最後のシーンは本当にやりたかった
男が息を切らしながら何かから逃げるように走っている
「バ、バケモン集団だ、くそッ!聞いてた話と全然違うじゃねえか!」
息を殺し身を潜め、仲間と連絡をとるが反応しなかったのか無線を投げ捨てると、何者かに掴まれる
「うわ!あああああっ!!!」
森に悲鳴が響くと、それに感化されもう1人もう1人と動き出し、次から次にどんどん悲鳴が聞こえ、中には「辛い!!」や「苦い!!」など鼻や口にわさびやからし、ドリアなど詰め込まれている奴もいれば網で吊るされ下から電流を流され気絶している無惨な男達、気絶したのを確認すると頭以外を地面に埋めたりなどして抵抗出来ないようされている
「ここは俺たちが超生物と遊んで狙って授業を受けづけた山だぞ、あんたらみたいな人間相手をしてた訳じゃないんだよ」
「そうそう、言わば私たちのホームみたいなもんだもん」
そう言い残し音も残さず去っていき次々と倒していく、だが相手の1人だけ簡単に倒せないような男がいた
「危ない!!」
「私が、君たちに授業をしてあげよう」
数日前生徒達を簡単に捕らえた男達のボス、クレイグ・ホウジョウが立ち塞がっていた、だが今の生徒達にとっては容易い相手だった、彼は最強の傭兵と呼ばれる男だ、まともに戦えばおそらく全員でかかっても勝てない、それなら戦いを始めさせなければいいという作戦に出た生徒達は、1人1人がこの暗殺教室で学んだ基本を思い出し立ち向かっていき、行動の選択肢を奪っていくと一瞬の油断をつき全員でこれまで使った作戦のフルコースを喰らわせ、拘束し無事に倒すことに成功した
「うげ〜、この人まだ意識あるよ」
「まともにやってたらやっぱ勝てる気しなかったな...てことでわりーなオッサンこれが俺らの殺り方なんだわ」
「よし、行くぞバリアの中に入ればこっちのもんだ!」
そして山々を超えて行くとバリアまで辿り着くと安全と聞かされてはいるが恐る恐るバリアを超え、慣れ親しんだ校舎まで走る
「音だけでも、恐ろしい強敵を仕留めた事がわかりました...成長しましたね、皆さん」
「「「殺せんせー!!」」」
たった数日会えなかっただけなのに、再開出来た生徒達の目からは涙が出ていた、そして再開に喜ぶ余り1人の侵入者が入ってきた事には誰も気づく事はなかった
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少女がひとり薄暗い空間を歩いている、彼女は足を止めることなく出口のない空間を歩き続け、時々足を止めると名前も知らない何者からか何もない空間に文字が現れ問われる
なぜまだ戦おうとする
それは...必ず帰るって約束したから
問うた者は何も言わず文字が消えていった、少女は再び歩き始める...
どのくら歩いたのかわからない、もしかしたら一生このままなのかな、と考え始めるとふいに目の前に小さな光が見え、その光を目掛けて走り始めると再び何者かが問いかけてきた
本当に行くのか、また苦しい思いをするかもしれないぞ
そんな思いをしないために、私は行くんだよ
光がある場所まで辿り着くとそこには、1つの鍵が置かれておりそれに近づこうとすると三度問われた
貴様にとって仲間とはなんだ
ゴミ箱より大切で最高なモノ
そうドヤ顔で語る少女にそうか、と一言残す
ならばその鍵を手に取り開拓の運命を歩むがいい
開拓の運命...私にピッタリだ
目の前に置かれた鍵を取るとそこは少女があの空間に行く前にいた、花畑だった、戻ってきたんだと一度深呼吸をすると上空から汽笛が聞こえると手に入れた鍵を胸に捧げる
「いくよ...ホタル」
そうして開拓の運命に足を踏み入れた少女はひとつの約束のために列車に乗車する