皇帝の友達   作:零課

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 ルドルフ世代にも挑戦。個人的にはスズパレードも好きです。


 神様「なんかいい人材メッケ。よし、馬の世界にぶち込んでやるぜ」





お牝馬ですわぁん

 「あんらぁー・・・可愛らしい子だわ」

 

 

 あらー・・・? 私は・・・・んー・・・馬頭観音様にお参りをしたあとに。なんか神様らしい人と話して・・・?

 

 

 「うふふ。まさしく。気品ありますが可愛らしい顔立ち。この子は美人になるでしょう」

 

 

 ど、どうも? おぉ・・・も、もしかしてこの感触、ぬめり、私をペロペロしている大きなお馬さんの気配。

 

 

 ま、まさか私は・・・馬に・・・なったのか・・・!!

 

 

 「ヒヒィーン!」

 

 

 「あれまあ! 20分で立ち上がったわ。蹄の形もいいし、期待株ですよお嬢様! 牝馬ですがこれはクリフジ級かも!」

 

 

 「でも驚いているような? 急にどうしたのでしょう」

 

 

 あー! おぉーう! まじかあ! 私、馬になっちまったのかぁアアア!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うーん・・・神様から馬にされちまった私だけど、まあ・・・いいか。自分の人生も大概大変だったものだし、一からこうして頑張るのも。

 

 

 神様曰く「キミへの特典は縁ね」とか言っていたし、まーとりあえず生きながらえることはできそうと考えつつも日々走り回り鍛えていくことにしよう。一歩間違えれば馬刺しになる世界だし。

 

 

 ・・・・・割と過酷な世界だな?

 

 

 「イナビカリ。貴女は今日も元気ねー。おかあさんといっしょに仲良ししつつも活発なことで」

 

 

 で、私の馬主で牧場のオーナーのこの美少女さん。名前はセレアさん。日本人だけど曾祖母がイギリス人らしくて、父方元華族で戦後に特需景気で実家の不動産業と建設業で財閥を作ったご令嬢さんだとか。

 

 

 だからか日本人だけど金髪に青目と白い肌とまーすっごい美人。真面目に牧場で幼駒の私を見ているよりも社交界でチヤホヤされている方がいいと思うほど。

 

 

 一応一族が宮内庁にも関係があるとかで、財閥がお金を出してイギリスから根幹牝馬をいれたりとか、その財閥絡みで曾祖母と結婚したとかでもとより馬とは関わりが深いようだけど、あれかな? 日英同盟とかそこら辺の関係だろうか。

 

 

 「ふふふ。この子はきっと面白くなる。強くなるわ。世間だとルナちゃんっていう馬のほうが期待されているけど、貴女もきっといけるはず」

 

 

 「ヒィん?」

 

 

 あれ? 今何年だ? ブラウン管のテレビと、古い画質だから相当古い時代とは思っていたけど。一応私が生まれたのは2月20日くらいで、いまは4月くらい。

 

 

 「シンボリ牧場は絶好調のパーソロンで頑張っているようだけど、私はシンザンが好きだからね。ふふふ。頑張っていい競走馬になるのよイナビカリ」

 

 

 シンボリ、ルナ・・・シンボリルドルフ!!? ってことは、今は1981年の4月か!! うっそぉーん。あの時代なのぉ!? 私牝馬だけど、大丈夫だよね? あの皇帝に殴り込みのためにダービー挑戦とか。いやさぁ。ヒサトモとかの記録も記憶にある人もいるけどさぁ。そこはウオッカのために取っておこう。

 

 

 というかまず中央デビューできるのか、GⅠ戦線にいけるか不明なのよ私。神様からのギフトも「縁」っていうあやふやなものだし。

 

 

 うーん。うーん。まあ、今はよく動いてよく寝るしか無いのかな。あ、ご飯もたっぷりと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1981年 そのあまりの強さに勝利の話よりも三度の敗北を語りたいと言わしめるほどに強かった神馬シンボリルドルフが生まれた年代。前年には三冠馬のミスターシービーもいるしでなんやかんや上に立つ奴らはヤバい級な奴らばかり。

 

 

 群雄割拠。とかとなると90年代末とかのほうがわかりやすいかもだけど。この時代も面白い。

 

 

 その時代の中でどうやって戦うか。幸いなのは牝馬でクソやばなのはいないことかね。ラモーヌちゃんはもう少し後だし。いや、ハギノトップレディ・・・は先輩だし、とりあえずティアラではぶつからんわ。

 

 

 とにかく頑張る他無いか。

 

 

 「ほほーお嬢さんがわざわざ呼びつけたのでなにかと思いましたが、私にこんないい馬を?」

 

 

 「うふふ。ええ。あなたには期待しているので。土御門さん。遅くなりますが開業祝いということで」

 

 

 「嬉しいですねえ。牝馬ですが雄大な馬体に形良い蹄。顔もかわいいし流星もまるでイナズマのようだ」

 

 

 「そうそう。だからイナビカリなんですの。いずれしっかりとした競走馬名をつけるときもそれにちなんだものにしようかと思います」

 

 

 うん? 誰か来た? おーマトイお嬢様と、おっさんが仲良く話して私を見ている? どっかで見た顔なんだよなこのおっさん。気の所為? 調教師っぽいけど。土御門かー私ももう少し厩舎とか調教師を知っておけばなー

 

 

 「ぼひぃ~」

 

 

 私そんなに評価いいのー? 一応ヒトミミ時代も見た目は自信少しあったけど。いやーうれすぃ。

 

 

 「うふふ。可愛い子でしょう? それに、新聞やテレビを楽しんでいるのできっと繊細ではなく肝のあるこだと思うのですの」

 

 

 「ほうほう。ふーむ・・・これは。私もかなりいいと思う子・・・よし。わかりました! 私の方もコネを使っていい騎手と育成環境を用意できるよう頑張ります! 一緒にデビュー頑張ろうな。イナビカリ!」

 

 

 おー燃えているね調教師のおっちゃん。んふーあーそこそこ。いい感じいい感じ。いい騎手も用意してくれるの? 嬉しいわー

 

 

 だれだろ。横河ノリさんのお父ちゃんとか? 大竹のお父ちゃんとか?

 

 

 とにかく私も生き残るために頑張らないと。

 

 

 ・・・引退後のことは、もうプレイと考える他無いのだ!




 主人公 幼駒名イナビカリ 血統 父 シンザン 母 フサキネン(サラ系) 尾花栗毛の牝馬


 ルドルフの少し前の時代は割とサラ系がたくさんいてほへーとなります。ルドルフの同期にもキョウワサンダーというグレード制導入後にいる最期のサラ系とかもいますしね
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