バカと酒と召喚獣   作:有頂天皇帝

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まえがき
今回Dクラス戦スタートになります。オリ主やぐらんぶるメンバーの召喚獣の姿などは後日まとめますね。


第二問 Dクラス戦、開幕

バカテスト 物理

 

問 次の文の空欄を埋めなさい。

 

『光は粒子性と( )を持つ。』

 

藍原統夜の答え

『波動性』

 

教師の答え

正解です。これは量子力学における不確定性原理などによって証明されます。

 

土屋康太の答え

『寄せては返すの』

 

教師のコメント

君の回答に先生はいつも度肝を抜かされています。

 

吉井明久の答え

『勇者の武器』

 

教師のコメント

先生もRPGは好きです。

 

北原伊織・今村耕平の答え

『モザイク効果』

 

教師のコメント

後で土屋くんと吉井くんと一緒に職員室に来るように

 

試験召喚戦争のルール

 

一.原則としてクラス対抗戦とする。各科目担当教師の立会いにより試験召喚戦争システムが起動し、召喚が可能となる。なお、総合科目勝負は学年主任の立会いのもとでのみ可能。

 

二.召喚獣は各人一体のみ所有。この召喚獣は、該当科目において最も近い時期に受けたテストの点数に比例した力を持つ。総合科目については各科目最新の点数は和がこれにあたる。

 

三.召喚獣が消耗するとその割合に応じて点数も減算され、戦死に至ると0点となり、その戦争を行っている間は補習室にて補習を受講する義務がある。

 

四.召喚獣はとどめを刺されて戦死しない限りは、テストを受け直して点数を補充することで何度でも回復可能である。

 

五.相手が召喚獣を喚び出したにも関わらず召喚を行わなかった場合は戦闘放棄とみなし、戦死者同様に補習室にて戦争終了まで補習を受ける。

 

六.召喚可能範囲は、担当教師の周囲半径10メートル程である。(個人差あり)

 

七.戦争の勝敗は、クラス代表の敗北をもってのみ決定される。この勝敗に対し、教師が認めた勝負である限り、経緯や手段は不問とする。あくまでもテストの点数を用いた『戦争』であるという点を常に意識すること。

 

◆◆◆◆◆◆

 

―――side伊織

 

 

「伊織!木下達がDクラスの連中と渡り廊下で交戦状態に入ったわよ!」

  

ポニーテールを揺らしながら駆けてきたのは同じ部隊に配属された島田。こうして改めて見ると背も高くて美脚なのにどこか女性としての魅力に欠ける。何が足りないのだろうか。

 

「ああ、胸か」

 

「アンタの指を折るわ。小指から順に、全部綺麗に」

 

ヤバい。何か踏み込んじゃいけない領域に踏み込んだみたいだ。

 

「そ、それよりほら!今は試召戦争に集中しないと!」

 

何とかさっきの失言を身ぶり手振りで誤魔化す。今俺たちFクラスはDクラスとの試召戦争の最中。現在の状況としては秀吉が率いる先行部隊が前線で戦い、そことFクラスの間に僕達中堅部隊が配置されている。

そして俺は中堅部隊の隊長だ。つまり部隊の皆を導く役目がある。気を引き締めていこう。

 

「まずは戦場の雰囲気を確認しなくちゃ。一体どうなっているかーー」

 

耳を済ませて、前線部隊の様子を聞き取る。

 

『さぁ来い!この負け犬が!』

 

『て、鉄人!?嫌だ!補習室は嫌なんだっ!』

 

『黙れ!捕虜は全員この戦闘が終わるまで補習室で特別講義だ!終戦まで何時間かかるか分からんが、たっぷりと指導してやるからな』

 

『た、頼む!見逃してくれ!あんな拷問耐え切れる気がしない!』

 

『拷問?そんなことはしない。これは立派な教育だ。補習が終わる頃には趣味が勉強、尊敬するのは二宮金次郎、といった理想的な生徒に仕立て上げてやろう』

 

『お、鬼だ!誰か、助けっーーイヤァァーーーー(バタン、ガチャ)』

 

「ーー島田、中堅部隊全員に通達」

 

「ん、なに?作戦?何て伝えんの?」

 

「総員退避、と」

 

「この意気地無し!」

 

島田の強烈なチョキが俺の目に深く突き刺さった。

 

「目が、目がぁっ!」

 

「この馬鹿!アンタは部隊長でしょう!臆病風に吹かれてどうするのよ!」

 

「その覚ますべき目に激痛がぁっ!そういうことはせめてグーかパーで殴った後にいうべきじゃないかっ!」

 

俺は目を押さえながら島田にそう抗議した。

 

「いい、伊織?ウチらの目的は木下の前線部隊の援護でしょう?アイツらが戦闘で消耗した点数を補給する間、ウチらが前線を維持する。その重要な役割を担っているウチらが逃げ出したりしたら、アイツらは補給が出来ないじゃない。それにこうしてる間にも、瑞希たちも頑張っているのよ」

 

確かに島田の言う通りだ。俺たちは今擬似的なものとはいえ戦争の真っ最中だ。働き次第では戦況を大きく左右させてしまう。

そうだ。ここで俺たちが逃げたら前線で必死に戦ってる秀吉達だけじゃなくて後ろで回復試験を受けている姫路達にまで被害が出る。ここは俺たちが頑張らないとっ!!

 

「すまん島田。俺が間違っていた。そうだよな!今はこの戦争に勝利する事だけを考えようぜ!」

 

「その意気よ、伊織!」

 

「島田!北原!前線部隊が後退を開始したぞ!」

 

「総員退避よ」

 

島田!?さっきと言ってる事が全然ちがうじゃないか!

 

「伊織、それで問題は無いわね?」

 

うーん、何か大きく問題がある気がする。けどきっと気のせいだろう。

 

「よし、逃げよう。俺たちには荷が重すぎた」

 

「そうね、ウチ等は精一杯努力したわ」

 

そして俺たちはクルリと方向転換すると、本陣に配置されている筈の横田がいた。

 

「代表より伝令があります」

 

メモを見ながら横田はハキハキと告げた。

 

「『逃げたら殺す』」

 

「「全員突撃しろぉーーっ!!!」」

 

気がつけば俺達は戦場に向かって全力ダッシュをしていた。それもこれもFクラスの勝利の為だ。

 

─────sideout伊織

 

 

─────side統夜

 

「今伊織たちの悲鳴が聞こえた気がする」

 

「気のせいだろ」

 

俺と明久は雄二の指示で善逸たちよりさらに後方の位置で待機していた。

俺と明久は持ち点がなかった為にさっきまで戦争開始と同時に姫路と教室で回復試験を受けていたが、雄二の命令で最低限の点数を取れたら教室の前に待機していたが戦争が始まったばかりなのもあってDクラスの生徒の姿は1人も見えなかった。

 

「しょうがない。暇つぶしがてらクイズでもしないか?もし明久が答えられたら明後日の昼に購買のパンを奢ってやるがどうだ?」

 

「もちろんやるさ!これで明日の姫路さんの弁当も合わせて1ヶ月分の栄養は確保できるよ!!」

 

「待て。どうやったら弁当とパン一個で1ヶ月耐えることができるんだ」

 

たまに思うんだがコイツ本当に人間なのか?普通の人間は2回の食事だけで1ヶ月で生きることは不可能だと思うんだが・・・

 

「まぁいいか、それじゃあいくぞ。宇宙飛行士は英語で?」

 

「spaceranger!!」

 

「不正解。正解はastronautだ」

 

「くっ!ケアレスミスかっ!!」

 

「まて、今のどこにケアレスミスがあった」

 

時々思うんだがコイツの頭の中にはちゃんと脳みそが入っているんだろうか?

 

「統夜もう1回!もう1回だけチャンスを!!」

 

「しょうがないな。今度は簡単な問題にしてやるよ」

 

「よし来い!!」

 

次こそは答えてやると言わんばかりにやる気満々の明久を見てとりあえず次も簡単な問題を出してやろう。

 

「じゃあ行くぞ。桶狭間の戦いは────」

 

「竹内先生!Dクラスの灰崎と貝谷がFクラスの吉井と藍原に古典勝負を仕掛けます!!」

 

「承認します」

 

────っと思ったらいつの間にかDクラスの生徒が近くにまでやって来ていた。流石に油断しすぎたな・・・

 

「よし気持ち入れ替えて集中するぞ明久!」

 

「もちろんさ!!」

 

『『『『試獣召喚(サモン)!!』』』』

 

 

【古典】

Dクラス

灰崎武 98点 

貝谷俊 87点

VS

Fクラス 

吉井明久 34点 

藍原統夜 189点

 

 

「なっ!?Fクラスの癖になんだその点数は!?」

 

「落ち着け!もう1人の方の点はカスみたいなもんだからアイツをとっとと倒して2人がかりで倒せば問題ない!!」

 

「なんか僕だけバカにされてない!?」

 

明久が何か喚いているがそれを無視してDクラスの2人の召喚獣は明久の召喚獣に接近するとそれぞれの武器である片手斧とショートソードを振り下ろす。

 

「よっ」

 

しかし明久の召喚獣はその攻撃を難なく交わすとすれ違いざまに木刀で灰崎の召喚獣の喉を突いて戦死させた

 

「なっ!灰崎!?」

 

「よそ見とは余裕だな」

 

「しまっ!?」

 

灰崎がやられたことに動揺していた貝谷の隙をついて俺の召喚獣が貝谷の召喚獣の頭に大型メイスを叩きつけると貝谷の召喚獣は潰れ、床に貝谷の召喚獣だったものが散乱する。うわぁ、スプラッター・・・

 

「戦死者は補習ぅぅぅぅ!!」

 

「「嫌だァァァァァ!!」」

 

そしてどこからともなく現れた鉄人によって戦死した2人を抱えると去っていった。負ければ俺たちも・・・かんがえたくないな。そして鉄人の姿が見えなくなると後方から須川が出てきた。

 

「吉井と藍原、坂本からの伝言なんだが島田たちの援護に行って欲しいそうだ」

 

「島田たちの?そんなにピンチなのか?」

 

「なんでも島田がDクラスの女子に襲われて保健室に連れていかれそうになっているらしい」

 

「「何があった(の)!?」」

 

いや、確か島田は同性にモテてると聞いたことがあるからもしかしたらその1人に襲われているのかもしれないな。

 

「は、早くいこうよ統夜!?このままじゃ島田さんが!!」

 

「そうだな。もし最悪な事態になっていたら気まづくなるからな」

 

そして俺と明久は須川たちと共に島田達のいる前線へと向かった。

 

そこでは島田の召喚獣がオレンジ色のツインテールの少女の召喚獣に押し倒され、そして島田本人もまたその少女───Dクラスの清水美春に押し倒され今にも襲われそうになっていた。

 

「「お邪魔しましたm(*_ _)m」」

 

「待って!?ウチを見捨てないで!!」

 

俺と明久は関わったらダメだと思い島田を見捨てその場から去ろうとしたが、運悪く島田に見つかってしまい呼び止められてしまう。

 

「お、お願い2人とも!!このまま美春と一緒にいたらウチの貞操が───「殺シマス。オ姉サマトノ時間ヲ邪魔スル豚野郎共ハ殺シマス」」

 

「「島田(さん)、お前(君)の犠牲は決して忘れない!!」」

 

「は、薄情者ぉ───!?」

 

いや無理だって。だって清水の顔見てみろよ、俺たちが島田を助けようとしたら範馬○次郎顔負けの鬼みたいな形相になってこっちを睨んだんだぞ。そんな奴と戦うような蛮勇は俺たちは持ち合わせてないもので・・・

 

「さぁお姉様♡美春と一緒に保健室で愛の営みを始めましょう♡♡」

 

「いやぁー!?」

 

島田を捕まえた清水は鼻息を荒らげながら保健室へと連行しようとする。それを俺や明久だけでなくFクラスとDクラスの生徒の誰もが止めようとしなかった。しかし、ここで俺と明久は戦場に背を向ける清水と島田を見てあることに気づいてしまった。

 

((あれ、これってスゴいスキだらけなんじゃ・・・))

 

俺と明久がそう考えたの同時に召喚獣を召喚して清水に攻撃を仕掛けようとした瞬間、物陰から6つの影が清水の召喚獣に向かって飛び出してきた。

 

「「「「「「スキありぃぃぃぃぃ!!」」」」」」

 

「なっ!?」

 

視覚外からの襲撃に面食らった清水は反撃する暇もなく6体の召喚獣にボコられてそのまま戦死した。そして戦死した清水はどこからともなく現れた鉄人によって抱えあげられた。

 

「戦死者は補習ーーー!!」

 

「お、お姉さま!美春は諦めませんから!このまま無事に卒業出来るなんて思わないで下さいねぇーーーー!」

 

とても危険な捨て台詞を残して、清水は補習室へと連行されていった。清水から解放された島田は無言で清水を倒した功労者───伊織たちの元へと足を運ぶ。

 

「フッ、まさか島田を囮にして清水を倒すとは流石は北原だな」

 

「あぁ汚い作戦を考えるなら坂本にも匹敵するんじゃないか?」

 

「おいおいそう褒めるなよ」

 

「「「「「「あはははははっ!!」」」」」」

 

清水という厄介な敵を倒したことで浮かれている伊織は耕平と野島と談笑し、それにつられて山本、藤原、御手洗も高らかに笑うがそれも直ぐに静かになるだろう。何故なら────

 

ポンッ。

 

「それで?敵前逃亡した上にウチを囮にしたことに対して何か弁明はあるかしら?」

 

「「「「「「────────」」」」」」

 

────般若も裸足で逃げ出すようなそれはそれは綺麗な笑顔を浮かべながらブチギレている島田が伊織の肩を掴んでいるのだから。伊織の肩からバキッ!!ベギッ!!などの骨が砕ける音が響き、渡り廊下にいる全員が顔青ざめて伊織たちから距離をとる。当然俺と明久も伊織たちほどではないが島田を見捨てようとしたことから粛清される可能性があるので気づかれないようにこっそりと移動する。その後、廊下に伊織たちの悲鳴と骨が砕ける音が鳴り響いた。彼らに冥福があらんことを。アーメン・・・

 

統夜sideout

 

 

明久side

 

あの後、修羅となった島田さんが伊織たちを折檻している間に僕と統夜は秀吉たちと合流してDクラスの生徒たちと戦闘しているんだけど・・・

 

「吉井隊長!横溝がやられた!これで布施先生側は残り二人だ!」

 

「五十嵐先生の通路もまともに戦えるのが俺一人しかいない!援軍を頼む!」

 

「藤堂の召喚獣がやられそうだ!助けてやってくれ!」

 

想像以上に劣勢を強いられる僕達。やはりいくら士気が上がったとはいえどもDクラスとでは実力に差がある。

けれど本陣に応援を要請すれば作戦につぎ込む時間が無くなってしまう。ここはなんとか僕らだけで持ちこたえるしかない!

 

「布施先生の人達は防御に専念して! 五十嵐先生の人達は総合科目の人と交代しながら効率よく勝負をするように! 藤堂君は可哀想だけど諦めるんだ!」

 

『『『了解!』』』

 

皆が僕の指示に従い陣形を組み始める。

 

「Fクラスめ、明らかに時間稼ぎが目的だ!」

 

「何を待っているんだ!?」

 

ヤバいな‥‥向こうがこっちの意図に気づき始めている。流石に防御に重視させ過ぎたか。

 

「大変だ!斥候からFクラスに世界史の田中が呼び出されたって報告が!」

 

「世界史の田中だと!?田中は採点に時間が掛かる代わりに採点が甘い‥‥Fクラスの奴等、長期戦に持ち込む気か!」

 

すると、先程雄二からの伝言を受け取るために一度下がっていた須川君が戻ってきた。

 

「吉井、本陣からの情報だ。Dクラスは数学の木内を連れ出した様だ」

 

木内先生か‥‥採点は厳しいけどその速さは群を抜いている。どうやらこちらとは対称的に一気に仕留めに掛かりに来ているみたいだ。

でも、そう易々と突破される訳にはいかない。僕らはこの前線を長く保たなくちゃならない。

 

「須川君!」

 

「なんだ?」

 

「偽情報を流してほしいんだ。時間を稼ぐ為に」

 

それにはまず、有利な状況を作らないといけない。なので時間を稼ぐために僕はあることを思いついた。

 

「偽情報?それは構わないがそんなのスグバレるんじゃないか?」

 

「大丈夫。対象はDクラスじゃなくて先生たちだから」

 

「と、言うと?」

 

「適当な理由をつけて先生を呼び出してこの戦場に来れないようにするんだ」

 

「・・・なるほど。それは確かに効果的だ」

 

「でしょう?」

 

「ああ。流す偽情報の内容は任せてくれ。確実に騙してみせる」

 

「うん。よろしく」

 

須川くんはそう告げると、駆け足でこの場を離れていった。一体どんな情報を流す気かは知らないけれどこれが上手くいけばこっちに有利に働くはず!

 

そして僕達は時間稼ぎのために命を大事にしながらDクラスの生徒たちと戦闘を繰り広げることとなった。運良く統夜が比較的高得点が取れる現国のフィールドだから何とか持ちこたえることに成功していた。これがもし英語だったら・・・

 

 

【現国】

Fクラス

藍原統夜 245点

吉井明久 28点

横溝 54点

石田 34点

松平 55点

宮田 42点

VS

Dクラス

宮村 127点

藤本 104点

村田 99点

 

 

「おらぁ!!」

 

統夜は高い点数を利用して力任せに大型メイスをぶん回してDクラスの召喚獣に襲いかかる。Dクラスの召喚獣はギリギリかわしたことで戦死は免れたものの手に持っていた武器が大型メイスに当たったことで遠くに弾き飛ばされてしまった。

 

「しまっ───」

 

「今だみんな!!武器を回収される前に倒すんだ!!」

 

「「「「おう!」」」」

 

Dクラスの生徒は武器を失ったことで動揺したけどそんなのを見逃す訳もなく僕たちは囲んでフルボッコにして戦死させた。

 

「戦死者は補習───!!」

 

「「「嫌だァァァ!!」」」

 

そして点数がゼロになったことで鉄人によって彼らは補習室へと連行されていった。・・・絶対に戦死は避けなくてはっ!!

 

「流石にキツくなってきたな・・・」

 

統夜は手の甲で額の汗を拭いながらそう呟く。統夜の召喚獣で敵の武器を奪ってそれを僕達Fクラスメンバー数人がかりがリンチして倒す作戦は今のところ成功はしているものの相手の方が点数が高いからこっちにも少なくない被害が出ているし相手側もこちらの狙いがわかっているからか迂闊に攻撃を仕掛けなくなってきた・・・

 

♪ ピーンポーンパーンポーン↑『連絡します』

 

そんな不安を感じている時に、聞き覚えのある声で校内放送が流れだした。

 

「この声は須川君!そっか、放送室に行ったから時間がかかったのか!」

 

『船越先生、船越先生』

 

しかも呼び出し相手はDクラスが呼ぼうとしていた船越先生。ナイスだ!

 

と思った矢先。

 

『吉井明久君と藍原統夜君が体育館裏で待っています』

 

「「――――は?」」

 

 須川の流した放送に僕と統夜は思わず間抜けな声をだしてしまった。

 

『生徒と教師の垣根を越えた、男と女の大事な話があるそうです』

 

「ひぃぃい!何て危険なことを言ってるの須川君!あの船越女史だよ?婚期を逃して生徒達に手を出そうとしてる船越先生になんてことを!」

 

「(白目)」

 

ほら見てよ!統夜なんてあまりの衝撃に白目剥いちゃってるよ!?

 

「吉井副隊長・・・藍原隊長・・・アンタぁ男だよ!」

 

「ああ、感動したよ。まさかクラスの為にそこまでやってくれるなんて!」

 

「おい、聞いたか今の放送」

 

「連中本気で勝ちに来てるぞ」

 

「あんな確固たる意志を持ってる奴らに勝てるのか?」

 

何故かFクラスとDクラス双方からすごい目で見られているけど見ないで!さすがにそこまでの覚悟は持ってないから!?

 

「皆、隊長たちの死を無駄にするな!」

 

「絶対に勝つぞーっ!」

 

ああっ!うちのクラスの士気がすごい上がってる!?もうやめてぇっ!

 

「いけますよ隊長! この勢いで押し返しましょう!

 

「「・・・・・・す」」

 

ぷるぷる震える統夜。怒りに震えてるのがよく分かる。

でも僕も同じ気持ちだ。やられたらやり返す・・・倍返しだ!

 

「「須川ぁぁああああっ!!」」

 

このとき、僕と統夜は須川くんの処刑を心に誓ったのだった。

 




あとがき
次回でDクラス戦は終了します。今のところDクラス戦で変化はあまりないですがBクラス戦では小山さんの設定を少し帰るため色々と変化があるかもしれません。それではまた次回もよろしくお願いします。
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