火と玻璃の海の向こう   作:KenRB

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軍事 | Military

同盟軍最高司令部

Supreme Headquarters Allied Forces

自由国家同盟軍における最上級司令部。下部に各地域の統合軍司令部を置き、全世界範囲での同盟軍の作戦を統括する。

 

北中央洋同盟軍

Allied Command North Central Ocean

同盟軍の地域司令部の一つ。ウラシヤ大陸東部及び北中央洋を担当地域とする。

同盟の二大巨頭ロストフとアルヤの国土、そして戦略的要衝であるクラ海峡をカバーしているため、同盟陸・海・空軍の主力部隊が展開しており、同盟統合軍の中ではもっとも強力な戦力を有する。

司令部所在地はアルヤの呉江だったが、第三次東西大戦でエヴァンゲリカ軍の奇襲を受け、転々とした末に現在はアルヤの隣国ヤルルンの首都キイチュ(Kyi Chu)まで後退している。このため開戦後しばらくの間北中央洋同盟軍は司令部機能不全に陥り、実質同盟軍最高司令部が直接指揮を取る形となり、アルヤへの核攻撃など乱暴な作戦につながった一因にもなったとされている。

 

ロストフ連邦共和国軍

Armed Forces of Rostov Federal Republic

ロストフ連邦共和国の正規軍。地上軍・海軍・空軍及び宇宙軍の5軍種から成る。

軍事予算と兵員規模はともに西側諸国最大で、核兵器・大陸間弾道ミサイル・原子力空母・弾道ミサイル原潜・人工衛星・宇宙ステーションをいち早く実用化したなど各種最新式の武器装備を保有しており、文明世界最強の軍隊とされている。ただ一方で精鋭部隊と二線級部隊の装備や練度の差も大きく、また一部の志願兵を除き多くの兵士は貧しい地方の出身者や少数民族から徴兵された動員兵で賄われている。

なおロストフ革命の時、革命軍が旗印として緑色の旗を掲げていたことから、別名の「緑軍(Zelyonaya Armiya)」とも呼ばれる。

 

「鉄の乙女」独立中隊

Separate Company "Zheleznoy Devitsy", 1st Battalion, 233rd Motor Rifle Regiment, 81st Motor Rifle Division, 5th Combined Arms Army, Ground Force of RFR

ロストフ連邦地上軍第5諸兵科連合軍第81自動車化狙撃師団第233自動車化狙撃連隊第1大隊付独立中隊「ジェリェズノイ・ディヴィツィ」。

暮川綴美と山谷大尉が率いるアルヤ・ロストフ軍の残存部隊と民間人の義勇兵らからなる混成部隊。元は山豊島より脱出したアルヤの残存部隊を口封じのため、欠員しているロストフ軍第233自動車化狙撃連隊第1大隊に補充兵力として組み込んだ際に編成された。配下の3つの歩兵小隊は、第1小隊は主にアルヤの残存兵、第2小隊は第233連隊第1大隊の残存兵、第3小隊は第1大隊やその他ロストフ軍部隊の残存兵で構成されている。それでも定員割れしているが、大隊長アンドロソフ中佐の厚意により補給や補充を優先に回されているため、装甲車両や武器装備はそれなりに充実しており、ロストフ軍の通常の二線級自動車化狙撃中隊と同等以上の戦力を有する。

戦闘序列は:

・中隊本部(BTR-94 x1)

・武器小隊(BTR-94 x2)

・第1小隊(BTR-94 x3)

・第2小隊(BMP-98 x1, BTR-94 x2)

・第3小隊(BMP-98 x1, BTR-94 x2)

 

アルヤ国防軍

Alya Defense Forces

アルヤ共和国の国軍。陸軍・海軍・空軍と海上警備隊の4軍種から成る。

アルヤはその地理的・戦略的位置から強力な海空軍を保有し、同盟の中ではロストフに次ぐ通常戦力を有している。また人口の多さから徴兵制を取らず兵員は募兵制のみで募られ、全兵力の内に海・空軍など専門性の高い兵科の比率が高い少数精鋭制で、西側諸国の中でも特徴的である。

しかし第三次東西大戦ではエヴァンゲリカの奇襲攻撃により海空軍が壊滅に近い損害を受け、アルヤ諸島部も陥落、残存部隊が残った大陸沿海部で辛うじて防戦を続けているのが現状。

 

811海軍飛行隊

811 Naval Air Squadron

プリソニア海軍艦隊航空隊(Fleet Air Arm)の艦載戦闘機中隊。中隊長はロジャー・アヴィントン海軍少佐。

インヴィンシブル級空母4番艦「イモータル」に搭乗している艦載機部隊の一つ。保有機種はスペクターFA.4戦闘爆撃機。

 

エヴァンゲリカ聖戦軍

Evangelical Army of Holy War

エヴァンゲリカ神聖連合の軍隊の正式名称。兵員規模だけならロストフ軍を優に上回る世界最大である。

ララミディア侵攻以前のエヴァンゲリカ軍は単に国内各地域で組織された民兵の集まりにすぎず、武器装備ともにバラバラで中世さながらの寄せ集め集団であったが、第一次東西大戦を経て西側諸国に倣い軍隊組織の近代化が急速に進められてきた。しかし第二次東西大戦以降の時代になると、忠誠心や練度の高いエヴァンゲリカ本国の兵士に代わり連合の属国となった旧クヤニア諸国から招集された動員兵が多数を占め、各部隊の戦力のばらつきが再び大きくなり、次第に天使を多用する戦術に傾いた。

宗教国家ゆえ反科学的な教義が最優先であり、技術の発展がいびつで武器装備などは西側諸国より1、2世代遅れだが、工業力・技術力自体がないわけではなく、手に入れた西側の装備品を学習・吸収・改良する能力は十分にある。第三次東西大戦の現在では初期型のジェット機や短距離弾道ミサイルなどの実用化に漕ぎつけている。

 

召喚司祭

Priests of Evocation

エヴァンゲリカ軍における天使の召喚と運用を専門とする特殊部隊。

その任務から、通常の部隊と違ってすべて教団の聖職者によって構成されている。全員が白いローブに白い三角の目出し帽という白装束で全身を覆い、中でも人身御供の儀式を執り行う者はこの上にさらに(往々にして血で汚れている)前掛けを締めているという非常に不気味な格好をしているため、同盟側からは「白い野郎(Belyye Yobari)」などと汚い言葉で罵られている。司祭の装備品は主に祭祀道具と人身御供儀式用の冷兵器や拷問器具などで、近代兵器は自衛用の小火器程度しかなく、天使さえいなければ西側の正規軍にとっては取るに足らない相手だが、非武装の民間人から見ればまさに恐怖の対象にほかならない。

本来ならば都市部など生贄となる民間人の多い人口密集地にて天使の召喚を集中して行うことが主だが、近頃はエヴァンゲリカ軍の戦術の変化によるものか、中隊・小隊規模の司祭が一般部隊と同行していることも多く確認され、進軍先で随時天使の召喚ができるようにするためだと考えられる。

 

天使混成部隊

Angel Troops

エヴァンゲリカ軍が第一次東西大戦まで運用していた部隊の種別。

破壊力の大きい上位天使の召喚実例がまだ少なかった時代、少数の天使を単独・散発的に運用するよりも、まとまった数の最下位のアンゲルス級(時にアルカンゲルス級も)を一般兵との混成部隊に編入し、部隊の戦力を底上げするという考え方から生まれた運用法である。召喚に必要な生贄の数が少ないことから、部隊の編成・補充に時間がかからず、手っ取り早く戦力を増強できるという利点がある。しかし一方で多数の天使を同時に制御することがやはり困難な模様で、運用する過程で多くの天使が制御を失い暴走したり、時には同士討ちしたりするという致命的な問題があったことから、第一次東西大戦を最後に廃止したと思われ、以降の戦争ではそのような部隊の存在が確認されていない。「天使混成部隊」という名も、今や同盟の軍事教本にのみ残る歴史的名称となっている。それでも今日なお、ロストフの広大な国土のどこかに野良天使たちがいまだにさまよっているという都市伝説がまことしやかに語られている。

 

ウォールマプ民族解放戦線

Frente Wallmapu de Liberación Nacional (FWLN)

クヤニア大陸南部の旧ウォールマプで反エヴァンゲリカの武装闘争を続けているレジスタンス組織。前身であるウォールマプ解放軍(Ejército de Liberación Wallmapu (EWL))のメンバーを中心に、エヴァンゲリカ軍の掃討作戦により壊滅または弱体化した他のゲリラや抵抗運動の残存勢力を吸収合併し再結成した武装組織。

AD 1930年代にエヴァンゲリカがクヤニア諸国の属国化に成功した後も、各国でこうしたレジスタンス運動が密林や山岳地帯に潜みゲリラ戦を展開し、エヴァンゲリカの支配に抵抗し続けた。特に第二次東西大戦後、エヴァンゲリカ軍の主力となった旧クヤニア諸国からの動員兵らのほとんどが生還しなかったことに民衆の不満が高まり、同盟の秘密裏の支援工作も相まって抵抗運動が一時ピークに達した。しかし同盟側は結局自国の経済発展を優先し東側大陸への反攻作戦を諦め、エヴァンゲリカ軍の鎮圧によりレジスタンス運動も下火となった。それでもEWLを含むいくつかの武装勢力がその後もしぶとく生き残り、第三次東西大戦勃発後エヴァンゲリカの圧政や強制徴兵に対する民衆の反発が再び大きくなるにつれ、抵抗運動もまた再起の兆しを見せている。

 

KASセキュリティ

KAS Security

KASグループが世界各地に分散している自社産業の警備を名目に設立した民間軍事会社(PMC)。国家の統制を受けない事実上KASグループの私兵であり、旧時代さながらの会社軍だとも言える。

しかし一方では途上国や小国の力だけでは対処が困難な対テロ作戦や組織犯罪の摘発、災害救助や人道支援など様々な活動依頼を請け負っており、これらの国々からはウラシヤの大国の利益を優先しがちな同盟よりも頼りにされているのも確か。無人飛行機・ティルトローター・パワードアーマーなどロストフでさえまだ実用化していないハイテク兵器を保有しており、またどの国にも属さない中立性を保っていることから、ロストフに不満を持つ一部の国や同盟の非加盟国からはロストフに代わる新たな世界秩序をもたらす存在だと目されている。

テレビCMなどの広報活動でお馴染みのキャッチコピーは「Anytime, Anywhere(いつでも、どこでも)」。

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