ヒロアカ41巻を読んで頑張ろうって気になったので、なんとか42巻が発売される前に完結させたいですね
頑張ります
僅か数時間で消滅した泥花市から市民達の死体は見つかっておらず、行方不明者が多数となっているそうだ。
1つの市の消滅と、泥花市民達の行方不明にはオールフォーワンが関わっているような気がするが、正確な情報は入手できていない。
それでも戦いが近いことは理解できていた私は、ヒーロー、ブレイドハートとして活動する為の準備を整えることにした。
私が教師として働いている中学校には、ヒーロー公安委員会から事前に通達が届いていたようで、オールフォーワンの討伐が終わるまでは休職ということになる教師の仕事。
長い休職とならないように、早めにオールフォーワンを討伐するとしよう。
そう決めて普段着を脱いだ私は、簡単には破れない強度を持つ黒い着流しに身を包み、頑丈な合金で竹刀を模した形状に作られたサポートアイテムを腰の帯に差す。
このサポートアイテムには、あるギミックが備わっているが、本気で戦う時以外は使うつもりはない。
次は木刀に似た形をした合金製の刀状の棒を片手に持ち、軽く振るうと風が唸り、吹き荒れる暴風。
通常の金属よりも重さがある合金だけで作られている棒は、それなりに重量があるが、私なら問題なく振るうことが可能だ。
刃物よりは殺傷能力が低いとしても重く堅い鈍器とも言える合金棒は常人相手には過剰な武器だが、私が戦う相手は常人ではないので、合金棒も持っていくとする。
最後に、歴戦を経て黒く染まった黒警棒を懐に忍ばせれば、これで戦闘準備は完了だ。
装備を整えた私は家を出ると、待ち合わせ場所でレディ・ナガンと合流。
ヒーロー公安委員会から渡された情報をレディ・ナガンと確認しながら向かう場所は、廃工場に偽装されたオールフォーワンのアジトの1つ。
どうやらアジトは脳無の格納庫でもあるようで、数十体の脳無の姿を確認できた。
複数の個性を持てるように改造された死体である脳無は、個性の所持数と改造強度によって下位、中位、上位と分けられている。
上位の黒い脳無は最低でも常人の10倍以上の筋力を持っているらしい。
そして上位の上に位置する最上位のハイエンドは、上位以上の能力に加えて、生前の性格が反映された高度な自立思考能力を持つ。
私が以前戦ったマスキュラーを素材に作られたハイエンドには、確かにマスキュラーの性格が残っていた。
ハイエンドを終着点とすることなく更に脳無は改良されていて、進化する肉体を持つ脳無すらも作り出されている。
そんな脳無の情報を思い出しながらオールフォーワンへの手がかりが残っていないかアジトを調査していると、突如として動き出した脳無達。
格納庫に保管されていた大量の脳無が一斉に此方に襲いかかってきたが、この脳無達は侵入者を殺害するように命令されていたようだ。
しかし一刀の技や武装色の覇気を使うまでもない相手である弱い脳無達は、合金棒による単純な殴打で対処が可能だった。
下位と中位の脳無だけが保管されていたこの場所は、オールフォーワンにとって重要なアジトでは無かったということだろう。
その後も幾つかのアジトをレディ・ナガンと一緒に確認してみたが、まれに上位の脳無が居るくらいで、オールフォーワンの重要な拠点は、未だに発見できていない。
破壊した脳無の数は数百体を軽く超えたが、これだけの数の脳無が存在していたということは、それだけの数の死体がオールフォーワンに回収されていたことになるな。
こっそりと死体を集めるにも限度があるので、やはり泥花市に居た市民達が脳無の素材にされてしまっている可能性が高そうだ。
そう考えながら今日もオールフォーワンのアジトの1つに侵入すると、内部には凄まじい数の脳無を従えたハイエンドが待ち構えていた。
最後尾に立つ1体のハイエンドの前方には、黒い身体を持つ上位の脳無が20体に、中位の脳無が30体で、下位の脳無は数え切れない程の数。
脳無の数を減らす必要があると判断した私は、合金棒を片手に持ったまま、懐から瞬時に取り出した伸縮式の黒警棒を伸ばすと、もう片方の手に持つ。
そして、一刀よりも手数が多い二刀の構えを取って前に出た私は、床を蹴り脳無達へと接近。
「ユキナサイ!セメルノデス!」
するとハイエンドが前方の脳無達に指示を出して、此方に攻撃させようとしてきたが、まずはこの脳無達から排除するとしよう。
「二刀、花天」
合金棒と黒警棒で絶え間無い連撃を叩き込む二刀の技を繰り出した私は、近付いてきた脳無達の頭部を容赦なく破壊していった。
「ショウメンカライッテハイケマセン!サユウカラマワリコムノデス!」
脳無達に指示を出すハイエンドは、この場に居る脳無への命令権も所持しているみたいだ。
ハイエンドの指示に従い左右から回り込んできた脳無達を容赦なく合金棒と黒警棒で始末していく。
共に戦うレディ・ナガンの個性、ライフルにより放たれた弾が脳無達の頭部を貫いていき、再生持ち以外は倒れていった脳無の集団。
サイドキックの的確な銃撃によるサポートで、頭に穴が開いて一瞬動きが止まっていた脳無達の頭部を、私が完全に破壊してトドメを刺す。
「ジョウゲサユウカラセメテイキナサイ!」
更に指示を出すハイエンドの声には特殊な電磁波があるようで、ハイエンドの声で煽動されるかのように身体能力が強化された脳無達。
このハイエンドは、脳無を強化する脳無という珍しい存在ではあったが、その力が個性であるのは間違いない。
「下がってくださいレディ・ナガン。無効化範囲を前方に広げます」
サイドキックに指示を出して下がらせた私は、常時発動している個性の範囲を操り、前方に広げていった。
私の個性は個性無効化であるが、幼い頃からの訓練により、半径の範囲を広げるだけではなく前方や後方に無効化範囲を広げることも可能になっている。
前方に集中して広げた個性無効化空間に足を踏み入れた脳無達の動きの速さは、ハイエンドに強化される前に戻ったようだ。
無効化範囲内では、個性による再生すらも使えない状態である脳無達を簡単に倒すことが可能で、あっという間に数を減らした脳無。
「一刀、神槍」
指示を出す相手が居なくなり、孤立したハイエンドへと接近した私は、片手に持つ合金棒で一刀の技を放つ。
神速の片手突きを放つ一刀の技である神槍によって、ハイエンドの頭部を貫いて破壊し、何もさせずに倒したところで、アジトに仕込まれていた機器から投映された映像。
「これが起動したということは、脳無達は倒されてしまったようだね。流石はブレイドハート、やはり多少数を揃えた程度ではきみを倒せないようだ」
映像に映る白髪の大男は、楽しげな笑みを浮かべながら拍手をしていた。
この大男こそがオールフォーワンで間違いないだろう。
「僕の興味は、最早あのオールマイトにはないよ。衰えたウドの大木には用はないのさ」
「次は、きみだ」
記録された映像の大男が此方を指差した瞬間、素早くレディ・ナガンを抱えて床を蹴り、足で放つ飛ぶ斬撃で破壊した窓から外に飛び出す。
そうして瞬くよりも速くアジトから脱出した私の背後で、大爆発したオールフォーワンのアジト。
幸い周囲に人が住んでいるような場所ではなかった為、爆発による被害はアジトだった建造物だけで済んだ。
「助けてくれてありがとな、ブレイドハート」
お姫様抱っこの状態で私に抱えられたまま感謝してきたレディ・ナガン。
「相棒を助けるのは、当然のことですよ。とりあえずいつまでも抱えられたままでは嫌でしょうし、そろそろ降ろしましょうか」
「抱えられてても全く嫌じゃないし、もうしばらくこのままでも、わたしは一向に構わないが」
嬉しそうな顔で笑いながらそんなことまで言ってきた私のサイドキック。
どんな状況でも心に余裕があるのは悪いことではない筈だな。
「助けてくれたヒーローには、感謝のキスでもしといた方が良いか?」
なんてことを言って顔を寄せてくるレディ・ナガンが、私にキスをする為に狙っている場所は頬ではなく口だった。
「頬なら別に問題ないんですが、何故貴女は私の口を狙っているんですか、レディ・ナガン」
「スナイパーは、効果的な場所以外は狙わないのさ」
そういうところでスナイパーらしさは出さなくても良いんじゃないかと思った私は、レディ・ナガンの猛攻を避けておく。
その後、オールフォーワンに私が勝利してから祝福のキスをすると決めたレディ・ナガンは「さっさとオールフォーワン倒しちまおうぜ」と物凄くやる気に満ち溢れていた。
まあ、全くやる気が無いよりかは良いことなのは確かだろう。
今回登場した脳無達は異能解放軍が素材となっていて、ハイエンドは花畑孔腔が素材になっていました
ちなみにブレイドハートにキスをしようとしたレディ・ナガンの目は獲物を狙う獣のようだったみたいです
見たい番外編があれば選んでください
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志村菜奈世代に転生
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オールマイト世代に転生
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緑谷くん世代に転生
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最終話の続き