これで終わりです、ご愛読ありがとうございました。
大人ヘルタは妄想です
「あ、きたきた!おーい!殺せんせーこっちこっち!」
「皆さんおはようございます...久しぶりですねぇ、では行きましょうか」
元E組の生徒達は殺せんせーを見つけるとかつての学舎、椚ヶ丘中学校の旧校舎に足を運ぶとそれぞれ箒やゴミ袋を持つと「手入れ」を始めた
「はぁー、やっぱまたポイ捨てされてやがるよ」
「そこにゴミ箱あるのに...ここ一応私たちの私有地なのに...」
あの戦いの後、旧校舎は閉鎖となり、生徒たちに賞金の300億は支払われた、鳥間曰く「なんとしてでも殺した事にしたい」との事。
そして生徒達は話し合い学費と将来の一人暮らしの頭金を貰い、残りは色々な所に寄付をして、みんなでひとつだけ閉鎖される旧校舎を買って残りの賞金は「1年間の支援への感謝」として国に返し鳥間の株は上がった
「殺せんせー、この前神穹達に会ったんだって?」
「ええ、あの3人は相変わらず元気そうでしたよ」
「写真見たけど星ちゃんとなのかちゃんは変わってなかったけど、ヘルタ先生は何があったの?」
「本人曰く「成長期が今来ただけだから」と言ってましたね」
この間送られてきた写真を皆で覗き込むとそこには星となのか、そしてすっかり大人びた姿になったヘルタの3人が写っていた
「くそっ、ノーマークだった!畜生ォ!」
「1番変わったのが生徒じゃなくて先生なんだ!?」
「彼女の成長で先生とキャラが遂に被ってしまいました」
「「「「どこも被ってねえよ!」」」」
「はいはい、みんなさっさと掃除終わらせちゃうよ!」
各々これまでの近況を話し合いながら掃除を再開している所を殺せんせーは微笑ましく見ている
「雪村先生、あなたの生徒達はこんなにも成長しましたよ」
崩壊し始めた三日月を見上げぼそっと呟いた、彼の目には光るものがあった
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沢山の木が生い茂る森の中所々から銃撃音と男達の怒号が響き渡る
「待て!ゴルァ!!」
「そいつを返せば痛い目みねぇぞ!!」
「テメェら噂のナナシビト供だな!!?」
「もう、しつこすぎ!星もうやっちゃおう!?」
追いかけられているのは星となのかであった、追いかけられるのに痺れを切らしたなのかの手には武器が握られていた
「このまま行くとあたっちゃうな、仕方ない...なの、コレお願い」
「うわっ、ちょっと!」
星の手に握られていたアタッシュケースを乱暴に渡し、星は手に力を込めるとその手には武器が現れる
「私のとっておきをくらえ!」
氷で作られたゴミ箱の石像が追っての男達を潰していく、おそらく手加減しているので大丈夫だろう
「よし、今のうち」
「あれならウチでもよかったじゃん!」
「そんなの私の見せ場なくなるじゃん」
「そもそもバレたのあんたがゴミ箱漁ってたせいだからね!?」
「ゴミ箱の中にも手がかりはあるかもしれないし」
そんなこんなで2人は森を抜けしばらく歩き続けると目の前に一台のキャンピングカーが止まっていて、それの前で日陰を作りヘルタは本をめくりながら優雅に紅茶を飲んでいた
「あら、帰ったのどうだった?」
「だめだった、星核しかなかったよ」
「充分じゃない...ちゃんとアスターに報告しなさいよ」
「はー、疲れた...ウチにも紅茶ちょうだい」
星はアスターとの連絡を終えると何かに気づき淹れられていた冷めた紅茶を一気に飲みほすと、急いで片し始めた
「2人とも、行くよ!」
「もう行くの?もうちょっと休んでいかない?」
「...どうやらそうはいかないみたいよ、ほら」
ヘルタの指を指した先には数十台の車がこちらに向かって猛スピードで近づいてくる
「げげっ!アイツらほんとしつこい!」
「私たちが撃退するから、ヘルタ運転よろしくね?」
「振り落とされないでね」
3人は色々ありながらも逃げ切る事に成功したが数発車に当たってしまい、周りに何もないところで現在は修理中だ
「えっと、これがこうだから...よし、どう?」
なのかがキーを回すと音を出した
「うん!これなら大丈夫そう!」
「じゃあ運転変わるね」
「ウチが運転するから2人は休んでていいよ!」
「休める気がしないからあなたが休んでて」
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「星、起きて」
「うん...どうしたの?」
あれから結構な距離を走ったけど次の目的地まで大分時間がかかるため今夜はもう休んでいた、けど突然ヘルタに起こされた、隣で寝ていたなのを見ると涎をたらし美少女のかけらもない寝顔で寝ていた。
ヘルタに手を掴まれ外に出るとそこには絶景が広がっていた
「オーロラだ...綺麗」
「なのかも起こそうとしたんだけど起きなかったわ」
「もったいないね」
2人でこの絶景の景色を鑑賞していると手をそっと重ねられ、隣にいるヘルタを見る、顔は変わらないがすっかり大人になった彼女はオーロラより綺麗だった
「見惚れてるの?」
「それはどっちにだと思う?」
「質問に質問で返さないの」
すると後ろの車の扉がバン!と開き振り向くとなのが目を輝かせカメラを手に持っていた
「うわー!すっごい綺麗!!」
なのが勢いよく飛び出して来て写真を撮り始めると私達の所に向かってくる
「ほら!寄って寄って!いくよ...ハイ、チーズ!!」
私とヘルタはもう慣れた出来事なので2人してピースをするとなのは満足したのか写真を横に置いて隣に座り、ホットミルクを差し出すとゆっくりと飲み始めた
「はぁ〜染みる〜」
「大人になったんだから少しは落ち着きなさい」
「えぇ〜これがザ・ウチ!って感じでよくない?」
2人のやり取りを微笑ましく観ながらもう一度空を見上げる
「いつかこの景色を列車から見たいな...」
もちろんその時はみんなで...
「なの、ヘルタ」
「なに?」
「ごめんうるさかった?」
この先いろんな試練があるかもしれない...けど私たちなら大丈夫
「これからもよろしくね」
だから見守っててほしい、私たちの旅路を
「ええ、任せて」
「ウチらならきっと大丈夫だよ!」
これは私たちがナナシビトになるまでのお話
「どんな未来が待ってるのか楽しみだ」
完結です、ここまで読んでいただきありがとうございます。
最後はどういうふうにするか迷いましたが自分らしい締め方をしました、期待に添える終わり方ではないと思います、けど許してください。
これからはアナウンス通りに気が向いた時に番外編をちょくちょく書いていきます。
正直に言いますとここまで何度か失踪しそうになりましたがそれでも最後まできっちり書こうと思い最後まで書ききる事が出来ました、皆さんのおかげですありがとうございます、こんな駄文まみれの小説を最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。