黄色いB.B「何故だー!?」
青いT.S「いや、基本C.Eである今の章で正直俺らは持て余すだろ」
オレンジ色のD.P「何よりこっち側の原作主人公が外道だし」
〇
「…こちらボーボボ、こちらが担当しているエリアに敵反応は見当たらない…」
「こちら首領パッチも同様…」
「こちら天の助はまだ索敵中…」
リュールの元に憔悴した様子のキラが訪ねてから数時間後、今現在、アークエンジェルの艦の下に設置されたリュールも関わっている超広範囲レーダー網を駆使し、ボーボボたちは真面目な表情で警戒を続けていた。
但し、銀連軍パイロットの格好をしているのはともかく、それぞれパイロットスーツの首部分の隙間から黄色いアフロの頭髪、オレンジ色の棘、青いところてんゼリーの細やかなものが伸ばされ、目に見えないほど細分化された状態で周囲に延ばされている光景は非常にシュールであった。
「…おい、フレイズ少尉から説明は受けているが…あいつらのあれは本当に役立っているのか?」
「…いやー、奇妙すぎるの見た目はあれですがー…Nジャマー影響範囲が広いこの状況ではこちらのものだけを用いたレーダーよりも信頼性がー…」
その様子をアークエンジェルのカメラで見ているナタル達は非常に怪しんでいる表情を浮かべているが、そこでボーボボ達が巡らせているレーダー網にて反応が映し出された。
「!? おい! こちらのレーダー画面には出ていないが本物か!?」
「待ってください! 超遠距離カメラで確認をーー…! これは…画像は荒いですが間違いなくMSです! しかもこの4本足の形態…“バクゥ”です!」
「何だと!?」
それでアークエンジェルの艦橋は緊張と不審が走るが、それは画面に映し出された青を基調とする体色で4足歩行の獣を思わせるザフトのMSバクゥの姿で不審は確信となって緊張が強まった。
『総員! 第一級戦闘態勢! 繰り返すー…!』
「!?」
「何ですって!?」
即座に艦内中へ放送が流され、司令スメラギと艦長マリューもベッドから飛び起きる。
「…っ!」
それはあの二人が寝ている部屋にも届いており、自室のベッドで微睡んでいたリュールは荒々しさこそなかったが、スッと薄く開いた眼差しで静かにだが素早くベッドから起き、その下へ置いていたパイロットスーツに素早く着替えていく。
「…ぅ! リュ、リュール…い、今のって…っ!」
続けて彼の動きで目を覚ましたキラもその理由に気付いて身をこわばらせるが、すぐにキッとした表情に変わってそのシーツしか纏っていなかった身にパイロットスーツを着させていく。
「…敵の反応はどれくらいだ!?」
「今現在この艦に接近しているのはバクゥ15機! ですがこの反応はまだある模様で…まだ機種も不明で―――!?」
『申し訳ありません! 遅れました!』
数分後、まだ攻撃こそ始まっていないが近づきながら数を増やしつつある敵の反応にアークエンジェル艦橋が慌ただしくなっている頃、先に着替え終えてバルバトスに搭乗し終えたリュールから通信が繋げられた。
「リュール君!? まだ出撃命令の準備は出来てないわよ!」
『ですがラミアス艦長、このままだと艦がエンジンを温めて離陸できるようになるまでまだ数分の差があります。ですがこの勢いだとそれが出来る前に敵の第一陣が来ますよ。それに倒すってわけじゃなくて時間稼ぎ及び威力偵察も兼ねてるのが第一目的です。幸いにもバルバトスはこの地での環境数値適正調整は終わっています』
「…いいわ、許可します」
「ノリエガ司令!?」
それにマリューは驚いて躊躇いを示すが、スメラギが間に入って話を進めていく。
「但し、目的はあくまでも艦の防衛です。他のウィンダムの最終調整と出撃がなるまでは艦を中心としたこの範囲内から出ることは許可できません」
『司令、感謝します』
「それとヤマト少尉のセーブ役をお願い。アルスター一等兵もこちらのメディカルシステムでサポートするけど絶対というわけじゃないわ」
「はい、そういうわけで二人ともよく聞いてねー。ザフトの攻撃で中々調整が進められなかった環境のMSパイロット魔機複合メディカルサポートシステムがやっと使えるようになったので、資格を持つ私があなた達を含めたMSパイロットの戦闘中におけるこちらを通したメディカルサポートを担当することになりましたー。けれどまだ私一人しかいないので度を越した暴れ方をして追い付かず脱落なんて真似をしないでね」
『ああ、わかったよフレイ。それとキラは装備をランチャーじゃなくてエールにして。重力が強い地上ではエール装備の方が都合良いし、何よりやる気を出したのは嬉しいけどテンパっててフレイを無自覚に困らせようとしてるのが見えてるよ』
『…あ、う、うん!』
そうしてアークエンジェルの新機能の説明をなされつつ、バルバトスとストライクの両機は速やかに艦の外へと出撃した。
「…ここがこの星の地上…本当に辺り一面が砂ばかりで…うわぁ!?」
キラはMS越しながら始めて見る砂漠に戸惑うが、その直後にザフト側からの砲撃を浴びせられて震動で視界を揺らされてしまう。
『キラ! 気を付けて! バクゥが迫ってきてるわ!』
「あ、ありがとうミリ…のわぁ!? じゅ、重力が強くてエールのエネルギー消費速度が思ったよりも…アアァ!?」
宇宙と大きく異なる地上での環境にキラは戸惑うが、その間でもバクゥは背に付いたレールガン及びビーム砲の双方を容赦なく浴びせ続け、装甲を少しずつ溶かしてエネルギーゲージを減らし、内部にまで伝わる震動で彼女の体力を削っていく。
「宇宙じゃどうだったか知らないが…ここじゃこのバクゥが王様だぁぶぅ!?」
だが、その攻撃を仕掛けるバクゥの一機が、真横にある砂丘の一角より突き出てきたハーケンの大型ビームサーベルによって横っ腹より穿ち抜かれて爆散した。
「むぅ?」
『提督! 例のGフレーム使用機が来ました!』
それを超望遠カメラで見たバルトフェルドは表情に険しさを交えつつも興味も強めるが、周囲のザフト兵には緊張が走った。
「キラ! 落ち着いて! こっちが抱えて避けるから今のうちに調整して!」
「あ、ありがとうドゥリュース!」
そのハーケンがワイヤーで高速で引き戻された先にはバルバトスがあり、リュールに駆られたそれはストライクを抱え上げると、その重力圏内でも高出力を持つエイハブリアクター及びGフレームから半分生やされている状態で付いている重力操作機関で、砂上を大きな砂塵を巻き上げながら回避運動を取る。
「のわぁ! 何て速さだ!?」
「今度はこっちの弾が全然かすりもしねえ!」
今度はバクゥ側がその速さと動きに翻弄されることになり、その様子はバルトフェルド達も見ていた。
「…すごいなあ。あれだけ動いても十万年前の当時の現役だった頃には及ばないって話しだろ」
「いやいや提督! 感心してる場合ですか?」
「わかってるよ。こんな早くから一方的に撃ち込みまくるのは趣味じゃないんだがー…レセップス及び付属艦隊は足つきに向けて砲撃を開始。バクゥがあの二機をその近くから引き離した後でな」
『了解しました。ガザ―ル隊に伝えます』
するとバルトフェルド達がいる岩山の別の一角より砂塵と地響きが伝わってきた。
「…よし! 砂漠の砂の滑りや温度差もやっと調整し終えた! リュール! もう離していいよ…!?」
数分後、バクゥが付かず離れずの距離を取ってこちらの攻撃を回避しつつもあまり反撃をしなくなったころ、キラは初めよりも余裕が少し戻ったこともあってストライクのOS調整を終えるが、そこで幾つもの流星に近くもそれよりも近い何かが頭上を照らしてきた。
「!? これは地上戦艦による砲撃です!」
「取り舵三十! 回避ー!」
「弾道の数と速度及び熱量から敵母艦の規模及び位置を算出して!」
それを受けてようやくエンジンが温まり切ったアークエンジェルもスラスターを吹かせて身じろぐように動いて直撃を避けるが、至近で起きた爆炎は艦の巨躯を大きく揺らしてしまう。
「ぬおおおお!? ノリエガ司令とラミアス艦長の胸に付いている震度計も大きく揺れたっしょおおおばぁ!?」
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ! 早くしなさい君達!」
MS格納庫も揺れるが、艦橋の様子を映像で見たバッチグーたちは大きく鼻息を荒くするも、その最中でもウィンダムの地上戦用の調整作業に追われていたセレーナに強めに蹴り飛ばされた。
「アークエンジェルが!? ま、また第二射が近づいてきて…!?」
多数のバクゥの攻撃を避け続けていたリュールもそれに気づきつつ、周囲から自分達を潰そうとするでもなく、ひたすら邪魔をして引き離そうとする敵の動きに歯噛みするが、それとは別に寒気が生じる感覚を知覚に覚えた。
「…アークエンジェルは…やらせない…」
そのリュールが乗るバルバトスに抱えられているストライクの中で、キラの瞳から光が消えて底知れない深みが生じていた。
「…!? この感覚は…!?」
「…どうしたんだ
リュールがキラに対して覚えたその感覚は、船上を見下ろす位置にあるも流れ弾もそうは来ない山岳地帯の山林に潜む、フードの一団に混じるその二人の少女の片割れも感じとった。
次回、今現在のこの作品の原作で重要になっているあの“種割れ”が大きく活躍する予定です。
アークエンジェルがこの世界で共に戦うレジスタンスの正体は!?
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SEED原作通り
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作者に別案があるなら失敗覚悟で見たい
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作者の選択にお任せします