悲しみのない場所へ…   作:ナグマシ

5 / 6
new place

私達はナガトさんの指示を聞き、執務室へと向かっていた

幸い艦娘とすれ違うことはなかった

 

コンコンコン

 

執務室の前につき、フブキさんがノックをする

 

「吹雪です。長門さんの指示できました」

 

「入れ」

 

「失礼します」

 

フブキさん、イナズマさん、私の順に中に入る

 

「それじゃあ早速だが、本題に入ろう」

 

確か呼び名を決めたり、今後のことを決めるんだっけ

 

「まず、話しやすいように名前を決めよう。何かいいのはあるか?」

 

決めてないの?

 

「いいのあるかな?」

 

「花の名前とかはどうです?」

 

それはいいかも

 

牡丹(ぼたん)とかはどう?花言葉で高貴ってのがあるし、姫のこの子にはぴったりじゃない?」

 

「そうだな…それに人見知りっていう花言葉もあるし」

 

そう言いテイトクさんが、フブキさんの後ろにいる私を見る

自分より大きい相手を警戒して何が悪い

 

「あなたも牡丹でいい?」

 

眼鏡の人…確かオオヨドさんが聞いてくる

 

「…ウン」

 

「よしっ、決まりだ!それじゃあここでの過ごし方を教えよう」

 

そう言うとテイトクさんは話しだした

長々と喋っていたけど、簡単にまとめると

・命の危険など、緊急時以外艤装を出さない

・部屋から出るときはナガトさん、テイトクさん、オオヨドさん、イナズマさん、フブキさんの誰かと一緒に出て一人にならないこと

・喧嘩など、問題を起こさないこと

・不自由があれば、すぐに報告すること

・他の艦娘の前では、極力何もしないこと

・一日の終わりに日記を書き、テイトクさんに提出すること

・緊急時以外海に近づかないこと(海が赤くなるかもしれないため)

・外に出るときはフードなどで、顔を隠すこと

だそうだ

 

「まあ、まず…服…だよな…どうしよう…?」

 

私の服のサイズは小さい海防艦程度

チビって言われてる気がしてきた

 

「陸の中も見せてあげたいのです…」

 

「フードとかで顔を隠くせば、大丈夫じゃないですか?」

 

「よし!分かった明日服を買いに行くぞ。吹雪と電も一緒行くから、準備しといてくれ。俺は指摘されたときの言い訳を考えとくから」

 

言い訳って…

でも海以外の世界を見れるのは嬉しいな

 

「了解なのです!」

 

「それじゃあ行こう牡丹」

 

「…ハイ!」

 

__________________________

 

トラック泊地でそんな楽しい会話が繰り広げられる中、パラオ泊地の佐藤提督は頭を抱えていた

 

(人工深海棲姫を保護した、知っといてくれ。じゃねぇだろ!もっと事情を説明しろよ!てかこれを受けたってことは俺も同罪になったじゃないか…。はぁ困るわぁ。とりあえず艦娘には知らせなくていいか…あいつのことだし海には出さないだろう…)

 

「提督…どうかしたか?」

 

頭をひたすらに抱えていると、工房に行っていた秘書艦の日向が帰って来る

 

「日向ぁ…また、トラック泊地の面倒事だよ。ここはお悩み相談所じゃねえんだぞ…」

 

「そうかそうか…それは不運だったな。それで開発の結果だが…」

 

佐藤提督は日向の冷たさにさらに心に傷を作った




人工深海棲姫改め牡丹は提督の名前がテイトクだと思っています
幼いがための勘違い!
あとトラック泊地の買い物は船を使わないといけません
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。