星界の輪廻   作:oosima

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私見ですけど、南国系リゾートって裏社会とかとかかわりが深い感じがするんですよね…あのガンアクション系クライムサスペンス漫画を読んでると…。
それで、あの眉毛が繋がるまで濃いお巡りさんと銀河規模(?)で関わるとどうなるか…その疑問(もしくは愚問)を思いついて描いたのが今回の話です。


025 リゾート地とダークゾーンは交わりやすい

 〇帝国暦949年11月21日昼 アーヴによる人類帝国(フリューバル・グレール・ゴル・バーリ) スュルグゼーデ王国(フェーク・スュルグゼーデル) フォールィネ侯国 第4惑星ターフィチ 某海上○

 

「―――あってぬお!?」

「うわぁぁ!?」

 

 ドゥリュース達がやけに早くバイトを終わらせようとしつつあったその時、急に現れて恫喝してきた不審船の者達は、日本皇国から出稼ぎに来てドゥリュース達と共に作業していた両津勘吉の放ったビームランチャー攻撃で大きく動揺した。

 

「やんろお! あんのくそゴリエテ公ぉ! 舐めやがってぇ!!」

「うわぁあ!?  落ち着けレヴィィィイ!?」

 

 当然、いくつか変わってはいそうだがこの世界でもウルトラ短気且つ喧嘩っ早い性分な少女のレヴィは次々とロケットランチャーで反撃しだした。

 

「あ、あれー…こっちに向かって来て―――」

「遠隔起動!!」

 

 それにレイカが少し面倒くさそうな顔を浮かべた直後、ドゥリュースが銀色に輝く滑らかに流れるような意匠で制御篭手(グーヘーク)と一体になったような端末腕環(クリューノ)に包まれた右手の人差し指を突き上げると、即座に海中に潜らせたままのスローネが瞬時に飛び上がってロケット弾から船を守ってみせた。

 

「も、MS!?」

「―――えって…いつの間にそんなリモコンみたいな機能つけたわけ?」

「あーレイカもうそこは開発者一員特権とか! とりあえずここから離れましょー!」

「ああ!? 馬鹿野郎が! ここでさらなる金の種を見つけたのに逃してどうする! 良く見りゃあいつらは密入国及び密貿易常習犯で懸賞金を掛けられてるロアナプラ辺りのラグー…ぐは!?」

 

 それに船上は驚きつつもこの場から離れる動きを見せ、両津はそれに難癖をつけようとするも別のスローネに脳天からチョップを喰らわされて意識を失ってしまう。

 

『あーもうサバゲ―もどきごっこは終わり。適当に撒いて帰りましょう』

「「「「「イエッサー!!」」」」」

 

 イェランが素早く単座型スローネ越しに指示を下すと、意識を失った両津を除いた全員は一丸となって船を操って即座に海域を離脱した。

 

 

 

 

 

 〇帝国暦949年11月21日夕刻 アーヴによる人類帝国(フリューバル・グレール・ゴル・バーリ) スュルグゼーデ王国(フェーク・スュルグゼーデル) フォールィネ侯国 第4惑星ターフィチ ホテル・カフィーリュ○

 

「…あー、酷い目に遭ったー…」

 

 帝国標準時間と同じく夕方になって、夕日に染まった海原の上で揺れる宿泊先でドゥリュースは疲れた顔を借りている部屋の夕日が見えるテラスのリクライニングチェアの上で晒していた。

 

「何か君って行く先々でも災難に巻き込まれるわねぇ。死神か疫病神でも付いているんじゃない?」

「…ぶっちゃけ、半身の源がそれを半ば体現したような存在の遺伝からなせいもあると思う…母には振り回されて何度も死にかけた思い出もそうとしか…」

 

 その隣にはイェランも同じようにしてくつろいでおり、その身はアーヴにしては珍しく、濃い青色を基調として彼女のスレンダーかつグラマラスさも両立させた身に生え合う露出度は高いがミステリアスな意匠の水着で固められており、隣に座るドゥリュースは思わず顔に被せている麦わら帽子の隙間から男の性分でチラ見してきている。

 

(…“幻神”の同じ読み方の名前で容姿の夜蘭が着ていた衣装を水着にしたみたいな感じが似合うなー…家種と言い()()()()()()()()のエージェントと言うのがわかる雰囲気…)

「…まーまー、我が子は馬鹿ほどかわいいって言うし、それは君みたいな不器用な子であっても同じということよ。もう死んだドゥミナトも…正直、君のお母さんのラムキースさんには出来が余りに良すぎてむしろつまんねーみたいな顔や言動をされていたし…、正直さーよくあんだけまっ直ぐで良い人に育ったって思うわー…。君も君であの人にあれだけ愛されていてよくそんな曲がりなりにもぐれずに育ったわねー」

「いやねえ、(ハガレンの主人公兄弟やワンピの海賊主人公の少年時代みたいな話は聞くけど…)現実であれを愛情からって解釈できるのはよほど頭がお花畑か菩薩みたいな人のどちらかでしょ…!?」

 

 そのチラ見に気付いているのかイェランは茶目っ気のある微笑を浮かべてからかってくるが、それにドゥリュースが抗っていると、彼の目の前で何とその豊かな胸の谷間から1枚のチケットを取り出した。

 

「…これさー、レイカが時間ないから君に渡してくれってお願いしてきたのよ。大雑把なのが多いアブリアルにしても悪い意味で興味ない分野ではそれが顕著な君もこういったのに慣れやすいように、自分が引率するから一緒にこのイベント行こうってそれなりにスポールっぽい()()()()()()をこじつけて…」

「…う、うおぉ…あ、ありがたく…ん? ()()()??」

 

 漫画やアニメでのサービスシーンでしか見ないようなその女体の神秘を間近で見た喜びに、ドゥリュースはドキッと動揺してそのチケットを受け取るが、その送り主の名とイェランが強調したその単語に違和感を覚える。

 

「…まさか君、まだ気づけていない?」

「え? 何の話?」

「…はぁ…」

「な、何? その明らかにかわいそうな子を見る眼差しにため息?」

「いやねえ、本当にかわいそうなのはレイカの方よ…」

「だから何がー?」

「…女の子の方からって割と特殊な切り口だけどー、若い女の子が同じくらいの男の子をこんな休みを利用して有名観光地への旅行に誘ってー、こんな私みたいな綺麗なお姉さんが保護者代わりについてるからって二人きり基本で高級ホテルに泊まれて、更に二人でイベントに行きたいだなんてー…普通に考えたらこれでしょ」

 

 それでもまだ自分の言ってる意味に気付けていないドゥリュースに、イェランは呆れた顔を添えてその手でハートマークを形作って彼に差し向けた。

 

………!!!!????」

 

 十数秒後、イェランの言わんとしている意味をようやく理解できたドゥリュースは、口がポカンとなって見る見るうちに顔が赤く染まっていき、言葉すら忘れた驚きを口から放った。

 

 

 

 

 

 〇帝国暦949年11月21日夕刻 アーヴによる人類帝国(フリューバル・グレール・ゴル・バーリ) スュルグゼーデ王国(フェーク・スュルグゼーデル) フォールィネ侯国 第4惑星ターフィチ 水上サーカス団ナヴ―ヴィル公演ステージ○

 

「…うわー、本当にここまで集まるなんて…星から星へせっせと忙しなく動いても人が追っかけてきてくれるだけはあるねー。お客さんも疲れさせてもかまわないまでにお客さんよりも仕事の方が好きなのね」

「あ、あ…うん…そうだね…」

 

 数十分後、ドゥリュースは笑顔を見せるレイカに連れられて帝国各地で招かれる有名な水系魔術を得意とするそのサーカス団の公演に来ていた。

 ちなみに、そのサーカス団ナヴ―ヴィルは水系魔術を得意とするだけあって水飛沫が多いので濡れても大丈夫なようにサーカス団メンバーと、観客もその多くは水着を着ていた。

 

(…う、うわーお、サーカス団所属のお姉さん達も綺麗な人が多いけどさー……。その面子じゃないのにレイカがマジで13歳なのが信じられない…)

 

 アーヴ世界ではめったに見れない露出度の高い人々が集まる中で、前の人生は陰キャだった記憶が多いためにそういう系の環境に慣れていないドゥリュースは顔を薄っすら赤らめさせていたが、その中で自身の手を引いているレイカの姿に最もチラ見してしまっていた。

 

(…160センチと銀河系での13歳少女の平均身長よりも高い背も美点に変える13歳とは思えない曲線美…特に胸はもうマジに地球で言う中学生と言うのが信じられんレベル…! 実家のコネもあるけど帝都に本社を置く有名ファッション誌にユニット一員と言う形ではあるがカバー表紙に何度も載ってアーヴ社会だけじゃなく地上や他国にまで刷られているのが納得なレベルのこんな美少女が―――)

「そんな人中で前かがみになって顔を赤くしているとませてるって思われるわよ。正体ばれたら帝都の実家の皆さんの品位まで疑わせるわ」

「(―――僕なんかにあのマークが付く思いを寄せてるなんてイェランさんが言ってたけど…マジであり得ないよなぁ…)はいはい、行きますよー…」

 

 そんな美少女に対して昨晩に生じてしまった青春的な恥ずかしい感情を、有名モデルと偶然知り合いになってしまった素人によくありがちな思い込みだとレイカ本人に断定された(と思わされた)後、いつもの何処か抜けた調子に戻って奥へ進んでいった(ちなみに、二人とも髪や瞳の色を変えたり、帽子やサングラスを掛けたりして正体を隠しているのは言うまでもない)。

 

「…ん? あの二人…確か何処かでー…?」

「レヴィ、今回の仕事は表向きはここまで一緒に運んでくれたここのサーカス団の人と達に臨時スタッフとして雇ってもらえたことで船ごと運んでもらったことで出来てるんだから、給料分は働こう」

「うるせぇロック、あたしは今…なーんかすごく面白くて金になりそうな種に目先を通り過ぎられたような感じしてんだ…」

 

 ちなみに、その二人を小豆色の髪をした勝気そうな美女のスタッフとしてもぐりこんでいるこの世界ではハニア系のレヴィが訝しみ、レジの裏側で計算をしている男性スタッフにこれまた扮している日本皇国出身男性のロックが嗜めたりした。

 ちなみに、この二人はドゥリュース達が両津達と共にバイトで海中からの引き揚げ作業をしていた時に、その品を奪おうと襲撃をかけてきたあの一段のあの二人である。




次回、色々なデスゲーム系作品で見たようなパロディ(?)が多数出てくる予定ですのでご注意をお願いします。
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