ここまで長かったなあ
空にはレーザーの今にも零れ落ちそうに輝いている...
「なるほど、レーザー発射は日付が変わるタイミングですか」
「殺せんせーなんとかして逃げよう!!」
人質にでもなんでもなると使えそうな手段のひとつを伝えたが首を振りレーザーの発射はもう止められないと返されると生徒達は俯いてしまった
「仮に先生が爆発せずとも、これだけ強力な力を持ち奔放に活動する怪物を世界各国が恐れない訳がありません、どのみち息の根を止めてしまいたい...と思うのが妥当でしょうね」
「もっと早く来てれば、捕まったりしなければ、他にうつ手があったかもしれないのに!」
「星ならこういう時どうするかな...」
殺せんせーは目をにゅーんと伸ばし宇宙にあるレーザーとバリアを貼っている装置の周りを確認すると顔に丸の模様を出し言った
「発生装置の防備は鉄壁です、先生からの投石等にも備え対空兵器まで配備してある、君達の今の能力と装備では捕まってしまったでしょう、それほどにこの計画は完璧でした」
「そんなの嫌だ...星ちゃんも助けられなくて...今度は殺せんせーまで...そんなのあんまりだよ!」
「しかもあいつら神穹さんは殺せんせーが殺したみたいに報道してんだぞ...ふざけんな!」
このまま暗殺が成功すれば、大事なクラスメイトを大好きな教師が殺した事になり世界はその教師を殺し、星は怪物に立ち向かった英雄として、そして生徒達は「よく頑張った」「かわいそう」など哀れみの言葉を向けられそんな侮辱と敗北に等しい扱いをこれから受けることとなる
「そんなの納得できねえよ」
「...皆さん、先生からアドバイスをあげましょう、君たちはこの先の人生で強大な社会の流れに邪魔をされて望んだ結果が出せないことが必ずあります、その時社会に対して原因を求めてはいけません、社会を否定してはいけません、それは率直に言って時間の無駄です。」
「そういう時は「世の中そんなもんだ」...と悔しい気持ちをなんとかやりすごして下さい、そしてやり過ごした後で考えるんです社会の激流が自分を翻弄するならばその中で自分はどうやって泳いでいくのかを、やり方は学んだはずです、このE組で、この暗殺教室で、いつも正面から立ち向かわなくていい、避難して隠れてもいい、反則でなければ奇襲をしてもいい、常識はずれの武器を使ってもいい、殺る気を持って焦らず腐らず試行錯誤を繰り返せば...いつか必ず素晴らしい結果がついてきます、君達はそれが出来る一流の暗殺者なのだから」
触手でひとりずつ撫で行く、いつも通り優しい触手で...
「殺せんせー、多分気づいてるだろうけど...これ、月が爆破されてから今日で丁度一年でしょ、確か雪村先生は今日を殺せんせーの「誕生日」にしたんだよね」
中村莉桜が小さいバックから小さいサイズだがケーキを取り出してろうそくをたてた
「小っちゃいけど、ブランドもんの高級ケーキよ、これを崩さずに...って聞けよ!!?」
「だって、だって...1週間ぶりのスウィーツ!!」
よだれをたらし0距離の殺せんせーがハアハア言いながらケーキを眺めており、食われる前に立ててあったろうそくに火を付けると生徒全員でハッピーバースデーの歌を歌う
〜♪
「おら!早く吹き消せよ殺せんせー、1本しかねえんだから大事な!!」
火を吹き消そうと息を吸った瞬間、目の前のケーキが吹き飛ばされ無情にもケーキは地面にべちゃっと音を立て落ちた
「ハッピーバースデー...殺せんせー...」
「柳沢....やはり現れたか!!」
「機は熟した、俺がお前に死をプレゼントしてやろう」
どこからか現れた氷が柳沢を包み、徐々に割れていくとあの時戦った時とは違う姿に変化した
「この俺の手でお前を葬ってやる...この覚醒した星核の力でな」