優さんがここに地霊殿にきて数日が経った。
ペット達の紹介や幻想郷の話をしたはいいが彼は夢でも見ているのかと言った顔をしていた
何があったのか聞いても答えてはくれない
一応地霊殿に置いてはいるが場合によっては博麗の巫女の下へ連れていかなければいけない。
確か外来人を外へ出すのも彼女の仕事だったはず
でも...お燐やお空にすら畏怖の目で見ている彼の眼はきっと外に連れて行けばもっと信用しなくなるでしょう
アレからこいしは何度も彼のいる部屋に訪れては追い出されている
こいしも懲りないのか、それとも面白がってやっているのか
読みたい相手だけ心が読めないというのは何気に面倒ですね
この能力が不便だと感じたのは初めてかもしれません
せめて彼の心が読めれば楽なのですが
「お燐、彼はどうですか?」
「特に何もしてませんね。逃げ出そうとする素振りも無ければ暴れるような事もしてません」
「そう」
心を閉ざすなんて余程の境遇だったのでしょう
考えられるのは...彼の年齢からして...治療してた際にみたあの痣や傷、虐待...それも過度な
幼少期から受けていたのであれば誰も信じられなくなるのも無理はないかしら
彼を今のまま元の外へ返すときっと自殺すらしかねない
私は別にこんな性格ではないのだけれど、彼を見ているとこいしを見ている気がしてならない
今でこそこいしは彼に興味がありますがいつ興味をなくしてどこかへ行ってしまうか...こいしなら心配はないのだけれど彼は違う
彼のいる部屋の前までやってきてノックをする。返事が返ってきたため入る
「調子はどうですか?」
「おかげさまで痛みは大分止みました...」
「そう、それなら助けた甲斐があったわ」
やはりまだ心が読めない。顔つきは来た時よりはマシになってはいるけれど警戒しているのは変わらない...
外の世界は便利なものが多いと聞いた事はあるのだけれど、彼はその文明の利器すら持ち合わせていない
持ち物も背負っていた鞄ぐらい。確認の為に見てはみたものの書いてあるのは歴史や計算系のもの
書物だから危険物ではないのは確かだけれど
「何か不便があったら言ってくださいね」
「....はい」
「では」
脱走する素振りもない、そもそも脱走すれば旧地獄で人間が歩いてるのを妖怪達が見れば襲いかかるでしょう
そうなった時はそうなった時で自業自得ですがせっかく助けたのだから死なれてはこちらとしては気分が良くない
仕事をしている最中、こいしが話しかけてきた
「お姉ちゃん。あの人、どうして何も話さないのかな?」
「誰しも話したくないことはありますよ。貴女もそうでしょう?」
「うーん?わかんないや!でも珍しいね、お姉ちゃんが心を読まないなんて」
そう、私は読んだ心を口にする癖がある。だからこいしからは私が心を読んでないように見えてるのだろうけれど実の所は読めないのが正しい
貴女と同じで読めない相手...とは口が裂けても言えない
「それじゃあ行ってくるね〜」
「程々にしなさい。嫌われるわよ」
「はーい」
分かってないと思う。でも一応は忠告しておいた
案の定こいしの大きな声が聞こえてくる
彼は迷惑をかけない為にと思っているのか声を荒らげてはいないが恐らくこいしから受けている質問攻めか何かに抵抗しているのだろう
全く困ったものね
「そういえば」
彼の持ち物で1つだけ確認してないものがあったのを思い出した
箱だったから確認してなかったけど
「...そういうことね」
どういう神経をすればこんな事をするのか
死ね
厄病神
邪魔者
産まなきゃよかった
なんで生きてる
これが彼が心を閉ざした原因ね
それにしてもこんな手紙をいつも持ち歩いてるのかしら?
ある意味狂人ね
業を背負ってるつもりなのかしら
私は紙くずを元に戻して箱を閉じ、机の上に置く。さて、どう話したものか....
ヒロイン必要?
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必要
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必要ない
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さとりとこいしで
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さとりで
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こいしで