蛇王龍進化論~evolution theory~   作:IF君

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前回、バルバレについたアマデュラは理由もなくハンターたちに襲われる。その時アマデュラを助けたのが青い目の少年ブランだった。


ブランの寝床

「ここが僕の寝床だよ」

 

逃げた後にアマデュラがブランに案内されたのは薄暗い、集会所の裏だった。そこには小さな風呂敷のような布といくつかのアイテムが置いてある。

 

(ここが…寝床?)

 

そこまで考えてアマデュラはしまった、と思った。今のアマデュラは考えがすべて筒抜けなためブランにしっかり伝わり、少々気まずそうに俯いた。

 

「え、っと。暗いところの方が好きなんだ…」

 

そう言うとブランは背を向け、ブランが寝床といった場所まで歩いていった。アマデュラは特に疑問を持たず、置いてかれないよう移動を始めた。

アマデュラがブランと話をしたいと願うことによって発動したテレパシーは、相手に思いを伝えることしかできず、相手の考えていることは読むことはできない。そのため、ブランの心の奥にあった後ろめたい気持ちにアマデュラが気づく事は無かった。

 

「あ、そこが君の寝る場所だよ」

 

(…え?ここが?…あっごめん)

 

そこはただ申し訳程度に布が引いてあるだけの場所だった。アマデュラは決してバカにしている訳では無いのだが今までにないことなのでつい思ってしまうのだ。

 

(人はこういうところで寝るているのか)

 

今度は意識せず出た心の声にブランは頬をひきつらせながら苦笑していた。

 

「じゃあ僕はもう寝るねまた明日。おやすみ」

 

ブランはそう言いながら雷光虫が入っている虫かごに布をかぶせた。弱々しく輝いていた光は消えたあたりは暗闇に落ちた。

 

(あ、もう寝ちゃうのか。もっと話したい事たくさんったのに)

 

そんなアマデュラの思いは伝える相手がおらずただアマデュラの心の中で燻って消える。

話し相手がいなくなったアマデュラはブランのあとを追うように夢の中へと潜っていった。

 

 

〜〜〜〜♪

 

 

「おはよう。朝だよ」

 

日が上がり少々明るくなった寝床で、ブランはボロボロの毛布を畳みながらアマデュラに声をかけた。それに対してアマデュラは

 

(…うにゅ?も、もう朝?)

 

まだ睡眠中でした。

普段自由に過ごしているアマデュラには早すぎる時間だった。そんなことを知るよしもないブランはそのままアマデュラの布も片付け、せかせかと準備を始める。

 

(まだ寝てたいよぉ〜)

 

そんな心の声が届いているかいないのかブランは忙しそうに動いている。

一通り準備が終わったのかブランはアマデュラを見て

 

「じゃあ僕は今から今日のご飯とってくるからここで待っててね」

 

と言うと、走ってどこかへ行ってしまった。

 

(え?ど、どこに行くの、僕も連れてって…)

 

アマデュラは未だ横たわっていた。

 

 

しばらくしてようやく起きたアマデュラは、ブランに置いてかれたことを不満に思いながら今日の予定を立てていた。

 

(なんで置いてっちゃうんだよー連れてって欲しかったな)

 

アマデュラはあたりの小石を尾をムチのように使い飛ばしている。時折に粉々になった小石もあるが。

 

(今日何しようかな。人がいる方に行ったらまた追いかけられそうだな)

 

昨日のことを思い出しながら次々と石をはねとばす、否、粉砕していくアマデュラ。

ターゲット(小石)がいなくなりようやく落ち着いたモンスター(アマデュラ)は大人しく考え事に集中することにした。

 

(うーん。お腹減った。そうだ力の練習してよ!)

 

昨日の夜も朝も食べていないので前代未聞の事態なのだが、それをなんとか押しのけ、力を練習することに決めた。

 

(とりあえず草操るやつからにしようかな)

 

 

〜〜〜〜♪

 

 

アマデュラが一通りの力を練習し、さらには昼寝を満足するほどして飢えに絶えながらブランを待っていても帰ってくる気配は無かった。

 

(ま、まだかな?僕死んじゃう)

 

もうそろそろどこかにいって食べ物をとってきた方がいいかなと考えていると、日が沈み始め雷光虫のかごの布が被せてあるままなのでどんどんと暗くなっていく。

 

(アアモウクラクナッテキタヨ)

 

カタカタと震えながら待ち続けると、アマデュラの後ろからブランが帰ってきた。

 

(ひぃぃい!あ、ブランか。ビックリさせないでよもう!…え?)

 

ブランの格好は出ていった時よりもボロボロで血が滲んでいるところさえあった。

 

(どうしたの!血がでてるよ!)

 

ブランは気にしないでと一言を呟くとアマデュラにパンを渡す。驚きのあまりに空腹さえも忘れたアマデュラはそのパンを受け取らなかった。

 

(そんなことより早くその傷直さないと!)

 

そう思いながら何かないか、と探しているとブランの寝床に紙で包んである薬草を見つける。

 

(あ、確かこれは傷とかを治せるはず)

 

アマデュラは薬草を器用に咥えてブランのもとへと持っていくが、首を振りながら受け取るのを拒否した。

 

「それはもっと大切な時に使わないと。貴重な薬草だから」

 

そう強がるブランだが傷の中には治るには時間を要するだろうものもあった。

渡そうとしても頑なに拒否されるのに怒ったアマデュラは

 

(じゃあ数が増えればいいんだね!!)

 

そう思い薬草をちぎりバラバラにして地面に起き強く意識する。当然ブランから驚きの声が上がるがそれを無視して続ける。

 

(確か、周りから力を流し込むような感じで)

 

アマデュラの胸は温かい緑色の輝きに包まれる。

すると…

 

「え?…」

 

先ほどとは違った驚きがまたブランから出る。

 

ばら蒔かれた薬草はそれぞれが成長して元の薬草の大きさになったのだ。よって薬草の数は増え、ブランは目を丸くしながら呆然とする。

 

(はぁはぁ、どう?これで使えるでしょ)

 

ドヤ顔をかましながらアマデュラは薬草をブランに差し出す。まだ状況を理解しきれていないブランは押さえつけられるように薬草を受け取りそれを使う。

 

「うわぁ、すごい。血が止まって傷が少し塞がったよ」

 

薬草はブランのほとんどの擦り傷を直し、大きな傷の血を止めた。

 

「ありがとう。こんなすごいことは初めて見たよ」

 

顔をほころばせながらブランは礼を言った。しかし、アマデュラは倒れており

 

(も、もう動けない…お腹減ったよぉぉ)

 

限界であった。そんなアマデュラの様子に今度は声を上げて笑いながらパンをとる。

 

「あはは、さっきパン渡したじゃないかほら」

 

もう一度さしだされたパンに素早くとびつきかぶりついたアマデュラ。その顔は満足げに笑っていた。

 

(美味しい!)

 

どこにでも売っているような質素なパンは充分にアマデュラのお腹を満たしていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なんか1話らへんと比べると書き方が変わってしまった気がする…やっちまった。時、時間があきすぎたということで、全部僕が悪かったです。すみません。リメイクあげれたらなとか(思ってるだけ)楽しんでいただけたら幸いです!
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