【完結】少年が秤アツコの傷になるまでの話。   作:\コメット/

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初見、その白さに驚きました。
確かに元々イメージカラーは白なんですけど、その上をゆく純白。汚れなき、とはまさにこのことを言うのだと。
そして、良かったと思ったんです。
可愛いとか、綺麗だとか、美しいとか、そういう感想も勿論あったのですが、あんな境遇で育った子が、こんなにお洒落な格好をして心の底から笑える日々を送れるようになったんだと考えるだけで、胸の奥から色々と込み上げてきました。

で、無言で手が出て躊躇なく締め技かける姫に笑ったんだよね。

これからも我々の脳を焼いてくれ。お転婆で自由なキミでいてくれ。




番外編2:Sheside outside(2)

 

 

 

アウトロービーチは、想像以上の賑わいを見せていた。

お祭り...正式にはヘルメット団総連合会、というらしいのだが、キヴォトス全土で活動をする組織なだけあってその規模は大した物。

数十個以上の屋台が立ち並び、ライブスタンドやイベント用の施設など、どれも作りは手が込んでいる。

ヘルメット団員以外にも、盛り上がりにあやかろうという一般客もカナエ達以外にも見受けられた。

 

「ふえぇ...すごい人です...」

 

「カナエ、逸れないようにアツコの手握っといて」

 

「ん」

 

「私は子供か何かだと思われてる...?」

 

「実際俺ら子供だし」

 

「そうだけども...あ、カニさん」

 

写真撮っていい?と聞く前からデジカメをポーチから取り出し、撮る気満々のアツコ。とてとてと、波打ち際にいるカニへ小走りしていく。

手を引かれながらカナエは、そういうところを心配されてるんだよと小さく独りごちた。

すぐ戻るんだよーと声をかけたのち、先生は傍らのミサキへこれからの動きを聞く。

 

「まずは色々見て回る?」

 

「お昼にはまだ早いから、そうだね...事前に概要見たけど、ライブステージに水鉄砲大会、ミニゲームなんかもやるみたい」

 

「うひひ、私は焼きそばが食べたいです。リーダーが言うには、配給で出ていた砂糖の3倍は美味しいらしいので」

 

また太るよ。

言いかけて止める。せっかくの休み、せっかくの祭り、今まで食べた事ない物を食べるチャンス、食事制限は流石に可哀想だ。

リバウンドについては考えないこととする。

 

「ミサキは何か食べたい物はある?」

 

「特には。けど、暑いからかき氷は魅力的だと思ってる」

 

「食べたことは?」

 

「無い。だから、それも含めて多少興味はあるかな」

 

海もお祭りも初参加のアリウススクワッド。

目に映るほとんどが新鮮に感じる彼女達にとっての学びと遊びの機会がこうして訪れてくれたことを、過去の境遇を知る先生は嬉しく思う。

 

「それにしても暑いね。自販機があったし、何か飲み物でも買おうか。奢るよ」

 

「ありがと、先生」

 

「何にしましょうかねぇ...って、あれ?二人は?」

 

「...は?」

 

そっちにいるでしょと視線を送った先には、先程までアツコのお目当てだったカニがヨッ!と自慢のハサミをこちらへ振っているだけで、肝心の二人の姿はどこにも見当たらなかった。

どうしてこの短時間で消えるかな、とミサキは頭を抱える。

 

「ほんとガキ...」

 

「ま、まぁまぁ。いざとなったらモモトークで連絡すれば」

 

「お終いです...このまま二人とは二度と会えず、私たちはここで干からびて野垂れ死ぬんです...」

 

干からびて野垂れ死ぬ、が少々タイムリーで笑えないジョークだったため顔を引き攣らせる先生。

そうならないよう、彼はひとまずヒヨリとミサキを連れて飲み物を買いに行くのだった。

 

 

 

********************

 

 

 

(逸れるなと言われたのに、言いつけを破ってしまった...)

 

あとで二人揃って説教だなと、眉間に皺を寄せて腕を組んだお説教モードの義姉を想像し、身震い。

サオリもそうだが、ミサキも怒ると怖い。

前者には一度だけ、過労で倒れかけた時に一回こっ酷く叱られた。

後者からは、二人が先生に注意を受けたのを皮切りに、我慢せず直々小言を挟まれるようになった。

今後とも、小姑達には頭が上がらない。

 

「ここ、フォトスポットなんだって。一緒に撮ろ?」

 

(ま、いっか)

 

天井突端な新婚生活により、カナエのIQは着実に下がっていた───ッ!

 

15歳で一店舗を経営し、頭ロイヤルブラッドなベアトリーチェを出し抜く策を弄し、シャーレ奪還作戦ではカイザーPMCの追加戦力を足止めするべくそこかしこにトラップを仕掛けていた彼は、隣で自身の手を引き、まるで天使のような微笑みを浮かべる少女の存在により、その知能指数を急激に下げまくっていた───ッ!

 

なんで俺の嫁ってこんな可愛いんだろ。今の彼の脳内を占める思考は、それだけである───ッ!

 

彼にとってこの議題は、キヴォトスにおける七つの古則よりも重要且つ難解なものなのである───ッ!

 

「ここをこうして...うん、上手く撮れた」

 

見て見て、と差し出されたデジカメの画面に映るのは、濃い桃色の花。

 

「旧型でも、綺麗に撮れるな」

 

「うん。良い買い物だった」

 

「それじゃあ、我がMiracRoseの副店長に問題だ。この花の名前は?」

 

「むむっ」

 

いきなり出題されたクイズ。

ただ、解答者のアツコは全然臆していない様子。口にする答えには、どうやら自信があるらしい。

 

「ハマナス。こう見えてバラ科の、夏に咲く一日花。観賞用だったり、付ける実が食用になったりするんだよね。花言葉は、豊かな香り、見栄えのよさ、旅の楽しさ、美しい悲しみ」

 

「100点」

 

「ふふふ、お店のお仕事任されるようになってから、図鑑と睨めっこした甲斐があったよ」

 

鼻を高くして自慢げな副店長の頭をポンポン撫でる。

 

「一日花、すごいよね。一つ一つの花の寿命は一日と少し。それを補うために沢山咲かせて、種を残そうとするの」

 

「他の花には無い特徴だからな」

 

人間と同じく、花は近親交配を嫌う。

DNAの似通った者同士の交配は、次の世代の個体レベルを弱くしてしまう...というのは、実は植物にとって影響は少ない。

大きな理由は、進化を止めた人間と違い、植物は個体としての成長を目指す。

進歩したい彼らにとって、同じようなDNAでの配合よりも、違う種の遺伝子を取り込むことで今とは違う可能性の追求を主としている。

ところが、一日花は進化よりも種の存続に重きを置いている。そこが、他の花や植物との違いだ。

 

「俺はてっきり、寂しい花とか言うと思ったけど」

 

「それは違う...とは言えないね、確かに。でも、一瞬の輝きを楽しむのも侘び寂びがあって良いんじゃないかな」

 

「最近覚えた言葉?」

 

「バレた?」

 

テヘッ。

綺麗な白い歯を見せて笑う少女に連れて、少年もまた笑う。

 

「よし、そこ立ってアツコ。折角だしハマナスと一緒に撮ろうか」

 

「わかった。ここでいい?」

 

「もう少し近くに寄ってもいいよ......そうそう、いい感じ。ポーズとか取ってみる?」

 

「ピースっ」

 

「可愛い」

 

周囲にハートを振り撒きながら、浮かれポンチは愛妻である元お姫様の姿をフィルムに焼き付けようと何枚もシャッターを押す。

背の高さを活かして上から、正面から、ローアングルから、様々な角度からアツコを撮る。

 

「こんなものかな」

 

「結構撮ったね」

 

「ごめんごめん。予備のバッテリーは持ってきてるから、勘弁してくれ」

 

「ん...私、変になってなかった?撮られる経験って、あまりなくて」

 

「全然。むしろ、慣れてる風に見えたよ。女優みたいに」

 

「おだてすぎ」

 

照れ隠しに少年の頬を人差し指で突く。

その後返されたデジカメに映る、よく撮れた自身の写真を見て、ご満悦。

 

「私って女優だったのかな」

 

「すごい自信と手の平返し...」

 

店の宣材写真は業者に頼らず店長であるカナエ本人が行なっているため、実は撮影スキルもそこそこある。

中々に映えた写真が撮れて、撮る側も撮られた側も満足する出来栄えとなった。

 

「ま、そんな感じでアツコにはもっと自信をつけて貰わないと」

 

「何のために?」

 

「お店の看板娘になるために」

 

「任せて」

 

冗談で言ったつもりだったが、本人は満更でも無いらしい。

そのポジティブさの2割ぐらいを水色の義姉に渡せないものかと考えるが、あれはあれで魅力の一つか。

 

「おいそこの二人、何をやっている」

 

店の未来について話していたところ、背後から声をかけられる。

フルフェイスのヘルメット、間違いなくヘルメット団の団員だろう。

 

「なにか?」

 

「撮影していただろう、私たちの断りもなく勝手に!」

 

「許可、必要な場所なの?」

 

「当たり前だろ!ここは私たちが作ったフォトスポットだからな!」

 

なんか言ってるな。

だね。

とりあえず謝っとくか。

だね。

言葉は交わさず目線と相槌のみで意思疎通をし、適当に頭を下げる。

 

「「すみませんでしたー」」

 

「...カケラも誠意が感じられないが、まあいい。欲しいのは謝罪じゃねーんだよ」

 

「というと?」

 

「写真、何枚撮ったんだ。正直に言え」

 

「10枚だが」

 

先にアツコが撮った花単体の写真が2枚。

その後カナエがアツコと花を収めて撮ったのが8枚。

それがどうしたのだろうと、二人は未だ頭上に疑問符を浮かべている。

 

「おいおいおい、随分と撮ってくれたじゃねーか。一枚10000円だ、10万払え10万」

 

「「...」」

 

どうやら我々はカツアゲされているらしい。

遠回り過ぎて、ようやく気づいた。

 

「そんな大金、持ってない」

 

「知るか。いいから用意してこい」

 

「阿呆が考えそうな金額設定だな」

 

「なに!?」

 

つい失言を溢すカナエ。

しかし、少々理不尽がすぎるので言うだけ言っておこうと再度口を開いた。

 

「前情報じゃ、金が必要なのは屋台だけの話だが」

 

「祭りが始まった時に変わったんだよ!ここでは一枚10000円取るってな!」

 

「金払わなきゃいけないならそういう注意喚起のための看板を置いとくべきだろ。他の屋台とかはちゃんとしてるぞ、そこんとこどうなんだ」

 

「う、うるさい!いいから払えってんだよ!勝手に撮ったおまえらが悪いんだから、それが筋ってもんだろうが!」

 

「いいや払わない。あのな、商品として売るなら値札が必要なんだよ。小学生でもわかるぞ。自分らの非を棚に上げてこっちに無理強いするとか、やってることが幼稚というかなんというか」

 

そもそも自分が店で作るブーケが5000円なのに対して、素人が作ったフォトスポットが撮影だけで10000円とはどうなのかと、若干キレながら煽る煽る。

ワナワナ怒りに震えるヘルメット団、久しぶりに性格の悪いカナエを見れてワクワクのアツコ。

目を輝かせて少年の様子を観察している。

 

「こいつ、舐めやがって...!どうなるか分かってんだろうな!?」

 

「そんなに俺たちに言うんだったら、まず向こうで撮ってる奴らにも注意してきたらどうだ?」

 

「なに!?どこだ、どこにいる!?」

 

「走るか」

 

「うんっ」

 

「どこに...って、ちょっ!?クソッ、待ちやがれぇ!」

 

もう少し言いたいことはあったが、予想より向こうの沸点が低かったのでここが引き際と判断。

アツコの手を取り、猛スピードでその場をあとにした。

わざと人混みの中に入り、合間を縫って通り抜け、辿り着いたのは浜辺近くの茂み。

 

「はぁ...はぁ...この辺で、隠れる?」

 

「そ、そうするか...」

 

息を切らし、どうにか追手を巻いた二人は身を隠すべく低木の中に駆け込み、ホッと一息。

急を要していたため半ば転けるように茂みに入ったため、尻餅するカナエに覆い被さるようにアツコが乗っかっている、そんな体勢が出来上がった。

 

「来てるか?」

 

「ううん、まだ見えない...あ、汗、結構かいてるんだけど、臭わないかな」

 

「花の香りだよ、キミは。むしろ俺のほうが不安なんだが」

 

「スン...カナエも大丈夫。いい匂い。お花屋さんの香り」

 

「知ってるか?俺ってその花屋なんだよ」

 

「知ってる?私って、そのお花屋さんの店長の奥さんなんだよ」

 

互いの目線が交錯。

次いでニコーッと笑って、両者はそれぞれの背中に手を回し抱擁する。

夏の暑さなど気にもせず、木陰になった茂みの中で鼓動の交換を行う。

 

「心臓の音、少し早い。走ったからかな」

 

「アツコはもう落ち着いたな。さすがアリウススクワッド」

 

「たくさん鍛えたから」

 

「ちょっとお肉がいふぁいいふぁい」

 

「つままないの」

 

「冗談なのに...」

 

スレンダーなのは変わらないが、順当に肉を付けれているようで安心するカナエ。

出会った当初は痩せ細っていたので、この柔みは栄養がしっかり取れている証拠だ。よかったよかったと背部をさわさわするのを代償に右頬を摘まれるが、痛みよりも安堵の方が勝る。

少々ご機嫌斜めになったアツコだったが、ふと何かに気づいたようで表情を明るくさせた。

 

「カナエ、周り見て」

 

「ん?...おおっ」

 

二人が身を隠すのに選んだ茂み。そこは、先ほどフォトスポットで見たハマナスが大量に咲き誇る場所だった。

 

「すごい...さっきのところよりも、たくさん花を付けてる」

 

「自然の偉大さだな。手を加えるのとは違う美しさがある」

 

「ね、今度は一緒に撮ろう?」

 

「ん、わかった」

 

隠れつつ、デジカメでの自撮りに苦戦しつつ、それでもお互い楽しみつつ、二人は夏の薔薇を満喫するのだった。

 

 

 

********************

 

 

 

「何か弁明は?」

 

「「ごめんなさい...」」

 

熱い砂浜で正座させられる、勝手に逸れてミサキ達を心配させたバカップル。

鬼の形相の姉的存在に逆らえず、ヘルメット団に対して行なったものとは正反対の、誠意の込められた謝罪を見せる。

 

「なんのために携帯があると思う?」

 

「連絡を取り合うためです...」

 

「私は何回電話をかけた?」

 

「10回...」

 

「最初に私はなんて言った?」

 

「逸れるなと...」

 

「次やったらどうなるかわかってる?」

 

「「はい...」」

 

浮かれるのはいいけど大概にしなよ。

青筋を浮かべて叱る義姉に、カナエは頭が上がらない。無論アツコも上がらない。

 

「み、ミサキさんがいつにも増して激おこです...」

 

「ミサキ怖いよ...」

 

身を寄せ合って恐怖を抱くヒヨリと先生。

そろそろ周りの視線もキツくなってきたので、ため息の後二人を立ち上がらせる。

 

「水は?別れてから飲んでないでしょ。先生が買ってくれたから、ほら」

 

「ありがとうございます...」

 

「先生もありがとう...」

 

「うん、気にしないで」

 

今後はやらかさないようにせねば、熱砂によりヒリヒリする膝の痛みに耐えながら、カナエとアツコはそう心に誓った。

 

「いやぁ、でも合流できてよかったよ」

 

「お二人のことを叫びながらあちこちにガン飛ばしてるヘルメット団の方が来た時には、どうなるかと思いました...」

 

「ちなみにその人は?」

 

「私が殴って追い返した」

 

「すごいぜミサキ姉さん...」

 

やはりこの人に逆らってはいけない。

 

「それじゃあ揃ったことだし、その辺で食べ物でも買おうか」

 

「ですねっ!あぁ...いいんでしょうか、こんな贅沢を...」

 

「ヒヨリ姉さんは今日のために沢山頑張ったんだし、食べても罰は当たらないよ」

 

「そ、そうでしょうか?えへへ...かき氷に焼きそば、アイスクリームにたこ焼き、焼きとうもろこし...あ、じゃがバターに串焼きもありますね...」

 

怒涛の屋台料理制覇宣言。槌永ヒヨリのリバウンドが確定した瞬間である。

 

「...待って」

 

「ミサキ、どうしたの?」

 

複数の屋台が集合したフードコート施設のような場所、そのテーブル席を動き回る人物に、ミサキは注視した。

それに連られて他の四人も目を凝らす。

 

「二番テーブルのお客様、お好み焼きとメロンソーダだ...です。お好み焼きの方は熱くなっているのでお気をつけて」

 

「ちょっと!?なんでソースの上にマヨが乗ってんだ!私はマヨの上にソースを乗せて欲しいんだよ!」

 

「なっ!?す、すまない。急いで作り直してくる」

 

「お姉さーん、お冷くださーい」

 

「店員さん、トイレってどこですか?」

 

「はいただいまっ、トイレはですね、奥行って右に...」

 

「「「「「...」」」」」

 

サッちゃんだ...。

サオリ姉さんだ...。

何やってんのリーダー...。

どうしてリーダーがここに...?

サオリ?

 

それぞれ同じような反応を見せ、青みがかった黒髪のポニーテールを揺らす少女の正体が錠前サオリだということに気づく。

 

「姉さんが言ってた仕事場って、ここのことだったのか」

 

「そういえば、前来た時ヘルメット持ってたね」

 

「繋がったな」

 

前来た時、とはシチューを食べに先生と店に来た時と、シャーレからの招集かかって急遽店に集まった時の両方である。

 

「た、大変そうですね...」

 

「まったく、何やってんだか...サオリ姉さ」

 

「待って」

 

ミサキがサオリへ声をかけようとした直後、アツコから制止が入る。

それから皆を引っ張り、物陰へと隠れた一向。

 

「...邪魔しちゃダメだと思う。サッちゃんは今、自分探し中だから」

 

「単に要領悪くて苦労してるだけに見えるけど」

 

見れば、マヨビームを盛大にぶちまけてクレーマーを撃退しているところだった。

 

「俺、手伝ってこようかな」

 

「それもダメ。サッちゃん、一人で頑張ってるんだから。その頑張りを無駄にしちゃいけないの」

 

更に言えば、自分達がいると分かれば彼女はきっと気にかけてくれる。

自分の時間を蔑ろにして、カナエやアツコ達に構ってくれるだろう。

ただ、それはサオリ本人のためにならない。

 

「今日は、みんなでサッちゃんのお仕事を見守ろう。ね?」

 

「...アツコがそう言うなら、私は従うだけだよ」

 

「私もです」

 

「でももし、理不尽なことされてたら助けてあげようね。先生、その時は指示をお願い」

 

「任せて。私としても、サオリには幸せになって欲しいから」

 

「俺は?」

 

「もちろん、カナエも助けて。きっとあなたの助けは必要になるから」

 

「了解」

 

では、話はまとまったので。

アツコはデジカメを取り出し、ズーム機能を利用してパシャリと一枚。

 

「うん、綺麗に撮れた」

 

仕事で汗を流すサオリの姿を収めて、顔を綻ばせるのだった。

 

 

 





絆ストーリーとイベストを合わせた感じにしてみました。
誰かこのバカップルを止めろ。
砂糖吐かせるぞおお!!うおおおおおおお!!!

クレーマーに対し5時間真摯に対応するサオリ姉さんは可愛い。あなたも姉さんは可愛いと思うよね?

間隔空きつつではありますが、気長にお待ちください。
そして感想、お気に入り、ここすき、評価、誤字報告感謝です!
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