蛇王龍進化論~evolution theory~   作:IF君

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(NO)ステルスストーキング

(今日は何して遊ぶ?)

 

あれから数日。ブランは時折どこかへふらりと行くことがあったがあの日のようにボロボロに帰ってくることは無かった。

 

「今日は、そうだなぁ…的当てとかどうかな?」

 

テレパシーによって伝えられた問にブランは何か作業をしながら答える。

 

(的当て!?いいね!面白そう…ん、何してるの?)

 

早速石を集めて準備をするアマデュラはようやくブランがほかごとをしているのに気づいた。

 

「あ、これはもうそろそろ雷光虫が弱ってくるから逃がしてあげるんだよ」

 

そう言いながらランプを開け雷光虫を開放する。

 

「ありがとうね、どこかでゆっくりと生きて」

 

(じゃあ今日の明かりは…なし!!?)

 

アマデュラが震えながら問いかけるがブランは笑って否定する。

 

「そんな訳ないだろ、ほら次はまた新しい子に頑張ってもらうんだ」

 

ブランの手には先ほどとは違う雷光虫が静かに光っていた。

多くの人は雷光虫が光らなくなるまで使い続ける。言わば使い捨て、光らなくなればまた次のを捕ればいい。しかし、ブランに多少の手間暇はかかるものの毎回光が弱くなってくる度に自ら取りに行く。なるべく殺したくない。それがブランの思いだった。

 

(おお、なんか1匹お尻が光ってる奴がいる)

 

 

〜〜〜〜

 

 

(よし!一通り石は集まった。ねぇブラン、なんかいい的はないかなぁ)

 

石を一箇所に集め、それを使い決められたものに当てるこのゲーム以外にもアマデュラとブランはいろいろな遊びをやってきた。大抵はブランが遊びを提案しアマデュラが準備をする。中にはアマデュラの力を使い植物のボールを作った時もあった。

 

「的か〜ちょっと探してくる」

 

アマデュラがそれを初めて見た時何でもBOXと言った箱に探しに行くブラン。ちなみに何でもBOXは何でも入っているわけではなく、何でもかんでも入ってるの意。

 

(今日こそは僕が勝つ!)

 

 

「ふふ、まだ1回も勝ててないもんね」

 

今のところアマデュラの全敗。ブランが提案する遊びにモンスターが有利なのはありませんでした。

 

(だって、鬼ごっことかかくれんぼとか難しいんだもん)

 

アマデュラが頬をふくらませながら言い訳をするがブランは悪戯な笑みを浮かべながら

 

「それだったらまたやっちゃおうかな。…あれ?あ、しまった」

 

珍しく少し焦った声をだしながらBOXをかきわける。

 

(ど、どうしたの?)

 

せっかく考えていた返しを忘れてしまうアマデュラ。

 

「今日のご飯がないや。おっかしいなぁちゃんと昨日確認しといたんだけどな」

 

(あぁそれはブラ…)

 

そこまで考えアマデュラはとっさに思考を無にする。テレパシーは急なオンオフが効かずこれまでに何度も暴露をして痛い目を見たアマデュラは、一瞬で考えを止めることができるようになっていた。

それによってなんとかブランに全貌が伝わる事は免れた。

 

「そう大変だよ。ごめん取りに行ってくる!遊ぶのはまた今度」

 

あぁそれは、まで伝わったことによりブランは勝手にその後に、大変だ、を言おうとしたと解釈し、準備をしてさっさとでかけてしまった。

ブランがテレパシーの範囲の外に出てから

 

(言えない…昨日の夜ブランが寝た後に食べたなんて言えない)

 

テレパシーも一応力なので消耗はする。他の力と比べて圧倒的に度は低いが、流石にほぼ常時ではアマデュラの腹が不満を訴え出す。

 

(こんなことになるなら我慢するべきだったかグヌヌ。でも、あれ以上我慢してたらおかしくなりそうだったし)

 

せっかくの遊べる日を無駄にしたアマデュラは残念そうに集めた石を片付ける。そして何をしようか考え時

 

(そうだ!ブランの後を追ってどこに行ってるのか確かめよ!)

 

さぁスニーキングミッションのはじまりだ。

 

 

〜〜〜〜♩

 

 

ブランの後を小走り並みの速さ(素早く)追いかけたアマデュラは、程なくして狭いキャラバンの間の道で追いついた。

 

(あれそんなに遠くに行ってないんだな)

 

テレパシーをしっかりと切っておきながら尾行を続けるアマデュラ。ブランの速度は急いで出ていった割にはそこまで早くなかった。

 

(この辺に売ってる場所があるのかな…)

 

そう考えているとブランは腹を抱えだした。

 

(はっ!お腹が痛いのか!だから遅いんだな。大丈夫かな)

 

 

←←←←♩

 

 

なにかにつけられてる。そう敏感に反応したブランは普段持ち歩いている小さな鏡を使い後ろを確認する。

 

(いない、ん?曲がり角になにかいるような…!!?)

 

そこには頭の大部分が出ているアマデュラがいた。

 

(ふふ、ぜ、全然隠れれてないよあははは)

 

笑い声を出さないように腹を抱えるブラン。隠れようとしてるのは伝わるけど隠れることが出来てない、これをブランは以前も見ているため笑いが止まらない。

 

(どうしようかな、帰ってって言うべきかな…いや、振り切ろう)

 

その時、ブランは気づくことができなかった。普段のブランなら絶対に気づけていたにも関わらず数歩先の角を曲がったところに人がいることに。

 

(しまった!人がいる、しかもよりによって…どうしようか。後からついてきてるのを抱えて逃げれるか。いや、流石に追いつかれるだろう。だとしたら僕がなんとかしないとダメか)

 

そこにいたのは以前アマデュラを殺そうとまでした弓使いのハンターとその仲間の三人組だった。幸いまだ気づかれていないうちに逃げようとしたが、後ろにはアマデュラ。もちろん移動速度は酷いものなのでブランが抱える必要がある。そうなれば一緒に捕まってしまうのは明白。ブランも気づき、そして選択した。自己犠牲を。

 

(お、覚えてませんように!!)

 

そうしてブランは一歩踏み出した。

 

 

〜〜〜〜!!

 

 

(あ!走った!まてー)

 

突然のダッシュに驚きながらブランを追いかけようとするが、その差はどんどんと広がりそのまま角を曲がり姿が見えなくなってしまった。

 

(はぁはぁはぁ。む、無理だもう追い付けない…か、角の先が行き止まりじゃないかな)

 

そう思いアマデュラが覗こうとした時

 

「ほう、貴様はあの時のガキじゃないか」

 

ビクッと反応し急いで首を引っ込めるアマデュラ。

 

(こ、この声は)

 

もちろん聞き間違えるはずもなかった。弓使いハンターの声。

 

「俺達探してたんだぜお前のこと」

 

(ん?ば、バレてるのか)

 

てっきりアマデュラは自分がいることがバレているのかと勘違いしたがそうではなかった。

 

「さぁ俺から盗んだ金を返して貰おうか!」

 

え…何だって……

 

 

 

 

 




1週間あいての投稿になりました。ちょっと先週は忙しすぎた。しかしいつもだったらここで1ヶ月ぐらい開くけど今回はなんかやる気がみなぎった。本当は今回で終わらせようと思ったんですけどちょっと他のに比べて長くなりすぎるのと。多分持たないんで(僕が)次回バルバレ編完結と行きたいです。
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