大亜連合…東アジアの大陸国家であり,ある人物によると魔法後進国である。現代魔法のノウハウが過去に一度全て消し飛んだ関係でそう呼ばれているが,彼らの中には現代魔法よりも古式魔法の方を得意とするものが多く,現代の評価基準に合わせれば彼らの魔法が劣っているという事だけであり古式魔法を含めた戦闘力においては未だに測り切れていないというのが現実である。
2095年,大亜連合に発端する横浜事変において大亜連合は1人の戦略級魔法によって甚大な被害を受け,一応表向き日本と講和条約を結んでいる事になっている。
これにより平和がもたらされた…訳も無く,少なくとも”裏”ではまだまだ争いが絶えない。中でも現代魔法に関しては魔法後進国と言われても可笑しくない程の弱体化を受けたため早期に人員の補充及び戦力の増強は必須だった。
だから,そんな国の人間のトップがもし魔法力増幅という能力を”ソーサリーブースター”なしに行える人間がいると知ったら?
当然,血眼になって探す。相手の事情など知った事ではない,自分の国の利益の為に,その力を利用しようとする。その能力の増幅とやらが倍以上になるのなら尚更だ。
その為に調査し,現地協力者を迎え入れる。復讐心を魔法によって増幅させ,世界が間違っている事を教え,そして自分達の人形のように操りあの男を手に入れる。
その筈だったのに…
「な,なぜ四葉があの男を庇うような真似を?!」
黒羽家は元来,四葉の中でも諜報・工作員としての側面が強い。しかしそれは決して戦闘が出来ないという意味ではなく寧ろ逆である。
戦闘がバリバリ出来る家である。なんなら,今回に限って言えば黒羽家現当主まで出張ってきている為たかが10人前後の大亜連合の密入国者程度に後れをとるはずがなかった。
そして…普段はバックアップで戦闘をしない彼女も,本人の希望でアタッカーとして参戦していた。既に敵の規模も,協力者の数も全て把握しているからとは言え普通ならあり得ない事だった。
だが,現当主である黒羽貢はそれを認めた。
「庇う?私たちの客人に対して先に無礼を働いたのはどちらですか?」
バックアップの時はフリルをあしらえたドレスのような恰好で任務にあたることが多い亜夜子が…否,ヨルがまるで汚物を見るかのように目の前にいる男達を見下ろしていた。
否,身長さで言えば目の前の男達の方がずっと高いのだが今のヨルにはそんなものが関係ないほどの侮蔑が混じった圧倒的なプレッシャーが放たれていた。
彼女は魔法の得意不得意がはっきりするタイプ,近接戦闘は苦手あるが諜報活動に必要な隠密さなどの潜入スキルが高い。だから本来はこんな前線に出る事なんてありえない。
たとえ他の構成員が全てお縄になっている状態だったとしても,これほど前に出る事は今までになかった。でも…
「…」
亜夜子は静かに懐から1つの黒い羽を取り出した。それは亜夜子が近接戦闘にならないようにするためのもの,ガチ戦闘で使うものでは本来ない。
だが亜夜子は迷う素振りも無くその羽をその目の前の男へ投げた。
四葉という名前に恐れを抱き,足が竦んでいる男の腹部へその羽が到達すると…瞬間に慣性中和が施されていた羽根の慣性が疑似瞬間移動の術式を用いて何倍にも膨れ上がりまさに叩きつけるように男へめり込んだ。
「フェザー・ラッシュ」,亜夜子が敵に接近させないための切り札として使う魔法が…明確な殺意を持って男に叩き込まれた。
倒れた男に眼も向けず――正確には既に部下が拘束しているから――振り返るとこの作戦の実質的なリーダーである弟のヤミが不安そうに自分の方を見ていた。
その眼は如実に「姉さんらしくない」と語っていた。
作戦を開始して僅か3分,大亜連合焔矢拉致グループは速やかにお縄になったのだった。
彼らのアジトは,一般住宅街に紛れるようなビルの地下にあった。既に工作員は指揮所も丸ごと全て黒羽が潰している状態,残りは…
「あ…ああ」
その有様を見て,ただただ腰を抜かしている天王と数人の男女だった。彼らには既に抵抗の意思はなく”黒羽”と聞いただけで,魔法科高校第4高校を卒業時に四葉との関係を公表したあの”黒羽”だと理解していた。
まさかあの時隣にいた女が,四葉の人間だとは思いもしなかったのだ。
既にそのネームバリューによって彼らの暗殺者が憎いという感情を覆うように”魔法師が憎い”という感情は全て吹き飛び正気に戻っていた。ただ恐ろしさが故に腰を抜かしているのである。
既に抵抗の意志が消えている彼ら彼女らだが,それで断罪しないほど黒羽は優しくない。身内には甘いが,敵には徹底的に潰す。彼らの尋問は”連れて帰って”するとしようと,亜夜子は部下に彼らの捕縛を命じる。
それを冷めた目で見送った亜夜子は,弟と共にビルを出て部下に撤収を指示し…
「わんっ!」
この夜の街に相応しくない,快活な犬の鳴き声に亜夜子も文弥もばっと臨戦態勢を取った。古式魔法師の方が多い大亜連合ならば,犬の使い魔だっているかもしれなかったからだ。
だが2人は直ぐに臨戦態勢を解くと共に,眼を驚愕でぱちぱちとさせた
「あなた,ヨル」
自分のコードネームを呼ぶのは不思議な感じだが,そんな事を呑気には思っていられなかった。ヨルを見て,まさかと思い周囲の気配を探るのと同時に…
「はあ…はぁ…」
ヨルの背後から,全力で走って来たのか焔矢が肩で息を切らしながら姿を現した。
「どうやって…」
どうやってここが分かったのかと言いたげにした。この場所は黒羽の人間が調べ上げたとはいえ,本来なら人が住むような地区でもない為なんの当てもなく自分達を探し出す事なんて不可能なはずだ。
少なくとも,彼がいた部屋にここのヒントを残した覚えはない。
「彩が2人…?」
一方,焔矢は亜夜子と変装している文弥を見てまるで影分身でもしたのかというくらい似ている2人に一瞬眼を大きくしたが…直ぐに頭を振った。
「違う,もう片方は女装しているだけか」
一目見ただけでそれが変装…じゃなくて女装と言ってしまうあたり文弥からすればギルティ案件なのだが,今はそれよりも彼がここにいる事の方に感情のリソースを当てていて特に何もなかった。
だが,同時に正気に戻った亜夜子は今まで焔矢に見せなかった…敵意を感じさせる笑みで言った
「あら,もう目覚めてしまったの?あのまま大人しく寝ていた方が苦しまずに済んだかもしれないのに」
まるで今までの彼女とは態度が違う,今は焔矢を小馬鹿にしたような表情で口元に手を添えどこかの悪役令嬢のような振る舞いだ。
だが,焔矢の方は意外にも冷静であり亜夜子には眼もくれず…背後にいる天王含めたAlter Egoのそれぞれの両親を見た。
彼らは既に憔悴しきったかのように項垂れてこちらの状況など見向きも出来ない。
「彩…天王さん達と話をさせてくれ」
「それは出来ません。彼らは既に我々の捕虜です」
わざとらしく,表世界では使わないであろう言葉を平然と使う亜夜子に焔矢は唇をかみしめる。分かっていた事ではあったが,どうやら彼女も向こう側の人間らしい。
別に,生きとし生ける全ての人間が清廉潔白だと信じていた訳でもない。だから彼女がそう言う人間だと知っても理解は出来る。だけど,それを認める事は…思いのほか出来なかった。
彼らが操られたと証明出来るのなら,情状酌量の余地はあるのかもしれないが焔矢に状態が分かる人間は…恐らく,目の前の黒羽の3人だけだ。
どうするかを考えていた焔矢に,亜夜子は冷たい瞳を宿したまま言った。
「それから,わたくしは彩ではありません。本当の名前は…黒羽亜夜子です」
「…黒羽?」
焔矢も,その名前は聞き覚えがあった。確か今年の3月,巷では卒業シーズンに魔法関係のニュースサイトか何かで大々的に取り上げられたあの四葉の分家だというのが確か黒羽だった。
「なるほどな,そりゃああんな立派なビルの1つも持ってるか」
どうやら自分は相当ヤバい連中に眼を付けられているらしいと,自分を嘲笑うかのように肩を竦める。自分の人を見る目のなさにひとしきり呆れた後…それでも,たとえ目の前の人間が四葉の人間と分かったとしても焔矢の瞳の強さは何も変わらなかった。
「結果的に,俺を守るような事をしてくれた事には感謝している。だけど…彼らに伝えないといけない事がある。」
「あなた…今自分がどんな状況か分かっているの?」
客観的に見て,大亜連合の人間が10人程度に天王達,彼らは既に捕縛されて無力化されている。
そして現場にはそれぞれが強力な魔法師である黒羽の黒服たちに加え,亜夜子に文弥,そして貢がいる。貢はこの流れを亜夜子に任しているのか亜夜子の背後から事の成り行きを見守っている。
だがそれでもこの戦力差だ。焔矢は死ねと言われて殺されにかかったら死ぬしかない状況,それでもその胆力に敬服するどころか呆れたように亜夜子が聞いたのも無理もない事だろう。
それも,自分達が…四葉の人間が出来ないと言っているのにそれに噛みつくことは四葉に逆らうも同義だというのに。
「分かっているさ,それでも…俺は後悔しない生き方をしていたい。あんたらの息子達は…そんな事望んでいなかったって,教えられるのは俺だけだから」
それを,今ここで教えないと彼らはこれからも子供達の事で苦しむことになってしまう。その事にどれだけ追い詰められているのか焔矢は知らなかった。
知らなかったからこそ,今しか伝えられない。仲間達が託してくれた自分の力の事を…彼らの復讐の為なんかじゃない…魔法師だろうと人間であり,彼らが手を取りあえる未来の為にある力なんだと。
焔矢の言葉を聞いた亜夜子は,キッと噛みしめ睨んだ。
「分かっていない!あなたは何も分かっていません!そんなもの伝えてもあなたの両親も,仲間も帰ってこない!自分を狙おうとした人間にそこまでする義理は無い筈です!」
その迫力は流石四葉の人間と言うべきか,有象無象であれば腰を抜かしそうなほどの迫力が伴っていた。焔矢も…もしかして今日初めて会ったのならきっと飲み込まれていた事だろう。
だが今の焔矢は,静かな決意を伴ってこの場に現れている。今更生殺与奪の権を握られたところでそれが立ち止まる理由にはなりえなかった。
「そんなもの誰が決めた?四葉の当主か?司波達也か?それともあんたか?俺が何を正しいとして,どんな行動をするのも俺の意思だ。誰がどうとか関係ない!」
「偽善です。これ以上あなたがこの件に関わる道理はありません」
「偽善?はっ!笑わせんなよそんな低俗な事をしに来た訳じゃねえ。ついでに言うなら,今回の件はてめえのクソ親父が暗殺をミスったりするから起きてんだろ。家族のミスを棚に上げて俺に説教とはいいご身分だな」
「あなたッ!!」
レディーには似つかわしくない険しい顔をした亜夜子が自分のCADに手を伸ばす。それが脅しだというのは聞くまでもない。
魔法師は特別頑丈な肉体を持っている訳ではない,ただの人間と同じで撃たれれば死ぬし突き刺されたって死ぬ。しかし,CADに手を伸ばした魔法師の魔法発動速度は飛び道具を持っていない焔矢には到底迎撃出来ない。
たかが武術をある程度やっているからと言って,魔法よりも接近が遅ければ意味のない事。それに亜夜子だけじゃなくその弟も,現当主すらもいるのだから脅しとしてはこれ以上ない物になっている。
だが焔矢は亜夜子を,その背後にいる男を睨みつけながら続けた
「俺の家族も,仲間も,全部貴様がミスったせいで死んだ。貴様らにとってその男がどれだけいい父親だったとしても…俺や天王さん達にとっては復讐の相手でしかない。俺の家族がお前らに何をした?俺の仲間があんたらに何をした?あの時の死んだ乗客が何をした?」
「…っ」
「あの時暗殺しなかったら他の人間が死んでいた可能性?そんなものは結果論だ,あの時乗客363人が死んだ結果が全てだ。そもそも暗殺とかその対象しか殺さないと意味ないのに他の奴ら巻き込んだ時点で3流どころか10流だ。」
「でも,あなたは…」
「俺の治療をしたからなんだ?少なくとも俺はその男に感謝しなければならないだなんてふざけたことを言わないだろうな?」
怒涛の勢いで捲し立てる焔矢に,亜夜子は唇をかみしめる事しか出来なかった。普段の彼女なら飄々と無視するだけの会話なのだが…彼とは既にそれなりに話した仲であり…知らなかったとはいえ父親が身内を殺す原因を作り,彼の能力の把握の為に騙していたことは事実。
これが極悪人であれば聞く耳を持たないのに,亜夜子の意識がそれは出来ないと言っていた。
文弥の方は曲がりにも父を侮辱されたからか,一瞬ナックル型CADを握りしめかけたがそれを貢が肩に手を置いて止めた。どうやら,貢は彼の言葉に耳を傾ける気のようだ。
亜夜子は普段,人を言いくるめるのが得意な人間。彼女が冷静であればこのレスバにも他の結末があったのだろうが生憎今の彼女は冷静ではない。
理屈ではなく,感情論をぶつけてくる焔矢に彼以上の感情がない亜夜子に太刀打ちが出来るはずがなかったのだ。悔しさに唇を嚙みしめて,その紅い瞳で焔矢を睨みつけ言葉を絞り出す。
「あなたは…復讐はしないと言ったじゃないですか」
「ああ,言ったさ。その男が今ここで,俺に殺されると言ってこようが今の俺にとってはどうでも良い事だ。この言葉に嘘はない。ただ,天王さん達と話をさせてくれたらいいだけだ。あんたらも俺に質問があるんだろ,話すべき事が終わったら好きなだけ聞いたらいい」
どこか,質問のくだりで頬を一瞬緩めた顔が亜夜子にはムカついた。さっきまでは敵意全開だった癖に…”自分”には恨み言の1つも言わない焔矢に苛立ちが募った。
亜夜子は覚悟していた,彼に罵られ罵詈雑言を受ける事を。だから彼が自分に対して敵だと分かりやすくするためにヒールなんて買って出たのに…彼はまるで見透かしているかのようにあくまでも雑言のターゲットを父にだけに絞っていた。
彼を,ただ夢を追いかけるだけの男の人生を弄んだのに…焔矢は亜夜子には言葉はキツイが,それでも言葉の中に確かな優しさが秘められていた。あくまでも敵意があるのは黒羽貢だけで,亜夜子に向けられた敵意なんて貢のついでのようなものだ。
そんな事をされたら…亜夜子の中にある罪悪感の方が肥大していってしまった。罵られた方がきっと気持ちは楽になれたのに,所詮自分は四葉の人間だと割り切れたのに。仕事だと割り切れたのに。
「亜夜子,通してあげなさい」
引くに引けなくなった亜夜子の背中に声をかけたのは,焔矢の糾弾の対象になっている貢本人だった。亜夜子はいつの間にか目に涙を溜めたまま後ろに振り返り「良いの?」と顔に書いていた。
「お父様…」
「彼が言う事の方が正論だ。私があの時,ミスしなければ…そもそもこんな事は起きていなかった」
「お父さんは仕事をちゃんと全うしていました!」
文弥が自分の非を認める貢に,貢のせいではないというが本人は首を振った。
「自爆の可能性を逃していた時点で失敗だ。当時はご当主さまにも厳しく叱責されたんだ」
当時の恐怖の記憶を思い出したのか身震いする貢を見て,亜夜子は個別電車の中で焔矢が情報のもみ消しをしたのがどこかなのかの候補に「四葉」だと言っていた事を思い出し…何故四葉に疑いを持っていたのかは分からなかったがやっぱり焔矢は只者ではないと改めて感じていた。
話がまとまったのを聞きながら,焔矢は彼女達の後ろにいる黒服に囲まれている現地協力者…つまり,両親組や後から知ったがあの飛行機事故の遺族の人達へ歩みを進める。もっとも,両親以外の遺族は既に恐怖に気絶してしまっているけれど。
焔矢の後ろをヨルがてくてくとついて行く。
焔矢が亜夜子たちの隣を通り過ぎる時に一言「少しヨルを止めといてくれ」と言った。
ヨルは飼い主である焔矢に忠実であるが故,他者が焔矢に怒りを向けていたら飛びつくかもしれない。別に焔矢自身に天王達を傷つける気は微塵も無いのにそんな事をさせてしまえば何かを伝えるどころじゃない。
亜夜子は焔矢の後ろについたヨルをさっと抱き上げた。別に亜夜子に焔矢の言う事を聞く義理はないのだが,ヨルに関してはシンパシーを感じていた為つい言う事を聞いてしまった
「ちょ,ちょっと」
だけども思いのほか暴れん坊なのか,それとも先行く焔矢に置いて行かれたくないがためかジタバタとする。亜夜子は強引にヨルを胸元で押さえつけるようにしてようやく諦めた。
そんな事をしていると,焔矢の迫力なのか黒服たちも道を開け…焔矢は彼ら彼女達と対峙した。
「天王さん,長谷部さん,今川さん,東雲さん。なんでこんな事を…って聞いても,今更ですよね」
代表して…ではなく,既に四葉の恐怖に駆られたからか答えたのは天王だけだった。
「聡が…聡が何をしたというんだ。」
しかし,そんな彼も気丈だった訳じゃなく憔悴していて自分の息子が何故死ななければいけなかったんだとただ呟くことしかできない。
「あの子はただバンドが好きで,家内が好きだっただけなんだぞ?!なんで死ななければいけなかったんだ!それも…その男のせいなんだろ?!」
さっきまでの会話からか,彼らの敵意は既に貢へと向けられていた。彼らの怒りはもっともなもので,焔矢は彼らの怒りを否定する事はしなかった。自分だって貢には怒りがある。ただ優先順位が違うだけで,憎しみは持っている。
それでも,憎しみなんかよりも優先するものがあると焔矢はもう気が付いている。
「四葉だから?四葉だったら無垢な子供を殺しても良いというのか?!」
既に状況だけを見るのなら,天王は処刑一歩手前なのだがもう開き直ってしまったのか口を開けば貢への憎悪が溢れていく。
「なんで君は,そんな平然としていられるんだ!家族を殺されたんだぞ?!なぜ怒らない?!」
「昨日も言ったはずです。俺は…別に平然としている訳じゃない。憎しみはあるし,多分殴っていいと言われたら普通に殴る。でも…俺には聡と…そしてAlter Egoの仲間との誓がある。そんな無駄なことに時間を使っていられない。」
「誓?誓だって?そんなものの為に聡は死んだのか?!音楽なんてものの為に,息子は死んだというのか?!」
天王は既に長く生き,それだけ理不尽の波に飲み込まれてきた。だから誓だとか夢だとか,そう言った抽象的で曖昧なものには厳しくなる。
実際,それは正解であるんだろうな焔矢は思った。夢は綺麗ごとであり,誓は呪いに変わるのが天王にとっての常識であるんだろうと焔矢も理解はしている。
そして,その誓の為の一歩としてオーディションの道で死んだのなら彼にとって憎む対象になるのも分かる。
「元はと言えば,君が…君がバンドなんて組むのが全ての元凶じゃないか!」
だからこの言葉も,もしかしたら言われるのかもなと思っていた。思っていたが,実際言われてみると結構心にダメージが来るものだなと焔矢は心の中で苦笑した。
そう,今回の一件…自分の仲間に限って言えば天王の言う通り焔矢がバンドを組まなければ起こらなかった事も言える。勿論全ての元凶は黒羽貢,又はその暗殺対象の工作員なのだが天王にとって今一番敵視しやすいのは他でもない,焔矢だった。
焔矢なら四葉を敵に回すよりも敷居が低かったのだ
「まあ,それは否定しない。北海道に行こうって言いだしたのも俺だったしバンドを組もうと言ったのも俺だった。」
「なら…!」
「だが,俺はそんな事を反省するつもりはない。なぜなら,俺も…聡も,薫も,大地も,零士もバンドを組んだことを後悔なんてしていないからだ。」
確かな確信をもって告げられるその言葉の力強さに,天王は目を丸くした。だからそれが間違いだと,そう言いたいのに…焔矢の瞳は雄弁に「そんな事は言わせない」と語っていた。
焔矢は瞬きを1つすると,唐突に話題を変えた。
「多分,あんたが俺を仲間に引き入れようとしたのは…さっきの男達が俺には魔法力増幅が出来る能力があるとでも言われたんだろ?」
「な,なんでそれを?!」
焔矢の背後では,亜夜子たちにも波紋が及び一言一句焔矢の言葉を聞き逃さないと聞き耳を立てている。実際,この事実は焔矢がレーベルにも隠していた真実であり,焔矢もこの事を口にするのは初めてだった。というか,今回の事がなければ考えようともしなかっただろう。だからこそ,そんな素振りを見せなかった焔矢を亜夜子は監視する事になったのだ。
だから焔矢は先手を切るように,背後にも圧を飛ばしながら続けた。
「はっきり言うぞ,俺の…俺達Alter Egoに許された唯一の魔法はそんな良いものじゃない。」
「な…だけど,あいつらはそう言っていた!お前のその魔法があれば戦力が何倍にもなると!」
そう言っている間にも,亜夜子は焔矢の奇妙な言い回しに気が付いた。「俺」ではなく,「俺達」の魔法だと。彼が魔法を使えるのはもうこの際どっちでもいい。
亜夜子にとって重要なのは,本当にそれが「魔法力増幅」に値するものなのかという事だけ。その真偽を本人から明かしてくれる。
「そいつはただのリサーチ不足だ。もっとも,普通ライブ会場で魔法をぶっ放そうって奴はいないから仮説を立てたくなるのは分かるし…まあ,実際魔法力増幅っていうのはある意味あってはいるんだ。」
「じゃあ何が違うんだよ!」
大の大人が高校生に詰め寄る光景は何とも言えないものだったが,焔矢は特に気にする間もなく答えた。
「説明が少し難しいけど…,簡単に言うなら俺から溢れ出る想子の音が他者の魔法演算領域のロックを開けてしまう。」
「はっ?!」
焔矢の雑な説明を聞いた亜夜子が思わずそう言った。何故なら,そもそもそんな事が可能な人間がいるとは思わなかったというのもあるが,そもそも何故彼の想子が他者の魔法演算領域に影響を与えるのかが意味分からないし,第一魔法演算領域のロックを開けるのは十文字家の体質であり通常の人間にはそんな事は到底不可能。
それに,もしその通りだとしたら確かに焔矢の言うように良いものではない。十文字家前当主は,この魔法演算領域の活動を引き上げる”オーバークロック”という秘術の影響で既に魔法が使えなくなるまでになっている。
このように魔法演算領域の活動を増幅させるそれは…確かに魔法力を増大させるのかもしれないが全く良いものではないのだ。
「確かめる術が俺には無かったから,確実にそうだとは言えないが…まあ魔法力が増大してしまうなら十中八九そうだろうってな。」
まるで誰かから聞いたような口調だが天王にそれを考える余裕はなかった。
「知っていると思うが,魔法演算領域は基本その人物のポテンシャルしか使えない。つまりそんなものをこじ開けるような事をしたら?普通に考えて一時的なパワーアップとか言うアニメお約束は出来るだろうが反動で魔法師生命を絶たれるようなものでもある」
「じゃあ…俺がやってきたことは…」
「全部無駄だ。仮に俺に大亜連合に対してこれをやった所で後々に全員死ぬのがオチの極大爆弾だ。そう言う意味じゃ俺はもしかしたら魔法師を殺す事は間接的に出来るのかもな」
確かに,彼の言う魔法演算領域のロック解除の能力を”勝手に”やってしまうのなら相手を自爆させることは出来る。そうじゃなくとも魔法師生命を絶たれる人間がいるかもしれない。
だから焔矢の…焔矢たちの魔法はそれほど便利なものではない。
「ついでに言うなら,その魔法はそんなもの為にあるものじゃない。この魔法は,俺達が…Alter Egoである為の魔法だ。だから俺は争いを助長させるかのようなこの魔法を狙われて捕虜になる位なら死を選ぶ。」
それは背後にいる黒羽の人間達にも言った言葉だ。彼らには話していないし話すつもりもないが,仮に精神干渉系魔法を焔矢に当てたとしても,焔矢の中にいる別の精神達がそれらを跳ね返そうとしてくれるため少しなら正気を保つことが出来る。
その間に自死することは可能だ。最終手段だが。
気が付くと,天王は自分の余りに滑稽な姿に涙を浮かべていた。復讐の為に敵国へ魂を売り,息子の友達にそもそも計画が無意味だなんて言われて…4年間に溜まっていた悲しみや怒りの感情がごちゃごちゃになって…何が言いたいのかが分からなくなってしまっていた。
哀れな父親の姿を見て…焔矢は己の力を解放しながら言った。
「天王さん,それに皆さん。俺が今から…あの事故を境に得た力の一端を見せます。」
「「…っ?!」」
瞬間,焔矢を中心に想子の嵐が吹き荒れた。それは最初,形も無く焔矢の周りに纏わりつくようになっていたもので徐々にプシオンも亜夜子たちは知覚した。
元々四葉の人間は精神干渉系の魔法に優れている為,通常の魔法師よりも霊子を知覚しやすい人間が多い。
「これは?!」
徐々に想子と霊子が混ざり合うこの感覚を,文弥は昨日カメラを通してみていた。今回のは昨日の時よりもずっと強固に感じられる。
「まさかパラサイトを…?ううん,違う。あなた,一体何を」
霊子情報体はこの世界に存在し事象に干渉する為にはそれにアクセスするための想子情報体が必要となる。霊子情報体には様々な説が出ているが,特にベーシックなものだと精神に由来するもの。
もう1つは…幽霊という奴である
亜夜子たちの目の前で,焔矢はその圧倒的な想子情報体の嵐を1人の人間の形にしながら呟いた。
「
「
「
「
「
「
「So as I pray,UNLIMITED FLAME WORKS!」
——その身体は,きっと無限の
長い…長い英語の式句。
到底魔法発動に必要だとは思えない長い詠唱。だが…亜夜子たちの目の前に,白く輝きながら現れた人間がいた。そこにあるのは霊子情報体の塊。姿を彼が元々”持っていた”想子情報体を霊子情報体と一緒に固めて姿を顕現させる1人の男。
背丈は今の焔矢と同じ位で,亜夜子たちからはその男の顔は見えなかったが…天王はまるで信じられないと言いたげな驚愕の表情だった。驚きで口が明かないというのはこういう事かと,天王は四葉以上に思っていた。
その白身かかった姿の男は,気さくに天王に話しかけた
「久しぶり,パパ…いや,なんかこの姿でパパは恥ずかしいな。…父さん」
「さと…る,なのか?」
天王が思わずと呟いた言葉に,亜夜子と文弥は揃って目を見開いた。焔矢が言っていた通り,天王亘の息子である天王聡は既に死亡いている。だから,彼がこの世界に現れる事は本来なら絶対に無かったはずだった。
だが,奇跡みたいな再会を果たしているのは紛れもない事実だった。聡の霊体?はうんうんと頷き…
「うん,取り合えず…馬鹿野郎!」
いきなり父親を罵倒した。もしも彼が実態を持っていたらきっと殴っていた勢いで自分の父親の前に立つ。呆気にとられた天王や,他の人物を置き去りにして聡?は凄まじい剣幕で父に詰め寄る。
「俺がバンドのせいで死んだ?焔やんの言うように俺達は後悔なんてしてない。薫るんも大地も零士も,こんな事をされた方が余計に悲しいわ!」
焔矢は息子が父親を叱責している不思議な光景を横目に…少し疲れたような顔をしながら亜夜子の所に向かった。目の前の光景を唖然としながら見ていた亜夜子は胸からすり抜けるヨルを気に留める間もなく問いかけた。
「あなた,これは…魔法なの…?」
もはや…魔法というよりも奇跡に相応しい能力。憧れの司波達也とはまた違う,奇跡と言ってもいい光景にキャラすら忘れてしまっていた。
焔矢は寄って来たヨルを抱っこしながら答えた。
「魔法っちゃ魔法。普段は俺の精神世界にいる聡をこの世界のエイドスに存在する個別情報体として召喚した感じだな。」
「もしかして…他のメンバーも?」
「ああ。4年前,あいつらの肉体自体は死んだ。だけど…想念って奴か?それが俺の中に入る形で形成されてあいつらの精神体が俺の中にいるって感じ。」
「で,ですがそんなのあり得ません!」
「目の前の現実が全てだ。だけど,確かにあいつらも魔法師ではないからあいつらだけなら確かに無理だったさ。…亜夜子の父親が土台を作ったんだろうがな」
「え?」
亜夜子はその意味がよく分からず貢へ振り返る。貢は当時の事を思い出していたのか眼を細め…やがて心辺りが出来たのかハッと眼を見開いた。
「まさか,あの時に」
「あとから聡に聞いたが,あんた俺の治療に治癒魔法だけじゃなく,精神干渉系魔法を使ったらしいな」
”毒蜂”,黒羽貢が開発した魔法であり小さな針ほどの傷から痛みを死にいたらしめるまで無限に増幅させる魔法。定式化された起動式の為,黒羽の実行部隊が使う切り札。
…貢は当時,治療のための前段階として焔矢にその術式を反転させ麻酔のような効果をもたらした魔法を使って治療した。
当時の焔矢は身体の傷の損傷が凄まじく,治癒魔法をした所でショック死してしまう可能性があったからだ。
「少なくとも,あなたはあの時俺の精神に干渉して…霊子情報体となったあいつらの想子情報体がどさくさに紛れて俺の中に入って来たっていうのが俺達の仮説だ。」
亜夜子は焔矢が自分で何を言っているのか分かっているのかと言いたげに見つめる。彼が言っている事は…まあ少しオカルトじみてはいるが筋は通っている。だがそもそも想念によって自我が形成するまでの過程に焔矢の精神という依り代があったとしても,それに写し取るまで強い想念はエレメンツの家系のように特別依存体質でもない限り難しいものだ。
それを…聡だけじゃなく,残りのメンバー全てが焔矢の中にいるというのはそれだけ強い絆があるという事だ。
「因みに,さっき言った魔法演算領域云々の話はあいつらが現界している間にあいつらを構成する想子が,演奏って形で周囲に広がって勝手にそれが魔法演算領域のロックを外すって感じ。今みたいに形が整うまでに固まったあいつらなら勝手に外す心配はない。なんならああなったら音を直接精神に叩きつけるからな」
「もしかして…昨日,あなたが演奏している時に他の楽器の音が聞こえたのは」
文弥が監視カメラを通じて知った事を聞いて来る。それを聞いた焔矢は「ああ,やっぱり監視されてたんだな」と思いつつむもよどみなく答えた。
「そう,あいつらが姿を見せない霊体で俺とセッションしていただけ。あいつらは俺が見聞きした知識や技術を使う事が出来るし,勝手に音を増幅させて演奏する事も出来るし…基本,物理的な事が出来ないだけで何でもありだな」
自分で言っておいてその万能さに辟易としたかのように苦笑いする。だが次の瞬間には再び黒羽貢を見て聞いた。
「俺も…この際聞いておくが,あんた俺の身体に何をした?」
「何を…とは?」
「しらばっくれんな。俺には元々魔法の才能はない。想子保有量自体はなんか桁違いに多かったらしいが,それでもまともな魔法なんて使えやしない。そんな俺が固有魔法に値するとはいえ,こんな事出来る訳ないだろ」
とんでもなく自虐的なセリフであるが焔矢は至極真面目である。焔矢は生まれつき想子の保有量自体は並みどころか桁違いの量を持っている。そもそもそれだけの量がないとこの魔法を…安直に焔矢は”無限の焔”と呼んでいるが発動する事は出来ない。
だがそもそもで焔矢には魔法の才能がなく,いきなりこんな事が出来るようになった理由を貢に聞いたのだ。彼ならきっと何か知っていると確信していた。
「俺も自分の秘密をもっともリスキーなあんたら四葉に教えたんだ,この程度の事は話したっていい筈だ。」
「何となく,君なら予想がついてそうな気がするがね」
「予想はあるし半ば確信しているが,あんたの口から直接聞きたい」
「…君は覚えていないかもしれないが,当時君は内臓に穴が開いたような状態だった」
亜夜子と文弥が息をのむ音が聞こえたが,焔矢は特に気にするでもなく続きを促した。
「毒蜂の反転術式で,君がショック死する事は防いだがただの治癒魔法だけでは内臓の損傷はどうしようもなかった。私自身,治癒魔法はそれほど得意じゃないからね」
そうはいっても貢はそこらの魔法師よりもレベルが高い治癒魔法を使えはするが,本人は柄じゃないと思っているので自嘲的にそう言ったのだ。
貢はコートを捲り,腕を焔矢に見せた。その腕には切り傷があり,なぜそんな事をするのか分からなかった焔矢は眉を顰める。
「だから…君には不本意だろうが,私の血と一部の肉片を媒介にした治癒魔法によって内臓の修復を行った。」
「さらっと…とんでもない事言ってくれるな」
それをあなたが言うのかと亜夜子は非難の眼を向けるが,同時に納得したこともあった。それは…初めて焔矢と対面で出会った時,何故か自分の想子が焔矢に引き寄せられた謎が解けたのだ。
誇張抜きで…焔矢の遺伝子に貢の一部が刻み付けられ,貢の子供である自分と引き寄せあうかのような事が起きるのも無理はないと思ったのだ。
現実的であるかは置いといて,だが。
「なるほど,俺の一部が…あんたの血で出来ているならそりゃあ多少なりとも精神干渉系の魔法が発動できるわけだ。」
どうやら焔矢自身は想子が引き寄せ合わせられたことを理解していないようだ。魔法師は想子を断片的に知覚する事は出来るが,焔矢は出来ないようなので本当に魔法師としての才能は無かったようだ。
彼が今聡を顕現させているあれも,あれしか使えないからこそできる芸当なんだと。
「言っておくが,別にあんたに感謝するつもりはない。それだけは覚えておけよ」
貢を睨みながら宣言する。
たとえ貢のおかげで現状があるにしても,それとこれとは別であり焔矢には貢を感謝する道理はない。貢が何故あの時焔矢を治療したのかとかはもはや今どうでも良い事だと焔矢も思っている。
「ああ,分かっている。」
貢はそう答え,深い帽子を被り踵を返した。
「ご当主さまに事の顛末を報告してくる。あとは任せたぞ,2人とも」
子供達にそう言って貢は闇に姿を消した。焔矢は彼を見送った後,亜夜子と文弥を見て何かを言いたそうにしていた2人だったが焔矢は聞こうともせず声が止んだのが分かったので振り返ると,聡に相当コテンパンにされたのか泣き崩れる天王の姿が印象的だった。
焔矢はヨルを抱っこしながら彼らに近づくと,聡も気が付いたのか振り返った。
「焔やん,今回はうちの馬鹿親父がほんまにごめんな」
「お前父親に当たり強すぎないか?」
「当たり前や,俺達の親友を最悪殺そうとしたんやで?寧ろまだ足りん位やわ」
心底怒っているのか,ため息を隠そうともしない聡に苦笑いをしながら焔矢は天王達に向いた。すっかり復讐心なんて吹き飛んでしまったのか憔悴している彼らだが,焔矢は向こうの事情も聞かずに,それでも必要な事だと思って言った。
「2週間後,俺の…俺達のライブがあります。来てください,そこで…俺達の覚悟,見せてあげます」
確かな覚悟と,運命に抗う鮮烈な意志を放ち焔矢は宣言した
彼の覚悟と言う名の炎が燃え盛るのを亜夜子は幻視した。
お疲れさまでした!
という訳で,Fateネタフルコースでございます。設定集とか作るつもりは特になかったのですが,整理代わりに記しときます。
ぶっちゃけ長いし原作設定的にあり得るのかはもう置いといて,興味ある方だけ見てもらえれば。
音羽焔矢の固有魔法:Unlimited Flame Works
事故の際,貢が焔矢に施した精神干渉系魔法のどさくさに紛れて”焔矢に生きて欲しい”という仲間達の強い想念が焔矢の精神を拠り所にして各それぞれの霊子情報体と想子情報体が焔矢の中に根付いた奇跡。
また,仲間達の霊体を召喚する事も焔矢の中の霊子情報体をイデアを経由しエイドスに干渉する事で可能であり英語の詠唱は本来必要ない。
しかし霊体の,それも他人からも強く認識出来る程姿を現すほどにまでするには霊子情報体に彼らの想子情報体を張り付けるような緻密な制御力が必要になる。制御力が要求される分,焔矢に関しては消耗が激しく彼らの姿が剥がれないようにするよりも,4人の霊子情報体(見えない幽霊状態)から彼らに当てる筈だった想子を音として適当に拡販させる方が楽だった。しかし,仲間達の精神会議によってもしかしてその想子音とも呼べるものが他人の魔法演算領域に影響を及ぼすのではないかという結論に至りこの能力の欠陥とした。
英語の詠唱は,彼らの姿を召喚する際のプロセスの1つとして合言葉のようなもので,詠唱に応じて彼らの姿を現す為に必要なプロセス(エイドスに4人の位置を変え,そこに各個人の霊子情報体を転写,自身の想子と彼らの各個人の想子を霊子情報体の鎧のように着させること)をやりやすくするために聡が考えた。
名前の由来は,自分達の魂と言う名の炎は焔矢の中で無限に燃え続けるからというものでそこから「無限の焔」,字面が少しダサいという理由で「Unlimited Flame Works」になった。因みにこの焔は炎とよんで焔である。
他の精神体が焔矢の中にいる影響で精神干渉系魔法に耐性を持り,そもそも精神に他人格を持っている時点でもしかすると現状一番精神に精通した魔法かもしれない。
文字通り焔矢と運命共同体になった5人の魔法です。
…因みに,達也ならアストラルディスパージョンでメンバーの霊体全部この世から消滅させれます(疑似パラサイトみたいなものだから)。
つまり達也最強です(そもそも到底戦闘に使える魔法じゃない)。流石お兄様です
大体こんな感じです。他の設定とかは本文で拾っていけたらなと思ってます。
次回は8日の23時位出せたらなと思います!
では,ご拝読ありがとうございました!
どのお話見たい?
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達也&焔矢(UBW強化話?)
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空澤&焔矢(亜夜子についてあれこれ話す)
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貢&焔矢(修羅場)