皇帝の友達   作:零課

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 ラララちゃん。エピソードで漫才を初っ端始めるシーンでケイジを思い出しちゃった私。公式はやっぱり凄い。つかみも話もすごい。改めてありがとうウマ娘。


ウマ娘エピソード 2 エースと私

 「うーん・・・うん。いい味ね!」

 

 

 今日はやってきました片田舎。だけど実はみんな余裕のある。忙しいけど。そんな場所で洗いたての人参をポリポリ。

 

 

 「当たり前だ。うちの畑は最高だからよ」

 

 

 隣にはカツラギエースセンパイ。同じく一緒に人参をポリポリ。そう。ここはエース先輩の地元。今日は長期休暇が被ったので一緒にエース先輩の里帰りに同行しつつ。まー・・・うち。もとい前田家の本家のお仕事の軽い査定もある。

 

 

 「農薬も有機農薬と化学品を混ぜつつもかなりいい精度で作っているし、この具合も最高だし。ふふふ。これは今頃会長もみんな太鼓判を押してくれるはず」

 

 

 「おう! まあ、こっちも大分助かっているんだぜ? まさか、あの前田グループがうちの村の農家の作物、農家全員と契約を結んで、しかもあの値段で・・・形が悪いのすらもなあ」

 

 

 「本家はだいたいいつもあのノリだから。それに、そっちにお金を多く出すのも投資って部分もあるらしいし?」

 

 

 「そういうものかねえ~」

 

 

 世界中に支店があるホテル前田グループ。そこのレストラン、バーに卸す食材をエース先輩の地元の農家の皆さんと全員契約を結びましたとさ。規格外サイズも形の悪いものも引き取る。傷有りのものも前田グループの加工工場で買い取るよ。

 

 

 ってことで安定した、そのうえある程度市場の値段よりもちょい高いのもあってエースの村は農家の人もちょっと増えたり、借金問題が片付いた・・・? らしい。

 

 

 「農家さんらが潤えば健康対策とか、仕事で使う道具も充実していくでしょー? そうすれば無理なく、いい仕事をしてくれるからうちの方も良い野菜を仕入れられるって寸法。まあ・・・規模がおかしいのは会長と社長の方針だから」

 

 

 「そういうもんかあ。まー助かるぜ! お陰で父ちゃんも新しい軽トラと資材を買えたから、トレセン学園やホテルにどんどんいいものを送るからよ!」

 

 

 「その意気♪ そのご飯で食トレして先輩はシービーを。私は海外を勝ちにいきましょ~!」

 

 

 「おう! しかしー・・・トレセンで海外遠征って本当に珍しいよなあ。確か、スピードシンボリさんとかそれ以外ではほぼほぼいないんだろ?」

 

 

 「みたいねえ。まあ、そもそも海外に挑むってなるとそのレースに挑めるだけの獲得賞金とか、勝利数とか、そういうグレードの精査が厳しいからね。それよりは日本のほうがレースも挑みやすいし移動の手間も考えると。ね?」

 

 

 農家の話はさておいて。この世界でもエース先輩はミスターシービーとはライバル。私も海外で挑みたいなーって気持ちは変わらない。ウマソウルの影響。なのかな? エース先輩は専属担当。私はチームシリウス所属。で違うけど。ふふふ。

 

 

 「まー・・・自国内のレースの出走枠争いですら凄いのに海外からの参戦ってなると、そりゃあ審査も厳しくなるか」

 

 

 「ここらへんはどうしてもねー。あ、このきゅうり美味し」

 

 

 「やあ嬢ちゃんたち。いいウンコしているか?」

 

 

 「ぶふっ!? 何だこのオッサン!!」

 

 

 人参を食べ終えて、残った部分は紙袋に閉まって今度はきゅうりのぬか漬けを食べていたらスキンヘッドのオッサンがとんでも爆弾発言。思わずエース先輩も驚いてオッサン呼ばわり。

 

 

 「あ、会長~毎日快便です!」

 

 

 「はぁ? 会長? この変なおっさんが?」

 

 

 「ええことや。ウンコは健康のバロメーター。口は嘘を吐くがウンコは嘘をつかねえ。そして。カツラギエースちゃん。はじめましてやな。わしは土方変造。岡山グループの会長をしているぜ」

 

 

 えー。この変なおっさん。日本最大手。海外でも建設をやることもあるゼネコンの会長さん。ケイジと、前田グループの会長さんとは仲良しな、いい人だけど変なおっさんである。

 

 

 「え・・・あ? あのテレビでCMもたくさんやるあの!? し、失礼しました!! あたしはカツラギエースと申します!」

 

 

 「なあにチンゲな会社よ。ウマ娘のレース応援のために金稼いでるようなもんだぜ。で、そうやった。レディちゃん。そっちの会長さんとは話をつけておいたんやけど、こんど試食。テスターをやってくれねえか?」

 

 

 「ほい会長さん。塩漬けきゅうり。え? テスターです?」

 

 

 「おお~いただきまーす。うんうん・・・新鮮で上手い! そうそう。えーと。エースちゃんよ。あっちの川沿いの奥にある山吹色の屋根の農家の家族。大豆農家なんやろ?」

 

 

 「は、はあ。そうだけど・・・」

 

 

 「あそこの大豆が良いものを作っていたんでな。ちょいとわしもウマ娘のための食品生産事業の子会社を作ってみようと思っているんや。とはいっても、作る商品も数は少ないし、10人いるかどうかの子会社だけど」

 

 

 この会長。ウマ娘には一応真摯で紳士な対応をする人なんで話は信頼できる。けどもまさかのゼネコンの会長さんが新事業。とはいえ。規模は小さいし・・・んー・・・

 

 

 「トレセン学園に専門で卸す。位の量で作る感じで?」

 

 

 「そうそう。で、エースちゃんやレディちゃんの上澄み組の評価は良い宣伝と太鼓判になるからなあ。ジジイの頼みとして聞いてくれるかい?」

 

 

 「そういうことなら問題ねえぜ! あ、でも一応トレーナーに試食の予定があるってことで連絡したいんだけど、どういうのを作るの?」

 

 

 「そこまでガッツリしたものじゃない。軽食に食べられる大豆、とうもろこし製品ってやつだな。以前生徒会長さんが朝は弱いと聞いて、ふと試してみたくなってなあ」

 

 

 なるほど。ルドルフは朝は弱い。ので早めに起きて寝ぼけを抜きつつ過ごすって話をしたけどそこから、朝でも、あるいは練習合間に食べられる食品でも。ってかんじか。

 

 

 「それくらいなら? あ、トレーナーから許可取れた。じゃ、頼んだぜ会長さん」

 

 

 「私も楽しみにしておきますね。そういえば、会長は農家向けのコンテナハウスとか、物置は作ったりはしないので?」

 

 

 「ああいうのは水物だし、それに置く場所をわしの会社の各支店で置かないといけねえ。そうなると土地代の合計の出費や維持管理の費用もかさむ。やるにしても今流行りのコンテナハウスとか、やっぱり物件、建設になるかねえ」

 

 

 この後はとりとめのない話をしつつ村で採れる野菜をお裾分けしてもらい色んな料理を食べ比べ。会長には大量の枝豆。エース先輩には人参。私には大根をくれた。今度ヒシアマゾンに頼んで煮付けを手伝ってもらおう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「・・・・・・・うーん」」

 

 

 数週間後、無事に届いた土方会長からの新商品。内容はプロテインバーとコーンフレーク。どっちもいい香りはするんだけども・・・

 

 

 「なあ、レディ」

 

 

 「なんです先輩?」

 

 

 「あたし、あの人の話を思い出しちゃってちょっと気が引けそう」

 

 

 味はチョコ味。チョコチップも入っているよというパッケージに出会い頭のあの発言を思い出す。いやまあ、土いじりが得意なエース先輩もそりゃそうよ。

 

 

 「ま、まあ・・・かりんとうとか、そういうのを思い出しつつ食べよ?」

 

 

 「そうするかあ。どーれ・・・・・・・ん? おおー・・・ほー。食感もいいし、うん、香りも良いんじゃないの? ぼりばりって感じの固いのがいいけど・・・あー・・・」

 

 

 「たしかにこれはウマ娘向け・・・かな?」

 

 

 えいやと二人でぱくりと食べてみれば、たしかに美味しい。ただ同時に人間。いわゆるヒトミミの皆さんより数倍以上のパワーを持つ私達ウマ娘。で、更に現役アスリートとして鍛えている私達の顎の力でもちょうどいい。と思わせる固さ。歯ごたえ。

 

 

 多分これウマ娘以外ではレンガでもかじるような食感のすごく固い食品ではなかろうか?

 

 

 「だよな。確かにこれはトレセン学園とか、関東周辺の地域の地方トレセンで売るしかないか? ただまあ、あの家族に中央トレセンでそっちの大豆を使った食品がでたって言えば、喜びそうだ」

 

 

 「そうねえ。これは良さそうだし、私も会長にOK出しておく。お値段のプランも、会長たしかスーパーの社長さんとも仲良しだから値段も大丈夫でしょ」

 

 

 「ふーん・・・・・こんど、きなこバーとか、そういう味もつくれないか掛け合えない? レディ」

 

 

 「一応会社の主力商品だから、売れ行き次第でかなあ。一応プランまとめておきますね?」

 

 

 このあと「鉄骨バー! ウマ娘も大満足の歯ごたえ!」というフレーズで生まれたこのバー。トレセン学園の外のウマ娘の皆さんに売れたのでちょっとスーパーでも見るようになりました。ただ、ヒトミミのウマチューバーで最初からかじろうとして歯がかけたのを見て苦笑した。

 

 

 人参を生でかじるのも大変だから下手にそういう挑戦は・・・やめようね!




 土方会長:日本最大手のゼネコンの会長。若い頃ヒサトモに助けられてくず鉄拾いから会社を起こして成り上がったオッサン。ケイジとは電話で チャイナロック 連呼が会話の合図。ウマ娘が大好きで支援、慈善活動を行う。前田ホテルの建設は基本任されているくらいには仲良し。


 馬世界ではケイジの時代にブームを巻き起こした2012年世代でケイジの牧場に押しかけるマスコミ対策に不審者やマナーを守らないやつは容赦なく悶絶調教を行う警備会社を派遣したり馬好き。
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