「ロルフさん、ちょっと」
羞恥に悶える受付嬢を眺め。
こう、何とも言えない満足感を得ていた所。
嬢に手招きされた。
どうやら、内緒話があるらしい。
上半身を乗り出し。
耳を傾ける。
俺は受付嬢の頭側にいて、嬢は足の間にいるので。
必然。
横たわって、スカートを脱がされて。
その上で会話する事に。
……冷静に、凄い状態である。
「聞こえてなかったみたいだから、耳元で言ってあげてください」
「え?」
「こういう女の子好きなんでしょう?」
「まぁ」
「だったらちゃんと言ってあげないと」
「お、おう」
「ロルフさんの正直な気持ちを、今度は聞き逃さない様に……」
要は、褒めろと。
嬢の言いたい事はこれらしい。
さっきも嬢に振られて軽くそんな話はしたけど。
確かに。
受付嬢完全に目を回しちゃってたし。
とても、話が耳に入るような状況ではなかったからな。
聞こえてはなかったかもしれない。
にしても、マジか。
この嬢、受付嬢への羞恥プレイ。
まだ続けるつもりらしい。
俺には完全にダウンしてるように見えるが。
手を緩めるつもりはないと。
……鬼かな?
いや、これでこそプロなのかもしれない。
「あー、ごほん」
わざとらしく咳き込んでみる。
適当に何か言おうとして、上気した肌が目に入り。
悶えたせいで汗ばんでもいるのだろう。
ふわりと。
受付嬢の香りにフェロモンが乗る。
いざやるってなるとちょっと。
この耳元でとか、こっちまで変な気分になりそうだ。
ただ、嬢は逃がしてくれそうにない。
いい加減覚悟を決めなければ。
「綺麗だ、似合ってるぞ」
「へ……??」
言った!
しっかり耳元で、言ってやった。
完全に何処かに意識が飛んでた様子の受付嬢。
だが、流石に耳元で言われると。
無理にでも頭に入って来たのだろう。
そして、再起動した彼女と目が合い。
う、気まずい。
なぁなぁで始まった関係だから、そういやまともに褒めた事なかったかも。
元々腐れ縁的な感じだったし。
だから、余計に。
見つめられ、嬢に助けを求めるも。
もっとやれと言わんばかりのジェスチャー。
まだ足りないと?
「えーっと、そういや今まで言ってなかったけど」
「っ、ひゃい!」
「俺はお前の事ちゃんと好きだからな」
……
俺も恥ずいんだが?
ってか、明らかに行き過ぎた気がする。
そういう場面じゃなかっただろ。
まぁ、正直な気持ちではあるし全く嘘ではないのだが。
熱にやられた。
と言うか、フェロモンにやられた。
上気した肌に、香りに。
この場の空気感。
いつの間にかつい口をついて……
「……おい!」
「いや、今のはロルフさんが暴走しただけでしょ?」
俺の背中を散々押してくれやがった嬢の表情を伺う。
まぁ、それはそうではあるのだが。
ニヤニヤと。
それも、受付嬢ではなく俺の方を向いて悪い笑みを浮かべている。
あー、なるほど。
このやろう!
確かに、俺の暴走でもあるだろう。
ただ、それはそれとして。
受付嬢の羞恥プレイついでに、こっちまでターゲットにしてやろうって。
そのつもりだった説も濃厚なのでは?
そもそも、嬢は男向けの娼館で働いているのだ。
女もいけるとして。
普通に男も性的対象である。
散々お世話になってるし。
こっちに飛んでくるのも当然ではあるか。
と、予想は立てつつも。
ダメだな。
これ以上突っ込んでも火傷しかしない気がする。
俺へのダメージは置いておいて。
受付嬢への効果も抜群だったらしい。
一度再起動したのだが。
また、完全に固まってしまった。
その間に、嬢が上半身も脱がせにかかる。
抵抗は皆無。
その体をとる余裕もないらしい。
袖を通すのに邪魔なので。
俺も手を離して自由になったのだが。
その上で、嬢にされるがまま。
「出来た!」
一瞬の内に脱衣が終了。
上下ともに下着姿になった裸体を見下ろしつつ。
満足げな表情を浮かべる嬢。
対照的に、ハイライトのない目を浮かべる受付嬢。
レイプ目ってやつ?
格好も相まって。
本当にそんな状態に見える。
マズい、脳のよくない部分に刺激が……
合意の上だ。
違法性は一切無い、はず。
にしても、察しはついていたが。
ブラも同じくエッチな、上下のセットアップである。
俺があげたやつだ。
王都で買ってきたお土産。
受付嬢にあげるつもりないとか何だかんだ言ってた気がするが。
そもそも、初めての時着せちゃってたからさ。
そうなればね。
もう、変に躊躇う理由もないだろう。
極端に布面積が少なく。
そして、いくつもの小さな宝石が散りばめられている。
裸体を飾り付け。
見事に彼女の魅力を引き上げる装飾品。
さっきの言葉。
恥ずいのは恥ずかったけど。
本当に綺麗だと思う。
それにちゃんと好きでもある。
本心だ。
昔からの仲だからね。
なし崩し的にこういう仲になって、言う機会逃して。
逆に、いいきっかけだった。
まぁ、今が適切なタイミングかどうかは怪しい所あるかもだが。