ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者   作:哀上

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春風 16

「イタズラする悪い子にはお仕置きです!」

「え、ちょっ……」

 

 受付嬢が毛ほども反省していない事を感じとったのだろうか。

 

 嬢に抱きついて好き勝手していた彼女。

 そのまま抱き返され。

 抵抗する間も無くあっという間に拘束されてしまい。

 一瞬でベッドに押し倒される。

 

 頭にハテナを浮かべ。

 まだ現状に理解が追いついていない様子。

 

「ほら、ロルフさんも手伝って」

 

 嬢の早技をはぇ〜と眺めていた所。

 呼ばれた。

 どうやら受付嬢を拘束するのを手伝えとの事らしい。

 

 彼女達の絡みは眼福ではありつつ。

 多少、置いてけぼり気味で疎外感はあったからね。

 これ幸いと。

 混ざりにベッドへと侵入。

 百合の間に挟まる俺。

 いや、こいつらが百合かは怪しいとこあるけど。

 

 言われた通りに手首を押さえる。

 万歳した様な形。

 嬢が足の間で膝立ちをして、じっと見下ろしている。

 受付嬢はと言えば。

 大人2人がかりで拘束されてしまい。

 ほぼ身動きが取れない状態。

 

 まぁ、拘束してると言ってもだ。

 大した力は入れていない。

 受付嬢からも軽い抵抗を感じる程度でしかないし。

 別に本気で嫌がってる訳じゃないのだろう。

 そういう場所だしね。

 一種の、ソフトなSMプレイである。

 

「お姉様、待って!」

「大丈夫だから。暴れちゃダメ」

「……あっ」

 

 証拠に、多少不満そうな声をあげつつも。

 言葉に艶やかなものが混じる。

 

 別にどこかを触られてるってこともないのだけれど。

 俺に両手拘束されて。

 嬢に膝立ちの状態で見下ろされて。

 そのシチュエーションに興奮でもしているのか。

 

 しかも、こんなカオスな状況である。

 またスカートが乱れて。

 白い太ももが裾の下からひょこりと顔を覗かせている。

 凄い格好だ。

 声も合わせて相当はしたない。

 

 ただ、最早気にしてる場合ではないらしい。

 それどころじゃないって感じだ。

 

「本当に、ストップ……」

 

 形だけ、何とか一応抵抗してる体を維持する受付嬢。

 本当に維持出来てるのか怪しいが。

 本人としては、そのつもりではあるのだろう。

 

 嬢がそっと腰に手を伸ばす。

 はっと息を呑み。

 弱々しく発してた抵抗の言葉を止め、何かを覚悟したように目を瞑る。

 が、焦らすように。

 直接は触らずスカートに手を掛けた。

 

 何か言いたげな表情を浮かべる受付嬢ではあるが。

 彼女が何か言う前に、嬢がそのままスカートを下ろしにかかる。

 恥ずかしがってる癖に逆らえないのか。

 焦らされて。

 いい加減我慢の限界が来てるのか。

 脱がせやすいように少し腰まで浮かせる始末。

 

 さっきまでの形ばかりの抵抗。

 あれはどこへ行ってしまったのかってレベルの堕ち具合。

 スケベな女である。

 

 そして、何だかんだ絶対領域に守られていた。

 お宝がついにご開帳。

 あれ?

 この下着って、

 

「すっごくエッチな下着」

「……はぅ」

「今日、ずっと履いてたの?」

 

 こくり

 

「お仕事中も?」

「は、はい」

「いけない娘」

 

 嬢の言葉に、顔を真っ赤にしながら答える受付嬢。

 

 働いてる時から着てきたのか。

 まぁ、ギルドあがって直接ここまで来たしな。

 普通に考えればそうか。

 更衣室で履き替える方が難易度高そうだし。

 にしても、だが。

 

 真面目そうに仕事してたくせに。

 俺にエッチだなんだといってくれたけど。

 どっちがだ。

 こんなん履いて仕事してる奴の方が。

 これ、よっぽど変態である。

 

 あ、もしかして……

 さっき必死にスカート押さえてたの。

 下着見られるのもそうだけど。

 こう思われるから。

 それが恥ずかしかったのかも?

 

 言うて、何度か身体重ねてる訳で。

 しかも娼館にまで来てて。

 ベッドの上で下着見えそうになっただけにしてはねぇ。

 ちょっと過剰反応な気はしたのだ。

 

 そんな恥ずかしいのに。

 なんで、それ履いてきたんだと思わんでもないけど。

 それでも履いてくるところが。

 個人的には、かなり男心をくすぐってくる。

 

「ロルフさんはこの格好どう思う?」

「……どスケベ」

「やっぱり、そう思うよね」

 

 俺にまで話を振られ。

 

 相当恥ずいのか、顔を隠そうといやいやするも。

 手は俺に抑えられ。

 足は嬢に抑えられ。

 どうしようもなくベッドの上で悶えるばかり。

 

「エッチな女の子は嫌い?」

「まさか」

「だよね。ほら、よかったね」

 

 よしよしされ、逃げ場もなく。

 ひたすら羞恥プレイな様な事をさせられている。

 だんだん受付嬢が可哀想に見えてきた。

 

 ま、可哀想は可愛いからね。

 仕方ないね。

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