棒倒しのシーンはありません、すまんな
「あ、星お姉さん...今帰りですか?」
「うん、そういうクラーラも学校の帰り?」
はい!と元気よく返事するクラーラを見てると眩しすぎて浄化されそうだ
今日はなのが補修で一緒に帰れなかったので私はクラーラと一緒に帰る事にした
クラーラと他愛のない話をしながら歩いていると目の前から4人の大男が歩いてきた、見た感じ外国人だろうか、怖いのかクラーラは私の後ろに隠れてしまった
『少しいいかい?』
『私?』
しまった思わず英語で返事しちゃった、いざとなったらクラーラ抱えて逃げよう
『そう、そこの美少女』
...私が美少女、わかってんじゃん...ただ少しだけ違う
『私が美少女?違うよ、私は世界一の美少女だ!』
『それは、失礼した』
2度と間違えないで!私が!世界で一番!美人なの!
外国人達4人組はどうやら椚ヶ丘中学校の行き方を聞きたいらしい、世界で一番美人の私は丁寧に教えると礼をして目的地に向かって最後にお互い自己紹介をして別れた
「お姉さん凄いです!英語を話せるんですね!」
「フフン、この世界一の美人の私に惚れたらやけどするよ?」
ただこの時、私は知らなかったあの外国人4人組が今度行われる体育祭で脅威になる事を
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして体育祭の日がやって来た、E組は団体戦に出る権利が殆どないため総合優勝がない、けどその分思う存分に出来るとポジティブに考えよう
出れる内のひとつがリレーと借り物競争もう1つが男子陣の棒倒しだ、その棒倒しでは磯貝の退学がかかってるらしい、なんでそんな話になったのかはざっくりとしてか聞いてないけど、どうやらバイトが浅野達にバレたらしく、それを帳消しにしたいならこの体育祭の棒倒しで勝てば見逃して貰えるという話だった...相変わらずねちっこい奴、しかもこの前あった大男達あんたが連れてきたんだ
その私は今借り物競争に出るためスタートラインに立つ、バァンとスタートの合図がなり私は先頭に躍り出ると紙をとるお題は...これにしかない!
私はE組の観客席まで行く
「ヘルタ一緒に来てほしい」
「何が出たのよ」
「いいから、早く」
ヘルタの手を取り一緒に行くが他のクラスもお題を見つけて走っている、このままじゃ負けるな
「ごめん、ヘルタ急ぐよ!」
「ちょっと!おろしなさい!」
私はヘルタをお姫様抱っこをして駆け抜け一着でゴールする、当然の結果だよ...なんか周りキャーキャーうるさいな、そんなにE組の人間が一位が気に入らないの
司会の人がマイクを向けてお題はなんだったんですかと聞いてくる...私のお題は
「「あなたが1番美しいと思う人」」
そう言うとまたキャーキャーと悲鳴まじりの歓声が聞こえた、そんな事も気にせず私はヘルタを抱えたままE組の観客席に戻る
「...神穹さんってほんとに大物だよね」
「なんであんなドヤ顔で言えるんだよ...」
「アンタよくそんな照れずに言えるね」
何さ、お題見た瞬間これはもうヘルタしかいないと思ったんだよ、美しいものだったらゴミ箱だったけど人と言われたらヘルタ一択だ
「...いい加減おろしなさい!」
「えぇ〜もうちょっとだけ、ね?」
「お・ろ・し・て!」
まったく照れ屋さんだね、そんなとこも可愛いけど
昼休憩の時間になると、飲み物を買って戻ろうとしていると後ろから先日会った大男4人組の内の1人が話しかけてきた
『ケヴィン、何か用?』
『一緒にランチでもどうかとお誘いに来たんだ、この前のお礼もこめてな』
それは嬉しい誘いだったけど私は断ると大人しく引き下がってくれた
『そうか、代わりと言ったらなんだが次の棒倒し応援してくれないか、君みたいな美人に応援されたら負ける気がしない、まあ相手にもならないがな』
と下品に笑い始める、あんた達と戦うの私のクラスの連中だって知っての発言っぽいな、しょうがないここは緊張してる男子陣のために喧嘩でも売っておこう
『うちの男子陣に負ける姿を楽しみにしているよ、じゃあねニセ筋集団、ああ...理解できないか、あんた達上から下まで筋肉だもんね』
言い終わると私は走ってその場から去る、後ろから怒号が聞こえた気がするけど気のせい
今の出来事を男子陣に伝えた
「ってな感じで喧嘩売っといたから頑張ってね」
「「「「「ふざけんな!!」」」」」
「何してくれだテメェ!」
「これ俺たち完全に殺されるだろ!」
死にはしないから大丈夫でしょ、あいつらに負けるみんなじゃないでしょ
会場のアナウンスで男子達はグラウンドという名の戦場に向かう
結果は巧みな戦術でE組が勝利した、これで磯貝のバイトの告発はなくなり無事E組に残る事となった