こっからテンポよく進めていきたいですね
...なんで...なんで...来たのッ!
「みんなの元には帰るつもりはないから...さっさと私の前から消えてよ」
「...そんな心にも思ってない事言うものじゃないよ」
いいから、早く消えてよ!...お願いだから...
「星ちゃんが一緒に帰るって言うまで私たちは諦めないよ」
「神穹さん、僕達も一緒に戦う事は出来ないかな?」
...無理だよ、みんなを巻き込みたくない
「...出来ないよ...あの時だってビビってたあんた達に出来ることなんか...あるわけないじゃん」
私の事を嫌いになってもいい...だから早くどっか行ってよ...
「...確かにあの時の私達は正直「死んだ」って思ったよ...けど、大事な友達が死ぬ方が嫌だよ!」
このままここで話してても時間の無駄だ...ここは逃げよう
「...あっそ」
私は冷たくあしらうと誰もいない方向に逃げ出そうとしたが氷の矢が飛んできては氷の壁ができて逃げることは出来なかった
「行かせないよ、星」
壁が出来たおかげで私は好都合だと思った、私は氷の壁を斬り壊すと煙が舞い上がる、この隙にと私は逃げ出そうとしたが上手くはいかなかった
「そうくると思ったぜ!」
声が聞こえると私は縄のようなもので縛られている
「テメェ何1人でカッコつけてんだ、ああん?悲劇の主人公ぶってんじゃねえ!お前はゴミ箱漁ってるぐらいが丁度いいぜ!」
「そうそう!そんな主人公みたいな事似合わねえよ!」
「いいゴミ箱見つけたんだよ!...案内してやるから落となしくしてくれよ!」
私の事を思って言ってくれてるのはわかるけど...ごめん!
私は縄ごと3人を吹き飛ばして縄を引きちぎると登って来れないであろう建物の上に移動したがわかってたかのようにそこに待機していた数人に上から押さえつけられた
「正直、お前がずっと羨ましかったよ!俺たちに持ってねえもん全部持ってたしよ!...でもお前は俺たちを対等に見てくれた!」
「うん!私たちは星ちゃんのそういう所が大好きだよ、だからさ...一緒に帰ろう?」
もう...やめて...来ないでよ
必死の抵抗で拘束から抜け出すもすぐに倒れてしまう、けど私は力を振り絞って走ったけどすぐ追いつかれる
「私達は星ちゃんを1人でそっちには行かせないよ」
「お前がそっちに落ちるなら一緒に落ちるつもりだ!」
「これがE組みんなで出した答えだよ!」
来ちゃダメだよ...犠牲なるのは私1人でいい...
「神穹さんの1人でなんでも出来るとこ、ムカつくけどさ...尊敬してるんだよ?」
「鷹岡先生の時やあのデカい怪物を前にしても物怖じせずに立ち向かった...あの時の神穹さんは僕にとっての憧れだったんだ...憧れの人を死なせる訳にはいかないよ」
渚の猫騙しをモロに喰らったが、私は自分の事を殴る事で意識を失わずにすんだ、痛覚が消えているから...へっちゃらだ
もう痛みを感じないはずなのに、なんでこんなにも痛いんだ
「もう...やめてよ...なんで...邪魔するのッ!!」
こんなにもみんなが私を助けようとしている理由はわかってる、でもそれじゃ駄目なんだ...お願いだから1人にしてよ...
私の頭の中には貫かれたホタルの映像が鮮明に出てきた、傷口を手で塞いでも塞いでも止まらない血、手についた赤、私に見つめるホタルの顔
自分のせいでみんなを傷つけたくない、死なせたくない、終末獣が出てきたのも死神の時にみんながレギオンに襲われたのも、ホタルが死にかけたのも
「ぜんぶ...全部ッ!!私のせいなんだ!!」
なんで自分なんかのためにここまでしてくるの...やめて...私はもう何も失いたくない...
「みんながレギオン達に襲われたのも!街がこんな事になったのも!ホタルが死にかけたのも!全部...私のせいなんだよ...だから!!...私に罪滅ぼしをさせて!!みんなの幸せを守らせてよ!!こんなバケモノになった私なんか........死ぬべきなんだ!!」
倒れそうになった私をなのとヘルタが支えてくれた、顔をあげるとヘルタからビンタを喰らった...痛くないはずなのに何故か痛かった
「いい加減にして!!!」
なんで...なのもヘルタも泣いてるの...
「...私は星と出会えてよかった...この世界であなたと会えた時は本当に嬉しかった...私がE組に来たのはね、星...あなたがいたからなの...あなたがいない世界なんて私にとっては価値がないの...だから一緒に生きて...生きてよ、星」
「...やっばりさ、星がいない日常は楽しくないよ、前に約束したよね、「絶対忘れない」って...ウチはさあんたとくだらない事で笑いあったり、写真撮ったりして、喧嘩もしたりなんかして、最後はごめんって謝ってその後は一緒に寝る...そんな日常を過ごしたい...だから死ぬなんて言わないでよ...生きて」
私は限界だったんだろう、涙が出ているのも気づかないぐらいに、一度出た涙は止まる事はなく自分の顔を伝って地面に落ちていく、私は恥も外聞も捨てて顔をくしゃくしゃにしながらなのとヘルタを強く抱きしめ我慢してた事を吐き出す
「...生きたい...」
「...それだけ?」
「...みんなとまた旅行したい...ヘルタとなのとデートしたい...女子達と女子会したい...大人になったみんなに私の作ったカクテルを振る舞いたい...大人になってまた世界を旅したい...またご飯食べたい...みんなと...卒業したい...」
干からびるんじゃないかって思うぐらい泣いた、私のわがままをなのとヘルタは静かに聞いてくれた、全てを吐き出した頃には雪も止んでいた
「...みんな...ごめん...散々迷惑かけたよね」
「...気にしないで、私達が助けたかっただけだもん...ね?」
その優しさでまた泣きそうになったがなんとか耐える事が出来た、いつまでもカッコ悪いところ見せられないよね
殺せんせーや鳥間、イリーナもそこにはいた
「神穹さん...もう大丈夫ですね?」
「うん...みんなのおかげでなんとかね...3人にも迷惑かけてごめんなさい」
「謝るのはむしろこっちの方だ、君が1人で戦っていたのに国も俺も目の前の事に手一杯だった...本当にすまない」
鳥間は私に頭を下げてくれた
「私は大丈夫だから...そもそも1人で突っ走った私にも責任があるから...だから頭を上げてよ」
「...君には助けられてばかりだな」
「また、勝手な事してみなさい、今度は百点の大人のキスをしてやるわよ」
「私はいつでもウェルカムだよ!!」
「あんた反省してないでしょ!!」
場がわっとなってみんなで笑い合った、久々にこんなに笑った気がする
少しして場が落ち着くと黄泉が私の元に駆け寄ってくれた
「浮煙の場所がわかった」
「ほんと!?どこ?」
黄泉は指を上に指した...えっ...上って、何もないけど、まさかね
「まさかとは言わないけど...宇宙?」
「半分正解で半分不正解だ...ヤツがいるのはこの近くの小惑星だ」
「「「「...はぁ!?」」」」
星穹列車でもあればいけるけど、この世界には存在しない...終末獣と戦った時は姫子達が乗車して助けに来てくれだけど期待値は薄い...どうやって行くつもりなの
「...宇宙には無限の可能性がある」
「なんの話?」
「ついて来い、そこに答えがある」
私達はそれぞれ疑問を持ちながらも黄泉についていく
「ここだ」
案内された所はまさかのスターピースカンパニーだった
「ここって確かに世界的大企業で有名だけど...ひょっとして宇宙船の開発でもしているの?」
「ちょっと違うかな...初めまして3年E組のみなさん、ようこそスターピースカンパニーへ...黄泉さん、こっちはメンテナンスが終わって、いつでも出発出来ますよ」
「ありがとう」
案内されるがままエレベーターに乗り込み下に下にと降りていく
「浮煙のいる惑星に行くには昨日今日で作った宇宙船なんかじゃ到底辿り着けない...だから私がいるんだ、本当は私達だけで星核を回収しようとしたんだ...そういえば君達にまだ私の本名を名乗ってなかったな」
目的の階につき扉が開かれるとそこには私が慣れ親しんだ星穹列車がそこにはあった
「私の本当の名は雷電忘川守芽衣...星穹列車のナビゲーターだ」
星穹列車のメンバーも全員違います、一体誰がいるのかお楽しみに
それでは次回