皇帝の友達   作:零課

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 前作で色々やったので基本一話一話が短いですなあ。まあ、しょうがなし。でもゴールまでは頑張りたいです。


ウマ娘エピソード 1 雷鳴な片腕

 「ふぅ・・・引き継ぎもこれで終了。色々と変化があったわねえー」

 

 

 無事に前生徒会長との引き継ぎも終わって用意していた茶を飲む。

 

 

 グランドライブもあの人達の代で一度終わることになっちゃったのはまあ学園の規模の拡大と生徒の増加とかもあって教える人や設備、ノウハウの熟成ができていないからしょうがない。

 

 

 今からはまた新しい時代。あの人達の作った勢いと時代を鈍らせずに続けさせてゆくのが私と彼女の使命の一つだろう。

 

 

 「やあ、遅くなったね。サンダー」

 

 

 「お疲れさまルナ。いえ、ルドルフ新生徒会長」

 

 

 ガチャリとドアが開いてでてくる永遠なる皇帝シンボリルドルフ。私の幼馴染であり、まあ前世からの縁もある子だ。

 

 

 生徒会長立候補をした際に完全に彼女しかいないと他の候補生たちも席を開けて生徒会の下部組織や裏方に回るのを選ぶほどのカリスマ。子供と大人の間の美貌だがその纏う空気は大人でも一廉の人物や覚悟を持たなければ圧されるか呑まれるものを既にまとっている。

 

 

 「ハイセイコー会長からの引き継ぎやあれこれも終わったの?」

 

 

 「ああ。無事にね。その上で後の実務はキミに聞けばいいと言っていたよ。ふふふ。ハイセイコーさんからの最高の置き土産と言える」

 

 

 「ははははは。嬉しいことを言ってくれるわねーあの人。ま、しばらくは歌手人生をしていくか、親父さんの事務所を支えると言っていたし、どーせどっかで会うわよ」

 

 

 言ってくれるわねーあの先輩。まあ、実際少し早く生徒会入りしていたから実務経験もあるしそこら辺の補佐をする意味でも私のほうがいい感じではある。

 

 

 「とりあえず実務の方は教えていくとして、グランドライブが廃止したけどこれからもどんどん大きくなるトレセン学園の生徒の代表となる。その意味はわかるわよね?」

 

 

 「もちろん。勇猛邁進。大きくなり続けていく学園。それは成長するウマ娘たちがしのぎを削りGⅠレースへ挑むための競争も激しく、そこを越えていく子たちは私達の次の席を狙う子もいるだろう。

 

 

 その子達にも先輩として、代表としてふさわしいアスリート、アイドルとしての力量と生徒としての模範を見せなければならない。しかし、私の大望のためにも頑張らせてもらうよ」

 

 

 「ふーん。ふふふ。それなら、無理なく頑張っていきなさいよ皇帝さん。まったくまーあの子供の頃はライオン丸とか言われていたじゃりん子娘が大人びちゃって」

 

 

 「なっ・・・い、いや。それは私も成長するというものでな?」

 

 

 「よく言うわよ。私相手に散々振り回してシリウスにもベソかかせていたガキ大将が」

 

 

 昔のことを思い出せば顔を真っ赤にしてワタワタするルドルフ。いやーほんと、こいつの昔を知れば知るほどに今のルドルフの成長、成熟具合がもう笑えるのなんの。

 

 

 その頃のルドルフ。ある意味自分の我を出しまくりだった頃を好んでいるのがシリウスだけどこの状態に成長した。いや皮を被っているとも言えるルドルフも可愛いもので。

 

 

 「コホン! それ以上はストップだ。私もその過去を踏まえたうえで今生徒会長として頑張る。そのうえで君の経験は、実力はとても頼もしい。頼んだよ。サンダー」

 

 

 「ええ。もちろんよルドルフ。ちびの頃からの付き合いだもの。立派に片腕やってみせるわ」

 

 

 互いに拳を突き合わせてそれぞれの席に座る。明日の生徒会長就任発表式が楽しみだわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふむ。生徒の自主性をより出していく故にイベント発案の自由さをだしていく。と」

 

 

 「そ。グランドライブが消えたのは残念だけど、これは言ってしまえば年一回みんなで歌や踊りを覚えたりする時間が消えるってことだしその余裕などを今までやってこれなかったイベント。こんなことをやってみたいっていうトレセン学園生の意見を実行してみる場を用意できると思うのよ。

 

 

 そこら辺の普通の学校と違って私達生徒、生徒会の発言力は学園を動かせる権力があるのは確かだし、アイドルもアスリートも認知してもらってなんぼ。個性や話題をお届けるする意味でもこういうのはいいかなーって」

 

 

 「なるほど。それに今は芝の方にばかり目が行くが、こういう形でダートの方を主戦とするウマ娘の活動や、地方との交流イベント。ロコドルだな。そういった子達が地元を推したい。応援したいときなどの余白ができたと考えるべきか」

 

 

 で、まあ生徒会新発足となった最初の課題は前生徒会長たちが手にしたトレセン学園で大人たち、トレーナーたちへの発言権、権力、決定権とグランドライブ廃止による空白の期間の有効活用についてのプラン草案。

 

 

 いくら毎年見目麗しい個性豊かなウマ娘たちが登場して世間をレースとライブと個性と美貌、愛らしさで盛り上げるとは言っても催しが基本的にレース以外のものでマンネリ化するのは防ぎたい。

 

 

 先輩らもそうだが個性豊かなウマ娘が多いのだ。その個性を活かせるように彼女たちの思いつきを身近に聞けて、歳が近い分その考えや視線も合わせやすい私らが意見を汲み取ってイベントや催しに動かせるようにする土台があったほうがいいだろう。

 

 

 どうせ今後は芝かダートか障害レースか、短距離か中距離か長距離か、担当トレーナーを選ぶかチームに入るのか。そもそも選べるかという厳しくも選択の幅は広い世界に入り込む。そこでファンを集める。自分の知名度や実力を持って何かをしてみたいという子たちが又次世代の子たちを焚き付けてくれるようになればいい循環にもなるし。

 

 

 「とりあえず、そのためには意見箱とか、確かウマ娘の中でもレース場の研究や靴などの改良などに打ち込む学科やトレーナー志望の子たちが出している学生新聞とかあったしそこでアンケートを取って見るように頼んでみるわ。

 

 

 一人ひとりのアンケート意見がほしいなら予算を確保してから大量印刷しておくのもできるしね」

 

 

 「ではそうしていこう。ああ、それとだがURAの方から今後地方上がりのウマ娘の受け入れ制度についてもどうするべきだろうか」

 

 

 「あー地方の方はウイニングライブも基本大きなレース以外はあんまり力入れないというか・・・あそこゆるいからねー・・・今はそのままの方で通して、とりあえず生徒よりも教師共の考えを叩き直しておく必要があるわ。

 

 

 地方から上がっても中央では通用しない、縁が無いっていう考えは一応性根からケツ蹴り上げて叩き直さないと、いずれ本当に出てくるかもしれない子達が苦労するし」

 

 

 メイセイオペラにトウケイホープ、ニセイ。そしてオグリキャップやユキノビジンにイナリワン。彼女らがいずれここの門を叩く際に前もって制度とかある程度学んでおかないと苦労しそうだからなあ・・・

 

 

 いくら地方と中央の差がひどいとはいえ、高知とかのダートでの質は中央でも戦えるし、レースの賞金やインパクトもあって集客率も高いから。ほんとここの壁を取っ払わないとなー

 

 

 でも、まだ実績をつくりたての私達では難しい話。うーん。

 

 

 「そのとおりだな。キミの方では元名家、孤児院からも才能ある子達を見出している。それを学園同士の規模でもできるようになれば。だ」

 

 

 「まーねー国際色豊か。そこをできるようにまずは生徒会の新顔、新会長はそれも一枚噛ませていい存在だってことで頑張りましょう!」

 

 

 「ああ・・・ふふふ。しかし、これは()()の私も()調()な滑り出しをできるだろう。っふふふ・・・」

 

 

 ルドルフの冷凍ビーム! ぐぅふ! 効果は抜群だ。

 

 

 「4点」

 

 

 「それは何点満点中だい?」

 

 

 「100点満点中4点」

 

 

 「ひどくないかい!?」

 

 

 ただまあ、このオヤジギャグに傾倒した趣味嗜好は少し矯正するかしらね。どーしましょっか。親しみやすい皇帝ねえ。こいつ下手すればすぐにライオン丸。勝負師としての唯我独尊な不器用さを出すからなー。




 前生徒会長 ハイセイコー 前副会長 コウタロー


 サンダーレディ(ウマ娘)のさっくり紹介


 エアグルーヴ、ナリタブライアンが来る前のトレセン学園副会長。前田家組社長(前組長)の娘。会長の孫。ケイジやヒサトモのいる前田家本家とは違い分家筋。実家の方は宮内庁や防衛庁と関わりがあったり建設業とか色々している。


 分家の理由としては実馬がサラ系なのと、母方の方に星旗の名前があるのでメジロやゴルシと近しい部分、比較的すぐに探せるくらいには近しい親戚筋。
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