浮煙戦はこれで終わりです
次々と襲いかかる触手を避けながらバットで反撃をしていく、さっき戦った時は効かなかったけど効いている、やっぱり長くないのは事実なんだろう...でもそれは私もだ
「はぁっ!!」
復活している装甲をぶん殴ると簡単に割れていった、このままいけば決着は早く済みそうだ
『ーーーーー!!!!』
追い討ちをかけようとしたが地面から触手が襲いかかってきて反応が遅れたためまともに喰らってしまうが痛みを感じないというのは便利だ、私はそのまま突撃して反撃をした
「アウト!!」
『ーーーーーーーーーーーー!!!!!!!』
異形はマグマがある所に倒れると更に悲鳴をあげた、どうやらあの姿でも流石に耐えられないらしい
「まだぬるいでしょ?もっと熱くしてあげる!」
地面に槍を勢いよく突き刺す
「大地よ割れ!!」
遠くに避難すると時間差で地面からマグマが火山の噴火のように溢れ出てきてさっきとは比べものにならないぐらいの量のマグマを全身で浴びると異形の中心部に光るものが現れた
「あれって星核?」
あれを壊せば勝機はある
「けど、あの中に近づくのは流石の私でもキツイかな...やったの私だけど...」
そう異形の周りにはマグマに囲われている、せめて足場があればなんとかなるんだけど...
『ーーーーー!!!!』
異形の咆哮に思わず押される、砂埃や瓦礫を払っていると触手が私のお腹に巻きつきそのまま回して地面に叩きつけゴミを捨てるような感じで投げられた
「...痛みを感じないからって何をしてもいい訳じゃないんだよ...」
体のあちこちから血が出て頭もクラクラしてきた、出血しすぎたせいだろうけど、そんな限界の体をバットで支えながら立つが倒れてしまう
「...長くはないのは私も同じか...」
生きて帰るのは流石に無理かも...なんて、崩れ落ちる夕暮れの空を見ながらそんな考える、いや...何を馬鹿な事考えてるんだ私は...約束したんじゃんか、生きて帰るって...
「勝たなきゃ...勝って帰るんだ、みんなの所にッ!!」
とっくに限界の体にムチをうち立ち上がる
『ーーーーーーーーー!!!』
「...いくよ!」
帽子を投げて牽制して注意が上に向くと槍を星核目掛けてぶん投げるが弾き飛ばされマグマが侵食している地面に突き刺さった、それを足場にしてバットでぶん殴るがこれも防がれてしまい弾かれバットは深いマグマの中に落ちていった
「まだだ!」
マグマに突き刺さっている槍を手に取り再びそれを星核目掛けて投げると、自分の方に跳ね返されると私はもう一つの武器の刀を取り出し、炎を纏った槍に当てると刀に炎が纏い、突っ込む勢いのまま次々と触手を斬っていく
「...見えた!!」
光が溢れている星核を遂に捉えた
「これでッ...終わりだッ!!!」
星核めがけて刀を刺すと異形は悲鳴をあげるとだんだんと弱々しくなっていき最後は光の粒子となって消えていった
「...勝った...みんな...勝ったよ...」
その場に大の字になって倒れた私にはもう立つ力すら残っていない
「このままこの星と共にするのも悪くないかな...」
惑星が崩壊していく不協和音をバックにゆっくりと目を瞑っていく
「あ、約束...破っちゃうな...なのやヘルタに怒られるかな...」
眠る直前にオーロラのような流れ星を見た
その日、宇宙から1つの惑星が消えた、それは誰も知る事はないだろう
まだ終わりませんよ