アオイ「ゼイユって進路決まってるの?」   作:マカロニスト

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第四話

現在

 

アオイ「……ってわけでね」

 

ゼイユ「本人の許可取る前に勝手にスカウトしてんじゃないわよ!!」キーッ

 

オモダカ「良いじゃないですか、チャンピオンネモもお喜びでしたよ」

 

ゼイユ「これでパルデア行ったら絶対ネモられるじゃない!」

 

オモダカ「ご安心を、ネモの前に私が味見させていただきますので」

 

ゼイユ「決めたわ、トップだからって尊敬するの辞めてやるんだから!アンタもネモと同カテゴリよ!!」

 

オモダカ「素晴らしい闘争心ですね。それでこそスカウトした甲斐があります」

 

ゼイユ「はぁ……アオイさ、この人無敵なの?」

 

アオイ「チャンピオンなので……」

 

ゼイユ「しかし、パルデアリーグ委員会に就職ね、悪くないじゃない?給料も良さそうだし」

 

オモダカ「そうですね、四天王手当も付きますから新卒でも相当貰えますよ」

 

ゼイユ「……四天王手当?」

 

オモダカ「えぇ、アオキにジム四天王兼業させるのはやめようかと思いまして。彼は優秀なトレーナーなんですが、兼業を理由に最近本業が疎かになってましてね……」

 

アオイ「そんな、トップはアオキさんをもっと使い倒すつもりなのかと思ってました」

 

オモダカ「アオイ。」

 

アオイ「はい、失言でした」

 

オモダカ「コホン。そこでですね、ゼイユを四天王採用しまして、仕事としてもアオキの下につけようという話なのです」

 

ゼイユ「その、アオキさんってなんの仕事なんですか?」

 

オモダカ「営業部です。各ジムやポケモンセンター等のリーグ関連施設を回って注文を取ってくる。まぁ御用聞きですね」

 

ゼイユ「ふぅん?まぁアタシの美貌を持ってすれば注文なんてじゃんじゃんバリバリだと思うけど、アオキさんってそんなに成績悪いわけ?」

 

オモダカ「それはもう。ジムの為とかなんとか言ってチャンプルタウン周りから出ようともせず、自分のジムのちょっとした発注だけで仕事した気になってるんですから」

 

ゼイユ「それ本当に営業…?」

 

オモダカ「だったらせめて自分のジムに大掛かりなチャレンジを設置すれば良いものを、民間の食堂を使った簡素なもので済ませようとして……なんとか圧をかけてようやく食道内に大掛かりなギミックを仕込んだコートを設置させたんですから…」

 

ゼイユ「ねぇアオイ、オモダカさんってアオキさん嫌いなの?」

 

アオイ「いやぁ、むしろコレ以上ないほど目をかけてるんじゃないかな……付き合い長いらしいし、実は好きなのかも」

 

ゼイユ「嘘?!優秀な女社長とうだつの上がらないおじさん社員とのロマンス……てこと?!」

 

オモダカ「アオイ、ゼイユ。」

 

アオイ・ゼイユ「はい、失言でした」

 

オモダカ「トレーナーとしてのアオキに信を置いているだけです。そのような事実はないので決して広めないように。数年前そういう噂を流布しようとした職員達は今、ナッペ山の猛吹雪の中に薄着で立たされています」

 

アオイ(あのポケセンあまりにも寒そうだと思ってたけどそういう意味だったんだ……)

 

ゼイユ(雪山に薄着ってつまりコロす気ってことじゃないの!)

 

オモダカ「ともかく、ゼイユさんにはそういう待遇で来てもらう事になっています」

 

ゼイユ「う、うーん…どうしようかな……」(待遇はともかくこの人の下で働くのはイヤ!)

 

オモダカ「何を言ってるんです?もう『なっている』んですよ?」

 

ゼイユ「……は?」

 

オモダカ「親御さんへの説明や学園側との交渉、こちらでの受け入れ準備は済んでますので、あとは卒論を出すだけになってますよ」ニッコリ

 

ゼイユ「あ、あーそうなんですね……じゃあ、卒論をしあげなくっちゃ……ハハ、ハハハハ……」

 

カキツバタ「おいおい、嘘はよくないねぃ。この前『実家に帰ってる間に卒論書き終わったから就活に本腰入れられるわ!』って言ってたじゃねぇかよ」

 

ゼイユ「うっさいフサ男!これ以上余計な事言ったら膝が出るわよ!!」

 

カキツバタ「膝が!?」

 

オモダカ「おやおや、それは丁度いいですね、ブライア先生もパルデアリーグに教え子を送り込めるならばと快諾してくださってますし。さぁ、卒論をこちらに……」

 

ゼイユ「ヤ、ヤダーーーッ!!あんのテラスタル馬鹿教師ーーーっ!!!」

 

アオイ「ゼイユのノートPC持ってきました!」

 

ゼイユ「あっこのっ!部屋のパス渡すんじゃなかった!アタシの馬鹿!!」

 

オモダカ「では、ボタンさん。やっておしまいなさい。ゼイユさんは私が押さえておきますので」

 

スマホロトム・ボタン『ういーっす……うわっ、パス弟の誕生日じゃん、ザルだな〜……うちの姉ちゃんはまさか違うよな?』

 

ゼイユ「ぎゃーっ!プライバシーどうなってんのよ!?ちょっと!?アオイ!?」

 

アオイ「ワタシハナニモミテイナイ」

 

ゼイユ「あっ、アンタ達後で覚えてなさいよ!!えげつないみだれひっかき見せてやるんだから!!!」

 

スマホロトム・ボタン『はい、ブライア先生とトップ宛に送信っと……』

 

ロトン!

 

オモダカ「うん、提出完了ですね。お疲れ様でしたボタンさん、お約束のモノは後日配送いたします」

 

スマホロトム・ボタン『ふへへ、毎度ありぃ』

 

ゼイユ「あ、ああ、あ……」

 

オモダカ「荷造りはネリネさんとスグリさんにしてもらってますので、このまま行きましょうか。パルデアに」

 

ゼイユ「アンタ、いつか刺されるわよ……主にアタシに!」

 

オモダカ「まぁ、楽しみにお待ちしております」

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