ノーダメ縛りの男、神ゲーに挑む   作:ハンター

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設定とかを調べながら何とか。
そんな設定あった?ってやつは独自設定。


第6話

 

 

 

「──よし、こっちもおっけー」

 

抜き足差し足忍び足。

 

大通りから外れ路地裏をこそこそ進む、気分はさながらドロボー。

半裸のタトゥーまみれのドロボーとか嫌だな。

 

ちらりと通りを見ればプレイヤーが多数。

見つかったらと思うとゾッとするね。

 

さて、移動がてらインターネットの掲示板をチラリとな。歩きながらは危険?ここは路地裏、人はいないさ。大丈夫。多分。

 

それにしてもシャンフロ関係の掲示板は多いな。

こういうの見てても情報が書かれてるから何げに見てて面白いんだよなあ。

 

 

 

【憎き阿修羅会の愚痴スレッド】

【シャンフロでのお前らのコーディネートを教えろ】

【寝ずにシャンフロプレイ(3日目)】

 

 

 

色んな掲示板がある中、1つの板に目が止まった。

 

「ヴォーパルバニーを連れた鳥頭のプレイヤーについて…?」

 

今1番勢いのある板。

ここの住人さん達は件のプレイヤーの情報を集めているご様子。

 

開いてみれば、書かれてる書かれてる鳥頭のプレイヤー。

そのプレイヤーネームは──

 

「……サンラク」

 

──目を瞑り空を仰いだ。

 

サンラク…?え?サンラク?

サンラクって"あの"サンラク?

 

あるぇ〜?アイツってクソゲー大好きっ子じゃないの?なんでシャンフロいんの?近々、天変地異でも起こるのかなぁ?

 

ヴォーパルバニー……あのうさぎのモンスター?

え?アイツまさかのテイム職で始めたの?なにゆえ?てかヴォーパルバニーをテイム出来るの?分からん。相変わらずアイツは分からん。

 

もしかしたら俺と同じで何かしらのフラグを立てて特殊な状況に身を置いてる説。ありますねえ。

……どこでも変なことしてるんだなあ、こいつ。

 

まあ本人かはまだ分からないけどね。

……サンラクなんて名前のやつが2人いるとは思えんが。まあプレイしてるんだろう。今度連絡とって合流してみよ。

 

「そんなことはさておき、いざサードレマ」

 

裏路地を進み、街を出る出入口まで誰にも見つかることなくたどり着いた。

 

俺の隠密スキルはダンボールおじさんに匹敵するのさ。

頬を叩き気合を入れる。

 

ここからがホントのノーダメ縛りだ。

……やべー、ゴルドゥニーネのこと追い出してテンションが……シャンフロをノーダメでクリアする目標が……アイツのせいで。

 

こっから頑張れば……ああ、ダメだぁ……どんどんテンションが。

 

そんなことを思いつつトボトボと歩き出す。

 

「……………?」

 

……今誰か俺の名前呼んだ?

振り返ってみるがそこには誰も……いや、人はいるか。プレイヤーが多いな、うん。

 

とはいえこっちになにかアクションを起こしてる人物は無し。

 

「気のせいか……」

 

首を傾げながら顔を正面に向け歩き出す。

 

さて、ゴルドゥニーネのストレスは待ち受けてるであろう次のエリアボスに全部ぶつけましょう。

 

 

▷▷▷▷▷

 

 

「お、やってんねぇ」

 

歩きを強制される沼地を進み、やってきたボスエリア。

そこでは先に来ていたパーティの方々がボスらしきモンスターとやり合っていた。

 

 

 

「ああああもう!動き辛い!」

「潜りすぎたろコイツ!」

「ヤバい!打ち上げられた!誰か!」

 

 

 

ほっほっほっ、元気じゃのぉ。

どれ、しっかり見学して動きを勉強させてもらうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……うし、さてやるか」

 

先程のパーティさん方は奮闘虚しく砕け散ってしまった。

哀れ若人。

 

まあ、攻略法は流石にわかったでしょう。次やれば勝てるさ。おそらく。

 

初めは何も無い沼地。

潜り潜むエリアボス。

 

そこからザバッと顔を出せば沼地を泳ぐ4足生えたサメのようなモンスター。

 

泥掘り(マッドディグ)

 

「近くで見れば案外可愛い顔してんのな」

 

さて、まずは沼地から出る。

周りに点在している岩場。基本はそこを足場にして戦う。

 

わざわざ歩きを強制される沼の中で戦うとかありえないよね。しかもソロならなおさら。

ソロで沼の中とかドMもいいとこ。そんなことするやつなんて居ない。いるわけない。いたら煽る。全力で煽る。

 

あとは突進してくるからそれに合わせて回避と攻撃。

気をつけるのはフィールド全体を揺らして動きを止めてましたからかち上げてくる攻撃だけ。

おそらく特殊行動。体力が一定を下回ったらしてくるだろう。

 

ま、それは回避スキル使えば余裕だし、多分沼の中だと確定で動きを止められるだけで岩場なら安全……だと思いたいなあ。

 

「ま、ゴルドゥニーネのクソガキより厄介な相手ではないでしょ」

 

そんなことを今なお突進してくるマッドティグに目を向けながら呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よゆーよゆーよゆーのよっちゃん、らくらくチンチン……てね」

 

弓を肩に担ぎ歩みを進める荒野。

マッドディグ戦。観戦してたのもあったが、まあ大方俺の予想通りの動き。

苦戦する理由は全くなかったね。ノーダメよゆーだぜ。

 

さて、そろそろサードレマ。新しい町はワクワクするなあ。

 

「……っても、この体をどうにか隠さなきゃおちおち観光も出来やしないんだけど」

 

我が身に視線を移し、そんなことを独り言ちる。

頭から被って全身隠せるアクセとかないもんかね。ないか、流石に。

もはやアクセじゃないしね。

 

「ま、足にマーキングされなかったのは良かったな」

 

そんなことになってたらまさかのパンツ一丁という人の尊厳フル無視の地獄縛りだったからな。

そんなん想像しただけで引退ものだわ。

 

さてと、サードレマに着いたらまずは何をするか。

マッドディグを倒してレベルも上がったしステータスポイントの割り振り……は、少し貯めてから一気にやりたい派。

 

観光は人多かったら先ず無理。

調べたらサードレマはシャンフロないでも屈指の大都市。ならば人は集まるのは必然。

 

こうなりゃ、ササッとサードレマ超えてフォスフォシエに向かうか?

クッソゥ……街並みを堪能するのもフルダイブ型VRゲームの醍醐味だと言うのに…!

 

おのれ許さんゴルドゥニーネ…!殺してやるぞサンラク…!(とばっちり)

 

「お、あれがサードレマか。デッケェ…」

 

綺麗な街並みが広がるその場所。

離れた場所からでも分かる活気。

 

あれを無視して次の街に向かわないといけないとか、俺はRTAをやってるのかな?それをやるならだいたい2周目なんだけどなあ。

 

「……あそこにサンラクいるかなあ」

 

いたら愚痴を聞いてもらお。

 

……てか、どうやって街に入ろっかな。目立つよなあ。

 

「……よし!後は野となれ山となれ!」

 

堂々としてれば案外バレないかも!

それにプレイヤーから注目されるなんて俺の勝手な思い込みの可能性あるしね!うん!

 

よぅし!こうなりゃ張り切って街観光しちゃうぞぉ!




ああ……話を進めるネタが思いつかない…!
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