神穹...お前もか」

「スカートは覗くためにある!!」

「凄い熱量だけど最低だ!?」

 

イトナが作った試作品1号は山に潜んでいたイタチに破壊されたが、イトナはどこか満足そうだった最後は覗こうとしていたのが女子全員にバレた

私は止めたよ、男子サイテーだ

そして時間が来たので私はなのとヘルタと共に待ち合わせの場所へ向かうと迎えの人であろう初老の人に車に載せてもらい、スターピースカンパニーに向かう

 

「ウチこんな高級な車に乗ったの初めてかも...2人ともよくそんな堂々としてられるね」

「私の心は既に高級だから、こんな事じゃ動揺しない」

「私は慣れたわ」

「よし、じゃあ着くまでトランプしてよう?」

「あなたのどこが高級なのよ...」

 

リムジンの中でトランプという一生出来ない経験をしていると目的の場所へ着いて、そこで私達は着替えると再び車に乗り込む

 

「なんであなたは男装なのよ」

「私にドレスは似合いすぎるから」

「それ逆に浮かない?」

「安心して私が3人をエスコートするよ」

 

私達はカンパニーに着くとアスターが入り口付近で待っていた

 

「やっと来た...なんで男装してるの」

「私が銀河打者だからだよ」

「いや、理由になってないんだけど...まあいいわ、いきましょう」

「さ、なのお手をどうぞ」

「...あんたってほんとズルいよね」

 

ヘルタやアスターにもやろうと思ったが腕が2本しかない事に絶望しながらも会場に着くと大勢の人達で賑わっていた

 

「うぅ、なんか緊張してきた」

「そういう時は手のひらにゴミ箱って3回書いて飲み込むといいよ」

「流石のウチもそんなウソには引っかからないよ...」

 

アスターとヘルタは着くなり後は楽しんでと言い残して色んな人達に挨拶しに行った、こんな時まで仕事するなんて大変だね、辺りを見渡すと見知った顔が沢山いた、誰と話そうか...

 

「あら、あんた達も招待されてたのね」

 

ゼーレも招待受けてたんだ

 

「久しぶり...って程でもないか、こういう所来るのちょっと以外」

「ブローニャに一緒に来てって言われたから来てあげただけよ、じゃなきゃこんな所来ないわよ」

 

こんなとこって...周り誰も聞いてないよね?暫く談笑するとじゃあまたと言ってゼーレも何処かに行ってしまった

 

「どうしようか、取り敢えずご飯でも食べる?」

「いいけど、アンタいつもの様にパクパク食べちゃダメだからね」

 

わかってるよと2人で食事をとるとなのがお手洗いに行ってしまったので1人でイスに座って待っていると話しかけられた

 

「やあ楽しんでるかい?」

「...アベンチュリン、なんか用?」

「いや、君が退屈してないかと思ってね...君こういう退屈なのは好きじゃないだろう?」

 

よくわかってるじゃんなんて思いながら2人で話始めると誰かに肩を叩かれた

 

「星、久しぶり元気にしてた?」

「彼女は今、僕と話してるんだ邪魔しないでもらえないかなトパーズ」

「あら、別にいいじゃない?星はあなたのものじゃないよ」

 

この2人まさかここでも喧嘩するの?やめてよ、私を巻き込まないでね

危険を察知した私は足早にこの場から離れている時チラッと後ろを見るとジェイドが2人を止めていたので多分心配しなくて大丈夫だと思う

なのを探して人混みを掻き分けていると突如手を掴まれた

 

「やっと見つけた...君もここに招待されてたんだね」

 

え...ホタル?招待されてたんだ、いきなり掴まれるから何事かと思ったよ

 

「ご、ごめんね?でもよかった、あたし知り合いあんまりいないから不安だったんだ...」

「ホタルは1人で来たの?」

 

うんとホタルが言うと丁度なのが戻ってきた

 

「お待たせ...って誰!?」

 

私はホタルの事を紹介すると2人はお互い自己紹介をする...なのもホタルの事知らないんだ

 

「ねえ、知ってる?最後ダンスがあるんだって、その...よかったら...あたしと一緒に踊らない?」

 

うんいいよと伝えようとすると待ったをかけられた

 

「だ、ダメ!星はウチと踊るんだから!」

「えっ!そ、そうなの?」

「そうだっけ?」

 

そもそもダンスがある事自体今知ったんだけど

 

「でもなの、ダンスとか出来るの?」

「うっ...それはアンタにリードして貰おうかな...なんて」

「あ、あたしは出来るから!あたしと踊ろう?」

 

2人とも顔が怖いよ、なんでそんなに私と踊りたいの

 

「や、やっぱり私はいいや、私こういうとこで踊れる気しないんだよね」

 

本当はカフカに教えて貰ってたりしたけど、なんなら調和の運命の時なんかダンスしかしてないから踊れないわけがない、ただあまりにも2人の鬼気迫る顔が怖すぎてここから逃げようとすると2人が私の腕に抱きついてきたためもっと逃げられなくなった

む、胸が...いつもの私ならゴミ箱をへこませるぐらい嬉しいけど今はそんな感情は出てこない

 

「ほ、星はウチと踊るんだから、離れてよ!」

「あたしと踊るの!離れてよ、この泥棒猫!」

 

やめてよ、みんなから注目されてるって...ほら他の人達の私を見る目がグサグサくるよ...あ、ヘルタ見てないで助けてよ、ねぇ、そんなカスを見る目で見ないでよ...これが罪な女ってやつか、いや言ってる場合じゃない、私はなんとか2人の拘束を抜けお手洗い行ってくると言うと会場の外のベンチに座る

 

「はぁ〜、やっと一息つける...」

「あれは災難だったわね」

「...見てたなら助けて欲しかったよ、ブラックスワン」

「ふふっ、ごめんなさい...でもあの場に入るのはいくら私でも難しいわ」

 

ブラックスワンもまあ招待されてるよね、そういえば彼女にあったら占ってもらおうと思ってたんだった

 

「ねえ、ブラックスワ...」

「あなたこんな所で何やってるの」

「...ヘルタ」

 

私はブラックスワンがいた方向を見ると彼女は姿を消していた、神出鬼没すぎる...占ってもらおうと思ったんだけどな

 

「ヘルタどうしたの?」

「別に私も色々と疲れたから休みに来ただけよ...」

 

ヘルタは私の隣に座る、なんか冷ややかな目で見られてる気がする

 

「あ、あれは違うからね...私はいつだってヘルタ一筋だよ!」

「...何も聞いてないじゃない」

 

会場の外のザワザワした声だけがこの場に響く、き、気まずい

おかしいな、今までこんな事は何度もあったのに

 

「ねえ、星」

「な...何?」

「あのふた...いやなんでもない」

「え、気になる」

 

ねえ言ってよーとヘルタに寄りかかっていると音楽が流れ始める、どうやらダンスが始まったらしい

なのとホタルは結局誰と踊るんだろう...しょうがない、戻って交代で踊らないか提案してみようかな、会場に戻ろうとするとヘルタに袖口を掴まれた

 

「...ヘルタ?」

「...ダンスの相手なら私でもいいんじゃない?」

 

...今、夢じゃないよね?夢境ってオチはやめてよ?

 

「...私でいいなら、喜んで」

 

手を差し出すとヘルタは私の手をとり会場から漏れる音楽をBGMにして私たちは踊る...今この空間には私とヘルタの2人っきりだ...きっと私はこの日を忘れないだろう、最後の最後にいい思い出が出来た、ありがとう、そして、ごめんねヘルタ

 

 

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