個性無効化サムライ先生   作:色々残念

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珍しく今日は休みだったので早めに思い付いた話を更新します
感想、評価、お気に入り登録、ここ好き投票、ありがとうございました
これでこの話は完結となります
4話か5話で終わるかと思っていたら20話にまでなりましたが、なんとか完結させることができました
完結記念に匿名も解除しておきますのでよろしくお願いします

ちょっとアンケートも追加してみました


再会と結婚式、そして再びの出会い

オールフォーワンを知っていたヒーローによって保護され、今まで隠れて生きていた志村家の人々。

 

行方不明になった転弧くんが生きていると知った志村家の人々は、転弧くんに会いたいと思っていたようだが、オールフォーワンとその手の者が生きている間は面会が許可されていなかったそうだ。

 

全てが片付いた今なら問題はないと判断されて転弧くんとの面会は許可されたみたいだが、万が一を考えて個性を無効化できる私も同席することが条件となっていた面会。

 

15年間離ればなれだった家族の再会に立ち会うことになったが、特に個性を使うこともなく落ち着いていた転弧くんは父親の弧太朗さんを見て「お父さん老けたな」と笑っていた。

 

そんな転弧くんを見て涙を流していた弧太朗さんと直さんに華ちゃん。

 

転弧くんの母方の祖父母の千津夫さんと真子さんは寿命で亡くなってしまった為、この場には居ないが、亡くなる最期まで転弧くんのことを気にしていたらしい。

 

千津夫さんと真子さんが亡くなっていることは悲しく思ったみたいだが、それでも久しぶりに家族と再会できて喜んでいた転弧くんに、志村家の人々も嬉しそうに話しかけていたな。

 

離ればなれだった年月を埋めるように穏やかな家族の時間を過ごす志村家の人々と転弧くんは、とても楽しそうに会話を続けている。

 

1時間の面会時間ギリギリまで、転弧くんと様々なことを話していた志村家の人々。

 

面会時間が終わり、帰ることになった志村家の人々は転弧くんに「また会いに来るから」と伝え、転弧くんは「楽しみに待ってる」と言って家族に笑顔を見せていた。

 

同席していた私も志村家の人々と一緒に立ち去るところだったが、そんな私の背中に「ありがとう、剣心兄ちゃん」という転弧くんからの感謝の声が届く。

 

私が同席していたから今回の面会で家族と話すことが出来たのだと、転弧くんは知っていたようだ。

 

「きみが家族と話せる機会を作れるとするなら、私は何度でも手伝いますよ転弧くん」

 

それだけ言った私は今度こそ立ち去ることにしたが、移動中に志村家の人々にも様々なことを感謝されることになってしまう。

 

志村家の人々には「そんなに気にしなくても大丈夫ですよ」と言っておき、そこまで負担になっていないことも伝えておいた。

 

転弧くんと志村家の人々の再会となる面会も無事に終わったが、再び面会が行われるまでは、もうしばらく時間がかかりそうだな。

 

転弧くんと志村家の面会で再び私の出番が来るのは、随分と先のことになりそうなので、私は自分がやるべきことを進めるとしよう。

 

という訳で、筒美火伊那さんを私の両親に紹介して「私は、この人と結婚します」と伝えたり、結婚式を行う式場を探したりして、火伊那さんと一緒に様々なものを選んだ。

 

私と火伊那さんの結婚式の日時も決まり、連絡してみた友人や知人達は全員が「絶対に行く」と言ってくれたので、それなりに賑やかな式になりそうだった。

 

結婚式当日、来てくれた全員に感謝をしておいたが、かなりの人数が集まってくれたようだ。

 

2年前に助けてから交流があったウォーターホース夫妻と、その息子の洸汰くん。

 

分倍河原仁さんと轟冬美さんだけではなく、家族全員が来ていた轟家の人々。

 

インゲニウムこと飯田天晴さんと飯田家の面々の中には、天晴さんの弟の天哉くんの姿もある。

 

長い付き合いの友人である鈴木くんは、恋人のトイトイと一緒に来ていたみたいだ。

 

それ以外にも様々な人達がやって来てくれていたが、1番目立っていたのがオールマイトさんなのは間違いない。

 

始まった結婚式は進んでいき、純白のタキシードを着用した私は、ウェディングドレスを着た火伊那さんと共に歩く。

 

神父の前で新郎新婦として愛を誓い、指輪を交換した私と火伊那さんは誓いのキスを行った。

 

とても幸せそうに笑っている火伊那さんを抱きしめて、私も笑う。

 

祝福の声が上がり、盛大に盛り上がった結婚式。

 

筒美火伊那さんが常無火伊那さんとなり、私と同じ名字になってから数ヵ月後に、今度は分倍河原仁さんと轟冬美さんの結婚式が行われることになる。

 

仁さんの友人代表として結婚式でスピーチをすることになっていた私は、何を話すか事前にしっかりと考えていたので、焦ることはない。

 

仁さんと冬美さんの結婚式当日、礼服を着用して式に向かった私と火伊那さん。

 

始まった結婚式は順調に進んでいき、ついに私の出番がやってきた。

 

「私の友人である仁さんは、自分以外の誰かを助ける為に頑張れる人で、そんな仁さんが居たことで救われた命が数多くあることを私は知っています」

 

私が友人の仁さんに対して思っていることを言葉にしていき、スピーチを続けていく。

 

「2倍という個性を用いて人を増やし、血液の輸血まで可能とすることで誰かを助けてきた仁さんは、助けられた誰かにとって、まさしくヒーローと言えるでしょう。そんな仁さんを私は、友人として誇りに思っています」

 

仁さんの友人代表として選ばれた私が仁さんについて話していると、ちょっと照れている顔をしていた仁さん。

 

「ちなみに今日結婚する仁さんと冬美さんの仲が縮まった理由は、燈矢くんが雄英体育祭で無茶をして、血液が足りなくなった際に仁さんが助けたからでしたね。誰かを助ける為に頑張っていた仁さんの横顔が格好良かったと冬美さんは言っていました」

 

そこまで私が言ったところで、今度は冬美さんが照れて顔を赤くしていたな。

 

「さて、長々とお話しましたが、最後に仁さんの友人として言葉を贈らせてもらいます。大切な人の手を決して離さないように、しっかりと握って、幸せな家庭を築いてください仁さん」

 

締め括るように言った私の言葉を聞いた仁さんは、冬美さんの手を握って穏やかな笑みを浮かべていた。

 

仁さんと冬美さんの結婚式の最中、エンデヴァーさんこと轟炎司さんが号泣していたりもして、轟家の面々が驚いていたりもしたが進んでいった式。

 

ついに結ばれた仁さんと冬美さんを見ていた炎司さんが、再び号泣していたりもしたのでハンカチを渡しておいたが、止まらない炎司さんの涙。

 

一人娘を嫁に出す男親の気持ちは、当の本人になってみなければわからないのかもしれない。

 

そんなこともあったが仁さんと冬美さんの結婚式は無事に終わった。

 

その後、私が火伊那さんと結婚したという情報が教え子達の間を巡ったらしく、十数人の教え子達が家までやって来て、私と火伊那さんに模擬戦を挑んできたりもした教え子達。

 

模擬戦に全戦全勝していると教え子達が「泥棒猫に先生が奪われた」とか「先生の初恋泥棒」などと私に文句を言っていたりもしたな。

 

ひたすら模擬戦をして、積年の想いが吹っ切れるまで戦った結果、私のことはなんとか諦めてくれたようで、凄まじく落ち込みながらも帰っていった教え子達十数人。

 

それから月日は過ぎ去っていき、私に新しい家族が増えたり、教え子達がプロヒーローになっていたりもしたある日。

 

帰り道で、シュガータイムという名前の洋菓子店を発見した私は、家族への土産に何か買っていこうかと考えて、店内に入ってみることにした。

 

「いらっしゃいませ」

 

笑顔で出迎えてくれた店長らしき人物は、大柄でタラコ唇な黒髪の男性だが、明らかに私よりも年齢は下で、まだ若い。

 

砂藤力道と名乗った洋菓子店の店長は、ヒーローを目指すか、菓子職人の道を選ぶかで迷っていたこともあったようだ。

 

それでも砂藤くんは今の道を選んだことには後悔していないようで、おすすめのケーキを幾つか私に紹介してくれる。

 

特製のホイップクリームが塗られたシフォンケーキとガトーショコラを購入して帰るまでの間に、砂藤くんが用意していた色紙にブレイドハートのサインを書き込んでおくと、物凄く喜んでくれた砂藤くん。

 

シュガータイムで購入したシフォンケーキとガトーショコラは絶品で、火伊那さんと私の息子も気に入っていたみたいだ。

 

またシュガータイムに行ってみるのも悪くはないだろう。

 

それから更に時が過ぎ、教え子達が私の息子達と結婚したりして家族が凄まじく増えたり、孫の顔を見ることが出来たりもして、火伊那さんと一緒に穏やかな日々を過ごしたりもした。

 

今生の人生も、悪くはなかったと思えるぐらいには幸せに生きることができたのは間違いない。

 

愛する家族に囲まれて最期を迎え、今生の私の人生は終わる。

 

それで終わりかと思っていたら再び生まれ変わっていた私は、五月雨ケンシンという名前で、シモツキ村という村に生まれていた。

 

どうやらワノ国で生きたかつての私、五月雨シグレの子孫が、リューマの子孫と一緒にワノ国を出て辿り着いた場所が此処であるらしい。

 

リューマの子孫達が住まうシモツキ村で穏やかな日常を過ごしていると、ある日、今の私よりも2歳ほど年下なロロノア・ゾロというリューマと似た顔をした少年に剣の勝負を挑まれることになる。

 

竹刀を使って、ゾロくんを軽く打ち負かしていると、今度は霜月くいなから勝負を挑まれた。

 

ゾロくんよりかは強いが、子どもに負けるほど弱くはない私は、くいなさんも手加減して軽々と倒す。

 

「それでは、次は拙者の番でござるな先生」

 

そう言って現れたのは、生涯独身だった忍野さんによく似ている霜月クノウという女の子。

 

シモツキ村で私の次に強いクノウさんは、私に負けてから、何故か私のことを「先生」と呼ぶようになった。

 

まあ、先生と呼ばれるのは慣れているので、特に違和感を感じたりはしない。

 

短い竹刀2本を2刀流で構え「行くでござるよ、先生」と言いながら笑顔で突撃してくるクノウさん。

 

「ええ、来なさいクノウさん」

 

竹刀を構えた私は、2刀流で連撃を叩き込んでくるクノウさんを迎え撃つ。

 

まあ、新たな今生で、再び教え導く教師になってみるのも悪くはない。

 

そう考えて私は笑った。




ちなみに先生が再び転生したのは五月雨シグレが存在した世界のONE PIECEでルフィ世代となっています
そして霜月クノウさんは、忍野さんが転生して生まれ変わった存在ですが先生と違って記憶は失われていますね

見たい番外編があれば選んでください

  • 志村菜奈世代に転生
  • オールマイト世代に転生
  • 緑谷くん世代に転生
  • 最終話の続き
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