ベル達3人がハンターなのは間違っているだろうか?   作:食卓の英雄

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遅れた…。すまぬ…。色々と設定の摺合せだったり、貨幣価値や強度の互換だったり、時系列、ステイタスの書き方を調べてたら予想より時間かかってしまった…


ドロップアイテムは蜜の味?

 

 初めてのダンジョン探索は、慣らしと最低限のお金を稼ぐためにあったもので、6階層へ繋がる階段を発見した時点で中断することになった。

 

 途中で出会ったモンスターは外の世界でもお馴染みのゴブリンにヒト型の狼のようなコボルト。茶色い皮膚をしたジャグラスより少し小さいかというサイズのダンジョンリザード。そして長い舌を用いて中距離攻撃を仕掛けてくる単眼の蛙フロッグ・シューター。

 

 どれも問題なくクロムクロスで両断でき、天井を這い回る後者の二匹は砕いたダンジョンの壁をスリンガーにセットしたリリによって頭蓋を粉砕されて落下する。

 

 ……いや、まあ木に支えられた大岩を落としたり、複数発胴体に当てただけでアプトノスサイズの竜が絶命する威力だから、当たりどころが悪ければそうもなるか。

 

 新人冒険者としては破格のスピードらしいけど、昔取った杵柄って言うのかな。その経験のお陰だから、自分が特別な訳では無い。

 

 倒したモンスターを剥ぎ取る行為は、ハンターとしてはとても重要だ。場合によってはそのまま持ち帰ったり、放置してしまうこともあるけど、やっぱり自身の手で奪った命を有効活用し、必要な分を残してその場に残す。

 

 すると、その遺骸が大地の栄養となり、小動物たちの住処となり、残った肉を食らう生物の腹が膨れる。すると、結果的にその下位に当たる被食者が狙われる確率が減り、植物のバランスも取れる。

 

 そういった循環の話なんだけど、どうやらここに既存の生態系の常識を当てはめないほうがいいらしい。

 唯一持ち帰れる素材は魔石で、それを失うと遺骸は塵になる。

 遺骸が残っているイコール魔石が取り除かれていない状態であり、邪魔になるし、何よりその魔石を捕食した他の個体が強化され、冒険者に多大な犠牲を払う可能性がある。冒険者間では魔石、及びモンスターの遺骸を放置してはいけないのが暗黙の了解だという。

 

 因みに、そのモンスターが保持していた最も優れた部分が残ることがあるらしく、それを人は“ドロップアイテム”として有用な資源として活用してきた。

 

 ……ドロップアイテムとして残る部分と消える部分の差はあるんだろうか。

 

 同じモンスターでも、残るか残らないかは変わり、あまり落ちない物として認識されている。

 

 と、話が逸れた。まあそんな理由で、ドロップアイテムは同じ階層内では用途や需要にもよるが魔石よりは高値で取引されており、まあドロップアイテムが手に入れば臨時収入となるのだ。

 

 僕とリリは、これまでにゴブリンを32、コボルトを24、ダンジョン・リザードを14、フロッグ・シューターを9体程葬ったが、何とドロップアイテムもそこそこ落ちたのだ。

 

 リリは初めてのダンジョンと見るなら上々どころか大成功。でも僕たちの実力ならもっと下の階層の方が稼げるらしい。

 

 今回は軽くだから、この辺りで切り上げだ。このくらいあれば、数日は持つとのこと。

 装備はあるから、そっちにお金を取られない分貯金はし易くて良い。

 

 ギルドで換金した時は驚いた顔をされたけど、こうして取り敢えずの日銭を稼いだ僕は、リリに案内されてオラリオを見て回る。

 

 これから拠点にする都市だ。施設や店、色んな派閥のことなど、覚えておかなければいけない事は山積みだ。

 

 それに、実用性だけじゃなくて、この世界の中心オラリオ。きっと向こうでも見かけないような娯楽施設や、見どころが沢山あるに違いない。

 

 お上りさんに見えるかもしれないけど、それもここに初めて来た人たちには理解できるだろう。

 

「それじゃ、行きますよ。広大ですので一日では回りきれませんから、今日は主要な道と冒険者御用達の施設などを見て回りますからね」

「うん、それじゃあ行こうか」

 

 

 

 

 

 

 

 冒険者登録を終えたその翌日。ベルとリリは拠点である廃教会から飛び出して、ギルドへと向かった。

 

 エイナから、担当アドバイザーが今日決まると聞いていたからである。

 朝に飛び出し、アドバイザーの話を聞いて、その足でダンジョンへ資金稼ぎ兼調子の確認。

 

 本日の予定はこのような所か。

 

 ギルドへ到着すると、奥の小部屋へと二人まとめて案内された。クエストの受付や換金などといったものとは違い、極めて個人的な内容を取り扱うので、ギルドでもよく使われている。

 

 二人は暫く待っていると、木の扉が「キイ…」と軋んだ音を立てて開かれる。

 

「――あ」

「貴女は…」

 

 室内へと入ってきたのは、先日ベル達の受付を対応したギルド職員だ。ハーフエルフの彼女は、眼鏡を知的そうにあげると、ベル達を見据えてこう言った。

 

「本日から、あなた達二人のアドバイザーを務めることになりました。エイナ・チュールです。お二人とも、今日からよろしくお願いします」

 

 同じ人物に立て続けに3度も対応されることなどそう多くはないだろう。ベルは不思議な縁もあるものだと密かに思う。(実際は本人の気遣いと周囲の評価による申請なのだが)

 

 まずは定型文的な挨拶から始まり、担当アドバイザーの役割と、各々冒険者へと出来るサポートを述べていくエイナ。

 

 担当冒険者への助言や、クエストの斡旋。まあ要は事務受付や仲介などが主だという。

 

 よって基本的な職務と顔つなぎを終わらせ、二人が退出しようとした所で、待ったの声がかかる。

 

「ベル・クラネル氏、以前私は新人冒険者向けの講習があると言いましたよね?」

 

 思い出されるのは、初日に訪ねた際の別れの一コマ。抱えていた分厚い本はそのためのものだった。

 

「今から、ダンジョンについての知識を詰め込んでもらいます。知っていると知らないでは生還率も安定さも段違いですので」

「え、いいんですか!?」

「そう、ですね。まあリリもベル様に対する説明が必要だと思っていたので、渡りに船なのですが…。是非お願いします」

 

 普段、こういったことを伝えると腕に自身のある者や一刻も早くダンジョンへ赴きたい冒険者たちは嫌そうな顔をするのだが、この二人は真逆。

 ベルは有り難いと素直に目を輝かせ、リリは自分よりも多くの情報を持っているだろうと乗り気である。

 

 何故かこの講習を敬遠されてきたエイナにとって、この反応は新鮮で、それでいて意欲が湧き立てられるものだった。

 

「そっ、そうだよね!やっぱり必要だよね!」

「ちょっ、近いです!?」

「あ、申し訳ありません……!」

 

 つい興奮してしまい身を乗り出したエイナは、注意を受けて赤面する。が、そこはベテランギルド職員。咳払いを一つ終えると本を開いて説明を始めた。

 

「まず、ダンジョンというものの概要と、階層ごとの特徴と出現モンスター、そしてそのモンスターごとの特徴や対処方法などを説明します―――」

 

 

 

 

「―――で、ここからが大変で、6階層からはウォーシャドウっていう人の影に似たモンスターが現れるの。人の影に似てるから、冒険者の影と見間違えて攻撃されちゃうっていう事例がいくつもあって、指の刃も鋭くて、『新米殺し』って呼ばれてる。…そうそう、『新米殺し』といえば7階層から出てくるキラーアント。大きな蟻型のモンスターなんだけど、昆虫型なだけあって堅い上に口や手足が鋭いの。それだけでも手に余るのに、傷を負ったりして危険な状態になると特殊なフェロモンを出して仲間をおびき寄せて、大量のキラーアントに囲まれちゃうんだよね。…だから、まずは冷静に一匹ずつ対処していくのが必要で…」

「腕っぷしだけあっても駄目ってことですね」

「そ。情報の有り難さがしっかり判ってるようで何より」

 

 時は少し流れて、エイナの説明は未だに続けられていた。

 

 その内容はなんと、新人冒険者ではまずたどり着けない下層の中程度までだ。

 いくら何でも、昨日恩恵を貰ったばかりの人物に話す内容ではないのだが、これには理由があった。

 

「……フェロモンを出すなら、それはどこまで広がるんでしょうか?同じ階層でも届かないところがあるのか、それともある程度階層が違ってもやってくるのかで結構変わりますよね。違う階層まで広がるなら、どこか他の道でやってくる群れとかち合うなんてこともあり得ますし、不意の遭遇やトラブルにも繋がりますね」

「出させないのが一番なんですけどね。リリとしてはこのフェロモンに対する対策や無効化手段があるのか気になりますけど。同じ匂いなら悪臭袋(モルブル)で掻き消されるのか…など」

 

 その理由は至極簡単。この二人の物わかりが良すぎるためである。

 普段の冒険者ならば理解に時間がかかったり、そもそも興味がなく、危機に陥るか、直前になって初めて慌てて情報を集める…というようなことが結構ある。

 

 だがベルとリリは大抵の説明は即座に頭に叩き込み、モンスターの注意点や対策など、話した内容を交えて更に深堀りすらしようとする位には熱心だ。

 

 出来の良い生徒、というのはこんな感じなのだろうかと、エイナは学区時代の教師を思い出して少し和んだ気持ちになる。

 

 と、まあこんなわけで、態々理解しているのか問い質すまでもなく、それでいて次々と覚えていくものだからつい興が乗ってしまい、次々と話を進めていくのも仕方がないのだ。

 

「……って、もうこんな時間!ご、ごめんベル君、リリちゃん、今日の所はこの辺りで…」

 

 ノリノリで教鞭をとっていたエイナは、窓から差し込む光の加減から予定の時間を過ぎていたことを知る。

 彼女はこのアドバイザー役以外にも色々と仕事を担っており、つい最近も新しい案件を任されており、この後も仕事は大量にあるのだ。

 

「いえ、貴重な時間を使っていただきありがとうございます。また、都合が合えば続きをしてもらってもいいですか?」

「うん、じゃあ今回の続きからね」

 

 エイナは満足しながら、持ち込みの本を片付けて退出しようとする。

 

「あ、あのっ!」

 

 が、ベルがそれを静止する。エイナは突然の大声に少しだけ肩をはねて驚き、振り返る。

 

「ど、どうしたの?何か分からないことでも…」

「あ、すみません。ちょっと、聞きたいことがあって…」

「聞きたいこと?」

「はい。その…モンスターのドロップアイテムのことなんですけど、本当に運しかないんでしょうか?」

 

 ベルが訪ねたのはドロップアイテムに関してだ。モンスターが魔石を砕かれ、稀にその肉体の一部が残り回収する事が可能となっているが、如何せんその発生に関しては謎が多い。

 

 そのモンスターの最も優れた部位が残ると言われているが、それでも狙って集められるものではない。モンスターの特性を強く残した素材の数々は既存の素材と比べても需要は高く、だからこそそのランダム性により高値で売れるのだが…。

 

「…そうだね。私は実際に見たわけじゃないけど、やっぱり完全に運って言われてるね。強化種だから必ず落とす訳でもないし、すぐ目当てのものが出る時もあれば、いつまで経ってもでないこともある。ギルドの記録からも規則性はないね」

「そ、そうですか…」

 

 そう言うと、ベルは落ち込んだ様子を見せる。そのことに少し申し訳なく、それでいて自身もそんな時期があったなと思い出しながら、今度こそエイナは退出し、用のなくなった二人もギルドを後にしたのであった。

 

「…ギルドの人なら何か知らないかなって思ったけど、やっぱり駄目かぁ」

「それはそうです。そんなにも美味しい話があったら、とっくに広がっています。個人や派閥単位ならともかく、オラリオの産業の一つなので、ギルドとしてはむしろ取ってきてほしいものでしょう」

「それは……うん。そうだね…」

 

 ベルは再び考え直し、余計に落ち込む。

 

 これでも、何もしなかった訳ではないのだ。個体ごとのドロップアイテムに注目し、その部分を傷つけずに倒したり、逆にその部分だけを先に破壊しての討伐も行った。

 アプローチを変えて、今度は攻撃を受け止め、間近で見てより強度の高い、或いはより強靭な部位を持っていればドロップアイテムを期待できるかと同じモンスターに出くわした時は試したりもした。

 

 果てには、飛び散った血が残ったことに着目して、一度討伐した後に剥ぎ取ったりもしたのだが、案の定ドロップアイテムとして自然と残ったもの以外は塵と化して消えてしまった。

 

 そりゃあ希少価値がつくわけだ、と向こうで色々と物流の流れについても教えてもらったことでその需要と、オラリオの発展具合に納得する。

 

「まあ、逆にそのような手段があったなら、価値は大暴落して上層の冒険者の稼ぎが微々たるものになってしまうので、丁度良かったんでしょう」

 

 「ほら、今日も行きますよ!」と言ってベルの背中を押す。

 昨日の慣らしの続きで、5層以下をメインに潜るのが今日なのだ。強さよりも、その土地に慣れること、戦い方や様々なポイントを押さえておくことの重要性は嫌と言うほどに学んだのだ。

 

 気落ちしていては、普段ならば気づけるものにも気づくことができないかもしれない。

 

 ベルは自らの頬を叩いて一喝すると、気を取り直してダンジョンへと向かうのであった。

 

 

 

(でも、折角調査班リーダーから貰ったのに使えないなんて、残念だな…)

 

 

 

 

 

 

 

―――時刻は先日、ベルが恩恵を受けたその時に遡る。

 

 

 ヘファイストスの紹介により眷属を手に入れたヘスティアだったが、如何に恩があり、出会いのきっかけになったとはいえ本来ステイタスは秘中の秘。

 

 ヘファイストスをヴェルフと共に一旦ホームに置き、かねてから初めての恩恵を刻む場所はここ!と決めていた場所へと足を運ぶ。

 

 そこはとある古本屋だ。特別何かがあるわけではないが、ヘスティアはこの雰囲気を気に入っていた。店主であるおじいさんへと初の眷属を自慢しながら、早速とばかりに用意を始めた。

 

「さ、服を脱いで、ここに座ってくれ」

「服…ですか?上だけでいいですか?」

「ああ、恩恵を刻むのは背中だからね」

 

 ヘスティアはうきうきして待ちわびたが、次の瞬間ぎょっと瞠目した。

 

 兎のように見える華奢な印象からは考えられないほど引き締まった肉体。無駄なく削ぎ落とされ、徹底的に最適化されたそれは、人体に詳しくないヘスティアであっても、見栄え以上の実用性を持っていることが伺える。

 

 顔のせいで幼く見られがちだが、今のベルの身長は170c(セルチ)。特別高い訳では無いが、特段低くもなく、むしろ子供として見るにはやや大きい身長。

 

(いや、それよりも―――)

 

 だが、それだけではない。むしろ、そんなものが話にならない様なものが眼の前に広がっていた。

 

「それ、大丈夫なのかい……?」

 

 傷、傷、傷、傷。体中にありとあらゆる種類の傷が残されていたのだ。大きく切り裂かれたような跡に、火傷跡。傷跡の上から新たな傷が何重にも重ねられている痕跡だって、一つや二つでは効かない。

 その種類と、古傷の多さは冒険者全体で見ても稀に見る程である。そして、完全に治癒した傷や上書きされて見えない傷も含めると、死にかけるほどのそれは一体何度受けたのか。

 ヘスティアには推し量ることも出来なかった。

 

「?あ、あはは…。ちょっと怖いですよね…。でも大丈夫ですよ!もう全部治ってますし、何よりこれも教訓になったものですから!…男の勲章ってやつですかね?」

「そ、そうかい…。ならいいんだけど」

 

 あっけらかんと笑う姿に、偽りはない。本当に、その傷一つ一つにエピソードがあり、その度に乗り越えてきたのだろう。まだ恩恵すら刻んでいない少年の旅路を、何故自分がいなかったと主神(おや)としてそう思う。

 

 そして、防具を脱いだことで露わになったのは、ベルの首にかけられているアクセサリー。紐か何かで吊るされているのは、先程外していた黒いお守りなるものとはまた別のようで、先には何やら漆黒の甲殻の様なものが付けられている。

 

 その視線に気づいたのか、ベルは気恥ずかしそうに、けれど誇らしくもある表情で撫でる。

 

「これは僕達が討伐した中で、一番強かった(モンスター)の甲殻の一部なんです。ヴェルフに加工してもらった時の端材から、作ってもらったんです」

「へえ…」

 

 ヘスティアは再びその甲殻を見る。素材の目利きに自信はないが、恐らく竜種のものだろう。そして最も強かったとあっては、そうやって残しておくのも良いのだろうと思った。

 

「おっと、いけないいけない。君達の昔の話や世界にも興味はあるけど、今は恩恵を刻みに来たんだ。ヘファイストスも待たせてることだし、早速済ませようじゃないか!」

 

 すすいっと、ヘスティアは神血(イコル)をベルの背中に垂らして『神の恩恵(ファルナ)』を刻む。

 

 軽い雑談を経て、ついにその刻印は終わっていた。ベルの背中には漆黒の神聖文字(ヒエログリフ)の羅列が記されている。

 早速、その内容に目を向ける。

 

(最初はスキルも魔法もないのが当たり前らしいけど、経験を積んでからなった子達なんかは最初からあることもあるらしいし、ベル君の経歴から、どっちかはあるかも……?)

 

 初めての恩恵に集中していたヘスティアは、文字列を見て硬直する。

 

ベル・クラネル

Lv:--

力:I0

耐久:I0

器用:I0

敏捷:I0

魔力:I0 

 

《魔法》

【】

 

《スキル》

【狩猟生活】

・釣りの成功確率に超高補正

・肉焼きの成功確率に高補正

・探索した区画のマップ暗記

・マップ内に各ポイントの追記

 

【煌黒龍乃恩恵】

・魔法属性の変換

・全属性に対する耐性強化。専用装備時更に強化。

・【黒龍邪視】の悪性効果無効化

 

【黒龍邪視】

・黒龍の存在値未満の呪詛の無効化

・発現者に精神汚染、幻覚、悪寒の状態付与

 

「っすーーーー」

 

 レベルが表記されていない。スキルが三つある。

 

 色々と言いたいことはあれど、そこに記されているのは『黒龍』の文字。それも恐らく種類の違うものが二つ。

 

 特に片方に至ってはデメリットがメリットに打ち消されて更に色々と危ない症状が書いてある。……一応、もう一つのスキルのお陰で表面化はしていないようだが、これを見たら正気ではいられないのは確かだろう。

 

 念の為ベルに体調を聞いても、本当に何の不調もないらしい。……なら、恐らく大丈夫……だろう!

 

 最後の一つ、【狩猟生活】に関してはあちらの世界で行っていたことが原因だろう。

 釣りの補正や肉焼きの補正はちょっと分からないが、マッピングであったり、情報の書き込みはきっと役立つのだろう。特に、零細ファミリアである【ヘスティア・ファミリア】には。

 

 だが、そんなことよりも二つのスキルが気になって仕方がない。かといって前例もなければ、下手につついて今の無効化が切れても一大事だ。

 

(……どうしよう。初めて眷属を持つけど、これが普通じゃないのだけはひしひしと伝わってくるぞぅ……)

「あのー、神様?もう終わったんですか?」

「ひゃ、ひゃっ!……う、うん!もう終わったよ。はいこれ、ステイタス」

「……Lv.は1で全ステイタスIの0、魔法は無しで、スキルは…

【狩猟生活】?」

「そ、そそそうそう!凄いじゃないかベル君!探索にも便利そうなスキルだぜ!」

(と、取り敢えず僕だけじゃ判断できないし、今は影響がないみたいだから、もうちょっとだけ隠させておくれ!) 

 

 ヘスティアは日和ったのであった。

 




相変わらず戦闘しねえな!!!!

ちなみにリリのステイタス

Lv:1
力:I42?
耐久:I42?
器用:H143?
敏捷:G285?
魔力:F317?

《魔法》
【シンダー・エラ】
・変身魔法。
・変身像は詠唱時のイメージ依存。具体性欠如の際は失敗。
・模倣推奨
・詠唱式【貴方の刻印は私のもの。私の刻印は私のもの】
・解呪式【響く十二時のお告げ】

《スキル》
【縁下力持】
・一定以上の装備荷重時における能力補正。
・能力補正は重量に比例。
【狩猟生活】
・釣りの成功確率に超高補正
・肉焼きの成功確率に高補正
・探索した区画のマップ暗記
・マップ内に各ポイントの追記
【倹約家】
・戦闘時のみ【満足感:極意】付与
・【節食】を1レベル分付与
・【業物/弾丸節約】を1レベル分付与

【眷属指導・交流】
・同恩恵を持つ者に対して早熟補正
・同恩恵を持つ者からの印象小補正

はい、正直ベルより欲しい人は欲しいと思う。

この3人、武力トップはベル。一番便利、かつ替えの効かないのがリリ。鍛冶師として支えになるのがヴェルフといった感じで、どれも役割の差別化自体は出来ています。

ぶっちゃけ黒龍の危機とかなかったら一番欲しいのがリリ。オラリオ全体の利益になるのがヴェルフです。
ベルは強いですが、個人の強さなので、看過とか弟子とかならまだしも、殆ど後の世代に残せるものがありません。
だから3人組ませてるんですけど。

因みに、ベルのネックレスの材料は煌黒龍の天殻です。素材説明文によると手に入れた者は天に愛される。とか

ヘスティアは胃痛枠
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