蛇王龍進化論~evolution theory~ 作:IF君
まだチート化しない。遅すぎるとタグ詐欺になってしまいますね……
ヒューーーーーーードッボーン。
まるで誰かがしゃべったような効果音を出して落ちてきたのはアマデュラ。
エリア8から転落したアマデュラは運良く水に落ち無傷。
(………………ぷはッ、助かった。ここはどこ?)
ほぼフィールド全域に水が流れているこの場所はエリア3。そしてアマデュラが落ちた場所は、ハンターが釣り場としてよく利用する小さな滝壺。
(冷たっ!あっ魚。よいしょ!)
両手を使い泳いでいたサシミウオをつかみ取り。
(はむ、はふはふはふ、ゴックン。ん~美味しい)
頭からちびちびと食べていく。
(また来た!とりゃぁ!)
次に標的となってしまったのははバクレツアロワナ。
さっきのサシミウオよりも少々大きめなため捕まえるのにてこずるアマデュラ。
(お!と!な!し!く!捕まれ!)
ここはモンスターの力でねじ伏せる、が衝撃によって爆発。
(ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!な、な、な、何がおこったんだぁ~)
堅い鱗が傷つくことはないがアマデュラの心臓は驚きで傷だらけ。
(魚逃げちゃった……)
原生林エリア3でのアマデュラのお腹の中。
「飛竜の卵の黄身、白身、殻。サシミウオ。後少しのお水」
……以上。
(しょうがない。他のところにいってみよう)
アマデュラは水の中から這い出て、移動を始める。
(綺麗な水だなぁ~。あそこのお水とは大違いだよ)
ピチャピチャと水を跳ねさせながら段差を降りていく。
(あっ、ここからも水が出てる)
エリア3の区切り近くでまたもや発見をする。
(ちょっと飲んでいこ)
喉を潤してから、水が出ているところから反対方向へと進む。
(うわ、綺麗な赤色……これは花?)
モンスターにとっては赤色は特別な色。その赤を見て先程縮んだ冒険心がうずき出す。
そして見つけた場所は。
(ここだけ木が出てる。入れそうだな)
ハンターが屈まなければ入れないエリアへと通じる穴。
幼体のアマデュラにはちょうどいい大きさの穴だ。
(あれぇ?水がなくなっちゃった)
アイルー達の村。エリア10。ここは大型モンスターが滅多に入ってこれない。そのためハンター達も休息の場所として使うことも多々ある。
(キノコがいっぱいある。美味しそう)
そして一個の細長いものに狙いを付け、
(いっただきまぁーす!!)
ガブッ!
「にゃぁーーーーーーー!」
アマデュラが噛みついたものはキノコではなく、アイルーの尻尾。
(うわっ!しゃべった、キノコがしゃべった)
「ニャ、ニャ、ニャ、ニャンだこいつは」
周りにいたアイルーたちも騒ぎ出す。
「ニャンだこいつは?」
「モンスターじゃないかニャ?」
「可愛いニャ」
「お前神経大丈夫かニャ」
「失礼ニャ」
「村長を呼んでくるニャァ~」
アマデュラにはアイルー語など理解もできず、しゃべるキノコがニャア、ニャア、ニャア、ニャアと言っているとしかわからない。
(なんなんだろう?)
慌てているアイルーたちに対して、冷静な騒ぎの張本人のアマデュラ。
「どれ、どれドイツかニャ?」
奥から白いヒゲが生えたアイルーが出てくる。どうやらここにいるアイルーの中の最年長のようだ。
「これですニャ。これはモンスターですかニャ?」
「これかニャ?むむむむむ」
一同がドキドキしながらそのヒゲの生えたアイルーを見守る。
「これは……何かニャ?」
「「「「えっーーーーー!」」」
それもそう。古龍など伝説の存在。たかが1世紀も生きていないアイルーが知るはずもない。
すると次はアマデュラをどうするかという話になり始める。
で、上がった案が
「ここで飼わないかニャ?」
こうしてアマデュラをペットにするという前代未聞のアイルーたち。
さらに驚きなのは、この短時間の間でアイルーたちの言葉を覚えたアマデュラ。
(僕はペットになるのか。別にいいかも)
この時歴史に刻まれた。
……初めて古龍を飼った者。原生林エリア10のアイルーたち……
次回いよいよチート化か?アマデュラは大人(成体)の階段を上れるのか?