星ちゃんの暗殺教室   作:赤坂六梃

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結ぶ時間

 

白い箱の様な部屋になのかとヘルタは閉じ込められていた。

4日前殺せんせーを救出作戦を立てていた時、伝説の傭兵と呼ばれた男と、その数人の部下によってE組の生徒達は捕らえられ、殺せんせーの暗殺が完了するまで防衛省の施設で保護される事となった、なのかとヘルタはこの世界からしたら異質の力を持っているため2人は他の生徒と違う形で保護下に置かれている

 

「この服可愛くない」

「おおかた、武器の仕込みを用心したんでしょ...はぁ〜、なんで私まで」

 

2人の精神は初日と比べると大分疲労していた

 

「このまま殺せんせーとさよならも言えずお別れしちゃうのかな...」

「そうね、このまま行くとそうなりかねない」

「また星みたいに失う事になっちゃうよ...いやだよ...そんなの」

 

泣き始めるなのかにヘルタは何も言わずそっと寄り添ってくれた、彼女なりの不器用な慰め方だが、今はそれでもなのかにとっては大きかった

 

「ウチ、星の手紙を読んだ後死のうと思ったの...」

 

ぼそっととんでもない爆弾発言を聞いたがいつも通りの表情を変えず「そう」とだけ答えた

 

「ふーん、あの子が聞いたら悲しむかもね」

 

2人は突然聞こえた声の方を振り向くとそこにはなのかにとってもヘルタにとってもよく知る人物がホログラムで立っていた

 

「ぎ、銀狼!?」

「なに、囚われてる私でも笑いにきたの?」

「それもいいけど今はそんな事してる場合じゃないの分かってるでしょ」

 

銀狼は2人から見えない何かを操作しながら片手間に問いた

 

「そこの天才様はどうか知らないけど、三月はさ殺せんせー助けたい?」

「当然でしょ...なにもしかしてここから出してくれたりするの?」

「そうだけど、なに?出たくないの?」

「出たい!だってここ何ひとつ可愛くないんだもん!」

 

力強く言うなのかに銀狼に「殺せんせーが理由じゃないんだ」と心の中で突っ込んだがあえて口には出さなかった

 

「あなた、こんなとこハッキングして大丈夫なの?」

「痕跡は残さないからヘーキ」

 

ドヤ顔で言いながら何かの操作を終えると扉が開いた

 

「今なら警備もそんなにいないと思うよ」

 

そう言われて扉から顔を出してみると人っこ1人いなかった

 

「なんでいないの?」

「それはあんたのクラスメイトが先に脱出したから...今はこっちの警備をしている暇はないからだと思う」

「なんでウチら置き去りにされてるの!?」

 

なのかは今度は違う意味でへこみ始めたが、無視して話してくれた

 

「こっちもこっちで大変だったんだよ、いきなり知らない人に信用して貰うとか無理ゲーだよ」

「なるほどね、鳥間とイリーナに協力して貰ったんだ」

「そゆこと、あなた達2人は警備の数が尋常じゃなかったし...だから他の子達に先に逃げて貰えば警備も薄くなるかなって思って、まさか1人もいなくなるとは思わなかったけど、てかこんな話してるヒマなかった、早く出るよ」

 

銀狼にナビゲートされ、危なげなく外に施設の外に出る事に成功する

 

「それじゃ、私の出番はここまで後は頑張ってね」

「待って、なんで助けてくれたの?」

「それは...秘密」

 

1番気になる事をはぐらかされ銀狼のホログラムは消えていくと、車が一台猛スピードで走って目の前で止まった

 

「もうバレた!?」

「なのかちゃん、ミス・ヘルタ、早く乗って!!」

 

車からアスターが顔を出すと2人は急いで車の中に駆け込むと目一杯アクセルを踏み施設から逃げる事が出来た

 

「なのかちゃん、後ろのトランクを見て」

 

彼女に言われるがまま後ろのトランクを除くとそこには手に馴染んだ弓と対先生用特殊スーツが用意されており素早く着替えると、端に車を付けた

 

「思う存分やってきなさい」

「うん、ありがとう!!」

「私は鳥間とイリーナと合流してから向かうから先に行ってなさい」

「わかった、ヘルタも気をつけてね」

 

扉を開けると律がナビをしてくれたお陰でスムーズに合流する事が出来た

 

「あ、なのかちゃん!よかった無事に脱出出来たんだね!」

「よし、これで全員揃ったな」

 

それぞれが役割を分担し周りの警備隊を見ると、生徒達の脱走がバレたのか警備の数が増えていく

 

「やっぱバレるよな」

「凄い数だ、やっぱり隣町から山ひとつ超えるしかねぇか...」

 

すると突然何者かが警備をしている兵隊の前に近づく影があった、なのかは目を凝らしてみると知り合いの2人だった桂乃芬と素裳だ

 

「よってらっしゃい!みてらっしゃい!さあさあ今から大道芸の全てを見せましょう!!すーちゃん準備はいい?」

「ええい、女は度胸!!いつでもいいよけいちゃん!!」

 

素裳はカメラを回しながら次々と大道芸の物を出していくと桂乃芬は技を披露していくと兵隊は2人を拘束しようとするが逃げながら大道芸を披露するというある意味凄い事をしていると、避難していたはずの野次馬が盛り上げていた

 

「なんだ、アレ」

「なんでもいい、今のうちだ!」

 

屋上から旧校舎に続く山に飛び移ろうと移動していると、生徒達を拘束した傭兵の仲間の1人がそこに待ち構えていた

 

「くそッ!なんでここに!」

「見つけたぜ、ガキ供大人しくしろ、こっちとしてもガキどもを虐める趣味はないんだよ」

 

無線で山を警備している仲間に連絡を取ろうとするとトランシーバーが吹き飛ばされ跡形もなく粉々にされいきなり顎を蹴られ襲われる

 

「ぐっ!?誰だ!?」

「あれで気絶しないなんて中々やるじゃない」

「う...雲璃師匠!?」

 

驚いているといきなり頭にチョップを喰らった

 

「痛い...何するの!?」

「この前私を見かけて声をかけなかった馬鹿弟子に対してこのぐらいで済ませてあげる」

「ご、ごめんなさい」

 

雲璃はフッと笑い「まあいいや」と言い、刀を出しなのかに渡した

 

「これって」

「今持ってる2本の刀よりそっちの方が手に馴染むでしょ」

 

渡された二刀の刀は演舞典礼に出場する時に弟子入りした時に貰った刀だった、なのかの後ろにいたクラスメイトを見ると雲璃は優しい表情でなのか達の背中を押した

 

「ありがとう、師匠!!」

「いい仲間を持ったじゃない...さっさと行きなさい、あのチンピラは私が相手してあげるから」

「うん!みんな行こう!!」

 

全員下に降りるのを確認すると目の前の男に向き合い、竹刀を取り出し剣先を向ける

 

「私の一番弟子が頑張ってるの、邪魔はさせないよ」

「ガキが調子乗ってんじゃねぇ!!」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ビルから降り裏山へ向かう通路入り口に配置に着くと警備している数を数えるとざっと100人以上警備していた

 

「どうする、強行突破も難しそうだぞ」

「戻るか?」

「いや、そんなヒマはない...誰だ、あの人...いやなんか見た事あるな」

「クラーラ?」

 

警備している集団に近づく人影の正体はクラーラだった

 

「あ、あれ〜迷っちゃったなあー」

 

余りの、棒読み演技にずっこけそうになるが気にせず観察していると、他にも人影が見えてきた、もう1人は派手な衣装のブローニャだった

 

「どうしたんだい」

「あ、あなたは大守護者様...えっと、じ、実は道に迷ってしまってー、は、早くナターシャさんに薬を届けなきゃいけないのにー」

「それは、一大事ね、わかったわ...ゼーレ!」

 

不服そうな顔で出てくるゼーレは「なんでワタシまで」と言いながら登場した、ちなみに警備している兵隊の皆さんは困惑していた

 

「ど、どうしたの」

「この子が道に迷ってしまったらしいの、ナターシャの所まで案内してあげてくれない?」

「はぁ〜はいはい、案内してきますよ」

 

不満気に手をパチパチ叩くとフック、ルカ、サンポが出てきた、なのかはゼーレ達は星といすぎておかしくなったのかと頭を抱えながら心の中で謝っていた

 

「さあ、あの森へ行くわよ」

「おっと、これ以上は部外者は立ち入り禁止だよ、演技したいならどこかの会館とかでやりなさい」

 

旧校舎へ続く道へ入ろうとすると警備している兵隊に肩を掴まれる寸前にもう1人の男が近づいて来るとなのかは思わず「嘘ぉ!?」と大声を出してしまいそうになったが両手で口を塞いだ

 

「あ、あれはみなさん、あれは私の命を狙っている刃ちゃんですー」

「見つけたぞ、小娘...お前の命を貰うぞ」

 

声を出しそうになるのも無理もないそこには絶対こう言う事をしないであろう刃がこんな学芸会みたいなモノに参加していたからである

 

「タ、タスケテー、ゼーレサン」

「フック、ルカ、サンポ、やっておしまい!」

「「「アイアイサー!!」」」

 

もうめちゃくちゃだ、と殺せんせーを助ける前にウチらを助けてよなんていると、カエデから肩を叩かれて指を指している方を見ると一箇所だけ、空いたスペースが出来てきた

 

「ほらほら兵隊さん達も助けて上げて!」

「えっ、いや警備が...」

「あなた達は目の前に凶悪犯がいるのに見逃すんですか!?」

 

ブローニャが焚き付けると警備そっちのけで刃に武器を捨て飛びかかったがすかさず抵抗して刃は彼らを吹き飛ばすと、次々と襲いかかってくる奴らを吹き飛ばし場は大乱戦と化した、E組の生徒達は困惑しながらも空いた道から隙を見て進む事が出来た

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

旧校舎への裏道に入るとどこかげんなりしていた

 

「なんだったんだ、アレ」

「わからん、まあでも突破出来たな...」

「助けて...くれたのかな?」

 

そう言うことにしようとクラスの意見は一致した

 

「この際ここまで来れたんだ、なんでもいいよ」

「そ、そうだね」

 

そうして生徒たちは無理矢理切り替えて殺せんせーの元へ裏山を駆けていく、レーザー発射まで残り7時間

 

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