悲しみのない場所へ…   作:ナグマシ

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PROLOGUE

嫌だ

悲しい

来ないで

近づかないで

やめて…

お願いだから…

 

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とある実験施設があった

倫理観のない実験が行われると噂のされる

彼女はそこで生み出された深海棲艦だった

元々人間だった彼女はここで、人としての人生を奪われた

 

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海軍資料No.254

 

ある時、テレビでも放送された大事故が起きた

『研究所爆破事故』

この事故は表向きは実験中の事故で起きた不運な事故だった

だが、この事故の真相は研究所で行われていた深海棲艦を生み出すという実験

それで生み出された深海棲艦達が脱走し起きた事故

『戦艦レ級elite』や『正規空母ヲ級改flagship』といった強力な深海棲艦、新種の姫級の深海棲艦などが脱走した

このことは民間に知らせるわけにはいかず、軍が内密に処理した

上記三隻を除いた、他の深海棲艦は処理が完了したが三隻は未だ見つかっていない

 

研究所に残っていた、資料によると

『戦艦レ級elite』は他個体よりも冷静な判断力があり、ただのレ級以上に強力であり、脱走を企てたのはこの個体であると考えられる

『正規空母ヲ級改flagship』は熱くなりやすいレ級のストッパーのような行動を行っていた

レ級とよく一緒におり、『実験No.21』の実戦ではレ級とコンビを組み高い成績を叩き出したことが分かった

『名称不明の姫級』は一番最後に生み出された深海棲艦

『実験No.101』である、人間を深海棲艦に変える実験で生み出された

実験体として使用されたのは8歳(現在は9歳)の少女であることが分かった

他の深海棲艦が本能的に守ろうとしている事が発覚している

また、彼女の艤装は『戦艦棲姫』のような見た目なのが確認された

上記三隻は発見された回数が少ないが、どれも一緒に行動していた

 

『名称不明の姫級』について

艦種は艤装こそ大きく厳ついが、駆逐艦であると考えられる

艤装は、主砲と魚雷発射管が多くあり、対空砲もかなりの数があることが確認されている

航行速度は、同行している戦艦と空母に合わせているため最高時速は不明だが、かなりの速度があると考えられている

また装甲は一般的な駆逐艦の数倍はあるは考えられている

交戦記録はなく、戦法などは不明

名称は現在検討中である

 

今回の脱走事故について海軍最高司令官は

『今回の事はこのような悪質な実験所を摘発できなかった、我々海軍の責任であり、防げたことであった。脱走した深海棲艦は強力な力を持っており、素早い撃破が必要と考えている。今後、このようなことが再び起きないように対策が必要と考えた我々海軍は、各研究所、鎮守府に大規模な視察を行うことを考えている。これが実現すれば、悪質な施設は無くなりこの悲劇的な事故はなくなるであろう』

と残している

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