今回のお話には成人向けの続きがあってこちらになります(https://syosetu.org/novel/382294/25.html)。
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この世界ではアーヴの遺伝的先祖でもある
そうした惑星の一つである個体型惑星
「…全く、銀連にプラント小銀河を完全に抑えられるのはあれだから、国内の親和派もあれだけ切り崩して経済制裁を掛けたというのに…まさか、銀連に完全な崩壊など当分はしてもらわないように小さな抜け穴を設けさせてもらっていたオーブのヘリオポリスが崩壊、しかも銀連へのこちらの技術の無断転用まで行っていたことが発覚とは…」
その
「…それでいて、昨年のゼミーシュルとユニウス・セブンでの崩壊で表向きはご逝去なされた
それとは対照的に興味深そうな笑みを浮かべるのは、戦況分析を行う
「…笑いごとにするのは個人の嗜好でなら構わんがそれ抜きだとだいぶ面倒だ。今のところ正体はばれてはいないようだがもしも発覚すれば向こうが外交のコマに使えると勘違いして、それを受けたこちらの血の気の多い連中に向こうへも刃を向けさせる口実に使われかねん。そうでなくともあの頭脳が銀連に渡りでもしたら銀河自体の寿命が縮みかねん」
『…こんな状況でもお母君の
その両者のやり取りに遠方からの立体映像越しに加わったのは、
「どうした
『
「大きな間接的影響?」
予定上は次の皇帝であるドゥサーニュに対してもやや嫌味そうな態度を示すレケーフだが、ドゥサーニュの言い方に嫌な意味で無視できないものを感じ散る。
『パルミュラにおける親プラント政権成立と先の私の娘も関わったゼミーシュル慰霊式の前に起きたあの事件でさらに苦境となった銀連のサード・サマリアが、旧人民主権星系連合体中心領域付近のエリオハプト王国所属のスエズ星系を、現地の情勢悪化及び長年の友好関係にある同国支援を名目に保証占領しました』
「…おいおい…」
そして内容を聞いてケレーフは声音こそ憂鬱そうだが、表情は逆に警戒とそれ以上にどう猛さの混じる興味の色が浮かんだ。
旧人民主権星系連合体大星域に属する諸国の多くは、政体は表向き様々だが実質は権威主義に基づく独裁体制を敷いている国が多くて各国の独自色が強い。
そして、地球起源一神教を源流に持つサルース教徒が多数派を占める地域が多く、住民の間では同胞であるカナン人を弾圧するオルムス人とそれを支援する銀連中枢国である大星洋連邦やE.Uに対して反発が強い。
その反発は自分たちのそうした意見を抑え込んで、銀連中枢国への友好姿勢をとる自国独裁政権にも向けられていた。
これまではそうした国民の声は抑え込まれて表面化することはなかったが、エイプリルフール・クライシスに伴う大恐慌でそうした国々も諸国民は立ち上がるか飢え死にするかの危機的状況に追い詰まれ、多くの国の国民が前者の道を選んだ。
その結果、旧人民主権星系連合体大星域では多くの政権が倒れ、親プラント政権が成立して勢力図は現在進行形で塗り替わっている。
エリオハプトも長らく王家を傀儡にしていた親銀連中枢国軍事政権が続いていたが、その煽りで同国は内戦状態に陥り、そこで自国の隣がザフトに制圧されるのを恐れたオルムスが先制的防衛権を行使してスエズ星系を制圧したのである。
何せ、スエズ星系はパルミュラと共にE.U本国群大星域と旧人民主権星系連合体大星域を短時間で繋げる数少ない星系の一つにして、複数の星系とつながる
だが、サマリアと銀連中枢国及びそれと親しい自国独裁政権に抑え込まれていたサルース教徒たちにとっては、また身勝手な理屈で自分たちを侵略したことに他ならない。
「…その結果、E.Uが管理権を持つ旧人民主権星系連合体下部領域にある、リーチ星系へ繋がる
「…だったら、ラムキースの息子は早めにこちらへ戻した方が良いな。こちらで育って増えている科学者達も慣れて疑似星核粒子技術は大きく進んでいるが、それに応じて発起人がいなければまだ早期解決が見込めん問題も多い」
「そういえば現地にはご一族の少年ももう一人、現地パルミュラとの軍での交流会という形で派遣されておいでだな…」
「ええ、それをかぎつけて色々と動いているきな臭い方々も増えていますので…。情報省とも早めに調整を…」
「大丈夫か? 無断でご一門におとりをさせても」
「私も同じ年代のころに無断でされていましたよ。というかこの世界では
「そういえば現地には私と若いころの学友である
「…他にも、現地には確か
こうして今現在の
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「…ふう、これで今日の分の報告書は終わったな…」
帝国の中枢で軽くない決断が下された日の夕刻、現地では日が沈んだばかりの夕方にある、アークエンジェルが行き着いてしまった惑星アンティオキオの一角で、昨日にてザフトとアークエンジェルの戦闘を現地ニュースで知ったアーヴの少年である、アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・
この世界におけるドゥヒールはドゥビュースの息子でラフィールの弟なのは別時間軸と同じだが、生まれは別時間軸よりも早くて今年で15歳であった(ただし、容姿はアーヴにしても他の同年齢の同胞と比べても幼く見え、別時間軸をアニメ化した映像作品で猫と戯れていた頃のものであった)。
「ドゥヒール-、起きてるー? ちょっと見てほしいのがあるんだけどー」
そして、ドゥヒールの別時間軸にはない(もしくはまだ登場していない)要素の一つが、彼が泊まる部屋のドアをノックした。
「ん? どうした? 何を見てほしいのだリリア…!?」
「どうこの格好? 次にこの星で開かれる国際防衛産業見本市のキャンペーンガールにアーヴの子もよこしてほしいって注文が来て、興味が沸いたから試しに着てみたんだけどー…」
そうして自室の扉を開いたドゥヒールが目にしたものは、アブリアルのそれとは別の形状で尖った長い耳の形からエルフ型なのがわかる、生物学的アーヴでありながら欧州系のブロンドロングヘアをして左右にその一部をお団子ヘアにしており、この世界での彼の二歳年上の
「…あ、気絶してる…私も見せられた時は驚いたけど…刺激が強すぎたかしら…?」
赤面し目を回してぶっ倒れたドゥヒールの姿と、室内にあった姿見に写し出された広告付き傘を手にして肌面積の露出が多いキャンペーンガールの格好をした自身にリリアは苦笑して頬をポリポリと掻いた。
そのリリアの格好は、ドゥリュースのまだ思い出されていない記憶にあるSFロボット架空戦記作品で映し出された別時間軸で、同じ名と容姿をした同位体だろう女性が誕生日イラストで着ていたレースクイーンのような衣装であった。
次回は、主人公たちの現地での様子とようやく明かされるレジスタンスの正体が中心になります。