これが年内最後の投稿です。
では!
2年前の夏,焔矢は対バンライブの打ち合わせに対バン相手である井龍久遠が所属するレーベルの事務所へとやって来ていた。
今でも十分に近代的だが,この事務所の中は特別自動化が進んでいて受付も自動,案内も自動,っていうか人あんまりいなくね?と思いながら打ち合わせの部屋へ案内された。
「失礼します」
中に入るといたのは,大学生よりも少し上に見える爽やかな青年と,中年の男性が既に席に座っていた。
焔矢を見ると2人は立ち上がり,どこか大げさに手を広げ待っていましたとばかりに声をあげた。その大げさな仕草に,どこか裏があるんじゃないかと思わせるくらいには焔矢も大人というものを見て生きていた。
「ようこそ,我がレーベル事務所へ。君の噂はよく聞いているよ,音羽焔矢君」
そうして爽やかな青年の方…井龍久遠が焔矢の方へ歩いて手を差し出してきた。
焔矢は6年位前はこんな人じゃなかったと思うと思いながらも,その事を指摘することなく差し出された手を握り返した。
「良い噂だと嬉しいんですけどね,音羽焔矢です。今回は対バンのお誘い,ありがとうございます」
この時の焔矢は,あくまでもこの対バンをVSの意味じゃなくて本来の対バンの意味として来ていた。
あくまでも,6年前の復讐か何かだろうと思っているのは自分や仲間達だと思っているのもあるし彼の口から今回の対バンの目的を聞いた訳じゃない以上ここでそんな喧嘩になりそうなことを言うのは時間の無駄でしかない。
もちろん,リベンジの方だろうと焔矢は一向に構わないが今回会場の手配とかしてくれるのは彼らだ。理由がどうであれ,ライブハウス以上の大舞台で演奏できる機会はしっかりと甘受するつもりだ。
握手をした後,焔矢は次に奥の方に座っていた中年の男性に向くと井龍が紹介した。
「彼は私の父にして,このレーベルの代表の井龍佐久次。」
「よろしく。」
「よろしくお願いします。」
そこからは打ち合わせの時間だった。会場の説明,必要な機材,ライブの順番,おおよそスタンダードな話し合いだったと言えよう。
一見するとこの親子は焔矢にも寄り添っているように見えるが,実際はそんな事は無かったと焔矢は今でも思っている。
例えばだが,機材の話の時
「楽器を使うのであれば,アンプを使う必要がありますが…今時ではアンプを取り扱っている楽器店は少ないですね」
1世紀前までならこんな事言われなかったのだが,現代では楽器を使ってのライブは珍しいため残念ながらアンプの取り扱いをするお店と言うのは減っているのは事実だ。
無論取り扱っているお店もあるが,その分割高だったりする。
その点,井龍久遠は打ち込み或いは音源を普通に使うのでそんな心配はいらない。必要なのはマイク位である。前回焔矢が出演したライブイベントの際も久遠はそうしてきた。
焔矢の方が少数派であり,今では久遠がプロという一件すると焔矢が格下が故の傲慢な言葉だ。
正しいのは自分だと,前回負けたのはただの偶然だと…久遠は人類の進歩にアナログが勝てるわけないと証明したいのだろうと…焔矢は彼の遠回しにバカにしている言葉を聞きながらも考えた。
仲間達の言うように,やはりというか彼は復讐に近い感情でどうやらこの喧嘩を吹っかけてきたらしい。
焔矢は一応,ここに来る前に井龍久遠という人間の事を調べた。
「アンプは俺のが元々ありますし,ライブハウスにも充てはあるのでご心配には及びませんよ。輸送費はそちらがもってくれるのでしょ?」
今回はあくまでも久遠側のレーベルが焔矢を招待しての対バンだ。費用云々の事もその際にレーベル側が持つと言われているのでそう言い返す。
「ライブハウス…あなたに充てがあるとは驚きですね。東京中から出禁を食らっていた筈ですが?」
皮肉たっぷり,そしてどう考えても馬鹿にしている様にしか見えない久遠の趣味の悪い顔に焔矢は動じることも無く淡々と返した。
「今は所々では解除してもらってますよ。それ所か,有難い事に出演の依頼も度々させて貰っている。」
そもそも,焔矢が再びライブハウスに現れることが無ければ久遠にも”噂”とやらが来ることはないだろ焔矢は思ってる。
彼がどういう経緯で自分に対してリベンジをしに来たのかは知らないし,ぶっちゃけ興味もないが使えるものは使う。それ位の考えしか焔矢にはない。
そして,そんな意図が焔矢の態度から察せられたのか余計に態度が眉間に皺を寄せたものになったが,逆に不敵に笑ったのである。
「そうですか…それは,当日が楽しみですね」
出演依頼が来るという事は,それなりに有名になった事と同義であり…叩き潰すには丁度いいと思ったのかもしれない。
何だか完全に敵地へ来た感じになってしまっていたが,焔矢はまだこの時は彼が音楽に対しては紳士であることを期待していたのだった。
そして,なんだか不安が残る打ち合わせより数カ月後にライブの日がやってきた。
ライブ会場は,VR会場ではなく現実の会場であるにもかかわらず満員御礼で8割位は久遠のファンに埋め尽くされていた。グッズの売れ行きも久遠の物の方が多かったが,そもそも焔矢はグッズとかに着手していた訳ではないのでそれは当然とも言えた。
久遠のファンが8割がた会場を埋めたのは,紛れもなく久遠の実力であり焔矢はライブが始まる前の雰囲気を後方で感じ取りながら普通に感心していた。
「凄いな,今時生でここまで人を集められる人なのは賞賛に値する。」
もちろん配信,あるいはVRでの配信も行ってはいるがそれを差し引いてもこの3000人のキャパシティーを埋める事が出来るのは逆に感心しない方が嘘だ。
打ち合わせの不安とは打って変わって,リハでは特に問題も無かった。
「…始まったか」
そんな事を思っていると,真っ暗だったステージがスポットライトに照らされると同時に爆発を待っていましたとばかりに観客達が沸き上がった。
焔矢は彼のステージを聴きながら踵を返し,自分の順番の為に歩き出した。
今回の対バンでは,久遠と焔矢が5曲で交代しながらライブを行うもので,アンコールで2人はデュエットを組んで曲歌うというものだ。
もちろん,観客の投票システムも存在しお祭りの時とは違うのは配信の人間も投票する事が出来る事だろう。これにより凄まじい数の投票者数が予想される。
井龍久遠の音楽は,爽やかな青春ポップ系ソングであり男性にも女性にも,はたまたご老人にも共感を得そうな音楽性であり久遠自身の正確無比な音源通りの歌唱も合わさる。
焔矢は舞台裏にいながら,なるほど人気が出る筈だと久遠の確かな実力を目の当たりにしながら思った。
(ひゅーっ,やるね彼)
精神世界の仲間達も,彼の音楽に感嘆する位には流石現役プロと言いたい所だった。
…しかし,焔矢は同時に彼の音楽に興味を無くした。
確かに,彼の音楽はレベルは高いのだろう。歌唱力も,歌詞も,音楽性も万人受けしてあらゆる層から支持を得るのだろう。
久遠のビジュアルも相まって彼が人気な理由としては納得できる。
だが,それだけだった。
「…つまらん」
そうばっさりというのを,精神世界の仲間達は苦笑いしながら聴いていた。
焔矢の精神を共有しているのだから,なぜ焔矢がそう思ったのかも彼らには筒抜けなのだから当然ではある。
しかし,否定しようとも思わなかった。良くも悪くも彼らの考え方は焔矢に寄っているのもあるが,純粋に彼らも焔矢と同じ考えだったからだ。
「じゃあ…行くか」
久遠の5曲目が終わり,彼が反対側から出て行ったのを見とどけた焔矢は入れ替わるようにステージへ向かった。
ブーイング,とまでは行かないが歓迎されていない雰囲気が焔矢の肌を打ち付ける。元々久遠のファンの方が多いうえ,今日はワンマンではない。
ファンの人間からしたら,そして対バンの意味を分かっていない人間にとっては誰だあいつさっさと消えろってなるのだろう。
けども,焔矢はその雰囲気をバッサリと切り捨て立てかけてあるギターへと手を伸ばす。一応,ここにおいてからギターは見張っていたが何も細工されていないのは確認済みだ。
…いや,いくら何でも音楽には紳士でいてほしいとマジで思いながら――焔矢は観客のざわめきを一蹴するギターを掻き鳴らし始めた。
「ルール通りのおこちゃまはに興味はねえ!ノらせてやる,好きに騒げ!新曲”Break the rule!”」
導志が初手に選んだのは,先程の青春の空気をぶち壊す破滅と世紀末な曲だった。
打ち込みの譜面通りのギターでは,到底出せないであろう生で躍動する音の連動。
初手で選んだ曲はダンスミュージックにあたるもので,リズム感が初手でも取りやすく,生だからこそのアレンジが光る混然一体となった。
もちろん,久遠の曲の打ち込みにアレンジが全くないという訳ではない。
しかし,アレンジの加減は焔矢に比べても大人しい方であり果たしてそのアレンジにどれだけの人が気づけたかってレベルだった。
いやそもそも彼の曲は,彼の歌唱力が8割がたものをいうものでありそこに注目する人間がどれだけいるのだろうか。
昔に比べて,音に対する平均的な感受性が減った現代人であれば特に。
だからこそ,普段から久遠の音楽を聴いている人間には焔矢の曲に違う感情が生じた。
久遠の音楽性は”感動を与える”に近いが,焔矢のそれは”悦に浸らせる”とかいうある意味快楽物質じみたものだ。
躍らせ,歌わせ,狂わせ気がついたら自分すらも焔矢の音楽の一部になっている。
悲鳴も歓声も息遣いの1つでさえ,焔矢はこの瞬間に作る音楽を彼らに叩きつけた。
——No one can`t stop me! 運命のスコアなんて握りつぶして 関係ねえ燃ゆる焔が生きている証明!
気がつけば,観客のほとんどが焔矢の策略にハマり身体を跳ねたりしていた事が焔矢の実力の証明にもなったのだ。
そして…確かに会った自信が崩れ落ちていた人物もまた存在した。
努力を重ね,数年前の屈辱を超えるために研鑽し続けたはずの久遠は…再び彼の歌唱力と演奏力に圧倒されると自分ですら感じてしまっていた。
わなわなと唇を震わせ,完全にペースを掴んだ焔矢を唖然として見つめていた。
ペンライトも,いつの間にか久遠のイメージカラーである緑ではなく焔矢を象徴する赤へと変わっている。
塗り替えられた世界に,久遠は何かを呟くことも出来なかった。
(どうして…あの時よりも俺は上手くなったはずだ。AIによって客層に受けいれられやすい青春ソングを取り入れているのに,どうして奴は…あんなアナログなやり方で人を魅了する。)
無論,この時の焔矢も打ち込みは使っていた。ただし,焔矢自身が機械技術に頼ったものではなく焔矢がこのライブの為にアレンジを加えたものだ。
だけど…だからこそ,許せなくて――禁忌へと至った
(——っ?!)
交代前のラストナンバーのギターソロパート,そこで焔矢の頭がさっと冷えてしまうほどの出来事が起きた。
端的に言ってしまえば”やりやがった”の一言に尽きる。
打ち込みに合わせ,研ぎ澄ませたバックの音が…消え失せていたのだ。
当たり前だが,4つの音——リードギター,ベース,ドラム,キーボード――の音が消えれば,音楽は音楽として成り立たなくなってしまう。
少なくとも,焔矢の
ほぼギターソロで久遠をくだした4年前とは奇しくも違う。
ある程度なら今のギターソロで誤魔化す事は出来るかもしれないが
(その後はどうする?!)
ラストだと思って機器不良を感じさせないまま突っ切るか,いや一瞬でその事を意識してしまった時点で勢いがイマイチ足りない。
実際ソロ中の運指を少し間違えた,それを態度には出さないながら必死に,どうしたらバンドメンバー達の音を出せるのかを願った時
——
ソロパートが終わってしまう時,ハッとした導志は…自分には見えない誰かが周りにいる事を察知して…背後のスピーカーからじゃない,けど確かにどこかで存在する”音”が,波紋となり物理的な衝撃を伴って――観客の鼓膜を,心臓を,感情を震わせた。
(おまえ…ら)
普段は,なぜか分からぬままに芽生えた精神世界という概念,そのある意味焔矢の心象風景とも言える場所でたむろっているバンドメンバー達の音が,打ち込みも無しに広がった。
いや,打ち込みでは決して感じることがない感情の高鳴りが焔矢には起きて…知らず知らずの内に世紀末の覇者みたいな,強者にしか認められない獰猛な笑みを浮かべた。
(てめえら,腕鈍ってんじゃねえだろうな!!)
かつてのメンバーは,同じ肉体に宿りながらも今一度集結し,全員がニヤリと笑みを浮かべるのを焔矢は幻視し――ラストサビをこれまで以上の熱を巻き上げながら…焔矢にとっては無事に対バンライブを終えたのだった。
——対バンライブは,焔矢の覚醒によって更に混乱した久遠が歌えなくなってしまいほぼ焔矢の独壇場となり文字通りステージを
その後,久遠は失墜し音楽業界から消え,引き換えに焔矢の知名度が爆発的に上がり大原の眼に止まることとなった。
☆
黒羽家ビル,ヨルの散歩を終え帰って来た2人。
焔矢はお風呂に入る前の筋トレをしながら事の顛末を伝え終えた。
まあ,亜夜子にはその筋トレはなんかどこかのアニメの覚醒シーンみたいな場面を自ら語った恥ずかしさを誤魔化す為だと分かっているのでツッコミはいれない。
その方が焔矢は余計に恥ずかしがると知っているからだ。悪魔のようだった。
「なるほどね…皆さんは当時の事なんて言っているの?」
ただ,それだけでは亜夜子はつまらなかったので腕立て伏せをしている焔矢の背中に遠慮なく座っていた。
焔矢が苦しむさまを見て嗜虐心が高まっている辺り魔女と言われても仕方がない部分があるが,焔矢は彼女に下敷きにされている事で増えた負荷に四苦八苦して彼女へのクレームを言う余裕がなかった。
…けして亜夜子が重いとかではない。
「無我夢中だったって言ってる…よ,124」
腕をプルプルさせているのが可愛いと亜夜子は思いながら,焔矢の話をかみ砕いた。
本当に無我夢中で,焔矢は知らない内に想子を周囲に影響を与える程に放出していたという。
否,話を聞いている限り想子を最初に出したのはメンバー達である可能性が高い。
焔矢をバケツだとしよう。ただの比喩である。
当時の焔矢は底が開いていないバケツであり,自分の想子を外に漏らす事は愚か認識すらも出来ていなかったと思われる。というか本人が出来ていなかったと言っている。
けれど…彼の仲間達が焔矢のピンチによってそのバケツの底を突き破ったとしたら?
亜夜子はゆっくりと上下する視界を収めながら,小さく息を吐いて嘆息する。
確かにそれでは焔矢は自分の魔法をコントロールできない筈だ。
焔矢にとっては唐突に開かれた自分の力,自分で段階を踏んで上から力を掬っていくのではなく他者によって強引に源泉が開かれたらそりゃコントロールは出来ない。
それでも彼は魔法師じゃないにもかかわらずよくやっていると,亜夜子は本気で感心した。
確かにコントロールは出来ていないが,今の焔矢はそれを意識的に行う事が出来ているのだから。
一度こじ開けられた底を,彼は誰の教えも無しに独力でUFWの幽霊状態…そして霊体を出すまでに成長しているのだから。
本人は
「1…50…!あ,亜夜子!」
思考に耽っていたら,目標回数を終えた焔矢がほぼ悲鳴のように亜夜子へ降りるように言って流石にいじめ過ぎたかと反省した亜夜子は素直に焔矢の背中から降りた。
焔矢は強がりなのかは分からないが,バタン!と倒れずゆっくりと床に正座するように戻った。
冷房の下でやっていた筋トレだが,スーッと汗が流れ無意識に焔矢は拭おうとしたが…
「ちょ!」
いつの間にか持っていたハンカチで亜夜子はその汗を拭ったのだ。
いきなりの刺激にビクッと震えたのを見た亜夜子は面白そうにクスクスと笑う。
「あら,どうしたのかしら?」
「こんにゃろう」
恨めしげに見る焔矢を,亜夜子はにんまりと笑ってスルーした。
見つめ合う事数秒,根負けした焔矢はプイッと視線をそらしプロテインでも飲んでお風呂に行こうと思った瞬間だった。
部屋に備え付けられている動画電話も兼ねているテレビから着信が入ったのだ。
焔矢はそれに首を傾げた。
大原であればわざわざこの部屋にかけることはしないだろう。というか普通に携帯端末かパソコンにメールか電話を寄こすだろう。
かと言って,他の誰かに心当たりはない。
言うまでもないがここは黒羽,もっと言えば四葉の管轄のビルだ。
焔矢は周囲の人間にここのプライベートナンバーなど教えていない。はたして誰だろうかと思うのは無理がない。
だが,そんな焔矢を亜夜子はさっと立つように促した。
「しょうがないわ,余り失礼ないようにね」
「え,なにが?」
という冷静なツッコミを無視し,亜夜子は相手を確かめないままテレビの横に置いてあるデバイスで電話に出て――焔矢は思わず背中をピンと伸ばした。
そんな焔矢を尻目に,亜夜子は焔矢といる時のようなラフな動きではなく優雅な動きで彼の隣に並び動画電話の相手を見た。
2人の目の前の画面に現れたのは――
『こんばんわ,亜夜子さん,焔矢さん。夜分遅くにごめんなさいね』
背後に葉山という男性を立たせ,どっかのラスボスみたいな豪華な装飾が施された椅子に座っていたのは現四葉家当主にして焔矢と亜夜子に婚約という命令を出した四葉真夜その人だった。
お疲れさまでした!
てなわけで,久遠の負けたくないという思いからの策略によってピンチになった時にメンバー達が焔矢を助けたい一心から焔矢の底力を無理やり開いた感じです。
その後焔矢が自在に出来るようになったのはほぼほぼ独力でその時の感覚を仲間達と掴んだからこそ出来るようになりました。それでも粗削りですが。
因みに,焔矢は久遠に特に制裁をしてません。
事故らせたという証拠も無いですし,その後不調に不調を重ねたような久遠と新技が出来るようになってしまった焔矢とじゃ実力が乖離しすぎたからです。
焔矢に言わせれば”負け犬に用はねえ”って感じです。
さて,という訳で次回は焔矢と亜夜子が社会的に出会う話です!ではよいお年を。
どのお話見たい?
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達也&焔矢(UBW強化話?)
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空澤&焔矢(亜夜子についてあれこれ話す)
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貢&焔矢(修羅場)